5年夏期講習テストの分析

2022年8月28日日曜日

特別講習 問題分析

夏期テ

校舎によって日程が大分違うらしい。
なので、これまで具体的な設問内容には触れないようにしていた。

というか、個別の問題まで正直ロクに見ていないだけだけど。

傾向

夏期テは全部で3回あったけれど、どうやら直近の講習内容が主だったようだ。
まぁ、それは真っ当だ、とは思う。

とはいえ、想定として、1回目は直近だけだとしても、2回目からは1回目の範囲も含んでしまうのでは、という懸念もあった。

そういうことはなくて、基本は「前回やったテスト以降で、直近やった範囲」だけ。

ただ、2回目の理科はちょっと変だった。
そのときすでに長男くんは化学をやっていたけれど、一問も出なかった。

どうやら、校舎ごとに多少講義スケジュールやテストスケジュールが違うので、その辺がズレているのではないだろうか。
さすがに「講習でやっていないのにテストで出る範囲」はないと思うけど、「講習でやったのにテストで出ない範囲」はあった。

…いや、勉強しにくくね?
国語の漢字とかさ。

そんなわけで科目ごとの振り返り。

国語

漢字は、夏期テキストのその回のテストの範囲単元から。
まぁ、それが厳密にどこかはイマイチ分からないかも。
ただ、今回の漢字、字自体は初出であることは少なかったように思う。

文法も、その回のテストの範囲単元の語句から、かな。
最後の回は細かく見ていないけど、パズルのような熟語の問題(4つの字に対して熟語が作れる字は何?)だった。
長男くん、1/5だけの正解でほぼ全滅だったけど、正答率も低かったなぁ。

文章も、ジャンルとしてはテストの範囲単元。
最後以外は説明文・物語文の2つかな?
最後だけ、+詩だった。

詩の問題、候補校の過去問見る限り、出たことないんだよなー。
大して重視もしていないけど、長男くんはこれまた出来ず、ほぼ全滅。
そんなわけで、最後の回の国語は、共通で半分くらいの点数になっていた。

漢字、文法の範囲は分かっているテストでそこを間違え、文章題の一部である詩も全然できず。
なら、そうもなるよねぇ。
なので、点を取りたければ、その2つは徹底して見直しだったんだろうなー。

算数

夏期講習テストの応用問題は、夏期講習テキストの各単元の問題からの出題が多かった。
特別問題でもなく。

…今回の特別問題は、一体どういう位置づけだったんだろう?
大して難しいわけでもないし。
一行題の練習、なのかな?

だとすると、「計算と一行題」の方は一体何だったんだろ?
計算はやたら難しく、一方で一行題の方はせいぜい学び直し3の序盤という程度の難易度。

イマイチ講習テキストの思想が読み取れないな。

まぁ、テキストの構成はともかく、そんなわけで本科の応用に比べれば今回のテストの応用解きやすいだろう。
なにせ、テキストの類問だ。
十分な復習時間がなかったとはいえ、いつもより長男くんも応用の正答率が良かった。

一方で、共通は少しやりにくいかも?
テキスト自体には類問はあまりない。
ただ、テキストでは、同じジャンルのさらに難しい問題にチャレンジしているので、本来そんなに対応は大変でもない。

…はずなのだが、そこは不器用な長男くんのこと。
パターン問題レベルの内容を難しく考えたりして時間使ったりしていたようだ。
なので、算数はちょっとテスト勉強がしにくい。

社会

夏期講習テキストが大分難しかったので1回目は少しビビッていたけど、講習テキストの問題の方が大体において難しい。
テストは、結局いつもの育テと同じくらいの難易度。

社会は、地味に初修の分野、というか、これまでの産業や伝統工芸を地方ごとにまとめていく内容だったから、なのかもしれない。
テキストで参考になるのは、作業ノートくらいではないだろうか。

しかし、この作業ノート、ちょっと微妙に感じた。
テスト対策には十分かもしれないけど、単元の中で抜けている事柄が結構多い。
例えば産業上の重要な都市だとか有名な伝統工芸品がある都市だとか。

もうちょっと細かいところまでテストはやるのかなと思ったんだけどな。

理科

大体社会と同じ傾向。
テストのためには作業ノートレベルのことで十分。
特に1分野の問題はテキストの方がかなり難しい。

ただ、テストは25分の割に問題数が多い。
特に1分野は、計算が速くできないと時間が足りなくなると思う。
まぁ、これも育テと同じ傾向か。

テストは…

うーん、我が家的には、微妙。
コレ、そんなに頑張る必要あるのかな?という感じ。

それは、1回目で問題の内容を見たときに思い始めて、2回目で範囲が若干講習のタイミングとずれているようなのを見て、より強くなった。

というのも、色々理由がある。

第一に、テスト勉強する余裕がない。
日々の勉強に熱心過ぎた長男くん、その日の見直しを差し置いて別のことをするのはなかなか厳しかった。
勉強前に使うか後に取っておくかは日によって変わったけれど、自由時間は一日2,3時間。

風呂は早いのだけれど、ちんたら飯を食ったりするものだから、生活のための時間で1時間は使う。
テスト勉強をさせるためには、その残った時間で、理社の作業ノートや国語の語句の見直しをさせるような必要がある。

…ハードすぎじゃね?

第二に、テキストとテストの難易度が微妙にずれている。
まずは、理社。
テキストの方が大分難しいと思う。
だから、単元内の問題を解いていても、あまりテスト対策に繋がらないんだよね、彼の場合。
残念ながら。

難しい問題を、私から見て理由まで完璧に、大した時間を掛けずに解けるようになっておいて、なぜに簡単な問題が解けないのかは、ちょっと微妙だけど、身に覚えもある。

どうやら色々理解してしまった結果、難しく考えられてしまう?気がする。
問題を深く理解する分だけ、「もっと考えないといけないのでは」「これは実はひっかけなのでは」とか考え始めてしまう。
まぁ、端的に言って、まだ付け焼き刃、ってことなんだろうね。
なので、テスト対策のためには、各回の作業ノートを見直す必要が理社はあった。

算数でも、共通はそんな感じ。
練習の点では算数の方がより深刻で、テストの共通くらいの問題がなかなか見当たらない。
で、テキストの難しい問題に対して時間をかけてフルパワーで解くことに慣れてしまうのか、共通の時間が足りなくなる。

残念だけどパターン問題レベルになっている共通は、昔のセンター試験の数学のように、出た問題をそこまで深く考えずにドンドン解くのが正解だ。
そこでイチイチ裏がないかと勘繰っていたら、ただでさえ40分のテスト、時間が足りなくなる。

というわけで、テスト対策のためには、少しテストの難易度に合った問題を練習し直す必要があるようだった。
第一の理由である「時間がない」のと合わせると、残念ながらそれはかなりハードなテスト勉強になってしまう。

そんなことをする必要があるのだろうか?
と考えたときに、私の答えはNoだった。

夏期講習テキストがわざわざ本科より難しい内容になっているのは、テキスト見たのと長男くんが悩んでいるのとで分かった。
そして、長男くんの理解も明らかに深まっていた。
私にぶつけてくる疑問点が難しくなっていたから。
もっとも、理科の天体とか基礎知識レベルのこともないわけではないけど。

そういう風に成長が見て取れているときに、夏期講習テストのために足りない時間を捻出して基礎レベルに戻したテスト対策をしなくても、と感じた。
まぁ、「応用練習してんだから、基礎レベルは解けろよ」と思わないではないけれど。

「いや、この問題はそんなことまで考えなくていいんだよ」とテスト直しのときに何度言っただろう…。
どう見ても、「私、パターン問題ですけど?」っていう問題だろってば。

そこのところの「こういうことまで考えなくてはいけないのでは?」に対する解として「いや、そんなことまでは考えなくてもいいのか」というのが、まだ自分で出せないから、時間もかかるし正答率も下がる、ようだ。

そんなわけで、第一の理由と第二の理由を合わせて、このテキストをやらせてしまうと勝手に迷宮に迷い込んでしまいそうなわりに、脱出させてあげるだけの時間が取れない。

最後の理由

そして、最後である第三の理由。
この結果、何かに使われるの?

長男くんが下弦から上弦に上がったとき、打診を受けたタイミングとしては小4の夏期テ前だった。
日能研はクラスチェンジのときはそれなりに変更先クラスのボーダーを超えて「しばらくチェンジ先のクラス相応の成績になるだろう」と判断された上で打診される、と聞いたことがある。
そんな中、今のタームの長男くんの成績、クラスチェンジしたときから、少なくとも下がっているようには別に見えなかった。

おまけに、クラスチェンジの内定、というか判断には、時期的に最後のテストは使われていないことがあるのでは?という疑惑。

なら、多少最後の回が成績悪かろうが、構わなくない?
講習テストの1回分くらい、「たかが」で済ませてしまってもいいのでは?

例えば最後の試験に向けて、いつもの単元の復習範囲を授業でやった問題くらいに済ませて、残りを国理社のそれまでのテキスト復習にも充てられたけど。
そうした方がテスト対策にはなるだろうと思ったし、実際1回目・2回目のテストのときはそうさせたけど、3回目はそうさせなかった。

それよりも、単元の復習をして難しい問題がドンドン出来るようになっていく長男くんを見ていたい。
そんな親のエゴ丸出しな夏期テ、だった。

まぁ、彼がもう少し要領よければ、さっさとその日の単元終わらせて、+テスト対策も出来ただろうけどね。
もう疲れてしまっていて、「計算と一行題」の計算問題もすっかり間違えるようになってしまっていたから止めてしまった。

でも、夏期講習のテスト、そんなに頑張ることあるかなぁ。
連日の授業をアップアップで受けてきている状態で、連続した日程で実施される試験で点が取れなくもいいんじゃないかな。
復習を重視すればこそ。

それが私の結論。

そのテスト対策の代わりにやったことと言えば、基礎レベルの問題をテストで満足に解けなくなっている人間が、時間を掛けて応用問題を理解しただけ、だけど。
直後の解き直しですら時間に間に合っていないから、テストで解けるようなレベルにはまだまだ達していない。
それは、理解していたのだけれど。

この先、長男くんがテストで点が取れるようにまでに成れるかは分からないものの、息子の思考力が驚くほど伸びたことを実感できて、私にとってはとても幸せな夏期講習だった。