小5後期時点 全国公開模試対策

2022年11月29日火曜日

全国公開模試 勉強方法

全国公開模試対策

日能研での、偏差値が出る模試である「全国公開模試」、通称『全モ』

これまでも定期的に勉強方法を見直してきた。

最近、基本路線は同じでも、傾向が変わってきているっぽいから、また考えてみよう。

ちなみに、妙な略し方をしているのは、PCでタイプしやすいのと、「育テ」と字数を揃えたかったから。
あと、言い続けていれば他に使い始めてくれる人がいるかなと思ったけど、私以外で使っている人はこの二年弱で見たことがない。
絶望的にボッチだ。
それでも、誰かに伝わってくれることを願って、私は今日も『全モ』と打ち続ける。

試験内容

全モは、日能研の実力試験。
4年前期は2か月に1回だったのが、4年後期からはおおよそ月に1回。

微妙にずれるときもあるけれど、大体本科4回分という感じ。
その4回分=直近範囲が基本的には半分くらいは出る。
育テに比べると、ものすごく少なく感じるものの、それでも直近範囲が出ることは出る。

国語

通常の形式は、漢字&文法、物語文、説明文で50分。
それぞれで50点ずつの150点満点。
説明文と物語文は順番が違うこともある。
最近は説明文が後ろかな?

結果の安定のためには、とにかくタイムマネジメントがカギ。
全体通して出題順と難易度は全く関係ないことが多いので、全部の問題を見るのが重要。

漢字は、嫌がらせのように、計算と漢字からあまり出てこない。
差をつけたいのかもしれないけれど、個人的には凄くイジワルに思う。
正答率も育テほど高くないのだけれど、せめて習ったところから出さない?
20点もあるので、ココが取れないと合計に結構影響をする。

ただ最近は、育テでの対策をしていればどこかで見たことのある字にはなっている。
しかし1,2問は難問が出るので、対策したいなら別の問題集が必要かなと思う。

SAPIXの「漢字の要」をウチは使っているけど、育テ・歴史優先のスローペース。
全モ対策というより、「計算と漢字」以上のペースでは漢字はやれそうで、先取も子どもだけで出来る簡単さだから、だけど。

文法は、国語で一番事前対策できるところ。
ほぼ直近範囲からしか出ないので、事前に復習しないといけない箇所。

まぁ、そうはいっても、分野は同じでも知らない語彙での出題とかにはなるんだけど。

文章題は、説明文、物語文ともに文章レベル・量としては普段の育テとさほど変化はない、はず。
もちろん、ある程度の易化・難化はあるけど、大体は設問形式も同様。

なので、得意な子にはいつも通り、といったところ。
長男くんのような得意でない子には、普段の育テからの対策や見直しが重要なのだと思う。
直前で急に詰め込んでもあまり効果はなさそうに感じている。

テストでの推奨解き方

漢字→文法→文章の順。
時間はそれぞれで、漢字3分、文法5分、文章で20分ずつが理想。

文章は得意な方からでいいと思うけれど、長男くんは説明的文章から解く。
理由は、得意なのと、文章量がいつもそんなに長くなく、タイムマネジメントが狂うことが少ないから。

とにかく、各文章で最低15分は確保することが最重要。

普段の勉強

栄冠の学び直し3を15分制限で練習。
少し学び直し3の方が難しい気がするので、これで解ければ問題なし。
長男くんの場合は、もちろんあんまり解けていないので、わりと文章問題の対策を地道に絶賛継続中。

設問→文章と読んでいって、設問から何を答えるかを読み取って、それが傍線部の前後どちらにあるかを考えて、その場所から答えを探すイメージ。
他にも選択肢の選び方だったり記述の答え方だったりで注意することはあるのだけれど、別に全モ対策というわけでないので割愛。

算数

大問1が計算6問程度→大問2が一行問題6問程度→文章題x5~6。
大問は全部で7~8問くらいで50分。

結果の安定のためには、とにかく普段より見直しと問題選別を徹底。

大問2が若干罠で、ラスト2問くらいは難しいことがある。
その2つを除いて、大問2~4くらいまでは直近範囲の「計算と漢字」と、栄冠の学び直し3までをやっていれば戦える。
しかし、最近は大問2の分野が広くなってきているし、大問3,4が若干難しくなってきたか?と感じる。

大問5以降の最終設問は、5年前期までは、正答率順に並ぶことがほとんどだった。
しかし、5年後期になってから、それが崩れ始めてきていて、大問5の最終設問が一番難しいこともある。
難しい分野や複数の分野の問題だと、正答率が落ちている、という気がする。
前は、それでも超えられないレベルの難易度の差があったのだけれど。

テストでの推奨解き方

大問1→見直し
→大問2(分かるやつだけ)→見直し
→大問3、4→見直し
→大問5以降の最終設問以外→全体見直し
→大問5以降の最終設問

終盤はある程度流れに任せてもいいかもしれないけど、とにかく大問4までの易問、特に大問2までの解ける問題で間違えるのは致命的。

大問2の正答率30%以下くらいの問題は除いて、大問4までで満点取れば平均くらいには達するし。
(大問1:30点、大問2:24点、大問3:12点、大問4:12点 程度)

なお、大問2&大問5以降の最終設問を全部落としても、5年前期には偏差値60程度だった。
異様に結果が安定していた長男くんのよくあるケース。

大問5以降の最終設問は人外領域なので、育テと似た認識で挑んでしまうと大やけどしてしまう。
だから、その前に他の部分の得点を確定させることを目指すだろうな、もし私が受験していたら。

なお、問題選別によるけれど、全部解こうと思わないなら、あまり時間的には厳しくない。

普段の勉強

一番役に立つのは算数オプション。
何と言ってもコレは、全モの過去問。
そして、それを理解するために直近範囲の学び直し3。

算数オプションの範囲は、成績次第。
大問2&大問5以降の最終設問を全部落として、全く解説も分からない頃の長男くんでは、正答率20%以下は全部、必須の取り組み対象から外した。
(本人がやってみたくて時間のあるときだけチャレンジ)

ぶっちゃけた話、正答率1桁の問題なんて、解説したって理解できていなかった。
だから、解けるようになんてなるわけがなく、時間の無駄レベルだった。
5年前期基準なら、大問5,6の最終設問に挑むなら正答率10~30%の問題で練習しておきたいくらいの難易度かな。

5年後期だと、途中の大問が難しくなってきているので、その問題選別が必要。
「大問7が大問6より正答率が高い」というときもあるので、普段の取り組みを見ておいて「XXX分野っぽいものから取り組んでみる」という風に決めておくと良さそう。

ちなみに、この算数オプション、どうやら過去テキストも問題はあまり変わらないし、分野の取捨選択ができるなら、5年前期から5年後期のものもある程度は出来そう。
習っていない比や速さは無理、という感じだけど、「論理?」みたいな分野の練習はできる。

社会

大問3問のケースが多く、時間は30分。各大問で30~35点程度。
大問のうち少なくとも1つは直近範囲の知識問。
5年後期でも、地理は出るので、忘れない程度の勉強が必要。

難易度は基本あまり育テと変わらない程度だけど、一番安定しない科目だと思う。
時々信じられないくらい平均が下がったり上がったり。

難しいときは読解力が必要になるけれど、基本的には広い範囲への知識問に対応できるかどうかにかかってくる。

テストでの推奨解き方

工夫するなら、直近範囲の知識問から解く程度。
あまり時間が厳しい試験ではない。

ただ、小学生だと、「知識問で悩んでも意味がない」ことが分からないかもしれない。
おそらく長男くんもまだあまり理解できていない。

考える問題でないなら、忘れてしまったものはいくら時間を掛けてもムダ。
それも、「悩んだら飛ばそうね」くらいで対応はできるけれど。
出題順と難易度はあまり関係ないことが多いので、とりあえず全部の問題を確認した方がいい。

普段の勉強

試行錯誤中。
とりあえず歴史では直近範囲はマスト。

長男くんは歴史の流れというか理由のような部分は理解できたと思うので、学び直し1を歴史全範囲でやり直すくらい。
もともと早押し形式で競っているのもあって、2,3回やっても1単元5分はかからない。

地理は、平日毎日2単元ずつのメモリーチェックでカバーしている。
18日=約1ヶ月で36単元分。

私がグースカピー中の朝活でおそらくやっているのだけれど、詰まると2単元で30分くらいかかっていたときもあったよう…。
ただ、コレで全モの難易度に太刀打ちできているのか、というのは、今後を見ないといけない…。
とりあえず、今のところはコレで間に合っているようだけれど、今後はどうかな…?

理科

大問5個で時間は30分。各大問で20点程度。
大問が4個から5個になったのは、たしか5年前期からだっけ。

4年のとき25分の時間で間に合わなくて、5年からは30分でちょっと余裕ができるー!と思っていたら、まさかの大問お代わりでズッコケた気がする。

最近、やった範囲が増えたせいか、大分出題が安定してきた。

大問1、2はほぼ確定で知識問。
前は大問2が知識不問のグラフ読み取りだったと思ったけど。

大問3、4が実験条件の読み取り。
特に大問4は複雑な条件が文章で書いてあることが多く、ある程度の時間が必要。

大問5が比。
ココのラスト2,3問はいつも正答率が低い。

難易度は各大問ごとに、最終設問に向かうにつれて難しくなっていく構成。

テストでの推奨解き方

知識問である大問1と2から解く。
その次は、難易度があまり高くない大問3が取り組みやすい。

その後は、国語が得意なら大問4、算数というか比が得意なら大問5から。
問題数に対して時間が若干足りないので、タイムマネジメントは国語の次に厳しい。

簡単には、大問1と2は3分、大問3で5分、大問4と5で7分、予備5分と言ったところ。
ただし、難易度構成から考えて、各大問内は均等割でなく、後ろの設問に少し時間がかかることを覚悟しておく必要がある。

ちなみに、大体いつも構成が変わらないので、算数のような対策も可能。
知識問である大問1と2の完答を目指し、大問3以降は(1)~(3)の完答を目指す。
これで平均には達することが多い。
それに、残りの解答も選択肢が多いから全部間違えるということも少ない、はず。

普段の勉強

まずは知識問の大問1と2をしっかり解答できるよう、直近範囲の学び直しをやり直す。
感覚的にはなるけれど、難し目な学び直し3はスキップしてもいい。

ただ、意図的にだろうけど、片方の知識問は直近範囲からは出てこない。
あまりはっきり相関は取れていないけれど、前期から持ってきているんじゃないだろうか。

大問3と大問4は、知らない実験が出ることの方が多いので、簡単な対策は出来ない。
その場での出たとこ勝負。

大問5の比は、ラスト2,3問は難しいものの、大体いつも設定条件が違うだけで同じような難易度の比の問題。
なので、長男くんが手も足も出ないとき、過去全モのココだけ4,5回やったりしてちょっとずつ慣れていった。
そうすれば、少なくとも(1)~(3)くらいまでは安定する、はず。

全体

5年後期になって高い平均が続いたけれど、大体270~290程度に揃う。
科目ごとに揺れることはあるけれど。

なので、目標偏差値から換算した目標点は大体一緒。

平均270点のときは、大体350点(+80点)で偏差値60。
平均290点のときは、大体380点(+90点)で偏差値60。

その中で、総合偏差値を稼ぐにあたって重視されるのは配点上、国語と算数。

国語はなかなか対策が難しい気はするけど、算数は問題構成が大体同じなのもあってまだやりやすい。
要は、難しい問題ははじめから見なければいい。
二月の勝者にもあったけれど。
その分を見直しに充てる。

これは、理科でも大体同じ作戦が使える。
大問4と大問5の最後2問を捨てる、と決めれば、時間はそれなりに余裕が出る。
それらより難易度の低い大問3にその分の時間を充てると、安定する。
大体、いつも1問3点だから、仮にそれら4問を捨てても88点取れれば十分な成績。

長男くんは計算の方が得意なので、大問4の方は捨てている。
大問4のラスト2問を残したら、見直しをして、それからそこに取り掛かる感じ。

そういう解き方で、それなりの難易度の問題だけを相手にできるようになって、…算数は100点、理科は70点までは取れそう、かな?
残り、180~200点か…。

社会は範囲が広がってしまっているから対応が難しくなっているし、国語はただでさえ勉強の仕方が難しいから解き方のテクニックだけで最低限を確保していくというのは厳しいな。

この2教科の合計で、大体平均程度取れるとしても140~160程度。
どこかで20~40点くらい積まないと、偏差値60には、たどり着かないな…。

反対に、この2教科の合計で150点くらい取れるなら、算数100点、理科70点を足して、320点くらいか。
難しいときなら、偏差値55は越えるくらいかな?

そう考えると、本当に成績を上げるのは大変だな。
私の思うちょっとした対応での得点を考えてみたけれど、それだけで偏差値60というのはなかなか厳しかった。

まだ直近範囲の勉強という対応が取れる分、ある程度は直前対策が効く状況ではあるけれど。
これからはそういう余地も減っていくのだろうし。

んー、これ、一通りの範囲を学習し終わったとなったら、いったいどういう対策していけばいいんだろ?
6年の前期なら、やっぱり直近範囲の比重は多めになるのだろうとは思うけれど。

…そうか、そのときのために、苦手単元の問題をストックしておくといいのか。
育テ算数の応用問題なんて解けなくていいじゃんと思っていたけれど、逆に、あの短期間であそこまで解けるような単元は、復習の優先度は落ちるだろうな。

まぁ、内容のまとまっている特別講習のテキストをやり直すなりすれば復習はカバーできそうだという気もするけれど。
とりあえず、社会はあまりそういうのなさそうだけれど、算数と理科を中心に、苦手そうな単元の把握はしておかないとな。
国語は、…がんばれ長男くん。