日能研の6年夏期講習

2023年6月29日木曜日

塾システム 日能研

受験生と書いて

なんか夏期講習に先駆けて、プリントとかもらってきたらしい。

封筒に入っているから親用か、と思って出してみると…?

分厚い

中身は、まず学びのハンドブック。
なんだ、この封筒は子ども向けか。

しかし、分厚いな…。

いつぞやはコレでバトったこともあったっけ。
相変わらず、「企業研修かよ」と言いたくなるほどのしっかりっぷり。
正直、コレを書いている暇があったら地形や年号の一つでも覚えろよと言いたくもなるのだけれど。

でも、4年生、5年生にとっては過剰に思えたけれど、6年生の今となると少し見方も変わってきた。

こういうの、中学生になったら普通に書くと思う。
おまけに私学ともなれば、説明会で聞く限り、かつて自分が通った公立よりも自主性を重んじられて授業や振り返りの難度は上がる印象がある。

結局、一日一日で何かを明確に掴んだのか、素通りさせることなく何かを掴もうとしたのか、言い換えれば「自分で主体的に勉強したのか」という点がクリアされているなら、コレを書くのもそんなに難しくはない。

どういうことを学びたいのか、どういう風に過ごしたいのかを事前に自分で決めて、そうなるように努力する、というのは、ぜひ身に着けてもらいたいスキルでもある。

他の塾は知らないけど、日能研のこういう活動は、「思考力を鍛える」という目的に合致していてとてもいいとも思う。
こんなこと、実践して効果が出せる小学生なんて、かなり少数派だろうに。
それでも、きっと来年以降の勉強のために、こういう教え方をしてくれているんだろうなと思うと、素直にありがたい。

ただ、やっぱり4,5年生には過剰に思えるけど。
二男くんにはまだ、早すぎる気がしてならない。

受験生

どうやらこの夏のスローガンは、「解くから学ぶ夏 x 受験生になる夏」らしい。
冊子中にも、"あこがれ"から「受験生になる」にチャレンジする夏、とある。

ところで、この「受験生」、日能研では、『チャレンジャー』と読むらしい。

…おぉ。ダサカッコイイ。

私の中のモンスターが大きくなってしまいそうだ。

いろいろ応援することも書いてある。
どれだけ自分を追い込めるか、自分自身と向き合えるか な夏らしい。

…ふーん、私の夏期講習のイメージとは随分違うんだな。
夏の段階じゃ、追い込むとかそういう気持ちはあまりなかったけど。

だって、くだらない高校の勉強はしないで、ずっと志望校に向けた勉強だけしてていいんだぜ?
勉強しているだけで、「頑張っているね」って言われるような毎日で。
まだそんなに「落ちるかも」みたいなプレッシャーもないし。

浪人していたときも「波乗りジョニー」聞きながらずっとノリノリで勉強していた記憶ばっかりだ。
楽だったかと言われると違うけれど、楽しかったかと言われれば人生の中でもかなり高順位にランクアップしそうな二年だったけどな。

まぁ、ぜひとも長男くんにもそんな充実した毎日を過ごしてもらいたいものだ。
健康にだけは気を付けて。

絶望に叩き落す成績表

そんな風にプリントを確認していくと、おなじみの成績表。
星が自分で、○が同じ評価の平均を持っている日能研生の分野別正答率らしい。

…だから、なんだというのだ?

中には育テを以って勉強が完成するような単元もあるし、結局育テで間違えたようなところというのは既に重点的に復習した後であって、今更こんなものを見せられたところで、現在の状態を表しているとは言い難いのでは?

そして、さらに長男くんを落ち込ませる成績表をもらってきた。
個人別BT表なるもので、BT=分野別通過率 の略らしい。

分野別・難度別(ABC)に長男くんの正答率と、志望校のR4、R3、R2の偏差値の正答率を男女別に出したものらしいけど…。
まぁ、平たく言って、あまり良くないように見える。
長男くんの成績は大概、R2よりも左側だ。

それを見て若干落ち込む長男くん。
現実問題、かなり高い壁だということに違いはないね。

しかし、ふむ…?

このABCっていうのは、本当に同じ基準なのか?
正答率で評価ってことらしいけど。

育テや全モの方は、そのときの日能研生の成績にしても、入試の方はもちろん推測値のはず。
いつの時点の学力からの推測だ?

なにやら説明も書いてある。
「BT表では、各分野をABCに分けるから全ての問題を、入試問題の難度と同じ基準(=育テ共通問題や全モの難度)に揃える必要がある」とな。
うーん、よく分からないけど…。

となると、入試問題側でのABCは、入試時点での正答率評価なんじゃないか?
入試時点での正答率で考えたら、5年後期時点でのCなんて、下手したら入試時点じゃAだぞ?

直近の入試問題は見ているけど、どう考えても今の育テや全モよりもかなり難しい。
せいぜい、算数でそのとき一番難しい問題が、入試での普通程度の問題に入るかどうか、というくらいだ。
逆に入試側の問題を考えると、普通に正答率なんて1桁%だらけだろう。
行っても30%までだと思う。

それに、テストでのCの出題数が多すぎる気がする。
算数は育テの共通だけを使って、全モと併せてもCがこんなにある?
社会でC問題なんて、あった?

うーん、長男くん、とりあえず、このC問題が解けてないっていうのでは、あまり気にしなくていいよ。
難しい問題は数が少ないから、ブレも大きくなるし。
入試と並べているけど、入試のC問題は今まで出題されたものほど簡単じゃないし。

それよりも、AB問題では、けっこう基準も超えてきているじゃないか。
ということは、基礎の範囲で言えば、R4持っている子以上にしっかり身に着いているということだ。

まずは、AB問題で基準を超えていない範囲を重点的に復習しつつ、夏からの過去問特訓やらで一気にC問題で稼げるようになる、ってプランがいいんじゃないか?

まぁ、あと、これで分かるのは、国語がはっきりと弱いってことかな。
やっぱり、もう少し偏差値を上げたいと思うのであれば、カギは国語だね。
それでも、それで他の科目は安泰なのかといえば、そうでもないってのが辛いところだけど。

まぁ、頑張って一皮むけた自分になれるといいね。
この夏で。