二男くんと算数の不調

2025年3月16日日曜日

サピックス 算数 生活

自信喪失中

6年生が始まって1ヶ月。
…あと11ヶ月で受験が終わっているのか…。

ついついまだまだ遠いはずのゴールを見てしまうけど、それはそれとして、最近二男くんがイマイチ算数をやりたがらない。

うーん?
何があった…?

量が多い

やりたがらない筆頭は、日能研の強化ツールだ。
ということで、2週間くらい経って一通りの授業が終わり、復習プリントが揃った時点で、あきらめた。

私的にはやらせたいけど、サピックスのプリントにも難しい問題はあるし、サピックスのカリキュラムをこなしてまだ時間があるならと考えていた分だから、強化ツールはやりきれなくてもいい。

サピックスの教材はまだ若干簡単な気もするから間引いた方がいいかもしれないなと思っているんだけど。
それもなかなか難しい。

まず二男くんが、全部やりたがっているし。
効果があまりないなら、やってもしょうがないんだけども。

あとは間引いたところで大した時間節約にならない。
簡単な問題を間引いたところで、彼はわりとすぐ終わせているから、せいぜい1~2時間くらいか。

それくらいだと、強化ツールの後半でつまったときに3,4問くらい…。
サピックス側もこれから難易度は上がっていくばかりだろうし、日能研でも夏は428とかやって基礎定着図っていたし、それを今やっていると思えば。

ということでやるのは、サピックス教材のみ。
・通常授業のデイリーサポート(2~3時間)
・通常授業のデイリーサピックス(1~2時間)
・土特のR⇒X⇒Z(2~3時間)
・土特のSプリ、Nプリ、分野別(1~3時間)
・基礎トレ(1日ずつ、~10分)

全部で、6~11時間くらいか。
余裕がある単元のときや難易度のときは結構早く終わっている気がするんだけど…。

空いている時間は、
塾がない平日x3は5時間くらい、
塾がある平日x2は1時間くらい、
土曜日が4~6時間くらい、
日曜日が8~10時間くらい。

ルーティンが1時間くらいかかっているから、それを除くと、…合計24~28時間程度。
算数以外もあるけど、大体こんな推移。

時間があるときなら、強化ツールも出来なくはなさそうだけれど、ちょっと他の予定が入ると、ここまで理想的には進まないけど。
日能研と違ってサピックスはテストがあるとちょっとイレギュラーになるし。

しかし、コレ、秋からが怖いなぁ…。

やる気が

時間よりも問題が、やる気。

最近、ちょっと難しい問題であまり粘らなかったり、問題の合間合間で休憩が多かったり、算数の勉強を投げ出し気味。

苦手意識があるというか。

そんなにゆっくり取り組めるほどの時間もないことだし、「分からない」と言われればそこそこ早めにヒントを教えているんだけど。
典型問題なら、まず解法を理解して覚えるところからだから、なおさら。

まぁ、でも、見直しもロクにしないで解いて、一通りのあるあるなミスをするから、実際問題、1/3くらいの問題では間違った答えを書いている。
解法や作図が完璧に合っていても、ある意味、芸術的に。

苦手意識の原因として、第一に私がそれで怒ってしまう点。
特に計算ミスは、以前もそこそこ間違えたので、テコ入れして一旦治ってきていたのに。
その時に確認した対策(「計算したらすぐ見直す」とか大したことでもない)も、見ていると徹底できていなかったり。

他に、土特の問題演習で、本人的に納得のいく成績がイマイチ取れない。
まぁ、1/3くらいで間違っているんだから、仮におおよその解法ができたとしても点は取れないんですけども。

そのせいか、しょぼんと帰って来ることも増えた。

はじめは一過性のものと気にしなかったんだけど、勉強すら嫌がり始めて、これはどうもおかしい、と。
で、けっこう無理やり気味にやらせた土特のZ問題で4問解いて、2問ミス。
1問は、いたって普通に答え合わせも出来る特殊算。
1問は、8+3を12として続く解法を開始して、その後の作業がめんどくなるのに、しばらく継続。

当初は「30分予定で、見直しを重視してやってみてね」といって、しっかり見直ししたって大して解く時間は変わらないよね、というのを体験させようとしたんだけど…。

「ちょっと、もうひどいから、ここで止めようか」と止めたら、なんと泣き出してトイレに逃亡してしまった。
こんなのはなかった子だけに、ちょっと焦るけど、まぁ、ちょっと一人にさせた方がいいだろ。
慰められても、意地張りそうだし。

それよりも、これ、どうするか。
うーん…。

応用問題の解法の勉強させたくて強化ツールを考えていたけど、こっちの方が優先だな。

動機付け

とりあえずその日は算数は切り上げ。
翌日、とりま、動機付けから。

最近、調子悪いねー。

「なんか、全然答えが合わない…。ゆっくり見直している時間もないし…」

解法は出来ているんだけどね。
通常授業の方は、一人で回せるくらい出来るんだし。なかなか大したものなんだけどね。

「もう、なんか嫌になってきた…」

解けないと嫌にもなるねぇ。
しかし、こんなにハマるのも珍しいな。
一時期、計算は見直し出来るようになったと思うんだけど。

でも、見直しが出来ないと途中点のない算数は正解できないよ?

「でも、出来るようになる気がしない…。もう無理…」

そだねー。スランプは辛いねぇ。

でもね。
見直しって、パパが出来るようになったのは、中三から高二まで3年くらいかけてだよ。

それがちょっと気にしたってだけじゃ出来るようにもならないだろうし。
でも、サピックスの算数を一人で回す方が見直しよりは難しいし、ちょっと頑張れば出来るようにもなるよ。

これまでほとんど解法では詰まったことがないでしょ?
それは才能次第だけど、見直しは努力次第だから。

努力が出来れば絶対にうまくなるし、いずれ間違えなくなっていく。
現時点で出来ないことが出来るようになったら、それはお前の努力の結果ということだから、頑張ってみないか?
サピックスの入試説明会でも、「サピックスのカリキュラム通りこなせているならどの学校でも合格できるから、才能よりもあとは努力次第」って言ってたし。

「でも、どうやってやったらいいか、もう分からない…」

ということで、用意しておきました。

見直しポイントのリストです。

「いっぱいあるじゃん…」

そだね。
いきなり全部やるのは大変だから、一つずつ重点的に意識して、できるようになっていこう。

そして、なんとボーナスポイント。

長男くんの日能研テストではやっていたけど、キミへのテストボーナスは忘れて全然出していなかったので、今回はこちらも赤字覚悟でやらせていただきます!

「…?赤字?」

隣で勉強見ているときにパパが見直しているかカウントするので、1回出来たら、なんと百円。

「1回?」

そ。1回。
で、百円。

「例えば、答え出して、答えるものを確認したら、百円?」

そ。
あ、予算はX万(わりと法外)ね。
それが尽きるまでは、このレート。

…どーしたの、おにいさん、震えてるよ?

「分かった!やってみる。パパ破産させる!」

やり方

「じゃあ頑張るけど、実際どうやるのかな…。見直し一杯やると、時間なくなっちゃうし…」

おっけ。じゃあ、改めてZ問題を一緒に見直ししながら問題を解いてみようか。
そこまで難しい問題はあまりないしね。

「ん。じゃあまず、この計算して…」

はい!そこで見直し!

「え、何を?」

今、式を書いたでしょ?
書いたらすぐ見直し。見直す前に計算を始めない。
式が間違っていたら、計算の時間が無駄になるでしょ。

「え、そんな…?」

そんな。
式、合ってる?
じゃあ、計算続けて。

「ん、コレがこうなって、アレが…」

はい!そこで見直し!

「え、何を?」

今、式を1行進めたでしょ?
書いたらすぐ見直し。見直す前に次の計算を始めない。
そこの計算が間違っていたら、次からの計算の時間が無駄になるでしょ。

「え、さすがに間違えなくない?」

この前、8+3を間違えたのに?

「…、まぁ、たしかに」

自分で書いた以上は、間違っている可能性があるわけ。
自分を信じるな。

だから、書いたらすぐ見直すのが一番効率的。

「でも、こんなに見直ししたんじゃ、時間が…」

まぁ、それは一旦後で。
これが、パパの見直しの仕方。とりあえずそこを理解してみてよ。

…ん、じゃあこの問題は正解したから、次の問題いってみようか。
どう?解き方、分かる?

「ん-、こんな感じで、コレにアレを掛けて…」

はい、そこまで。
多分解法合ってる。だから、後回しね。

まずは見直しの仕方を練習ということで、他の問題解こうか。

と、難易度上がった問題を解いていっても、概ね引っかからずに終了。
解いている最中に、「はい!」「はい!」「はい!」と見直しをするタイミングと対象を練習。

そうしてから戻って、解法が分かっていそうな問題。

この問題はもうパパは口出ししないし、ボーナスカウント始めるからな。
あと、時間計るぞ。

「分かった。…えっと、式立てて、計算して…、答え出たら問題確認して、コレ?」

はい、正解。
時間、1分だね。
で、この程度の時間で解けて、なにかご不満が?

「…思ったより、時間かからないね」

でしょうね。
書いた直後の見直しなんて、せいぜい数秒でしょ。
それよりも、解法で悩んだり、見直してから間違えていたのを発見して消しゴム掛けて計算し直したりする方が、よほど時間がかかるよ。

あとは、パパならこういう風に、式の前に、「何を求めるか」を必ず書くよ。
これは、算数じゃなくて数学な解き方だけどね。

「…それは、ちょっとやりすぎじゃない?」

やりすぎだねぇ。
でも、間違えるよりはいいでしょ。
算数は、間違えたら、0点なんだから。

たしかに、算数で不調、スランプとかっていう話は聞くけどね。
パパは一度もなったことはないよ。
解けなくなった時期は大学受験の前にあったけど、課題は分かっていたし。

「解けていた問題がなぜか正解できなくなった」なんて悩みも聞いたことはあるけど、ここまで見直しを重視して解いて、それでもなお間違えられるなら、間違えてみろって感じじゃない?
そういう工夫をして、それを徹底するのが、努力ってもんでしょ?
簡単にできることするだけなら、努力などとは呼ばないよ。

「うーん。まぁ、たしかに…」

それに、パパは自分の計算力に絶対の自信を持っているからね。
この程度の見直し増やしたところで、他の人より解くのが遅くなるわけなんてないし。

なに?自信、ないのかな?
たしかにキミ、パパより計算遅いですし?

「いや、計算負けてないでしょ。」

ふーん?
じゃあ、出来るんじゃね?

あと、コレを書くのが難しく感じるのなら、ただ単に、今、アナタが「書けない」「書くのに悩んでしまう」っていうだけの話だと思うよ。

さて、とりあえず、これで、300円ね。
よく出来てたよ。

「やったー!パパの破産まで一歩進んだー!」

一週間後

というのを繰り返してみて1週間。

他の教科でもこまめにカウント。
といっても、算数がメインだけど。

正答率は、大分上がったかな。
間違いはやはり1/3くらいの問題でしているけど。見直しが出来た度に、「見直しはやっぱり重要」、「速く気づけるようになっている」とか、とりあえず大いに褒めてみた

やる気の問題も解消しつつあるみたい。
目指す目標がとりあえず明確になったからかな。
あるいは、単に問題解けているからかも。

今週はちょっと予定がいろいろあった週なので勉強時間自体が減ったけど、今週くらいから学校も短縮授業になるし、時間も空くかな?
ちょっと経つともう春期講習だけど。

ボーナスカウントは、それなりの金額になったので、お金を渡しながら、「つまり1週間でこの回数だけ見直しをしっかりしたわけだね。頑張ったな」と言ってあげると。

「これでパパの破産に近づいたぜ~!うひょ~!」

…うひょ~、じゃねぇんだよ。
まぁ、身に着けばいいけどね。

見直しって解法理解するのに比べるとつまらないから、ゲーム感覚でやった方が楽しいと思ったんだけど。
果たして、定着するのかなぁ。
定着すれば、彼、まだまだテストでの伸びしろありそうなんだけどなー。