二男くんと算数の見直し

2025年2月2日日曜日

算数 勉強方法

見直し強化週間

動き出した6年生の勉強。

勉強量は増えるとはいえ、基本的な概念は5年生で学んだことが多い。
ということで、勉強の仕方が変わる。

そのあたりを、塾のないこの1週間で矯正していきたい。

5年生の後

5年生までは、中学受験は新しい事柄を毎週学ぶ。
初学習者にとっては、けっこう驚異的なペースで。

日能研では2週間に1度テストがあり、そこに向けて家庭学習も加えて1サイクル、と言った感じ。

サピックスでは、テストが少ない代わりに、授業の半分は前の週の復習単元で、半分で新しい単元という風に定着が図られる。

最近見たテレビドラマでの、「2回繰り返して復習するのが学習効果が高い」というのに則っているのかもしれないし、それと直接関係なくても、なんとなく直近で繰り返して進む方が理解も定着もしそうな気がする。

一方、6年生になると、その基本的な学習は済んだものとしたカリキュラムになる。

日能研では、5年生までの2・3単元が1単元となり、難しくなって量も増える。
サピックスでの授業はまだないから分からないけど、演習中心というところから、まぁ似たようなものになるのだろう。

どちらにせよ、「新しいことを学ぶ」という目的は薄まり、「習ったことを応用して問題を解いていく」ということになるわけだ。

となると、勉強の仕方も変わってくる。

5年生までは、「どういうパターンがあって、それぞれのパターンごとにはどう解けばいいか?」というのを学ぶ感じ。
解法の内容の方がメイン。

しかし、入試では、もちろん「こういうパターンの問題ですよー」なんていう指示はほぼないので、「どういうパターンの問題と考えれば解けそうなのか?どんな解法を応用すれば解けそうか?」から考えていく必要がある。

となると、普段の勉強でもきっと、「そのあたりでの考え方を身に着けられているか」にフォーカスすべきなんだろう。
解きだす際の「はじめの一歩」という感じ。

「どう解けばいいか分からない」となったときに、いかに設問の内容を解釈していくか。
それと、確信がなくても、「試してみる」が出来るかどうか。

そのあたりを、感覚的にではなく、しっかり理解して、人に説明もできるような解き方をしているかどうか、が6年生でのチェックポイント。

たとえ分からない問題に対してでも、そういう思考を試した上で「分からない」となっているかどうかがカギ。
入試だと、捨て問も出るしね。

算数

ということで、もっとも得意な算数で練習開始。

得意と言っても、最近算数は、いまいちテストが振るわないことも多い。

ただ、家庭学習では驚異的に出来ている。
一度授業で聞いたのかもしれないけど、それだけでほとんどの問題を自力で解説とほぼ同じやり方で解いている。

テストでも、解法が分かっていないわけではない。
途中まで、場合によっては最後まで進んで、答えも出している。

その答えが、間違っている。

これは、長男くんのときはなかなかなかった現象だ。
彼は、書いた部分については異様なほど正解していた。
一方で彼は、少し応用が効いた問題になると、書くことが出来なかったのだけれど。

となると、二男くんは何が問題なのかと、うっすらと当たりもついていた。

おそらく、見直しが出来ていない。

本人はやっているつもりなのだろうけど。
つもり、でしかないんだろう。

見直しの方法1

勉強して、テストを受けるということにもとりあえず慣れてくれればOKと目標を定めていた4年生。

5年前期くらいにも一応、計算したら一度は見直すんだよ、とか、自分のやったことを一度見直してみると正答率が上がるよ、とは言っていた。

しかし、5年後期は、なによりも解法の理解を重視する期間。
それ以外の、見直しも頑張ろうね、という気にもなれず。

ということで、見直しをしっかりさせるようにするのは、これから。

まず本人のやり方を確認すると。
まぁ、年相応。

解いている最中、図や計算は書いている。
ここまでは解法として習うのだろう。

しかし、「何を出しているか」が書いていない。
しかも、式を書くときに簡単な数字は暗算してしまっているから、式の意味が分からなくなっている。

結果、「式が違う」というケースがまず多い。
違う式で計算しているし、違う式に対して見直しをしている。

だから、合うわけがない。

しかし、「何を求めているかを書け」、「暗算を先にするな」と言っても、なかなか治らない。

うーん、これは、まだ数学やったことはないから、何を書けばいいのかが分かっていないな。
当たり前のことを書くことで、整理や確認をしながら進めていけばいいんだけど。
その「当たり前」が理解できてないから、「飛ばしている」というよりは「頭でも考えていない」という方が正しそうだ。

ちょっと、しばらく、隣で私自身の解法を見せてあげていた方が良さそうだ。
省略していいところと、しないで書いた方が見直しになるところとの区別を、感覚的にでも付けた方がいいな。

見直しの方法2

他に、どうやらけっこう自分のやったことを信用してしまっている。

さっきのように、答えを自分の立てた式に代入して、見直しをしている。
それじゃ、式自体が違っているというケースで、間違いに気づけない。

そうじゃなくて、自分の出した方法は気にせずに、問題文に答えを代入した方がいい。
できるときは、だけど。
でも、特殊算や割合の問題は、そちらの見直し方法が出来る場合が多い。

そして、大抵は、具体的な数字が分かってさえいれば、設問の再現ができるかの確認は簡単。

たとえば水溶液を混ぜる問題で、食塩水AとBを1:4で混ぜたときの濃度と、4:1で混ぜたときの濃度が分かっていて、AとBの濃度を求めるとき、とか。

設問の条件から答えを出す方はある程度難しくても、AとBの濃度、混ぜる体積の比が分かっていてどうなるかを出すのは、基本例題のレベル。
2回やるにしたって、10秒で終わる程度の見直し。

その手間を惜しむのは、テストでの解き方じゃないよ、「間違えない」解き方をしな、というのが、この1週間での課題、かな。

それが出来るようになれば、元々解法的にはたどり着いているのだから、簡単にテストでも点が取れるようになるだろう。

勉強を見ていると、ちょっとこちらの予想よりもこの見直しが出来ていない。

なるほどー。
これじゃ、思考系の問題で時間がかかるわけだ。

思考系の問題なんて、正しい解き方で解く必要なんてない。
まずは、答えを出すこと、出そうとすること。

出そうとして間違っていたところまでいけば、考える問題が、「どう解くか」から「どこが間違っているか」に変わる。
試せば試すだけ、「どこかが間違っている解法」の情報が溜まるのだから、そのうちのどこかで間違いを正せれば、答えは出る。

そのためにも、自分が出した答えが正解なのか間違っているのかは、判断ができないといけない。
その判断をする段階で、今、力が足りていないんだろうな。

「間違っているかもしれない自分の式」なんてものを、見直しの根拠にしているくらいだから。

解決方法

当面の課題としては、
1.何をチェックしながら解法を進めていかなければいけないか?
2.答えを出した後に、どう確認すればいいのか?
の2点か。

1は、私が横に張り付いて「あーすべき」「こーすべき」とエラそうに見直しに口を出すよりも、私自身が解いて見せてしまった方が早いだろうな。
まずは、「最低限ここまでは書くべき」というのを見せて、感覚的にでも理解させよう。

しばらくしたら、あえて情報を抜いたりして、「足りない情報があるかどうか」を考えさせてもいいかもしれない。

2は、一人で解かせて合っていたかどうかだけチェックするだけだと、見直しをどうやったかが分からないから、これまた横にしばらく張り付くか。
そうすれば、何をやっているか大体わかるし。

6年前期で1回中受の範囲は復習が回るから、半年間横に着いていれば全分野での確認もできるだろうし、分野ごとにやっていれば徐々にやり方も分かってくるんじゃないかな。

とりあえず日常の家庭学習ではそうやってみて、サピックスは6年生になるとテストも増えるから、テストで「取れたはずのところを落とさない」というのを目標に進めていこう。