日能研の授業

2021年3月30日火曜日

塾システム 日能研 勉強方法

日能研の勉強

2ヶ月間、長男くんが通った上で、親目線での感想。

+面もあれば-面も、という感じ。
総じて満足はしているが、全てにというと首肯できないかな。

一言でまとめると、親のサポートは必須。特に算数。
これを急にこなせる小学生なら、そもそも日能研に通う必要はないのでは、と思う。

ただ、算数に対する評価で大きく分かれるから、長男くんに起因する点もあるだろう。
あくまで、ウチの場合。

長男くんの特徴

受け手の長男くんの特徴もあるが、一言でいえば、やれと言われたことは出来る子。
まぁ、言われてないよと主張することは多いけど。
  • 年中くらいから小3の1月まで公文
  • 公文は課題プリントが出て、それを指定枚数やるスタイル
  • 机に向かうこと自体には抵抗がない
  • 反復練習が主だったので、理解の瞬発力は高くない
  • 計算は早い
  • 人の話を聞くのは苦手。一斉指示などは理解しにくい
  • 言われればやるが、言われたことを認識していないことはしばしば
  • 基本的には学校の勉強しかしていないので、ノートを取るのも苦手


予習

「基本的にしなくていい」というが、子どもの学力によっては必要。
教材はそれほど充実していない印象。

日能研からは「動画が用意してあるからそれを見るのが一つの方法」とのことだが、その動画は授業を欠席した用の内容であって、予習として一から見るには中身が薄くて長い。
予習目的に子どもだけで見れる分量ではない。

算数

テキストは、特に算数では「知らない人が一から読んで分かる」というよりは、「語り聞かせで分かる」というレベルなので、自分での予習は厳しいように思う。

とりわけ、導入部分の歴史とかの長いテキストは、いるのかな?
いや、大人が読めば面白いけど。
若干力の入れどころが違うのではと思わないでもない。

算数以外

その他の教科は、1回の授業で覚えることが少ないからそれほど自習しなくてもいいかという感じ。
暗記が増えてきたら、授業対策というかテスト対策に事前に暗記する必要はあるかも。

授業

長男くんの学力に加えて、講師や科目の違いがもちろん出るだろうが、70点といったところ。

算数

まだ評価保留の部分はあるけど、算数については「予習はしなくていいです」と言える品質か?と思う。

週2コマの時間を掛けている割に、長男くんの理解度が低すぎる状態で帰ってくる。
小数や□の計算を例にとると、「なんで例題レベルの計算1つできるようになってないんだ?」って感じ。

もちろん、受け手側の問題も多分にあるだろう、実はいろいろ対策してくれているのかもしれない。

でも、親にも学習補助を要請しているなら、何かしら個別サポートの相談(予習してきた方がいいですよ、とか、理解度が低いからこういう対応をしてます、とか)が日能研側からあってもいいレベルなのではないだろうか?

もし親のサポートが不十分になっていたら、復習が大変になりすぎる⇒消化不良⇒テストの成績もふるわない という悪循環に入っていたことも考えられる。
長男くんも、もう結構「算数は苦手」という意識を持ってしまっている。
(持たせてしまった、の間違いかもしれない)

手前味噌だし、反省点もあるけど、けっこうなレベルでこの2ヶ月サポートしたつもりだぜ?

感覚的な理解も必要な小学校の算数、しかも集団授業だから、時間内に全員に理解させるのは難しいというのは分かるし、現段階ではウチの子側に問題がありそうというのも承知しているが。
2コマの授業をして集中力の持続という点だけでも大変になるようなカリキュラムにするなら、もう少し授業での成果が欲しい。

偉そうに評価を書いたけど、要は、復習が大変なんよ…。

算数以外

それなりに楽しんでいる模様。授業行くときも帰る時も、算数とは声色が違う。

子どもの方から「今日はこんなことを勉強したよ!」と話してくれる。
社会と理科はそれで特に不満もない。
新小4の時期からこの2科目を勉強する必要はないかもしれないが、「授業が楽しい」という経験のためには必要だったと思う。

国語は、テキストに書いてあることは非常にためになるのだが、そのテクニック(思考技法)が身についているかというと、ちょっと怪しい。
そもそも「見出しが重要です」といっている単元の文章が、「この文章には見出しはありませんが~」とかいう問題出てくるし。目的が見えねぇ。
ただ、母国語ということもあって、「わからない」という苦手意識はないので、まぁいいかと思っている。

復習

こちらも総合的には70点。どれも教材内容自体はいいんだけど…。

算数

端的に、大人から見ても何をやるのかが非常にわかりにくい。

基礎クラスお勉強の通り、教材が多すぎる。
  1. 本科テキスト(授業で利用)
  2. 栄冠への道
  3. 栄冠への道の後半にある問題集(補充問題)
  4. 計算と漢字(1週間に1単元進めるための教材)
大人には頑張れば違いは分かるけど、子どもにはまず伝わらないよ。
1は「触るな」でいいし、4はウチが勝手に復習に使っているだけだからまだいいけど。
2と3は分ける意味ある?

あと、2はなんで 学び直し1 ⇒ 学び直し2(飛ばしていいやつ) ⇒ 学び直し3 の順なの?
どんな意図なのかなー。
飛ばしていいやつをTIPS的に最後に持ってくればいいじゃん。普通に。
もしかしたら日能研の中での担当部署の違いとかなのかしら?

なんにしても、「このプリントやればいいよ」の公文に比べればだいぶ分かりにくい。
別に教材の構成なんて、難しくする必要がないところだと思うのだけれど。
まして、「学ぶ力を身に着ける」なんていう自習を促すスローガンなんだしさ。

国語

文章題の練習のためには、なにより文章がないと対策できないので、その点は助かる。
市販のものでも問題集はあったとは思うが、本当に問題と解説しかないので、身に着ける思考技法というテーマに沿って学んでいけるのはありがたい。

でも、栄冠への道の学び直し1の問題形式はいただけないなー。

育成テストでは普通に抜き出せとか記述の設問が出るのに、似たような箇所が設問になっているとはいえ、「どういう文章かまとめたノートを作る」みたいな問題ばかりだから、あまりテストへの練習にならない。
とはいえ、学び直しの3までをやろうとなると、なかなか時間がハード。

学び直し1にも、その手の設問をつけてくれればよかったのになー。

社会・理科

特に記載することもなく満足。
おそらく、こういう単元を勉強するにはこういう勉強なんだろうなーというような内容。
だから言ってしまえば、学習内容としては、市販の問題集でも十分かもしれない。

基礎コースと応用コースの区別がないので、応用問題まで復習でき、テストも受けられる。けっこうお任せでテストまでイケる。

料金的には節約したいなら削るポイントだが、テストでもそれほど難しくならず、少し対策(暗記)すれば対策しただけの高得点を取りやすいので、自信をつけるためにはいいと思う。