入塾時のクラス
来年2月から二男くんも通塾開始の予定。
そのときに、入塾時のクラスは上弦がいいのか下弦がいいのか。
「下弦がいい」というよりは、こだわらなくてもいいのか、という方が正確かな?
親が9割らしい本としては、たしか上弦からスタートが望ましいとあったと思う。
中学受験は親が9割らしい
早く起きてしまった夏休み。中学受験Howtoの読書。
ホントにそうかな?
長男くんのときの経験から考えてみた。
長男くんの通塾時
長男くんは、新4年生のときからは下弦で通塾し始めた。
入塾時のテストは、400点満点で平均260点。
その平均の7割、180点しか取れなかった長男くん。
何の科目・時間配分かも分からずに、ただ受けに行った試験だった。
それで入塾できたのだから、実質的には基準とかなかったのかな?と思っている。
まぁ、小規模校だしね。
通塾当初、塾まで迎えに行って待っていたとき、入口近くの教室だったから中も見えたのだけれど、2列目のはしっこだったので、それが成績順であったのなら大体下弦側の半分程度だったことになる。
まぁ、予科コースに行っていた子から並んで、残りは申し込み順とかだった可能性もあるけど。
その後、彼は自信を喪失し(私がさせてしまった、というべきか?)ながらも、それでも頑張って勉強習慣を確立し、今に至る。
まぁ、それはそれとして。
通塾開始から夏期講習までは下弦に在籍し、4年の後期から上弦に上がった。
…下弦当時は、上弦なんて異次元みたいに感じていたんだけど、改めて考えると、そのクラスで頑張っているってすごいな。
当時の上弦イメージ
そのあたりの経験から、二男くんの入塾時はどっちがいいのかなと考えてみる。
上弦と下弦の差
日能研の場合、下弦こと基礎コース、上弦こと応用コースで異なるのは、そこで受けている生徒とテスト種別くらいの違い、と思う。
つまり、カリキュラムには大きな差は見られない。
通塾当初に見た算数の授業では本科終盤の「わたえら」まで扱っていた。
長男くんによると、4年前期の間でずっとそうだったらしい。
…まぁ、だからこそ、大して理解もできないから意味はないのも承知で「わたえら」の予習をやっていたんだけど。
あれって絶対上弦向けだとテキスト見たときに思ったんだけどな。
少なくとも育テの共通範囲は、どちらのコースでも授業で扱うし復習の対象にもなる。
ということで、通塾してみて分かったこととして、基礎コースなんていう呼び名は妥当ではないと思う。
基礎?
あれで?
あの共通の範囲をあのペースでやることが?
中高生の半ば勉強を諦めてしまったような子を個別指導等で見ていたり、進学塾と言っていても地元公立の子をメインに教えていた私からしたら、「基礎コース」とやらは難関と言っていいレベルだし、「応用コース」なんていったら最難関のレベルだと思いますですよ?
というわけで、どっちも十二鬼月クラス、それが下弦と上弦に分かれているだけという意味を込めた呼称をしていた。
あぁ、そういえば日特も、アドバンスとマスターになっていたっけ。
まぁ、私の場合、あとはただ単に鬼滅が好きってだけだけど。
別の塾だと、通常の授業からして上下のコースでは範囲に差があるそうだし、それで同じテストを受けるというのでは、さすがに一発逆転は厳しいと思うけど。
日能研は、そこまでコースごとのカリキュラムに差があるわけではない。
ただ、季節特別講習は別。
4年生のときの下弦の夏期テキストは、栄冠より若干簡単めの復習だった。
一方で5年生のときの上弦の夏期テキストは、栄冠よりけっこう難し目の復習になっていた。
算数で言うと、「わたえら」がいっぱいある感じ。
それは、下弦のときの長男くんを思うと、すごく辛いし、消化不良になったと思う。
解説したって理解できないレベルだろうから。
ということで、季節講習を経るごとに、当然というべきか、徐々にカリキュラム上での差がついていく。
…まぁ、4年の特別講習は短いから、その気になれば過去のテキストなりを中古で探して、自宅でカバーもできるのだけれど。
あとは、6年になったら、上弦と下弦とでは通塾日レベルで変わるけれど、それはそのとき。
新4年での入塾時に限って言えば、勉強する内容自体にはほとんど差はない、と言えるだろう。
違うところ
まずは、教室の雰囲気。
長男くんの授業を見ていたときというのは、率直に言って、うるさかった。
授業が盛り上がっているわけでなく、関係のないところで。
また別の日には、居眠りしているような子もいたようだ。
上弦と比較したわけではないけれど、下弦側にはそういう勉強に集中し切れていない子もいるんだろうな。
とはいっても、日能研は復習メインの塾だし、授業中に理解できなかったところは私が教えるのだから、そこまで目立ったデメリットではない、と我が家の場合では思う。
今でこそある程度授業で理解してくる長男くんだけど、4年のときはほとんど空っぽで帰ってきていたからなぁ…。
次に、受けるテスト。
国語・算数に関して、下弦側では基礎問題を受け、上弦側では応用問題を解く。
といっても、国語については設問の難易度自体は大きく変わらないと思う。
なんなら基礎の方が難しい気もするときがあるほど。
基礎は本科の文章そのままが出るのだけれど、設問は違うので、字を読むのが遅いというようなときはなんなら解き方の練習用になる。
まぁ、全モを考えると、最終的には速く読めるようにもなっていかないといけないけれど。
一方で、全く異なるのが算数。
設問の難易度が段違いなので、共通に掛けられる時間にも影響が出てしまう。
といって、応用問題の正答率を見ていれば、上弦であっても大して解けるわけではないので、無惨様クラスを目指すのでなければ正直あまり気にしなくていいと思う。
あとは、理社については問題は同じ。
結局、算数について下弦側はまず基礎のパーフェクトから共通の完成を目指していくけれど、上弦であっても共通完答を目指すのはきっと変わらない。
国語は漢字・文法を除いて、元々あまりテスト対策が出来るような科目でもない。
理社は共通だから、テスト対策にも差はない。
ということで、いざ上弦に上がってから思ったこととして、結局算数の応用対策にはそんなに注力しなくて良さげ、という感じなので、テスト種別は違ってもあまり復習でやることは変わらなかった。
全モの方には、テスト種別自体もないしね。
じゃあ結局はどっち?
というようなことを踏まえ、さらに引っ込み思案な二男くんのことを考慮すると、むしろ下弦スタートがいいんじゃないかなと思う。
彼の場合、何より避けたいのは、仮に上弦で始まったとしたときの短期間でのクラスダウンだ。
ここまで全国テストを2回受けたけれど、3年生の全国テストと4年生以降のテストは正直全く別物だ。
国語と理科は微妙だけれど、基本的には習ったことの出る4年生以降とは、対策の方法が全然違う。
それもあって、どちらのクラスで始まろうとあまり興味がない。
どのみち4年生以降のテストで点が取れないのであれば、遠からず上弦からダウンするだろうから。
『悠久』の誰かさんに比べて、上弦・下弦のシステムはおそらくはじめから理解できるだろうから、スタートが下弦であればその時点で多少のショックは受けそうだけれど、実際にテスト結果を受けてのダウンよりはきっといい。
その後に、もし中受や日能研のテストと相性が良くて、長男くんと同じように成績が上がっていって上弦にクラスアップするなら、それはそれでいいし、もし成績が思うように上がらないのであれば、それでも構わない。
彼がどんな成績・状態になろうと、私はそのときの彼の課題と、その解決に向けて彼が実行できる勉強の予定を考え続けるだろう。
長男くんに対しても、そう思っているように。
彼が撤退を選ばない限りは。
私にとって、「私が伴走をすること」自体が第一の目的であって、彼の成績は二の次。
長男くんと一緒に文化祭には連れ回したけど、まだあまり志望というのはなさそうだし。
どんな成績だろうと、私が伴走したいから、伴走する。
それに、長男くんが通塾し出したときにも伝えた、彼に送りたいメッセージがいくつかある。
「きっとこれからキミはたくさん分からないことにぶち当たる」
「成績だって思うようには上がらないかもしれないし、周りにはキミより成績が良い子の方が多いだろう」
「でも、勉強っていうのは、出来ないことを出来るようにすること、その方法を学ぶことであって、他人は関係ない」
「超えるべきなのは、昨日の自分だけ」
たとえ中受の沼にハマって『こちら側』となっても、その気持ちは変わらない。
分からないこと、出来ないことから、長男くんよりも逃げ腰になってしまいがちな二男くんに対して、そういうときの対処方法を勉強を通して教えて上げられたら、と思う。
それにあたって中受を使うというのは、いささかハードな気がしなくもないけれど。
…どうでもいいけれど、二男くんにも、なにか二つ名を考えようかな。
『悠久』みたいな。
なんかおバカなエピソードを思い返してつけよう。
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