パパと二月の勝者16

2022年9月13日火曜日

生活 日能研

やっと二月

楽しみにしている二月の勝者。
さっそく読んだ。
大体4,5ヶ月に1巻のペースだから、うーん、長男くん受験時までに完結するかはギリギリかな?

でも、特にネタバレはないつもり。
見出しのやつは、「ついに2月1日本番!小学館漫画賞受賞作」ってAmazonに書いてあったし、ネタでもバレでもないよね?

今までの記録

元々は、ほんわかと「向こう側」な心持ちで日能研に長男くんを通わせてみた私。

それが「どうやら雰囲気がおかしいよ?」と気づいたのが算数の本科テキスト。
そこから「コレってガチにヤバいヤツ」と気づかせてくれたマンガ。

これまでも何度か触れてきた。

私のお気に入りは圧倒的に、パパ塾のヒーロー島津さん。
ソコにしびれるあこがれるー。
ファンタジーなドラマも見てきた。
ところで「絶対合格」のサブタイ回収として、ラストへの基本路線は、「中受進学塾としての最後の仕事は『全員の進路を第一志望の気持ちにさせて卒業させる』こと」みたいなノリかなぁと思っている。
夢オチすら疑った結末は、もうドラマでやっちゃったしね。

しかし、おそらく1人は全落ちすると思うのだけれど、誰になるかな?
11巻読破時点での私の予想は前田さん。
始めから出ていた女王様が、っていうのがマンガとしてはカタルシスがありそうだけど、リアルでやったら相当ヤバい気はする。
指導力というか、塾の作戦立案力的な意味で。

色々悶着が起きていた島津くんはきっと、ドラマの流れだろうしなぁ。
あそこ、ドラマの方で意味不明だったし。

なんにせよ、完結まで無事に進んでいって欲しいし、出来れば長男くんの受験終了の前に読めるといい。

おそらくは1人は出るであろう全落ち。
もし長男くんが同じ境遇になっていたとしたら、とてもじゃないけど読める気がしないから。

激励会

そういえば二月の勝者を読み始めたのは、長男くんが通い始めた頃。
入塾に向けての説明会か、入塾したての説明会のあたりで、前年の?激励会含めた一年間の日能研動画を見て、若干ウルウルしたんだっけ。

「もし日能研に通って3年が過ぎたら、長男くんもあーなるのだろうか」と思わずにはいられなかった。
コロナでアレがなくなってしまったようなのが残念でならない。

…最近「テストの解き方がー」とか「算数の応用がー」とか「国語の読解がー」とかばっかりだけれど、まだ入塾して、つまり勉強習慣を身に着け始めてから、たかが1年半なのか。

たしか入って半年くらいは、私が隣にいないと全く勉強できなかったっけ。
それが夏を超えてちょうど一年くらい前から、学校から帰ってすぐ復習をやるようになって。
なるべく晩御飯までに終わらせたくて頑張っていたなぁ。

5年生になってからはコマ数もやることも増えてしまったからそうもいかなくなったけど、復習を嫌がったことなんてほとんどなく、もう自分で始める時間は決めてやっている。

…成長、したもんだな。
いつの間にやら、私は彼に多くを求めすぎていたのかもしれない。

…。
…、いや、そのきっかけはヤツの方か。

と親の方が言うのは、卑怯かな?

昔の長男くん

彼は率直に言って、学校で優秀と言われるような生徒ではなかったし、今でも多分そう。
ハッキリ言って、テストでもパッとしない得点が多かった。

公文をやっていたときも大分怪しかった。
直近の単元はなんとかこなせても、1つ前、2つ前となると、つっかえないで振り返られる方が珍しい。
小数の計算も分数の計算も、ほぼ同じ問題を繰り返す公文で学んでいたときですら、滅茶苦茶だった。

保育園の年少くらいからマジメにはやっていたものの、半年か一年分だけ学年より先に進んだかどうかだったと思う。
それも、いくらか前の単元をやり直せば、確実に出来ないであろうことが分かっている程度の理解度で。
分数をやっていたとき、戯れに2桁の整数の掛け算とかをやらせると、出来なかったのは衝撃的だった。

おまけに生活態度も悪い。
ふざけているわけではないのだけれど、人の話を聞いていないし周りも見ていないから、個人宛の指示聞きも満足に出来ないし、全体宛なんてなったらはっきり言って絶望的だ。
本人にその気がなくても「協調性がない」と判断されても仕方ないほど。

マジメで、愛嬌があるのは長所だと思うけど。
カバーしきれているとは言えない。

毎日、しっかり学校に行って、授業を受けて、無事に家に帰ってくるというだけで、十分だと思っていた時期もあった。

日能研に入塾してしばらく、ちょうど悪夢の逆算の頃、妻からも「アナタは長男くんに勉強を教えようとすごく頑張って怒ったりもしているけれど、彼はきっとそこまで勉強に向いていない。もう少し楽しむことを目標にした方がいいのではないか」というようなことを言われたっけ。

私の中の息子達

でも、私の評価はずっと変わらない。
彼は、おそろしく頭がいい、はず。
受験活動の中ではそれなりの成果を収めたと自負する私と同程度以上に。

しかし、彼が出来るのは、Input-Process-OutputのうちのProcessだけだ。
ただただx100、Inputが弱い。出来なすぎる。

年齢を重ねると、きっと誰でもいくらかは霧が晴れるような感覚がして、「小さい頃は何でこんなことがわからなかったのだろう?」ということがあると思う。
おそらく彼は今そんな状態。百里くらい霧中。目を9割閉じているような。
それが、ごくまれに晴れ間が差してうまく説明が届くと、難しい問題だろうが、あっという間に理解する。

反対に、二男くんの方は、微妙に判断に迷うもののProcessは優れていると思う。
けど、Outputが非常に苦手。
性格的なものだろう、間違えるのを極度に嫌う。
その点は私に近いかな?

例えば、「いい?0.1が10%、0.2は20%、じゃあ0.3は?」という問いに答えられないのが長男くん。
正直信じられない。
何をどう教えていいのか分からなくなるくらい、人の話を聞かないし理解しない。

一方、コレには答えられるのが二男くん。
でも、少し毛色を変えて「じゃあ0.01は?」には答えない。
多分、「答えられない」じゃなくて「答えない」。

しつこく聞くといやいや1%と答えるか、「1%だよね、分かる?」と聞くと「うん、0.1を10で割ったんだね」とか言う。
そういう理解が出来ていても答えない。
間違えるかもしれないリスクを可能な限り受け入れようとしない。
逃げ道がある限り、そちらを選んでいる感じ。

そして一方、長男くんがもし理解したとすると、「じゃあ0.001は0.1%で10は1000%かな」とか言い出す。
たしかにそうだけど、それは別に聞いていないし、そこまで理解しなくていい。
それよりかお前は、0.3だったときを一発で答えられるようになれ、と思う。

そんな二人の中受

二人とも幼い頃から公文で培った勉強習慣のおかげでか、机に向かうことは全然嫌がらない。
しかし、どちらもInput、Outputがそれぞれ致命的に弱いという特徴を踏まえると、正直あまり中受には向いていないのかなという気はする。

彼らは年齢を重ねてからの勉強に期待した方が良さそうにも思う。
そこまでに勉強を嫌いにならないように願うばかりだし、可能ならそう導いてあげたいと思う。

今の公立中学がどんなものか知らないけど、私がやったときとで比べて中受の勉強よりは楽だったとしか思えない。
そういやこの前の場合の数は、基礎問とはいえ、私が高校でやったような問題も出ていたな…。
中学になって勉強を頑張った方が、彼らならこなしやすいだろう。

でも、「公立中学よりも、こういう学校で過ごしていって欲しいな」という学校も見つかってしまった。

だから、長男くんは今まっただ中、二男くんも中受の勉強をする予定だ。
オーバースペックじゃないかなと思いながら。
「今日は日能研に行きたくないよー」とか言い出しても口手八丁で丸め込んで。

頼りない長男くんに、引っ込み事案な二男くん。
そんな二人が無事に小学校に通えていることだけで満足だったんだけどな。

しかし、少なくとも長男くんの方は、1年半中受の勉強をして、随分しっかりしてきた。
これからの1年半、彼にいい影響がもっと続くといいし、二男くんにも「人生、別に間違えたっていいんだ」ということが分かるような成長につながるといい。

そんな2人が、2月の1日までたどり着けたとき、入試会場で別れるときに、私はどんなことを思うのかな。
…まぁ、まずはそこにたどり着くだけで大変そうだけれど。