パパとテスト対策 入試編

2022年6月1日水曜日

志望校選び 問題分析

過去問分析

全く本題に入れなかった昨夜の投稿。
要は、「過去問から候補校に受かる攻略法を考えようぜ!」という話。

…1行か。
要するのが上手いのか、ダラダラ書いているだけなのか…。
…原稿用紙6枚分の蛇足…。

とりあえず将来の夢が「こうちょうせんせい」ではない方が社会のためっぽい。

配点と合格者平均の確認

同程度のR4偏差値帯の学校でも、問題の難易度が違っていたり、形式が違っていたり、なにより配点が違っていたりする。
複数年で問題の特性まで把握できているわけではないけれど、こういうところでまず傾向の違いが表れてくる、ってことか。

配点から簡単に見ていくと、4教科で同じ配点の場合もあれば、日能研のように国算の配点が高い場合もある。

配点に差がある場合は、当然高い配点の方の教科を基本的には重視することになる。
育テで、国算8割・理社6割は360点だけど、国算6割・理社8割は340点になるみたいに。

例外的、になるのは、科目ごとに足切り点がある場合と、高い配点の教科でも合格者平均点と受験者平均点の差が小さい場合、かな。

前者は、もちろん足切りを超える程度には勉強しておかないと、不合格になってしまう。
後者は、高い配点だとしても、他の教科に比べて問題が簡単で差がつかないようなケース。
まぁ、そこまで特異な学校はまだ見つかっていない。

だから、作戦としては普通に、配点と過去の合格者平均点から、何点分捨てられるのかを計算して、捨てていい問題と取らなきゃいけない問題のボーダーを確認すれば大体良さそう。

作戦の一例として、ドラゴン桜で紹介されていた、東大理系のケース。
2次試験は国語80点、数学120点、英語120点、理科120点の440点満点。

合格者平均は、240点くらいらしい。
つまり、200点捨てていいわけだ。

ごく簡単には、各教科で半分取って、あとは数学と理科なり、数学と英語なりで、10点上乗せして240点という作戦。

一方で、極端な作戦も取れる。
数学と英語で満点なら、国語と理科は0点でいい。
つまり、勉強する必要がなくなる。
(実際はセンターがあるからそうはいかないだろうけど)

中受はどうやら、1,2科目受験を最たるものとして、こういう点でも作戦が必要になるだろうな、という感じ。

例えば、日能研方式の配点で総合点を高くするには、国算重視になるのは当たり前。
どうやら入試でも、この配点方式は結構多いようだ。
入塾したての頃、なんで配点が違うんだろ?と不思議でしょうがなかったけど。

一方で、4教科均等配点の学校もある。
となるとつまり、そこが熱望校なのであれば、国算では足を引っ張らない程度の勉強にして、理社で他に差をつけにいく作戦の可能性も出てくるわけだ。
理屈の上では、だけど。

そこに合格者平均点も加味すると、さらに面白い。

苦手な科目では、それほど差がつかない程度の点が取れれば、そこで勉強は打ち切り気味にしてもいい。

得意な科目でも合格者平均が満点に近いような場合や、合格者平均と受験者平均に差がないような場合=難問は誰も解けないような出題になる場合は、他に得意な科目を作りに行かないといけなくなる。

次は難易度

と、一通りの候補校で配点を確認したところで、次はついに難易度の確認。

結局、日能研での栄冠を今のペースでやっていれば受かるの?受からないの?
それだけ頑張ってても、育テの共通、多分7~8割くらいの成績になるんだけどさ。
(この一文のために育テ攻略を考えだしたら、蛇足った)

で、その判断に使うのが、日能研の面談でもらった過去問の難易度表。
いつだったかの、On The Roadだっけ?で、もらったやつの詳細版。
年ごとに、どの程度の難易度の問題が、何問でたか。

その難易度のうち、どのあたりが栄冠でカバーしているレベルかも聞いてあるので、それで突合。
しかし、この資料、分析結果はいいとしても、一番知りたいところが載っていない。

それは、全モ偏差値いくつの子が、何点程度取れる見込みか、または取れたのか。
日能研のカリキュラムで勉強をしていて、科目ごとに、合格者平均に届くのかどうか。
まぁ、配布用じゃなく内部用なら、載っているのだろうけど。

ちょっと穿って考えると、そんなの分析していないわけがない。
なんなら積極的に協力している中学校だってあるだろう。
入試説明会でその年の入試傾向を話す学校があると聞いているけど、例えばそういう学校が大手塾に対して便宜を図らない理由がない。

別に裏口といった不正行為でもなんでもないしね。
そんなこと、大学入学共通テストの議論経緯を考えるまでもなく、当たり前な話。

…また話がズレてきてしまった…。

で、要するに、私が見ているR4偏差値60くらいの学校であれば、(1)日能研でもらった資料、(2)過去問、(3)既に入手した6年の栄冠 の3点から察するに、学び直し3クラスの問題がどの単元も常に解けているレベルなら合格点は狙えそうだ。

日能研からの資料を見ると全部の問題に対する難易度の一覧だけだけど、過去問からどの問題がどの難易度になるか特定できれば、栄冠を超えるレベルの問題を捨てたときの得点が分かる。

長男くんの栄冠はもとより、少し年が前とはいえ5年後期・6年前期の栄冠もなぜか持っている私になら推定出来ないことでもない。
多少ブレてもいいし。
こういうときのために、テストのたびに毎度毎度問題分析しているようなものだし。

で、栄冠範囲だけ解いたときの得点が分かれば、過去問に載っている合格者平均と比較できる。
あとは、捨てずに取るべきだった問題が、本当に栄冠にあるような問題なのかを、改めて栄冠でざっと確認。

この結果、算数は、わりとイケるんじゃね?という感じ。

理科は、ちょっと入試が難しいときもあるかな?
時事問題と絡めたりして難しい問題も出てきている。
もちろん、単元別に学ぶ6年前期の栄冠に時事問題はない。
まぁ、ちょっと不安だけど、それでも、半年入試対策していれば合格点には届きそう。

社会は、全単元+時事問題が1つの大問に混ざったような形式で問題が出てきている。
1つ1つの小問は各単元で習った感じでも、正直、今の私では判別が難し目。
せめて5年前期までの地理をマスターしたら、少しは違う景色が見えるのだろうか?

6年前期までの栄冠や6年の夏期講習テキストだと、まだ単元ごとの問題なので、理科に比べて社会は大分感触が違う。
まぁ、それでも6年後期の半年間みっちりやれば、慣れられない形式だとも思えない。

国語は、栄冠と比べても難易度の判断がつかないから、過去問分析も諦め。
他の教科から考えて、日能研の難易度分析が信じられそう、くらい。

過去問トライはいつ?

二月の勝者で、私の敬愛する島津パパが過去問やらせて激おこになってたことあったっけ。
その話を読んで、なんとなく「中受では過去問をやる時期は塾と相談なのかなぁ」と思っていた。

けど、実際に過去問を見てみたところ、学力面では、必ずしもそうとはいえないのではないだろうか、と思った。

というのも、算数だと、計算問題は5年の範囲で十分対応できる。
1行問題も、比や立体図形の体積といった習っていない範囲でなければ、今の長男くんにも半分は解けるだろう。

以降の問題でも、R4偏差値50程度の学校の方は、現時点の学び直し3でも見かけるくらいの問題だった。

島津パパの言う偏差値50がどこの偏差値か分からないけど、コレ解けなくて半年後に開成受験は、相当厳しい、というか、かなり無理、じゃない?
いや、まぁ、たまたま1問目がかなりの難問だったのかもしれないけど。
でも、順当に難易度が段々上がっていく学校が多いみたいだし、ドラゴン桜クラスのミラクルな気がした。
息子さん、そんなに調子崩してたのかな。

R4偏差値60程度の学校の方は、たまたまなのか、習っていない単元の問題が多くて栄冠の方がざっとの確認だけど、雰囲気としては学び直し3にあってもおかしくはなさそうに感じる難易度が主。

理社も、習った範囲なら、演習になって良さそうに感じる程度。
社会は分野が混じった問題が多いから少なくとも5年後期以降まではできないけど、理科はそうでもないし。
始めは解けないだろうけど、この演習に慣れていけば、多分全モが解けるようになる。

で、そこがきっと、学力以外の理由で、過去問をやるのを塾が嫌がる理由。
要はカリキュラムに外れたことをやるわけで、そこでいい成績が出せたとしても、過去のデータから照らした今後の成績推移が予想できなくなってしまうだろう。

これは、互いに不幸なことではある。
こちら側としては、正しい情報が得られない可能性がある。

が、正直、あまり知ったことじゃないなー。
そんな推移は、所詮参考値ってだけで、成績保証ってわけじゃないし。
「いくら積めばその推移は実現できますか?」って感じだよね。

この、情報が溢れた世の中で、「完全に塾の言う通りにしか勉強していません」という方が珍しいのではないだろうか。

直近で習った範囲だけに厳選すればある程度の過去問は解けるだろうし、「過去問が解けた」というのは自信につながるだろう。
栄冠やっているときも、「なんかコレどっかの過去問臭がする」という問題が解けると、長男くんはうれしそうだ。

なにより最終的なゴールのイメージもつくだろうから、これくらい勉強すれば、これくらいがいつも解ければ、という匙加減も分かってくるかも。
さすがに、熱望している学校の過去問数年分は、直前まで取っておきたいけど。

メルカリだと書き込みがある場合もあるけど、ブックオフでならまずないだろうし、安いときは安い。
もうちょっと偏差値帯が希望と近いような学校の問題、集めておくか。

女子中なら、何があっても受験することはないだろうしな。

…まぁ、そんなのいつやらせる時間があるんだって話でもあるけど…。

長男くんの反応

過去問解くのにはなぜか前向きな長男くん。
わりと乗り気。

…間違えないように勉強する栄冠より、解けたらめっけもんって感じの過去問や算数オプションの方が、本人も楽しいのかな?

この分析結果を含め、たまたまブックオフで立ち読みした聖光学院の過去問について感触を伝えてみた。

なんかね、算数だけチラ見したんだけど。
全部が全部、「私、典型問題じゃないですよ」感しかなかったよ。
ありゃあ、単元不問で育テ応用がずらりか、全モのラスボスがパーティを組んでって感じだね。
まぁ、合格者平均点は見なかったから、どこまで対応しなきゃいけないかは分からないけど。

というと、文化祭で聖光大好きになった長男くん、過去問欲しいらしい。

え。
大好きったってお前、実験見たのと、綿菓子食ったくらいじゃん。
ていよく諦めさせようと、「ん-、パパは別に使わないからお小遣いで出すなら」と汚い大人。
「女子校の過去問を買ってみようか」と言っていた口でそれを言うかよ。

「出すよ」

はぁ!?
そこまで欲しいの!?そんなに安くなかったですよ!?
まぁ、欲しい意思を挫く理由もそこまでないし、買ったげるか…。

入塾したばかりのときが偏差値40で、それから約一年半の今が60だから、あと一年半あったら80まで上がるかもねー。

では、次のこのシリーズの記事は、「パパとテスト対策 聖光編」だな。
…記事が書けるまでに、二男くんの中受も終わってそうだけど。