秋から冬
二男くんが日能研からサピックスに転塾してから、すでに半年が経過。
夏期講習も無事に終え、本人も勉強のペースをつかみ、毎週の課題を溜めることなく消化している毎日。
5年生は、特に後期は、新しく習うことばかりだから、非常に順調に進んでいる。
…唯一、国語を除けば。
5年後期
サピックスであっても、日能研と大きくはカリキュラムは変わらない感じ。
いや、ただ単に、5年後期に新しいことばかりをやるという意味で。
社会が地理から歴史になり、理科は計算分野が増え、算数は比を使った解法達。
軽くはないとはいえ。
日能研の5年生時よりも難しい演習はあっても、6年前期とどっこい程度の内容で、一度直前期の問題も見ていた身としては、教えるのに困るということもない。
しかし、理科が難しいな、大分。
社会は、思ったより細かいところはまだやっていない感じ。教えていても、「習っていない」と言われることも多い。
算数は比を中心に考えることを教えながらも、元々このタイミングから比まみれになることは承知の上。
長男くんのときよりも比について準備はしていたのもあって、そこまで問題はなさそうな雰囲気。
本人だけだと誤解があるかもしれないから一応新しく習うときは横にいるものの、さして口をはさむこともなく、雲のように眺めている程度で和やかに進む。
…国語、以外は。
国語
ていうか、マジメに難しすぎる。
あまり難易度は判別できない科目ではあるけど、入試レベル、とは言わない?やっぱり言えちゃう?くらいな文章を毎週やらないといけないのに加えて、その文章が恐ろしく長い。
二男くん自体は、夏休み前から対策を打ち始めて、正直、かなり出来るようにはなったと思う。
毎日欠かさずロジカル国語や似たような問題もやって、本人的にもがんばったし。
日能研の休塾中にもらったテストを国語だけやったりしたけれど、解き筋も確かに良くなっている。
それ以上に、サピックスの課題の難易度が上がり過ぎているように思う。
説明会でも予告はされていたし、事前に文章を読んでいるとき、二男くんが解いている隣にいるとき、確かに夏までとは一味違う感じはしているのだけれど。
最近は、夏までとは違って、説明文の方が読めていない。
それくらい、文章の内容が抽象的になってきて、難しい。
そして、問題が、大体が記述。
10問ちょっとある中で、半分以上は記述問題。
内容が読めていない中で、コレは厳しい…。
説明していても、文章の内容や読解の仕方が分かっていない感じ。
しかし、丁寧に説明すると、文章が長いのもあって、数時間かかってしまう。
ただでさえ苦手意識もある教科、そんなに説明されるのも嫌だろう。
うーん、どうしよう?
日能研
そんな悩みを抱えて2,3週。
結論、サピックスの国語だけでの勉強は、諦めよう。
やりはする。
やりはするのだけれど、一応話題や読み方を簡単に説明する程度で、私側に時間制限を設けるイメージ。
それくらいで、流し気味にしよう。
説明会で「取り組み続けることに意義がある」くらいでいいですって言われた気がするし。
それよりも、彼ができないのが、論理的な読み方。
構成から理解する、というか。
要は、ふくしま式のような。
抽象具体、対比、因果といった内容を、どうやら理解できていない。
これまでは、意味の分かる文章だったから、意味の方からそれらを考えていたのかも。
でも、難しい説明文なんて、大人(というか私)でも読んだって事前知識なしには分からないこともあるのだから、意味から考える読み方では「確実に点が取れる」という読み方は難しいだろう。
つまり、「AだからB」と書いてあって、「Bの理由は?」と問われれば、答えはAだ。
それは、たとえば「お腹が空いたからご飯を食べた」でも、「生命現象とどこかつながりを感じさせるものだったからカオスの縁が注目された」でも、変わらない。
二男くんは、そういう記号的な読み方が、あまり、あるいは全然、出来ていないのかな?というようなことが立て続けに2,3回あった。
たしかに書いてあることの意味は難しい、というか私にもよく分からないのだけれど、論理構成は非常に簡単。
サピックスの教材でとても気に入っている点なのだけれど、長い長い文章の最後のページにはそういった構成でのまとめも載っている。
「コレが書けるように読むといいんだよ」とは言っているものの、今の二男くんが自力でこれを書きだすのは不可能だろう。
穴埋め形式になっているのだけれど、本当に書けなきゃいけないのは穴埋めじゃなくて、このまとめ自体だし。
とはいえ、あまり短い文章だと、こういった構成を捉える前に文章が終わってしまうし…。
テストを考えると、書き込むスペースもあると欲しいんだけどなー。
ふくしま式もいいんだけど、論理や理屈の練習というよりは、テスト的な文章でそういう読み方を練習して欲しい。
とはいえ、テストやこの文章よりも簡単でないと、おそらく練習にならない…。
と、悩むこと十数分。
そういえば、栄冠の学び直し1って、そこそこは長い文章だし、上半分は空いているし、この練習にちょうどいいんじゃないかな!?
長男くんのときにも似たような指導はしたから5年後期だと書き込み多いかもだけど、6年前期は最後にまとめを別の紙に書くチャレンジをしていた頃のはずだから、文章への書き込みは減っているはずだ。
ということで確認してみると、やっぱり学び直し1がちょうど良さそうだ。
難易度も、まぁ、ざっと見るだけじゃ意味が少しは分からず、でも対比も因果も抽象具体も出て来ていて、ちょうどいいかな?
試してみよう
ということで、二男くんとレッツチャレンジ。
彼は、長男くんよりも日々の勉強の予定を自分で考えられているから、算数理科社会をやる日だけど30分だけ時間をくれとお願いをする。
事前に説明をして10分程度、それから、こんな感じでと7割私、3割二男くんで文章の構成を書きだしていく。
いたって簡単な二項対立、途中から片方に着目した因果関係と原因の具体例が2,3程度の文。
10分くらいで終わった。
「これならパズルみたいで分かりやすい」と少し乗り気になってくれたようだ。
そして、その上で、設問にトライ。
書きだしたところが聞かれているから見返すまでもなく答えられるよね。
だって書きだしたところは重要なところなんだから、と順調に時間内に終わった。
…まぁ、いざしっかり読んだら、思ったよりも簡単な文章だったんだけどさ。
でも、本人が少しは期待を感じる解き方だったのか、「ちょっとこれで練習してみる」ということでまとまった。
今までも、こういう読み方で説明してきたつもりなんだけど、やっぱり自分で能動的に読んでみるという経験が必要なのかもしれない。
5,6回くらい集中的に練習してみれば、勘も掴める、かな?
なにせ、文章がそこまでは長くないから、イマイチだったときは一問お代わりすることもできるだろうし。
9月から、正直そんなに進歩しているように見えなかった説明文読解が、これで多少は改善していくといいな。
しかし、国語は教材を準備するのが大変だから、取っておいて良かった。
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