二男くんと長男くんの矢継ぎ早な図形

2023年6月7日水曜日

算数

角度と三角形

2年前の長男くんと時を同じくして、二男くんも図形の角度。
なかなかハマるな。
どうやらこの子は図形がそんなに得意ではないらしい?

懐かしの角度

と言っていいものなのかどうか。
相変わらず、4年生に対してココの単元は駆け抜けすぎだ。

でも、長男くんは、図形あたりからそれなりに学び直しが解けるようになったっけ。
概念的な単元より直感的な単元の方が、この年代は分かりやすかったのかな。
とはいえ、私は、ココの単元を中学のときに2ヶ月くらい掛けていた気がする。
まぁ、もう少し多くの事柄をやった気はするけど。

初めての塾の授業で突然当てられて、何にも分からなかったけど、とりあえず同位角→錯角と答えたら両方外したという残念な単元。
まさか2/9を引くとはね。よもやよもやだ。

やっぱり、混乱するよなぁ。
あまり角度を理解しないうちから、直線が180度から始まり、熟語の角度の3兄弟、三角形、見方が分からないまま外角。
使ったこともないという三角定規。

しまいには、平面図形界のジョーカーこと、二等辺三角形。

角度を出すのに辺の等しさを考えて、辺の長さを出すのに角度の等しさを考えて。

栄冠でも、ヒントをあげていても、分からない問題があまりに続く事態に泣き出す二男くん。
いいよいいよ。
一週間前に角度を習ったばかりだというのに、この問題はまだ無理だよ。

でも、そういうときこそ、折れるな。
心を燃やせ。

今回は本科までは無理かもしれないけれど、それでも出来そうな問題は、何度も何度もやり直してね。
そんなに1周に時間がかかるわけではないようだから、今はとりあえず栄冠を体に覚え込ませなさいな。

本科の方は、4年の夏は長いから、夏休み中にでもやり直したらいいよ。

一方その頃

長男くんも図形単元に入っている。
今日は、比らしい。

図形の比、と言えば、中学受験ではおそらくかなりの頻度で問われる分野。
しっかり学びなさいな。

と、迎えの車の中で、驚愕のカタカナが飛び出す。

「パパってチェバって知ってる?」

比で、か。

あぁ、知り合いに一人いるな。
チェバちゃんハムちゃんの仲だよ。
なかなか分かりやすい不思議な公式のやつだったな。

じゃあ、まさかメネちゃんも出て来ちゃったの?

「メネ?」

おぅ、メネラウス。
東のチェバ、西のメネラウスというくらいの双璧だろう?

「知らない」

あらま、マジで?
一応図形の必勝手筋にも出てきたはずだったけど、日能研ではやらないのか?

じゃあしょうがない、ということで、教えてみた。
ほら、三角形の外角の形と似ているだろ。
キツネっぽいような。

それで、各辺の比が、こう、真ん中を突き抜けつつ1周回って分母分子で全部掛けたら1になるんだよ。
と、文字情報では全く伝わらない説明をする。

「へー、たしかに掛け算はチェバみたいだね」

だろう?
ところで、けっこうチェバは使いどころが難しいけど、ちゃんと理解しているか?

「もっちろん!三角形の中心からの3つの線が~」

…中心?なんか怪しいな?
図、書いてみろ。

「はいよ!えっと、この三角形で、こうなって、…あれ?」

そう、当てはまる三角形だと見つけるのはけっこう難しいぞ。
正しくは、「頂点から対辺に引いた3本の線が1点で交わるとき、それぞれの線で分けられた対辺を分母分子で全部掛けたら1」だよ。

と、やっぱり文字情報では全く伝わらない説明をする。

「なるほどね!分かったよ!」

そして、だ。
メネちゃんにしろチェバちゃんにしろ、一番忘れがちなのは、計算の後だ。
中学以降なら平気だろうけど、お前はまだ文字まみれの計算には慣れていないだろうからな。

コレとコレの問題で、正しくココとココの比、出せるか?
と一応確認、ちょっとたどたどしくはあったけど、迷うことはなく答えにたどり着けていた。

あと、最後にメネちゃんは逆回りもあるからな。
聞かれている方の比に合わせて答えるんだよ?

遠い二年間

しかし、二年前に対頂角だのとやっていたやつが、いまやメネラウスにチェバか。
随分遠くまでいくもんだ。

と思ったけど、よく考えたら、私は中二で角度を習って、高一でメネチェバやったんだっけか。
間隔だけで見れば同じではあるのか。

しかし、年は中三に高一、一体何時間数学をやっていたんだろう?
それを塾の2年でたどり着くのか。

…やっぱり、改めて異常な世界だな。中学受験って。