長男くんと追加の課題

2023年7月29日土曜日

国語 勉強方法

追加課題

夏期講習でひーこらひーこら言っているというのに、どうやら追加の課題が各科目で出ているらしい。

…内容は別にして、私が目的を把握できないという点から言うと、けっこう厳しいのだけれど。

まぁ、本人のやる気さえあるというのであれば構わない。
さぁ、やるがいいよ。

と思ったのだけれど、さっそく一つ目から問題あり…?

課題の内容

各教科様々に課題が出ている。
課題が出ること自体は非常にありがたい。
おそらく先生側も、テキストの不足分、見ているクラスでの不足要素をフォローする内容なのだろうし。

ただ、少し問題はある。
とりあえず、内容から。

国語は、要約の練習。
夏期テキストや日特テキストなど、なにかしらの文章を対象にして要約文をもっていく。
専用のノートにやっていけばいいらしい。

添削してもらえるのはうれしいね。
どんなレベルでの添削か、私も見ておかないと。
それがコピーできるレベルなら、その場で採点できるようになるし。

社会は、解法の練習。
設問で問われていることを明確にして、情報をどこから持ってきて、どういう答えを書いたのかを全部書く。

普段は最後しかやらないだけに、これは非常に有効な気がする。
国語と算数は口頭ではやっているけど、社会・理科でもやらせたいな。
応用問題の練習方法のヒントになって非常にありがたい。

理科は、メモチェ。
理想は夏に並行して終わらせてしまうことらしい。
夏以降それが終わったら過去問の資格を得るとのこと。

まぁ、理科のメモチェはそんな難しくないから、あくまで穴確認かな。
理科が得意な私様的には、このレベルの基本問題が即答できないなら、イコール穴確定というレベルだと思う。
夏期講習テキストの補完になっていて、いい作戦な気がする。

算数は、独自の問題プリント。
見たところ、応用テキストのコース別問題と同程度で、ちょっと毛色が違うってとこかな。

追加課題の厳しさ

という内容なのだろうと思うのだけれど、これらは全て長男くん伝手に聞いた内容。

これを、ただやってもらって、私が見るだけなら十分なのだけれど。
「提出しなくてはならない」という点に一抹の不安がよぎる。

もし、相手の意図を汲んでいないことにフォーカスしてしまうと、大変残念なことになるだろう。

たとえば理科のメモチェは、本当に望まれているのは、「問題にプラスして知っておいた方がいいと思うことを書いてみて」なのかもしれない。
そうすると、問題の解答だけやるのだと足りないわけだ。

そのあたりの説明を私か妻が保護者会で直接聞いているならいいのだけれど、伝言ゲームの間に挟む人がどんな風に聞いたのか、不安極まりない。
いつぞやの説明会で、「隣には、人がいたのかも空席だったのかも壁だったのかも分からない」と言われた悪夢がよみがえる。

この前の、ハンドブックの記載について長男くんが問い詰められてしまったらしくて若干悩んでいた件について、カッとなって思うままをブログにぶちまけたことも記憶に新しい。
この件も、翌日、塾の対応が始まったであろう時刻直後に電凸して、ヒートアップする前の準備運動に、息子の状況報告と各項目に何を書くことが期待されているのかの確認をしてみたら、単に長男くんの勘違いだった。

ケンカ腰になるプランまでも想定していたので、さきに確認から入って、ほんっとーに良かったと思う。

まぁ、半分はそうかな、とも思っていたのだけれど。
表現が独特というか、な子だから、おそらく「問い詰められた」というのも、実際は「丁寧に再説明をされた」くらいなのかもしれない。

そんな具合に、いろいろ不安は尽きないものの、とりあえず自分で聞いた通りにやらせてみて、間違っていたら転べばいいのかな。

普段ならそれくらいの余裕もあるのだけれど、なにせ夏期講習。
週6で10時間弱も塾です、という生活、その1週目、加えて連続猛暑日ということで、ちょっと私もナーバスだったかもしれない。

要約からやってみた

そんなわけで国語の要約問題にチャレンジ。

どこかの女子校(名前忘れた)の日特問題。

男子の部活の話。
へー、女子校なのに、わざわざ男のチョイスなのか。

運動部の中一生で、罰ゲームチックなグラウンド整備をグーパーで決めている中、ある日、特定の一人を除いて示し合わせて全員同じ手を出せ、という、からかい?悪だくみ?をする。
結局、23人中、22対1というびっくりな状況。
2の22乗でー、400万分の1?

ここまでが、あらすじとして記載されている。

その後の本文ではまず、仕掛け人を含め、全員にわだかまりが残り、部活の練習戦でもあまり芳しくない結果になってしまう。
主人公は、事を大きくするか、仕掛け人含め被害者に謝罪するか、など、色々思い悩む。

その結果、あくる日のグーパーで、あろうことかチョキを出す
その気持ちを勝手に汲んだのか、謎電波を受信してしまったのか、主人公の親友をはじめとして、仕掛け人、昨日の被害者などが次々にチョキに手を変える。

そうして無言のままチョキチームがグラウンド整備をしていく中で、彼らはたしかな結束を感じ、今後への期待を込めて話は終わる。

ただ、チョキに手を変えたのは、23人中8人だけだったのだけど。
残りの15人はどした?
あと、結局昨日の被害者は、今日もグラウンド整備なん?

まぁ、そんな話。

…いいね。
こーゆー、男子の、多くは語らない友情譚。
無駄な計算をしてしまったところや突っ込み入れたいところもあったけど、おっちゃん、最近涙腺もろいからちょっとウルっと来たわ。

ほんで、キミの要約は?

「最初がわだかまりがあって上手くいかない状況を書いて、最後に~、…今後への期待?とかを書けばいいのかな?」

『期待』のところはちょっと抽象的に感じるから、もう少しこの文章ならではの表現にした方がいいかな。

「じゃあ、『絆』?」

お!いいじゃないか。パパは『結束』だと思ったけれど、イイ表現だと思うぞ。
どことなくペルソナっぽいし。

あとは、…ここまでくれば、何を書けばいいかは、わかるな?

と積極的にプレッシャーを与えていくスタイル。

「変化のきっかけ」

そうだ!よく出来ているじゃあないか。文型はそれでいいぞ。
「はじめは~だったが、~があったことで、~になりました」だ。

あとは穴埋め。
はじめは、同じ部活の生徒をハメてしまって全員にわだかまりが出来てしまったということ。加えて、それで主人公は思い悩んでしまったこと。
最後が、部活仲間の絆が深まったこと、だ。

そして、そのきっかけは?

「でも、それが、分からない」

え!
え、え?
ここで、グーパー、してるじゃん?
なんなの、コレ、ここの下り?

「なんか、主人公はチョキだしているね。だから、あいこでしょ?」

はぁ!?

…ごめん、ちょっと声、おっきくなった。

いや、ちょっと待て、グーパーでチョキ、だぞ?
コレが意味するところは?

「だから、あいこ」

じゃないぞ?

キミ、グーパーやったことあるよね?
古くは、保育園か小学校の低学年のとき、やってなかった?

グーパージャンケン、ジャンケンポン!って。
グーパーって何のためにやるのさ?

「知らない」

知らない、か。
まさか、ぼっちが、こんなところで弊害になるとは。
全部コロナが悪い。

…いや、コイツ、そーいや、リアルにグーパーやっているときも、一回目はチョキ出したりしていやがったな…。
そういう子だった…。

あのな、グーパーっていうのは、じゃんけんの勝ち負けじゃあなくて、グループ分けなんだよ。
この場合、数が少ない方が、グラウンド整備をやるってわけ。

もう塾に行くまでの時間がちょっとなくなってきたけど、それで読むとどうだ?

「…。あ!分かった!主人公はグーパーでチョキを出して、それに共感してくれた親友をはじめとする仲間が出て来たって感じか」

そうだな!
それが、変化のきっかけだ。

いいぞ、『共感』というのは良い表現だ。
この場合、主人公は自分の気持ちをわざわざ説明していない。
にもかかわらず、親友は主人公に同調してくれたんだ。
そのことを的確に表す良い表現だぞ。

その後はパパっとまとめて、塾に旅立っていった。
まぁ、表現は、添削してもらいな?

目が滑る感覚

帰宅時、本当にグーパーは知らなかったか?などと聞いてみた。

すると、「時間がなくて焦って、読んではいたんだけど、あまり内容が頭に入らなかった」らしい。

お!
それは、とてもいい経験だね。

「そうなの?」

これまでもあったかどうか知らないけど、それを「目が滑る」って言うんだよ。
音や字としては読んでいるはずなのに、意味が理解できていない状態。

ところで、国語のテストで一番気をつけなきゃいけないことはなんだと思う?

「時間配分」

そだね。
時間がないようにテスト作ってあるから。

それで、テストだったり、難しい文章だったりすると、わりと頻繁に起きてしまうわけだ。
目が滑るのが。

内容は頭に入っていないわ、その割に時間経つわで良いことないんだよ。
でも、とりあえず最後まで読もうとしちゃうわけ。
一応、読んだつもりにはなれるからな。

だけど、実態としては時間のムダだから、防がないといけない。
それは分かるな?

「うん」

じゃあ、どうする?

「時間に余裕を持つ」

それが出来ないのが国語だろ?
ただでさえ時間配分が重要になるくらい時間が足りないんだ。

「じゃあ…、分からない」

感覚的なものになるけど、パパ的には目が滑る原因は、焦っていたり分からない文章で余計なことを考えてしまったりして、結局文章に入り込めていないからだ。
だから、これまでに言ってきたことをやるんだよ。

指示語が出てきたなら、傍線を引いて、その内容を考える
接続詞が出てきたなら、〇をつけて、その後の展開を考える
後は追加で、場面や感覚的に区切れたところまで読んだら、傍線で区切って、全体のどんな位置づけなのか、そこまでの文章の要約を考える

今まで言ってきた傍線や丸付けは、決して傍線や丸付け自体が目的なんじゃあない。
あえてそれをするインターバル時間を取ることで、単に音を読み上げているような目が滑っている状態から抜け出して、文章の内容を考えるようにするんだよ。

あとは、読むスピードを調整するのも大事だ。
パパは黙読のスピードを普段の読書からは落とすようにしてるよ。
黙読のスピードだと、特に説明文は、意味が取れなくなることがあるからな。
目安として、頭の中で発音している感じだ。

まぁ、この辺は感覚的だから、自分で色々試すといいよ。
「目が滑る」というのは、国語や中学以降の英語のテストでの大敵だからね。

「目が滑っている」という状態なのを理解して、対策しておくと、国語や英語の成績は安定すると思うぜ。
そこまで活かせると、今日の失敗も意味があるものになるのだろうけど、どうだろうね?

「気をつけてみる。あと、要約はもうちょっと練習してみたい。パパのヒントなしでまとめてみる」

あぁ、いいんじゃないか。
要約は、はじめはやればやるほど得るものがあるし、むしろ読解力が上がるからな。
さっき言った通り、常に「要するに?」って考えながら読めば目が滑るのの防止策の1つになる。

それに、キミの望むパパの母校の大学は、今でも傾向が同じなら、常に要約問題は出ていたはずだぜ。
それでパパは練習したからな。
難しすぎるかと思ってあまり求めてこなかったけれど、やるんだったら協力するぜ。

「うん、なんかたくさんやると先生からご褒美も出るらしいし、いっぱいやってみるよ」

…なんだか色々と考えてくれているんだな。
あとは、添削がどんなレベルかが楽しみだ。