熱望校の問題分析

2022年3月29日火曜日

国語 算数 志望校選び 社会 理科

過去問とオンザロード

この前、オンザロードに参加した。
現状全く想定していない学校の問題や全体の傾向とかにはあまり興味がなかったけれど、冊子をパラパラめくると興味深い資料があった。

難度一覧

冊子名『「探求したい」が刺激される中学入試問題2022 ~その豊かさ、すばらしさ、楽しみ方をお伝えします。~』。

正直、もう少しキャッチーなタイトルにした方がいいのではないかと思わずにはいられない。
長すぎて入ってこない。

その冊子のラストのパートが、見たかったデータ。

2022年度 学校別・分野別難度一覧。

文字通り、学校別、教科別、分野別に、今年度の入試の難易度がABCの3段階でスコアリングされている。
Aが日能研生の正答率6~7割、Bが3~4割、Cが3割以下、という分析結果らしい。

長男くんが初めての中受となる私にとって、まさに垂涎の資料だ。

倍率がうんぬんとか日程がかんぬんとか機械的なデータも重要ながら、勉強を教えている私が考えなくてはいけないのは、「入りたい学校の入試問題をどうしたら解けるようにできるか?」だから。

最終ゴールである、過去問が具体的にどんなものなのか、難易度のランクはどの程度の肌感覚と対応するのか、それが分からないと何が解けるようにならないといけないのか、よくわからない。

似たような資料

おそらく日能研の内部的には、3段階だけではなく、10段階でスコアリングしているのだと思われる。
以前、面談でもらった資料は10段階だった。

それを、オンザロードでは丸めているのかな。
例えば、Aに相当するものが、実際は正答率6~9割以上。
Bが3~5割以上、
Cが1~2割以上と、1割以下。
というような。

具体的な正答率は私には知るすべがないから、深く気にするところじゃないか。

以前の面談では、長男くんの熱望校や、見て回るといい学校数校をピックアップしてもらい、特定の学校について、過去3年分の入試問題に関する分析結果をもらった。

加えて、長男くんの熱望校の過去問は手元にあるので、具体的にどういう問題がどの辺にカテゴライズされるのかも分かる。

で、それらの学校で難易度が大きく変化していないことを前提とすれば、オンザロードの学校別の難易度が、もう少し具体的にどの程度か分かる。

ということで、さっそくどの程度の問題を、日能研はどの程度のランクにするか見てみた。

算数

まずはやっぱり算数。
長男くんの熱望校は、今年のオンザロード資料だとCがない。

ん?
でも、以前もらった資料だと、10段階中の上から2、3段階の問題、アルファベットでならCの問題が、常に4問ほど出題されている。

なぜ?
難易度が違い過ぎないか?
オンザロードは一般参加も可能だったはずだから、「日能研生ならイケるんすよ?」と盛っているのかな?

と、オンザロード資料のはじめをよく見ると、小さく「表中のA~Cは平均値」とある。
つまり?
これは、アレか?

難易度Aの導入問題と、難易度Cの最終設問が混ざったら、Bって書いているってことか?

残念。
それじゃ、あまりアテにはならないなぁ。
あくまで目安か。
逆にこの資料でCって、相当難しいのかな。

ということで早々にオンザロード資料の方は挫折。

改めて、面談でもらった資料と過去問を見比べる。

私の感覚で、それなりに骨がありそうだと感じた問題は、ちょうど4問。
学び直しの3よりもちょっと難しいかな?くらい。

とはいえ、育テの応用とか、全モの正答率10%台くらいかな。
これくらいなら、解法はほぼ間を置かずに分かるし、作業が複雑でなければ、暗算で解けるくらい。
少なくとも、全モの最終設問ほどではない。

ちなみに全モの最終設問は、「ちょっと紙とえんぴつくれる?」っていうレベル。
解法が即座に分かるモノはあまりなくなるし、計算でも暗算は辛い。
春期の特別問題も半分弱はコレぐらいかなぁ。

で、合格者平均点と照らし合わせると、まぁ、この4問中で1問取れれば合格者平均を超えて貯金が出来るかなという感じ。

まぁ、残りを間違えなければ、だけど。
ただ、その残りは、明らかに難易度が落ちる。

つまり、学び直しの3が完答できるくらい全範囲で徹底できれば、合格点は取れそう、ということだな。

国語

記述も含めて、正直そんなに難しくはなくない?というような過去問。

日能研の資料を見ても、難易度Cの問題は出ていない。
でも、合格者平均を見ても、さほど高くはない。

が、ちょっと注意点として、記述の配点がアホみたいに高い。
日能研と似たような設問形式なのに、1問の配点が10%を超えるって正気?

とまぁ、比重が大きいところはあるものの、あくまで難易度としてみれば、それなり。
でも、記述は特訓していかないとなー。

理科

社会より、先に理科。
私が見た年の理科は特別難しかったようだ。
解いているときからして、そんな気がした。

正直コレは、今の勉強では太刀打ちできないかもしれない。
と、思ったものの、よくよく考えると季節講習では随分難しい問題をやっていたな。
それと同等か、まだ一段難しい問題が多かったようだけど。

まぁ、理科の問題は、日能研の5年既習範囲がほとんど出ていなかったし、判断もこれからかな。

社会

…ごめん、無理。

え、これで、Cの問題2個しかないの?
もう解く気もなくて流し読みしたけど、県庁所在地はどこですか?とか、この山は何て言いますか?とか、ほとんど出ていなくない?

大体が歴史と政経(公民?)な気がするのだけれど。
しかも、歴史も、明らかに私が中学で習った内容を超えてしまっている気がする。

しかし、過去3年分の出題分野的には、偏っているというわけでもないのか…。
どの分野も満遍なく、難易度も散らばって出ていやがる…。

さすがに大人なので常識として知っていることもあるけれど、少なくとも学生時代には出来た気がしない。
多分、私も合格者平均は取れていない。

これは、いつ頃、このレベルでやるんだろ?
5年前期の栄冠で、地理をここまでやったっけ?
5年の夏、あるいは、6年の秋以降に詰め込むのかもしれないけど、もう少し手を出しておかないとダメなのかも?

夏期講習のテキストもらって判断かな。

他の学校

他の学校も見てみた結論。

過去問と照らし合わせて、難易度Bまでなら、栄冠をやっていれば出来そう。
もっとも、1校の1年分しかまだ見てないけど。

特定の教科だけ難しい学校とかもあるものの、やはり基本的には、今ピックアップされている学校は栄冠徹底の勉強方法で十分勝負になりそう。

つまり、全モ偏差値60弱の長男くんが受験しそうな学校は、栄冠が何より重視なわけだ。

逆に切り捨てていい問題としては、全モ正答率が1桁台のような問題。

だって、入試にはその難易度の問題がほぼ出ないもの。
特に算数は、今の時期でも、入試問題より全モの最終設問の方が難しそうだった。

一方で、理社はまだ判断保留。
入試の方が、育テ・全モよりだいぶ難しかった。

まだスパイラルが追い付いていないのかもしれないし、地理も理科も今の既習範囲がたまたま今回確認した入試とカブっていないからかもしれない。

まぁ、読解と記述を鍛える必要のある国語、応用問題メインに教えている算数に比べれば、この2科目の入試問題を解けるようにする手間は半分以下で済みそうではあったから、少し安心。

今度、1ランク偏差値帯が上の学校の入試問題分析ももらっておきたいなー。