パパと後期テストの課題

2022年9月10日土曜日

振り返り 模試

ウェビー

我が家は日能研のテストに対して、得点ボーナス制を導入している。
ついでに、テストのたびに課題を設定している。

そんな中、衝撃的な後期のテスト日程。
これは、自分自身にも課題を課すべきだ、と思った。

ボーナス制

基準点を超えたらお金。
5,6個くらい基準があるので、たいてい何かには引っかかる。

まぁ、私自身もやってもらっていたからあまり抵抗はないけど、世間的にあんま良くはないかな。
リアル世界じゃ、そもそも塾の方以外に中受のことに触れたこと自体がないけど、大きな声で言うのは憚られる。

しかし、下弦側、そのわりと下の方からスタートした長男くんのことを思って導入した。

だって、普通につまらないでしょ?

週2で分からない授業受けて、たいして面白くもなく、挙句宿題はあまり習っていないことをやらないといけなくて、解けないとパパに怒られる。
そんでテストを受けて、自分でもわかるくらい低い点を取る上に、パパに怒られる、だと。

それじゃ「別に点なんて取れなくてもいいや」「遊べなくなるのになんで塾行っているんだろう」になるだろうと思った。

受験勉強は、点を取るための勉強をしないといけない。
頑張った気になったところで、点につながらない時間は無駄と一緒。

自分自身に対してはそう決めていたほど冷たい価値観を息子に押し付ける気はなかったけれど、「一緒に1点でも多く取るために勉強する」という目線は合わせたかった。

それに、この制度を入れておくと、私の心の防波堤になる。
悪い点を取っても、「あらら残念でしたねー、ぷくく」で済ませられる。
朧げな目標点に際どく届かなかったときほど。
ケアレスミスであればあるほど。

とりあえず、今更なくしたら彼のモチベーションにとってマイナスなので、今期も外す気もない。

それに、どうせ1000円以上のモノを買う場合には私か妻の許可制。
結局、我が家にとっては、子どものための貯金の預け先が銀行かタンスかくらいの違いでしかない。

銀行でもタンスでも、利子つかないしな。

テストの課題

4年の後期くらいから、ときどき思い出したように、テスト時の課題を導入した。
こちらは得点ボーナスとは違って、頑張れば or 意識さえしていれば達成できるようなもの。

「問題を速く解くように意識する」だの「見直しをしてみる」だの「時間配分をしようとする」だの「記述を全部埋めようとする」だの「選択肢で空欄を作らないようにする」だの。

要は、色々な試験を受けていく「テスト人生での基本」みたいなもの。
テレビを見終わったら電源を消すくらいに当たり前。
しかも、実際にそうできる必要はない。
意識だけすればいい。

テストを数十回と受けただろうに、なんでこんなのを忘れるときが未だにあるのかはよく分からないけれど、忘れてしまうのであれば繰り返し意識させるしかない。

長男くんには、「今日はこれだけやってくれば、もう何点取ったって構わない」と言って送り出している。
けどまぁ、「これだけ」が出来るなら、さほど悪い点にはならないだろうなと思いながら。

4年の後期くらいから、育テなら栄冠に本科とテキストにある問題は一通り対応できるようになってきた。
だから、テストの受け方でよほどのチョンボをしなければ、いつも程度には取れるだろ、と思ってもいる。

それに、「何点でも構わない」と言っているだけで、本人はボーナス狙いだからモチベーションは高い。
結局、「間違えたって怒らないよ」って言っているだけなのと大して変わらない。

ただ、無条件で「失敗したっていいよ」というよりは、軽い条件を付けた方がいいかなぁと思った。
もし試験中に「今回難しいなぁ、点取れなそうだなぁ」とか思ったときにでも、「あー、でもコレだけは意識しておけば、褒めてもらえる」とリラックスできているなら、なおいい。

実際、「今日は難しかった」と帰ってきても、「でも課題には気を付けた」と言ってくれたなら盛大に褒めることにしている。
もっとも、「でもボーナスはなしだねー、ぷくく」と付け加えているけど。

まぁ、得点ボーナスがストレッチゴールなのに対して、こちらは、…ベーシックゴール、とでも言うのか?
そういえばなんて言うんだろ。ファンダメンタルゴールとか?
要は、頑張れば達成できるであろう普通のゴール。

私への課題

さてさて、いよいよ本題。

5年の後期、本日9/10(土)以外は年末まで土曜が全てテスト、という素敵が過ぎるスケジュールに対して、どう親が臨むべきか。

テキストを見た感じとしても、5年前期より輪をかけて大変そうだ、という感じ。

算数の比・速さは、感覚が早めに掴めるといいけど、前期の図形よりは、すっころぶ可能性が高い。

国語は栄冠の文章が長い。「巻きで」と言いたいくらいに毎回長い。
読書ツールもどうでも良さそうな漢字の部首とかだ。これまでの過去問で見たことない。

理科は覚えることが増えてきた気がする。
生物多めだった前期より、1分野でも2分野でもハマりそうなところも多い。

社会は、ただでさえ歴史の漢字大変そうなのに、鬼畜な誰かが地理もずっと復習させようとしている。

おまけに、これまでなら怪しい単元の対策が出来た土曜は、もうない。

どうなる?長男くん。
休みなしの6連勤で毎週テスト受けて、挙句に叱責されたんじゃ、さすがにストレステストにも引っかかってしまうというもの。

これまで私は、テストの得点に対して怒ってしまったことはあまりない、つもりなのだけれど、過程に対して怒ったことはままある。
ついこの前の全モもそうだ。
私が「ブチッ!!」となるのは、自己採点の点数を見たときではなくて、そのブログを書いた後に、問題用紙の解法と解答用紙の間違えたところを見ているときが多い。

選択肢の空欄とか、記号の種類の違いとか、抜き出しでの誤字とか、解答の中だけで矛盾している記述とか。
式書かないで計算しているところとか、変な順番になっていて見直せないだろうなっていう式だとか、キレイなままの設問とか、書き込みのない図表とか。

ハッキリ言って、そんなタイミングで怒ったところで次の試験まで覚えていられないのだから改善するわけもないし、ただただ嫌な気持ちにさせるだけだろう。
私自身だってその後に自己嫌悪で、誰一人幸せにならない。

それに、親が怒ったところで、得られたプラスというのはあまり記憶がない。
せいぜい、□の逆算で左端に=を書かない、くらいかな。
いっくら言っても直そうという意識が見られなかったので、一回ガチギレしたら直った。

というわけで、妻とも話し合って決めた私の課題。
それは、問題用紙・解答用紙の確認をしたときに、第一声と最後を「ウェビー」にすることだ。
うむ、3周くらい回って、訳が分からない境地に達してしまったようにしか思えないな。

要は、一番怒りやすいタイミングで、最初&最後には冗談混じりに褒めろ、ということ。
…まぁ、「ウェーイ」でも何でもいいんだけど。

褒め方

何かの中受本で読んだ気がするけど、子どもは9割褒められても最後に叱られると10割叱られた気分になるらしい。

そんなわけで、とりあえず最初と最後は強制的に褒め確定になるようなルールを作ろう。

…そういえば、なんか後期の算数の規則性だかで、はじめに黒の碁石を置くと規則が作れるような問題があった気がするな?
すげぇな中受の算数、人生の役にも立ってるぜ。

これまではガミガミクドクドと怒ってもきたけれど、そろそろ卒業して名男優になろう。
…いや、俳優、か?
俳優というより脇役の方がしっくり来るか?
とりあえず、「男優」って書くとニュアンスになんか意味が出てきちまうな。
女優の対義語だろうに、日本語って不思議。

まぁそれはともかく、最良まで進めたときの目標は、「はやく次のテスト受けてみたい」って言うくらい長男くんをノせることだな。

小学生が解くとは思えないような難しい問題が育テでも増えていきそうだし、意識さえしていれば、褒めポイントはきっとたくさん転がっているはずだ。
言葉の軽さには定評のある私だから、たとえ無理やり作り出したポイントでもソレっぽく語れるだろう。

というわけで来週から16連戦のテスト、ベーシックゴールは「怒らず褒める」、ストレッチゴールは「『早く次のテストで試してみたい!』と言わせるほどの改善点を見つけてアガるように伝える」。

さあ果たして、「基本褒める」という「子育て人生での基本」を、私は忘れずに実行できるのだろうか。