パパと封鎖された渋谷

2023年7月19日水曜日

算数 勉強方法

そこに問題があるから

日能研6年生の天王山の大きな障壁、というか崖。
あるいは、袋小路。

算数、共通の428。
通称、しぶや。

ちなみに、日能研からそんな名称は一切聞かされていない。
そんな名前のサウンドノベルゲームが昔あっただけだ。

まだ、やっちゃだめらしい。
でも、でもでも。

本科優先

早く始めさせたい気持ちはあるのだけれど、ぶっちゃけ最終週の本科も相当に重い。

これは、まず本科をしっかりやってからでしょう。
今回の算理社の単元は、入試でもそれなりに出題頻度も高いし。

そんなわけなのか、テキストは配られたものの、まだGoサインは出ない。
というか、説明会では、やるな、と。

そんな暇があったら、本科を優先、夏の勉強を始めるのは育テのテスト直しが終わってから、と聞いた。

それはそれで納得できる話ではある。

しかし、一方でどんな問題なのかも気になる。
長男くんは、果たして太刀打ちができるのか?
「解けるだけでなく、見た瞬間に全てを理解する」というレベルにまで達することが目標らしいのに、現時点ではどれほどだ?

これまで、解法が説明できるようにと、私からもなるべく試問してきたつもりではあるのだけれど。
もう約半年前に勉強したっきりになってしまっているかもしれない単元とか、平気なんだろうか。

…いや、それよりも。
中受の伴走を続けてきた、このオレは、解けるのか?
息子達に説明できるレベルで?

…あぁ、試したい。
自分の算数力を。
日能研が選んだ、珠玉の428問で。

そんなわけで、長男くんが強化ツールをやっている横でやってみた。
詰まるところ、「そこに中受の問題があるから」。
『こちら側』には、それだけで、問題を解く理由なんて十分でしょ?

ペース配分

約1時間、長男くんがつまづいたときに教えながらやって、37まで終わった。

なるほど。

ということは、1周、だいたい10~12時間くらいか?
一日1時間なら12日、約2週間。
一日2時間ならその半分、約1週間ってとこか。

結構思ったよりも分野が固まっていて、はじめは私の苦手な図形からだったから、私の場合は後半につれてスピードが上がるか?
あるいは、結局規則性とかの問題ではそれなりの時間は食うかもしれない。

時間あたりではなく、問題あたりで見ると、1問にかかった時間は、ざっくり1,2分といったところか。
平均で。
となると、10問で10~20分くらいの計算か。

しかし、このスピードというのも若干のからくりがある。

全部は、解けない…。

「見た瞬間に解法が思いつくくらい」なら、いいとこ1問にかけられるのは30秒くらいだろう。
それで分からないのは答えを見て、という感じでやった時間。

大体、5問くらいあったかな、解けないの。

余裕ぶっかまして暗算でやっていたり、補助線は引かなかったりしたから、もしその辺を真剣にやって、もう少し時間をかければ、あるいは、解くのは出来たかもしれない。
ただ、目標とするレベルに現時点で私が達していなかったのは間違いない。

もちろん、残りの30問くらいは、見た瞬間、あるいは10秒以内くらいには解法を思いついて、検算まで暗算で出来るレベルではあった。

しかし、At Randomに難しい問題が混じっている。
私の暗算フィルターで、そのくらいの頻度で。

まぁ、図形だと暗算フィルター、ちょっと脆いから、別の分野だともう少し行くかもしれないけど。

結果を踏まえて

半ばは自分の力試しという面もあったとはいえ、やはり解いてみると発見がある。

まず、「共通問題」といっても、一般的な問題集の共通な雰囲気でいたらヤケドしてしまうこと。
単に、「全テキストで共通」という以上の意味はないものと思った方がいい。

ぶっちゃけ舐めてたけど、コレは、いまや算数が得意といってもいい長男くんがやっても十分価値があるだろうな。
この428を、すべからく即答できるのであれば相当な実力、感覚的に言えば、6年前期の偏差値でおそらく65以上くらいを狙えるくらいのレベル感だろうと思う。

なんてったって、普通に全モが全部解けていた私様にも解けなかった問題ありますからなぁ。
一行題とはいえ、というところはあるかもだけど。

逆に言えば、志望校や子どもの状況次第では、挑戦する問題を選んだ方がいいかもしれない。
ウチの校舎では難易度表が配られたのだけれど、最高難度は確かに、難しすぎるといっていいくらいに難しい。

次に、やり方。
428題もあって、しかもこの難易度構成、一周でマスターというのは無謀だろうな。
なんといったって、この私にさえ以下略。

分からない問題は、とっとと答えを見て、説明できる気になるまで解法を理解したら、2周目にやるようにチェックして、次の問題に進んだ方がいいっぽい。
普段の栄冠に慣れていると、ついつい考え込んじゃいたくなる気もするけど。
まぁ、解法を理解できるまではそれでいいのだろうけど、問題解くのにそれだと、きっと消化時間のブレが大きくなりすぎる。

おそらく時間か問題数かでノルマを設けて予定を組むだろうけど、「解けなかった問題は解けなかったから次の周回で頑張るぞ」くらいの気安さで進めて、初めから2 or 3周くらいやるつもりの予定で考えた方がよさそう。

最後に、達成基準。
この428はきっと、「後期の基礎」、というと言葉が悪いか、「後期の土台」になる問題。

多分、「なんとか解けた」ことにはあまり意味がない。
当時の算数オプションの問題や、今の強化ツールの応用クラスならそれでもいいかもしれないけど。

理想的なゴールは、「見た瞬間に、人に説明できるレベルで解法を思いつける」こと。
難易度的に、「基礎」というわけでは決してないので、かなり高い目標だけれど。

だから、難しい問題に対して、うんうんと唸って10分程度の時間をかけ、非効率な方法で「解けた!」となっても、それはそれで多少の効果はあっても、ゴールはそこじゃない。

これは、やらせるときには、1問1分くらいの時間制限が必要そうだな。
それを過ぎてしまったのなら、諦めて解法を見て、分析する方が有意義だ。

やらせ方

うーん、この428は算数の夏の中核には据えたい。
出来れば、長男くんが塾から帰ってきてから、1時間か1時間半か、私と一緒にやりたいな。
さすがに日中、そこまでの時間は取りにくい。

でも、帰ってきた後は、授業の復習をさせるのが一番効率的な気もするし。
悩む。

私がいるときはいいとして、とりあえず一人で午前中にやらせるのだとしたら、
・1問1分で、解けなくても解法を確認、2周目に回すようのチェック。
・問題数は1日最低20問。20問以上に進んだ場合は1時間で打ち切り。
・解けなかったヤツだけは私と夜に解法説明の確認。
・解けたヤツは、スルー?
って感じかな。

「解けたけど間違った解法をしていた」って場合が怖いけれど、まぁ1分以内に解けているなら、スルーでもいいか?

で、最終到達目標としては、1問30秒として、214分、3時間半で全部解けるようになるのが理想、か。
まぁ、そこまでしなくても、一周目に間違えたやつや、一番難しい問題にカテゴライズされているやつだけでチェックすればいいだろうけど。

さぁ、今日の記事も書き終わったし、残りの390問くらい、解いてしまおうかな。