長男くんと特訓
入塾という名の沼入りを果たした後、それはそれは大変だった。
一言で言うと、自分で勉強できない、改善できない。
昨日のブログを書いていたら、いろいろ思い出してきた。
日能研4年 学費と入塾の流れ
日能研での小4費用と入塾テストでの長男くん
入塾時、400点満点、平均260点のテストで、180点しか取れなかった長男くん。
それを、半年で下弦から上弦に押し上げた、サポートという皮をかぶった父の狂気。
大丈夫、大丈夫、私が狂っているのは中学のときからだから、通常運転。
テストへの意識改革
あえて引用するなら、点を取るためにテスト勉強して結果が出ないのであれば、「絶望的にゴミ」なわけです。
努力を認めてくれるのは、自分とせいぜい家族までだからね。
だから父たる私は点にこだわらないけど、まず、テストというのは、点を取るために努力をするためのものなのです。
復習して点が取れないことはよくあっても、「点は取れたけどうまく復習ができてない」というケースは少ない。
3,300円/回も取るテストで、運があれば取れる程度の無意味なテストなわけがない。
理解すべきところを理解してなければ点が取れない品質に決まっている。
だから、1点でも多く取るように粘るんだよ?
というところから始めないといけない長男くん。
入塾テストじゃ解く気力がなくなって投げ出したらしいしねー。
入塾当初は、それはそれは授業もテストも嫌がった。
遊ぶ時間も減るし、分からない授業も分からないテストも苦痛以外の何物でもないだろう。
それでも、はじめは頑張ってみよう。
少しでも多く点が取れるように協力するから。
そんなわけで導入したのがご褒美ボーナス。
下弦のときは、育テは全教科8割だったかな。全モは7割。
点の取れなかったテストで点を取る達成感、優越感、褒められる快感を感じて、それでもなお辞めたいと思えるなら、それでいいさ。
抗うのは無理だろうけど。
ゲームより面白いだろうからな。
国語
字数が数えられない長男くん
十数文字になると、数えられない長男くん。
10文字超えると精度が落ち、わからなくなると、また1から数えだす。
おっせぇ。
10文字刻みで数えんしゃい。
傍線部を見ない長男くん
答えは、傍線部の近くにいる…!
祖父の名をかけるかはともかく、4年の前期は大体そうだった。
それを傍線部の近く以外を探す長男くん。
おっせぇ。
むしろ傍線部の近くだけみろや。
悩む長男くん
抜き出し、選択肢、答えは見つけられているのに悩む。
ただただ悩む。
おっせぇわ。
なんだろ?文が長いから惑うのかな。答えにたどり着いているのに。
学び直し3は長くて時間がかかりすぎるし、育テは一回読んでいる。
初見の文章がたくさん読めるように、ということで、以下をチョイス。
この中でも特に公文のロジカル国語が一番効いたと思う。
元々公文をしていたおかげか抵抗もなく、すぐ読めるので5分くらいで終わる。
見開きページ中に文章と回答欄があるのでページをめくる必要もない。
抜き出しが主かな。
1冊終わる頃には、大分迷わなくなっていた。
日能研での課題
日能研は、テスト形式の問題演習が少ない。
本科も学び直し1も、文章ではあるけど、育テの設問形式とは違う。
学び直し2は、別目的の設問。
学び直し3は、不得手な子どもには難しすぎて、練習にならないと思う。
なので、読解うんぬんではなく、長男くんのように純粋に「テスト形式での答えが作れない子」は、練習の機会が少ない。
そこは栄冠やっていても改善しにくいので、他人、つまり親が隣で見ていないと修正できない、と思う。
記述なんて、ほとんど抜き出しレベルで、語尾だけ変えればいいんだけどね。
長男くんの課題
直ってきたとはいえ、長男くんは解き方がまだ甘い。
文章にも答えにもマーキングしない。
だから、誤解もするし、見直しができていない。
これまで時間が足りなかったせいもあり、見直しのクセ、どこを見直すのかも分かっていない。
なのでミスが減らない。
一から解くほどの時間はないんだから、誤字、抜き出しミス、選択肢の写し間違いとかだけでいいから確認するんだよー。
算数
テスト範囲
下弦の範囲では、本科の終盤のアホな難易度の問題は、ほぼ出ない。
ゼロではないけれど、対策するのはコスパが悪い。
栄冠は、学び直し1~3と、特に重要なのが国語との境にある「一人でできるかな」問題。
通称、補充問題。
補充問題の何が重要かって、学び直し3と補充問題で共通している問題は、大体共通で出る。
時折学び直し3の最後が難しいときがあるものの、補充問題と共通していない場合は、ほぼ出ない。
あと、学び直し3にも補充問題にもない問題は、後期はチラホラ見るものの、4年前期は皆無だった。
後期も後半、新しい概念になるにつれて、おそらく初見問題は減るはず。
ただでさえ難しくなるし。
加えて言えば、初見問題の正答率は30%も行かないくらいなので、下弦の範囲では出来なくてもいいレベル。
難易度は、学び直し1、補充問題、学び直し3、学び直し2の順なので、忠実にスキルアップを目指すならこの順がおすすめ。
別の方法として、テスト対策を兼ねていくなら、学び直し3→補充問題の順。
補充問題の方が出題率が高いから、学び直し3をやって理解した後に、補充問題で確認、という位置づけ。
勉強方法
長男くんが一番苦労した点がココ。
なにせ、入塾後、見るからに自信を喪失してしまった。
2週間前まで公文でやっていたはずの計算が、何も書けないレベルで出来なくなるほど。
授業翌日で学び直し1が解けないのは、復習が辛すぎる。
なんなら思い起こしですら止まる。
授業分からない
→テストまでに復習終わらない
→テストできない
の悪循環。
集団授業で理解するのは、思ったよりも大変だったんだろう。
日能研にも相談したところ、予習は禁止ではないとのことなので、今はガッツリ予習している。
幸い授業動画が公開されているのもあって、一緒に確認したり、私だけ確認して教えたり。
日能研と同じ教え方になるように。
本科終盤(思考技法を使いこなす、だか)は、難易度アホだから分からなくていい、ということで、そこ以前までを予習するだけで随分変わった。
予習する。
→本科終盤以外は授業分かる。
→復習できる。
→テストできる。
の好循環。
ま、本科終盤って、下弦側のテストにはほぼ出ないからね。
やっても意味ないよね。テストに出ない範囲なんて。
テストで点を取るために勉強しろって言ってるのに。
変に解けない問題にチャレンジさせるより、解ける問題だけ練習させて自信つけさせた方がいい、と思う。
日能研での課題
初夏以降は割と余裕をもって回せていた算数。
しかし、残念ながら日能研のシステムだと、勉強の仕方、テストの受け方から変えないと、上弦側の算数は対応できない。
国語は、なんなら設問のレベルとしては基礎の方が応用よりも難しいときすらあるのだけど。
算数に限ってそれはない。
基礎は10分以内に解き終わっても、応用は部分点を取るにも20分くらいないと厳しい。
そうすると、共通に使える時間が変わる。
今まで捨ててきた本科終盤も勉強しないといけないし、栄冠もこれまでより速く・深く理解しないといけない。
基礎25点分、共通100点分、応用25点分のテストにしてくれたら、困らないんだけど。
長男くんの課題
もともと計算は早いし正確。
ミスは少ない。
反面、応用問題に弱い。
そういう勉強をさせてきた、というか、そうとしか勉強させなかったんだから、当然。
このまま基礎を固めて、基礎を応用する感覚と理屈をいつか掴んで欲しい。
理社
育テ
共通は栄冠から、応用は基本的に栄冠、ときどき読解。
読解の場合、準備ができないので、実質国語だったり常識力だったり。
対策できないテストで点を取れないのは仕方ないので、栄冠だけみっちりやればOK。
幸いなことに、下弦でも上弦でも問題が変わらないので、勉強の方法も変わらない。
入塾後の長男くんと父
4年生くらいでの年齢的な成長なのか、日能研に行ったおかげかは知らないけど、ずいぶん大人になった。
日能研関係だけは、通常授業のときは、自分でしっかり準備もできる。
地理が分かったからニュースにも興味が出てきたみたい。
国語の勉強の成果なのか、ずいぶんおしゃべりの内容も達者になってきた。
パズルやクイズも、問題の意図はしっかり理解するようになった。
公文に通わせていたときからは目覚ましい進化。
自由に過ごさせたところで、はっきり言って怠惰に過ごすだけなんだろうから、中受をさせることについてかわいそうだとかは全く思わないけど。
勉強教える中で、泣かしたこともあるし、冷たくしたこともあった。
それでも、寄り添う気持ちがあればいいのだろうか。
怒った十倍くらいは、折につけ褒めてきたつもりではあるけれど。
そう不安になるだけで、はっきり言って、辛い。
点数は大して気にならないけど、テストのたびに、頑張った成果が出ずに落ち込んだ顔をしていたらどうしようかと落ち着かない。
できるなら、いつまでもペットのように可愛がるだけで過ごしていたい。
そんな風に思っても、子どもにそんな顔を見せるわけにはいかない。
沼なんて呼ばれる受験に引きずりこんでおいて。
それに、そうしたところで、勉強から逃げられるのは3年間だけだし。
こうなると知ったうえで、たとえ1年ほど時が戻ったとしても、多分同じ選択をするだろう。
気が向いたときだけ勉強教えればいいよね、なんて思っていたときからは、すっかり「こちら側」に来てしまったけど、これはこれで充実していた、なんて思い返す日が来るのだろうか。
二男くんも入れてあと4年半、時間的にも精神的にもかなり労力を使うのは間違いなさそうだ。
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