日能研の全モ対策(長男くん小4終了時)

2022年2月10日木曜日

全国公開模試 勉強方法

全モ対策の勉強振り返り

長男くんの成績

長男くんの平均偏差値。
 総合:54.9
 国語:50.1
 算数:54.6
 社会:55.2
 理科:58.8

The・ボリュームゾーン。
その界隈では「ミスター平均点」と派手に名を馳せている男。


1回目の偏差値が総合40で、もがきながら頑張ってきた勉強方法。

教科共通対策

全モは実力試験の位置づけ。

だからと言って、対策に意味がないかというと、そんなことはない。
一説にはクラス判定の基準にはこちらが重視されているとか、いないとか。

そして、対策のやりようが全くないかというと、そんなこともない。
範囲は、基本的には「前回の全モ以降で習った範囲」がメインになる。
特に算数、社会、理科。
国語も少々。

なので、その間の学び直し1、3と、育テの見直しは十分効果的。

国語

・漢字:20点
出典不明。少なくとも、「計算と漢字」からではない。
本科・栄冠の文章からかと思って探したこともあったけど、見つからなかった。

しかし、特に前期は、3年生までで習う漢字だったと思う。
でも、あまり使わないような字が出る。
一回目では、「由来(読み)」、「半ば(読み)」、「寒波(書き)」などが出題。

漢字というより語彙力が対策になるのだろうと思う。
ということで残念、対策のやりようはあまりない。

ただ、学校の勉強や日能研の勉強を重ねていると、徐々に言葉は増えていくようだ。
それで思う効果が出てこないならば、とりあえず4年生までに身につけたい 言葉力1100くらいの語彙で大丈夫だと思う。


この本、ときどき漢字表記がないときはあるのだけれど、言葉としては大体4年の全モで出た語句は網羅されていたと思う。

・文法:30点
国語で一番対策ができるところ。
直近の読み書きツールからの出題が多い。
といっても、30点分だけど。

・読解:100点
育テと違うところは、初見の文章が2題になるということ。
なので、時間配分が非常に重要。
よほど速くなければ、まず時間が足りない。

小学生はおそらく、「時間を気にして解く」ことに慣れていない。
はじめは難しいけど、おおまかに時間を決めて、時計を見ながら解くのが大切。
もっとも、長男くん、はじめは時計が読めない残念な子だったから苦労した。

ウチの場合は、大まかに漢字・文法5分、読解1題15分と設定。
文章的には学び直し3の方が難しいくらいなことが多いので、家でやるときに時間を計ってやるといいかも。
始めは選択肢・抜き出しあたりをさっさと終わらせることを重視して、とにかく解き切れない問題をなくす。

記述の採点は相当甘い。
なんとなく正しいようなところを書ければ大体正解になるんじゃ?というレベル。
とはいえ、小学生に「何か書け」というオーダーは難しい。

しかし、記述は大体20~30点くらいの配点があるので、空白にするのはとてももったいない。

ウチの場合、作戦は「ガンガン抜き出そうぜ」。
説明しろとか言われるけど、とにかく抜き出せばそれでいい。
特に前期は、大体傍線部のすぐ近くに答えがある。
字数も気にしなくていい。どうせ表記は1,2点。

ただ、答え方は気をつける。
「どのようなことか」なら「ということ」。
「なぜか」なら「~だから」。
「どんな気持ちか」なら「~な気持ち」。

イケそうなところを抜き出して、語尾だけ整える、というのが長男くんのやること。

ちなみに長男くんは、「抜き出せ」の文字数が多いだけで無理めになった男。
数えては数え間違い、最初に戻っては数え間違い、30字近くの抜き出しで正解の場所にたどり着いておきながら5分くらいかけたときは、一体どうすればいいんだろうと真剣に悩んだ。

栄冠だけだと、この形式の問題演習が少ないので、公文のロジカル国語とか夏休みにやっていた。
5,6分くらいでもできるくらいの分量だから、問題形式に慣れるという意味で、早めにやっておけば良かったかなという感じ。

なお、字数の数え方から教えておかないと、不器用な子は不器用かもしれない。
10まで数えたら区切る、とか、そんなレベルで。
とにかく時間の足りない教科だから、字数を何度も数え直す余裕はない。

算数

事実上の最難関教科。

前期は特に、習った箇所からの出題も少なくて、図形は3年?4年?の範囲からも出る。

というか、育テの勉強を回すのにアップアップで全モの対策なんてしてられないのが正直なところ。

でも、手っ取り早く偏差値60弱を取るのであれば、わりと定型的な対処が可能。

大体、大問7問の構成。
そのうち、正解を目指すのを決める。
1、2の最後以外、3、4(3までで偏差値50超えるくらい?)。
あと、ラスト3つ、5,6,7の最後の設問以外。

大問が8問あったら6,7,8の最後の設問以外、という感じ。

まず大問1は必ず計算。
四則混合、分配法則、□の逆算、長さ・重さ・体積・時間の単位換算。
「計算と漢字」で対応可能なレベル。
配点が大きいので、ここで落とすと辛い。

次に大問2は一行問題。
分野は広いし習ってないところからも出るものの、学び直し1くらいの基本問題が多い。
けど、最後の設問だけは別物。
いつも正答率30%を超える方が珍しいくらい難しい。
難易度的には学び直し3と同等か、ちょっと難しいくらい。
わりと捨て問。

大問3と4は、学び直し3の序盤くらいのことが多い。
とはいっても、習ってない単元で出たらお手上げの出たとこ勝負だけど。
ここは徐々に、直近で習った単元になっていく。

大問5以降は、誘導問題付きの大問。
誘導問題は、なんなら学び直し1くらいなので、正解したいところ。
(最後の大問は、ときどき誘導問題がないときがあるけど)

これで全問正解できると115点程度、平均次第だけど偏差値で60付近くらいかな。
配点が大きいから、1問6~7点くらい。
(ラスト3問の大問の最後の設問は、8点くらいつくことがある)

二月の勝者にあった偏差値58の壁、とやらのように、ここまでは与えられた教材である栄冠をやっていれば対応可能。

苦手めな子は、とりあえずここを目指すといいと思う。
長男くんは、どこを解くのか覚えさせるのが大変だったけれど、3回目くらいからその作戦ができるようになった。

逆に言えば、徹底的に、他の問題は捨てる。
なんなら見る必要もない。
時間のムダ。
特に、最後の大問の最終設問が「学び直し3よりも簡単」と思ったことは一度もないくらい、安定して難しい。

他の大問は、前期ではまだ手が出るかもしれないけど。
後期になって、ラスト3問の最後の設問は、一段レベルが上がった。
学び直し3が初見で解けるくらいなレベルじゃないと、手がでない。

そこに時間を食うくらいなら、1~4を2、3回くらい見直しした方がいい。
9月に急に難しくなったときに長男くんとそう話をして、それ以降は100点台、偏差値55~59で安定した。

それじゃ、そこから超えていくには?
という答えは現在模索中。
今のところ、「演習が足りない」と思っている。
というのも、私から見て、ラスト3つの大問の最後は、後期からは学び直し3より難しい。
学び直し3を極めれば応用できるのかな?と思っていたけど、どうやらそれでは長男くんはダメだった。

1とは言わず、6くらいを聞けば、10を知ることのできる子ならともかく。
本科の問題はちょっと別ベクトルで難しい気がするし。
対策になるような難易度の近い問題が、教材として存在しないと思っている。

なので、今、半年前に戻るなら、なにか4年生向けで、学び直し3よりも難しいような追加演習問題を中古で探したかな。
関西とか関東系とかの日能研では、難関プリント?とかもあるらしい。
(我が家は本部系)

5年生になると、算数のオプション講座がそのものズバリな全モの過去問集なので、他の演習問題はいらなかったかもしれないけど。

社会

知識問への対策は、第一に暗記のレベル感をあげること。
悩んで答えられる、くらいだと正解できないような問題を、うまーく突いてくる。
それで、ときどきやりすぎて「はぁ?」というくらい平均が下がる。

第二に暗記が抜けないようにしてあげること。
直近で習ったものが多いことは間違いないけど、それ以前に習った内容も時々は出題される。

なので、まずは白地図がいいのかなぁという感じ。
コピーして週 or 月に一回くらいでまとめて確認をするといいと思う。

でも、地図見れば思い出す、レベルだと、地方や都道府県はまだ甘いレベルなので、地図を見ないでも形だけで答えられるとか、隣接している県を言えるとかが必要かも。

もっとも、どうせ地理は、4年の前期・後期、5年の前期、6年の前期数回と、何度もスパイラルするので、挽回するチャンスは多いけど。

応用は、対策が難しい。
結局国語だったりするし。

国語と同じく文章にマーキングして、文章から分かる問題は落とさないようにするにしても、ときどき出る常識問題は、テスト用の対策はやりようがない。
知らないのが出てしまったら、テスト直しで覚えようね、という感じ。

理科

全モとしては算数と同じく、わりと対策が出来る科目。

大問4つ構成で、固定。どれも20~30点くらい。
大問1は知識問。
大問2と3は実験の読み取り。
大問4は比の計算。

大問1は直近で習ったことが出るので、確実に高得点を取りたいところ。

大問2はグラフの読み取りとセットになることが多い。
難しい問題が出ることはそれほど多くない。
グラフさえ読めればという感じだけど、そこまで奇をてらうこともない。

実は大問3と大問4は順番を考えた方が解きやすい。
まだ長男くんにやらせたことはないけど。

というのも、大問3は文章や図込みで、問題文が長いことが多い。
文章→設問→文章→設問 なので、関連する文章は区切られているけど。
わりと国語力が必要。

一方で大問4は表で比の計算をするばかり。
最後の方は難しくなるものの、そこまで文章は長くない。

なので、国語が得意なら大問3→大問4、計算が得意なら大問4→大問3の方が、安定するはず。

というのも、大問3は、文章さえ読めればそれほど難しくなることはないけれど、そこが難しい。
理科は25分しかないので、ちょっと混乱すると、大問4が残っている場合は詰む。

一方、大問4は、初めの3問くらいは単純な比。
最後3問くらいは難しいことが多く、特に最後は捨て問。

大問3は、栄冠だけだと少し辛いかもしれない。
似ている問題もあるけれど、他の似ている問題集(自由自在や魔法ワザが近い?)の方が効果あるかも。
長男くんは解き直しでまで解けないことは少なく、国語力と時間が足りないせいなのだろうと、あまり対策を考えていない。

まとめ

長男くんと進めてきたことではあるけれど、結構忘れている内容が多かった。
当たり前になってきてしまっていると言うべきか。

来年から二男くんも日能研に入れようと思っているけど、おそらくここら辺の対応からしていくのだろう。
そのときには、6年生の長男くんとしてはきっと当たり前な内容になっているはず。

しっかりこの記事を書いたことを覚えておかないと。

でも、二男くんの場合、長男くんの教材使って練習もできるからなぁ。
探していた算数の演習問題も、今の長男くんのオプション講座の問題が使えそうだし。
また対策も変わってきそう。