長男くん小4春夏 テストの振り返り

2021年8月9日月曜日

育成テスト 振り返り 成績 全国公開模試

日能研のテスト

小4の前期が終わったタイミングで、日能研のテストについて振り返ってみた。

そうしたところ、ウチの場合、育テの結果って別に気にしなくていいんじゃないかってだんだん思ってきた。

というようなことを考えながら勉強の対策を考えて、長男くんと共有するのは、けっこう楽しい。

そんな小4前期の振り返り、テスト編。

テスト内容

さすが1回数千円取るだけあって、質はいいと思う。
土日に受験して、月曜の昼には採点終わってWebで確認できる、レスポンスも良い。
記述もある中で大したものだと思う。

土日の2日で、4-6年生延べ3万人は越えるだろうに。
採点はおそらく大学生以上のバイトクラスがメインだろうけど、だとすれば記述の採点は甘すぎるか辛すぎるかに二分されるんじゃないかな。

テストの種類として、小4の前期には、2週に一度の育成テスト(通称:育テ)と、2か月に1回の全国公開模試(通称:全モ)とがあった。

どちらも、出題形式は固定的。
設問的には平均を一定化しようという方向に感じられるものの、正直上手くはいってなさそう。
私の想定していたよりも、結構揺れている。
まぁ、狙っている幅が広いのかもしれないし、育テの理社なんて1コマ分の講義中から出すんだから、目的が無謀なのかもしれないけど。

育テ

範囲が2週間分、つまり小4前期だと、算数4コマ、国語2コマ、理社1コマずつのテスト。

下弦側で、10回の平均は296.8点、標準偏差は19.4点。
最低は260.4点、最高が336.9点。
それなりに平均300点を目指しているように見えるものの、ときどき易化だったり難化だったりの程度が激しい。

平均一定を狙っているのであれば、上手くいっていない、と言うレベルに感じる。
しかし個人的には、範囲から考えて毎回平均一定の目標が無謀なのであって、意図は分かる出題。
ま、勝手に解釈してしまっている意図かもしれないけど。

内容として、復習の仕方がよくわかってなかったころ、何をどこまで勉強すればいいのか、重要な指針になってくれた。
これから難易度が変わっても、そういう位置づけになってくれるんだろうと思う。
なので、結果に対しても、「勉強すべきことができていたのか」というレスポンス。

つまり、点数よりも、単元の復習がしっかりできていたのかどうか。
これは出題内容と解答内容、あと、直前での栄冠の解き方を見ていればわかる。
直前に栄冠がスラスラ解けているのに、それでも点数が上がらないときは、設問の読解や解法などテスト中の解き方の問題があるのだろうけど、その場合はそんなに気にしても仕方ない。
全く気にしないのは問題だけど、大人だろうと勘違いやケアレスミスはなくせない。

単元の理解自体は出来ていたのであれば、次の単元の勉強に支障はでないのだろうから、問題なく進められる。
この進度の速さの場合、特に算数は、わからなくなると一気に置いていかれそう。
その意味で、2週間に1度の復習テストというのは、とても良いと思う。

そういった目的で結果を眺めると、平均点も、その元となる正答率も、たいして気にならない。
正答率が低かろうが栄冠の類問が理解不足で解けていないなら、その綻びは見逃すべきではない。
次以降の単元にも応用される考えならなおさら。
例えば、□の逆算とか。
長男くんがずっとできなかったヤツ。

一方、正答率が高かろうが、栄冠で対策できない設問なら間違えたって仕方ない。
対策のやりようがないのだから。
「どうやったら解けたのか?」
→「設問をよく読めば解けた」っていっても、好き好んで読み飛ばしていたわけでもないだろうし。
再現性のある間違いならともかく、たまたまの勘違いなんてなくせない。

算数は、基本的には栄冠、ときどき本科、あとは出典なしという出題。
下弦だと、出典なしはほとんどない。
始めこそ数字の入れ替え程度の問題は出ないと思ったけど、4回目以降はほぼどこかの問題の数字の入れ替え程度。
基本的に栄冠をやっておけば十分。

国語は、基礎は本科テキスト、共通は栄冠、応用は初見の文章題。
あとは漢字と文法。
難易度はどの文章題も変わらないくらい。
基礎・共通の文章は同じとはいえ、文章題の設問は育テ独自なので、半ば実力テスト。

ただ、思考技法は毎回違うとはいえ、解答するにあたってはほぼ同じスキルしか小4前期では問われなかった。
傍線部の付近を見るとか、記述は採点甘いからとにかくそれっぽいことを書くとか。
長男くんは重点対策中なので、そういった基本的な解答が出来ない場合に、どう補強したらいいのかはまだ分からない。

理社は、多いパターンでは栄冠の学び直し3相当の出題。
でも、特に社会は、変な出題することが多い?気がする。
結局70分の授業1コマ分の知識だし、「暗記に慣れる」くらいの意味しかないかな。
正直、勉強する量が多いわけでもないし、出来が悪かろうともうあまり気にしていない。
前期無勉だとしても、秋冬のどこかの連休2,3日を使えば、前期全部の内容を網羅できるんじゃないか、くらいの量だし。
なんというか、コマ割り上、変なところで切れる単元があるから、いっそある程度まとめて勉強した方が勉強しやすいんじゃないか?とも思う。

後期も同じ感じであれば、国算の状況次第じゃ社会は捨てる育テがあってもいいかなと思っている。

全モ

下弦・上弦共通で、10回の平均は295.4点、標準偏差は22.5点。
最低は270.5点、最高が314.3点。
3回しかないからか、偏差が大きい。

範囲がない試験ではあるものの、まだ習った範囲が少ないから、実質それほど広いわけでもない。
基本的には、前回全モから直近育テまでの内容。
それに当てはまらない場合は、範囲が分類できないような、算数の応用問題や理社の読解問題が出ている。

実力テストといった位置づけのようだが、私のイメージしていた実力テストというほど難しくはない。
むしろ、範囲がないという点で、テストへの対応力や、忘れている範囲がないかのチェックという感じ。

算数だと、それこそ日能研の指導のように、栄冠の学び直し1クラスをしっかり理解できていれば大体の問題に対応できるし、学び直し3クラスとなるとほぼ出ていない。
ただ、終盤は一気に異常な難易度になるので、それを認識しておかないと対応をミスる。
ラストの大問2つは、(1)までで十分。
そこまで完答できれば偏差値60は越えるはず。
特に最後の大問の(2)以降なんて、全部見直した後に着手するような難易度。

国語は、漢字、文法、論説、小説のオーソドックスな構成。

漢字が地味に正答率が低い。
漢字自体は習ったものでも、変な熟語やあまり見ない読みで出してくる。
むしろ語彙を問うている感じ。

文章題の難易度は安定していないのでまだ評価保留。
ただ、これも学び直し3の方が難しい気はするレベル。
一回、2つともやたら難しい文章が出てきたけど。

初見の問題x2というのは、下弦は時間が足りなくなるだろうと思う。
上弦にとっても、初見の問題x2は普段の育テにない感覚かもしれない。
タイムマネジメントが問われる。

社会は、範囲が広いので、日能研のいうように様々な事柄を関連づけて覚えるようにしておいた方が無難。そちらの方が覚えやすいし。
同じ図が使われるのは稀なものの、一通り暗記の確認をすればいいのではないだろうか。
読解問題になった場合は実質国語なので、対策は国語と同じ。

理科は、生物・地学・化学・物理。
習っていないのに無理やりこの範囲。
習っていないところは知識不要の読解問題になる。
解けるのに越したことはないとはいえ、勉強したことがない単元のテストなんて、はっきり言って、対策のしようがない。

個人的にはどうでもいい。
私は、長男くんの地頭の良さを知りたいわけではないし。
仮に地頭が悪かったとしても、目をかける子を取り換えられるわけではないからねぇ。

対策

栄冠だけをやっていれば、育テも全モも、わりとどうにでもなる。
というか、それでできないようなテスト出してくるなら、日能研に通わせている意味があるのだろうか。

育テの算数は、学び直しよりも「1人で取り組む問題」とやらの出題が多い、ことを知っておいた方がいいくらい。
あれって結局いつやるように指示されていたんだろ?

対策は国語が一番難しそう。
テスト向けの問題集が学び直しの3しかないという意味で。
しかし学び直し3は文章が難しいし、解答の仕方の練習量が足りない。

育テの設問形式は、一部は意図がよくわからなくて、若干不満。
国語と算数はクラスによって試験の内容自体が50点分切り替わるが、求められることが変わりすぎる。

国語は文章がテキストのものから初見のものに変わるくらいで、まぁ納得できる。
難易度は変わらないように見えるが、授業や復習時に一度見た文章かそうでないかという違いなので、それによって時間が足りなくなるようになる。
時間が足りないということは、スピードアップの方法を考えたり、時間配分についてといった面を考える必要が出てくる。

でも、それって下弦にだって、いつも考えさせてもいいのでは?
差をつける意味がよくわからない。
理社だって差をつけていないのに。
実際、小学生にとっては基礎と応用の難易度は大分違うのだろうか?
解法的にはそうは感じないけれど。

算数は本当に意図がわからない。
基礎は学び直し1クラスの基礎中の基礎問。
一方で応用は、栄冠に載っていないような難問。

だから上弦側で応用への対策をしたいなら、別テキスト使わないと難しそう。
共通は栄冠の問題ばかりなので、やらないわけにはいかない。
その共通が15分くらいで解けるくらいにならないと厳しそう。

一方、応用には栄冠クラスの問題は全10回のテストで数度しか出たことがない。
しかも点を取らせたいような位置づけでの出題。
出ない問題集を単純にやっていても、対策にはならない。

栄冠で対策したいなら、栄冠の問題は楽に解ける前提で、
「なぜこの解法を使うのか説明しなさい」
「いつその解法が使えるのか説明しなさい」
「ほかに解法はないのか理由を説明しなさい」
「この単元では結局何個の解法を勉強したのか説明しなさい」
といった根本を問う追加問題が必要だと思う。
小学生にはヘビーすぎだし、親としてもチェックが大変。

もし他の問題集をやれるほどの余裕があるなら、教材自体はありそう。
ブックオフや書店でパラパラ見る限り、いくつか凄い難易度の問題集はあった。

これとか、


これとか。


でも、塾のたかが復習テスト、しかもその応用問題のために、別の問題集まで使うのか?というと、個人的にはすごく抵抗がある。

正直ここはテキストに不満。
ぶっちゃけ、栄冠の品質が低いんじゃないか?
分からないであろう難問に取り組ませたいという意図を理解はできるけど、だったら類問でなくていいから同レベルの難易度の問題を、学び直し3、あるいは学び直し4でも作って、1,2問ほど入れておくべきだと思う。

ま、長男くん下弦だから、対応は不要なんだけど。
ただ、成績はボーダー上くらいらしいし、もし下弦から上弦になったら一番の障壁になるのが算数だから、親としては対策の想定はしておかないと。
ただ単純にこういうの考えるのが好きなだけとも言う。

もし私なら、昇格直後での作戦としては、はじめの計算と各大問(1)以外を捨てる。
その配分で、10点は取れるはず。
たとえそれでも、おそらく共通が満点に近ければ、おいそれと落ちないだろう。
それでクラスダウンしたって、またすぐ昇格のボーダーになってしまうから。
算数の応用は、復習用と割り切る。

そして、マジメにあの試験に対策を立てていくなら、別の問題集をやるしかないと思う。
分野としては同じ単元を扱っているとしても、高校レベルの内容が出るテストに向けて、中学の勉強してたって点は取れない。
せっかく勉強するなら、無駄な時間を過ごさないようにさせてあげたい。

特別講習

特別講習のテストはまだ1回しか受けてないので傾向はよくわからない。

まぁ、講習のテキストから出すんだろうな、って感じ。
とはいえ、夏期講習だと、理社は夏期テキスト6回分、算数は前期20回分の網羅に加えて計算と1行問題、国語も漢字120個と、範囲はあるものの広い。

そんなわけで、ある意味全モよりこちらの方が実力テストかも。
とはいえこちらは、テキストのどこかで見たことがあるっていう問題ばかりになる気がするけど。
国語は初見の文章かな。

予習としてはそれなりに出来るように仕上げたつもりだけど、さぁ、どうなることやら。

もしかしたら、算数では計算と1行問題は出ないかな。
問題が同じだと仮定するなら、これを出してしまうと、さすがに後半受講組に比べて前半受講組が不利すぎるよね。