パパの2月3日

2024年2月7日水曜日

入試

ショックの長男くん

引き続き私視点の3日目。
2月の受験で初の不合格をもらった日。

そこで起きていたこと。


思い出したくないのに、勝手に思い出してしまって、今でも消化しきれないこと。

起床、出発

同じように5時起床。

昨日はよく眠れたのか、スッキリ起きているみたいだ。
夜更かししてしまった私は少し疲れ気味。

準備も3日目となると問題なく終わる。
土曜になって、テレビがニュースっぽくないので、You Tubeでニュースを見せたり、アガる曲を掛けたり。

今日は少し遠いところまで行かないとだけど、体調の心配もなさそうだし、問題ないだろう。
家を出てもあまり緊張している様子もなく、彼からよく話し掛けてくれる。

「昨日の発表って、いつ頃に出るのかな?」

あー、昼過ぎ、だな。
でも、とりあえず昨日の学校のことは忘れて、今日の受験に集中した方がいいぞ。
手応えが良かっただけに無理なことを言っているとは思うが、なるべくな。

「うん、それは気をつける。今日のところも志望度は高いしね」

…まぁ、期待するなという方が無理だろうな。
その分、緊張してはいないようだけど。
今日の受験に集中させることが行く道での課題だな。

「そういえば、今日はあまり変なこと話さないね?」

あー、まぁ、今日はそんなに切羽詰まった感じもないのでな。
昨日までも別に大したことでもなかったし。

「いや、うるさかったから、もう少し気にして欲しいんだけど…」

あ、面白い。
私が主語を入れなかったからだけど、意味が食い違っているね。
切羽詰まっていないのは、キミの方。

まぁ適当にごまかしておこう。

ふむ。
しかしな、人間の目がなぜ前についているのかといえば、それは未来だけを見据えるためだぜ?

ははは。
ウザそうな顔してら。

電車に乗っても固くなってはいなさそう。
適当に天気や路線、乗り換えの話とかしているうちに目的駅、学校に到着。

別れるのはどこでかなと探していると長男くんから一言。

「えーと、受験が終わったら、あのあたりで結果確認したいな」

…それは、今、気にしなくても。

あぁ、分かったよ。
でも合流の時間次第じゃ、ご飯食べながらかもな。

しかし、重ねて言うけど、今日の受験が終わるまで、そのことは忘れろよ?
むしろ、落ちたとでも思っていた方がいいぞ?

「うん、昨日の学校を気にするのは、今ので最後。しっかり受験してくるよ」

そうだな。
試験開始前には、集中して、深呼吸な。

とはいえ、緊張や油断といった面では、平気かな?
これまでの前受、そしてこの2日間で改めて思ったけど、この子は本番に強そうだ。

受験後の結果確認

合流後、決まったように、出来を話してくれる。

「今日の学校は、理科が微妙かな。なんか、出来たのかどうかよく分からない」

それは、出来なかったんじゃないかなぁ。

「他は、普通に出来たと思う」

そうかー。
とりあえず明らかに失敗したって感じの教科はなくてよかったね。
仮に理科が失敗でも、一科目なら、まだ大丈夫だろ。
あとは、明日を待とう。

「うん、じゃあ、昨日の学校の結果を見ようか」

だね。
でも発表まではまだ、だな。もう少し時間を潰してからだ。
ご飯食べに行こう。

受験中に目星をつけておいたファミレスに移動を始める。
すると、どうしたって、昨日の試験の話になる。

「昨日、やっぱり、すごくできたと思うんだよね。これまでも、どこか出来なかったときはダメな感じの結果だったけど、『出来た!』って思ったときは良い結果だったし。期待しちゃうよー」

…あぁ、ものすごく期待してしまっている。
それは、周りも出来たって場合だって、あるのに。
でも、入試の1,2ヶ月前というならともかく、受験後にいまさら、か。

もう、悪いこと言わないでおこ。

キミはあまりそういう感覚外れないし、良い結果だといいね。

「うん!あ、まずは自分で一番先に見るからね」

あぁ。
自分の結果は、まず自分で受け止めるべきだし、入試でその姿勢はとても大切だと思うぜ。

…と答えながらも。

ごめん、それは、無理だ。
昨日の夜も期待してしまっていて、パパあまり寝れてない。
ダメだったときに、一緒に見ていたら、一緒に落ち込んでしまうよ。

「うー、すごく楽しみ。で、緊張するー」

…いい結果だといいね。

あぁ、口から出まかせを言えるタチで良かった。
パパも同じ気持ちだよ。
そして同時に、不安で不安でたまらないよ。

学校からちょっと歩いたところにあるファミレスに入って、メニューを選ぶ。

あまり、重たいものは頼まない方がいいぞ。
疲れてきているだろうし、お腹がびっくりしてしまうかもしれない。
明日も受験する予定だしね。

「うーん。どうしようかなー」と悩み始める長男くん。
好きなだけ、ゆっくり悩みなさい。

頃合いを見計らって、席を立つ。

む。スマン、パパ、ちょっとトイレ。選んでていいぞ。

「…なんか、急だね」

…あぁ、最近ちょっとお腹を壊し気味のようでな。
急に来るんだよ。
ご存じの通りにな。
じゃあちょっと行ってくるよ。

「はーい。もし長引いても、結果見ちゃダメだよー」

あぁ、分かっているさ。
今、それどころじゃないしな。じゃ。

「切羽詰まり過ぎだろ」という声を後ろに聞きながら、個室のトイレへ。

合格発表サイトから、IDとパスワードを入力。
一息ついて、祈りながらボタンを押す。

表示された画面は、灰色の「残念ながら」。

…あぁ、ダメ、だったのか。

と思った瞬間、眩暈のせいなのか意識が飛びそうになる。

え、本当に?
これは、現実だったんだっけ、まだ夢だったんだっけ?

強烈な動悸と吐き気で、やっぱり現実だったと再認識する。
そしてこの後の展開、しなきゃいけないことを思い出す。

コレを長男くんに伝えなきゃいけないの?
一緒に受け止めるの?
あんなに、期待していたのに?

視界がにじみだして、涙が出ていることに気づく。
自分の声で、嗚咽が漏れていることを知る。

あんなに、「出来た」と言っていたのに?

と同時に、「やっぱり先に一人で見て良かった」とどこか冷静な自分が思う。

今のは、本人には言ってはいけない一言だ。
正しくは、『あんなに「出来た」と嬉しそうだったのに』だ。

…ダメだ、このまま、感じるままに任せていては。

頭を振って目を覚ませ。
気持ちを落ち着かせて。
動悸も吐き気も今は忘れろ。

何のために、オレが今ここにいるんだ。

一緒に「悲しい、辛い」と言い合うためじゃない。
明日のために、長男くんが、少しでも早く前を向けるようにだろ。

洗面台で顔を洗い、用意していたタオルで顔を拭き、表情に違和感がないかを確かめる。

さぁ、行こうか。
長男くんを、励ましに。

よぉ、メニューは決まったか?

「うん、コレ」

ん、体にも重くなさそうだし、それでいいか。

そう言いながら、鉄板などでなく、簡単に安全に食べられそうなものであると確認して、さっと頼む。

「じゃ、結果見ようか」

おう。
じゃ、合格発表サイトを開いて、昨日と同じく、ここにIDとパスワードを入れてくれ。

「もうそこは、パパがやっていいよ」

はいな。
じゃあ、準備をして、これで、ボタン押したら、だよ。

スマホを長男くんに渡す。

緊張しつつも、希望を感じる表情。

それが、もうすぐ、崩れてしまう。
笑顔に変わる結果だったなら、どんなに良かったか。

…そう思うだけで辛いけど、思っていたよりは大丈夫。
オレは、この子の父親だから。息子の前でなら。

一息をついてから結果を確認したであろう後、聞こえてくる、消え入りそうな声。
「…ダメ、だった…」

思わず肩を抱きしめる。

…そうか。
…でも、よくやった、お前は、よくやったんだよ。

試験も、自分でその結果を確認しようという勇気も、全部。

「すごく、出来たと思ったのに…」

…あぁ、そうだね。
試験が終わってからも、ずっと言っていたもの。

きっと、よく出来たのは、間違いないんだろう。
でもきっと、周りも出来たんだよ。
問題が簡単だった、とかでな。

「そんな…。でも…。ごめん、ちょっと、よくわからない…」

混乱して、言葉にならない、考えがまとまらないのだろう。
ついさっきまでのオレもそうだった。

でも、長男くんは、まだ小学生だ。
…こんな経験をさせて、しまったのか。

いいんだよ。
無理に、考えなくて。

いいんだ。
今は話もしなくていい。

いいんだよ。

「うん…」

まずは、自分で、自分の結果を受け止めろ。
しっかりな。

辛いだろうけど。
すごくすごく。

でも、時間は待ってくれない。
連続で受験しなきゃいけない中学受験、気持ちを前に向けさせないといけない。

呆然としている長男くん。

泣いてはいない。
それは、混乱のせいなのか、強さによるものなのか、判断がつかない。

生まれてから一番大きいであろうショックを受けている息子の肩を、ただただ、強く強く抱きしめていた。

そのうちに料理が来て、「食べようか」と声をかける。

私がそうであったように、新しい行動に移れば、気持ちも変わるだろう。
…どちらの方向かは、分からないけれど。

長男くんも、おずおずと食べ始める。

「…どうして、落ちてしまったんだろう。どこが、悪かったのかな…」

あぁ、ずっとその疑問が頭を巡っているんだろうな。

でも、それはパパにも分からない。
答えは出さなくていい疑問だと思う。

さぁ、な。
どこかが悪かったのかもしれないし、どこも悪くはなかったのかもしれないな。
ベストを尽くしてなお、周りの方が出来たのかもしれない。

「得点は、出ないのかな?」

残念だけど、2月受験の方は、あまり発表されないみたいだな。
出してくれればいいのに。

だから、何点届かなかったのかは分からない。
だけど、合格最低点には届かなかったのだろう。

「合格最低点は、出たのかな?」

先に食べ終えたのもあって、スマホをいじる。
おそらく、繰り上げ合格の確定までは、出ないだろう。
少し検索したけど、見つからない。

さて、話し始められたみたいだし、そろそろ、本格的に励ますか。
終わった試験より、未来のことに目を向けさせてみよう。

こんな状況じゃ納得もいかないだろうが、それでも、前を向け。
まだ明日もある。
まだ何も終わっちゃいない。
「悲しかった、辛かった」と振り返るのは、全てを終えてから、だ。

「…うん、そうだね」

まだ形ばかりの同意だろう。
でも、少し一人で時間をおけば、過去よりも未来に意識がうつるかもしれない。

厳しすぎる気がしないわけじゃないけど、このまま一緒に話していても、同じ疑問がループしてしまうだろう。

まだ、ゆっくり食べていていいぞ。
ちょっと悪いけど、パパは少し席を外すね。

他の学校の手続きを今日中にしておかないと、入学の資格を失ってしまう。
10分もあれば、戻ると思う。
ここで、待っていればいいから。
すぐに、戻るから。
大丈夫、だね?

うなづく長男くんを見て、呆然としているのを横目に追いながら、店を出る。

今じゃなくてもいいけど、手続きは本当の話。
なので、支払うコンビニが近くにあるファミレスを選んでおいた。
目的は、席を外すことと、妻にも状況を共有しておくことだけど。

手続きは、思ったよりすぐに終わってびっくり。
全部で5分くらいだっただろうか。

すると、すぐに支払完了のメールを受信する。
なるほど、これで、入学手続きの払い込みが完了ってことか。

急いで戻りながら、こちらはこちらで大事な手続きなのでミスのないよう確認しながら行動する。
正直、自分の行動に今、あまり自信が持てていないし。

日能研

戻ったときに、長男くんはちょうど最後の一口だったようだ。

ママにも伝えておいたぞ。
惜しかったねってさ。

さて。
日能研には、お前から報告ということだったが、連絡できるか?
できれば、そのまま、一度顔を出したらどうだろう?
通り道だし、きっと励ましてくれるはずだ。

「うん、そうしようかな…」

あぁ、それがいい。
昨日の学校の問題もパパは一応持ってきているしな。
じゃあ、電話繋いだら渡すぞ。

スマホを渡す。
けど、うまく声が繋がらない?話し中か?
再度私が繋いだ上でスマホを渡す。

すると、落ちたことは報告できたみたい。
でも、その後の、今から行っていいか聞けていないみたい。

…たしかに、耳を寄せて漏れ聞こえる声から、担任の人じゃないみたいだけど。
他に対応中なのかもしれないけど。
でも、電話取ったのが誰であろうと、落ちたって報告してきたこの状態の小学生に、長いことしゃべらせてないで、「今からおいで」くらいそっちから言って声かけてくれよ。

スマホを取って、代わりに話す。

父です。
それで、少し、そちらにお邪魔できないかと思いまして。

「はい、もちろん。…時間はどれくらいになるでしょうか?」

今XXX駅だから、XX時頃です。では、また後程。

これくらいで終わるやりとり、子ども相手なんだからリードしてやってくれよな。

じゃあ、行こうか、長男くん。

電車の中で適当に、過去の私の受験の失敗談や、明日の受験は受かりやすい理由を喋る。
ほとんど、口から出まかせだけど。

長男くんは、まだショックなのだろう、あまり喋れない。

…いいさ。
そんなときに二人で黙っていたら、余計落ち込んでしまうだろうし。

「…昨日の学校ではそんなに受かりそうなこと言ってくれなかったけど、もしかして厳しかったのかな?」

…実際に落ちているし、口がさけても、「受かりそうだと思っていた」なんて言わないけどね。

まぁ、実際にはな。
正直、厳しい戦いだろうと思っていたよ。

「…だから、結果伝えた後、なんか反応が早かったの?」

…私が結果を理解してから行動しだすのに、違和感は覚えていたんだな。

まぁ、そうかもね。
パパは受験した当人ではないから、もしかしたら残念な結果かもとは思っていたし、準備はしてたよ…。
誓って、そうなって欲しいとか思っていたわけではないけどな。
親心ってやつだ。

そんな話をしながら、日能研に到着。
改めて、先生に結果を報告する。

「うん、でも、まずは今日も受験お疲れ様。よくガンバったね。…それで、昨日のときの手ごたえは、どうだったのかな?」

答える長男くんが痛々しい。

「どう、かな。全教科、よく出来た、つもり、だったよ。でも、落ちた、けど」

…あぁ、あんなに嬉しそうに報告してくれた声音が、フラッシュバックしてしまう。
ダメだ。心を殺せ。

「そうかー。明確にどこかを失敗したってわけじゃないんだね。じゃあ、明日に向けては、そっちの学校の傾向を考えて、こんなことをしたらいいかな」

「…あれ、落ちて、失敗したのに、今日は振り返りは…?」

「2月は、いいかなー。それよりも、明日に向けて頑張ろう。明日で、最後だからね。今日が最後の、日能研での勉強だよ」

「…うん、分かった。」

「じゃあ、お父さんはー、終わったら連絡するんで、迎え来てくれます?」

はい、近くの喫茶店でも行ってますんで。

長男くんが出て行った後、こっそりと聞かれる。

「昨日からの様子はどうでしたか?」

事実だけを淡々と答える。

聞いたとおり、全教科とても良い出来だと、過去一番出来たと言っていました。
子どものことだから、どこまでが本当かは分かりませんが。
なので、結果を見てから、呆然としています。

「なるほどー。受けた学校、難しいところですからねー。気持ちは前を向けるように、お預かりしますね」

はい、お願いします。

そして、長男くんと別れる。
最後の日能研、か。
出来る限り、頑張っておいで。

別れてから

喫茶店に行ってから、今度は私の中で、合流時からの気持ちが本格的にリフレインする。

あぁ、チャレンジ校、ダメだった。
あんなに、熱望していたのに。
ずっとずっと、勉強頑張っていたのに。
本番で、「よく出来た」と喜んでいたのに。
それでも、届かなかったのか。

なんなんだろう、この気持ちは。
悲しいとも、無力感とも少し違う。
元々厳しいことは分かっていたのに。
長男くんも私も、やるだけやり切れたと、たしかに思えるのに。

哀れ、なのだろうか。
長男くんが、悲しくて辛くて、泣いていないだろうか、とただ心配な気持ち。

フワフワして定まらない思考の中、呼ばれて日能研に戻ると、多少は元気になった長男くんがいた。

どうやら、本人的には、不合格の原因が分かったようだ。
教科の先生によると、算数と理科で失敗していたみたい。

「それさえ出来てたら、受かってたかもなぁ、惜しかった!」と二人から言ってもらえたそう。

あぁ、そうか。
キミは、本当に原因をただ知りたかったんだね。
それはパパにはできないことだから、聞けてよかったね。

他に、本人としては苦手に思っているところを指摘してもらえて、最後に家に帰ったら私とそこを復習したいらしい。

もちろん、いいよ。
寝る時間と体調優先だけど。

こんなショックを受けた直後、それでも明日に向けて勉強を続けられるキミに。
パパが出来る、最後の贈り物だ。

最後の最後まで、頑張ろう。

「うん、明日、がんばる。頑張って、受かるよ!」

…元気が出たのはいいことだけど、なんか変に力入っちゃいそうだね。

そこまで、気負わなくてもいいけどな。
ただただ、出来ることをやろう。
それをやりさえすれば、十分さ。

お前が最後の最後まで努力した結果を、存分に見せつけてやろうぜ?

「うん!!」

その後

2月2日のチャレンジ校の結果は残念。

想定以上にずっと、熱望していた学校の不合格は辛かった。

「正直キビしいな」とずっと思ってはいたし、半ば想定していた不合格のつもりでスケジュール組んだのに。

もしかしたらそれは、受験して合流後の長男くんの手応えを聞いたからかもしれない。
だからこそ期待してしまい、勝手に裏切られた気持ちになって、勝手に落ち込んでしまった。

でも、今なら思う。

同じ落ちるのであれば、「手応え良かった」と言って出てくるのと、その逆と、どっちが良かったのか。
それなら、もちろん前者だ。

そう、ここまで落ち込んだのは、単に私の怠慢。
本当に期待したいのであれば、当日の解答速報だとか問題をネットで調べたりして、自己採点することだってできたはず。

そういった情報の裏どりもせず、楽で幸せだからと、長男くんの言葉を鵜呑みにして期待していただけ。

長男くんは受験後に、このときの結果を振り返って言っている。
「手応えも良かったし不合格はすごく残念だったけど、やるだけやれたと思う気持ちは嘘じゃない」と。

…あぁ、この子も、そういう覚悟で、この受験に臨み、自分なりに結果を受け止めようとしているんだなぁ。

こうして日能研にも行った3日目を終え、あれだけ呆然としても結構いつも通りになれた長男くんと、万感の思いを込めて臨む父とで、彼の中学受験は最終日を迎えていく。