長男くんとプレ入試に向けて

2023年12月18日月曜日

過去問特訓 算数

合実テの代わりの振り返り

合実テと日特を切った代わりに、日曜日は一日中、家。

ちょっと散歩に行ったり、ご飯前後で1時間くらい休憩入れたけど。
日能研のテストさえなければ、受験勉強してても家族での時間も取れるんだなぁ。

とはいえ、4年からこれだけテストが続いたからこそ、気持ちが切れずに勉強してきたというのも分かるのだけれど。

難しいなぁ。

プレ入試

年明けくらいに、入試と同じスケジュールで、わりと新しい方の過去問を4教科一気にやってみる予定。
しかも、用意していた範囲で、試験用紙も購入した本番のものを使って。

実際問題、過去問をコピーして使う場合、原寸レイアウトではないので、余白の感覚などは大分違う。
特に算数は、日能研の育テ・全モとも違って大分余白があるし、図形も大きく直接書き込みやすい。

まぁ、一ヶ月前のプレ入試って感じだね。

…もし、これで取れなかったら…、
見るも無残なほどだったら…。

志望校に迷っているわけではないけれど、正直、かなりナシより側で厳しいってことになるだろうな。

親の方はそんな気持ちになってきた過去問チャレンジ。

しかし、本人は相も変わらず、ぽややん気味。

これは、そろそろ、雷を落とすべき、なのか。

本来、この時期にはあまり良くないとされる。
ただでさえストレスがかかっている中、さらに自己肯定感を下げるから。

というか、どんな時期であろうと、雷なんて好き好んで落としたいとも思わないのだけれど。

しかし、昨日、とある学校の算数の過去問を解いていたときのこと。
正直、難しくはない。
難しい問題は、ごく一部だけだ。

ただ、この学校は、時間が厳しい。
どんどん解かないと&捨て問を決めないと、終わらない。

しかし、それくらいの意識があれば対応できる。
簡単な問題は、簡単だから。
体感的に、6年前期の栄冠の学び直し1くらい。

初めて解く学校というわけではないので、そのことももう知っているはず。
前にやったときにも失敗していたわけだし、振り返りもしたし、大丈夫だよね…?

と思っていたら、なぜかゆったり解く長男くん。
いや、本人的には読める字を書いて、しっかり見直しをしているだけなのだろうけど。
残念ながらそんなペースじゃ終わらない。

大問5問構成、彼が大問1の途中で私は大問2が終わり、彼が大問1をやっと終える頃には私は大問5まで簡単な問題を解き、以降に解く問題の順番もつけ終わっていた。

別に私が特別速いわけでもなく、難しそうな何問かは飛ばしている。
それくらい急がないと終わらない、というだけ。

そんな中、挙句の果てに彼は、まだ見終わってない問題が7,8問ある状況でのとある1問で5,6分動かずに考え続ける。
…そんなに悩むほどでもなく、解ける問題が残っているってば!

テストの問題選択

過去問への取り組み、テストへの取り組み、というのが、本当に上手くならない。
どうして、「解ける問題から解いていく」というだけで何度もハマるのか。
それについて、なぜ具体的な攻略方法を考えようともしないのか。

その前の失敗回に、あれだけ、「詰まったら飛ばす」というのをやるんだって本人から言っていたのに。

このときの反省会のときにも、本人はいつものように反省していたけれど、軽い。
残念ながら、もうそれくらいじゃ足りない。
ちょっと、「ドラクエで1回全滅しちゃった」程度の感覚では、いつまで経っても改善の決意までには至らない。

何度も繰り返すなら改善の責務は私の方だろうけど、おそらく一番の原因は気持ちの面だ。
今度の過去問を大事なマイルストーンに設定していたのもあって、いつもより強めに責めてみた。

たしかに今回は、(5)まである大問の(2)で詰まり、そこを捨てたら4問も捨てることになるね。
捨てたくない状況だったというのは分かるよ。

だけど、「捨てたくない」「解きたい」の気持ちだけで解けるなら苦労はしないでしょ。
まだ見ていない問題残っているのに。
そのときに出来る一番の対策は、「他のところを全速力で解いてどうにか戻ってくる」以外にないでしょ?

テスト中にそれを考えろとは言わない。
そんなことはテスト前に考えておかなきゃいけないこと。
ゼルダの剣の試練のように攻略途中で対策を考えながらのプレイはしないし、ゲームと違ってポーズボタンなんてないんだから。
事前に想定対応を考えた結果で、「悩んだら飛ばす」だったはずだよね?

どうして自分が事前に決めたルールを守れないの?
守る気がないの?
直す気がないの?
配点の高い算数で、この失敗をしただけで、もうこの年度はほとんど不合格だよ。
問題が分からなかった、通常通り取り組んだけど間違えてしまった、というのなら仕方ないけどさ。
10%以上の配点部分で、結果論で言えば簡単だった問題に、取り組んですらいないんだよ?

結局、なるべく多くの点を取ろうとは思っていないの?
その悩んでいた問題が解ければ、「落ちても構わない」とか思って解いてるってわけ?
「悩んだら飛ばす」というだけのことが、どうして、どうして、いつまでも、いつまでも出来ないの?

もうすぐ中学生にもなろうという我が子が泣きだすほど、問い詰める。
怒鳴りはしないけれど、励ます場面じゃない。
明確な欠点が何度も繰り返される中で、それを直す気にもなれていないのだから。

以前ならこういうときに、何も答えられなくなってただただ黙ってしまうだけだったけれど、ポツリと「本当にどうして直せないんだろう…。直したいと思っているのに…」とつぶやいていた。

修正

直せないのは簡単な話で、まず気持ち、覚悟が足りないからだ。
「悩んだら飛ばす」という対応に、例外はない。

その例外のケースを事前に想定していないから、テスト中にどうしようかと悩んで、結果、解けない問題を飛ばせなくなる。

「…でも、ホントのことを言うと、飛ばすのはイヤだ…」

!!

まさに、そういう点が、問題なんだよ。

自分の気持ちにウソをついて、パパに言われた対応をすると決めたところで、守れるわけがない。
テスト中の土壇場になったら、自分の気持ちが優先されるに決まっている。

ただ、「飛ばさない」という対応が有効ではないのも事実だ。
そのやり方だと、今回のように先に捨て問にぶち当たったら、簡単な問題に取り組む時間が取れなくなるケースがあるのは分かるだろ?

「うん…。それは分かっているけど、飛ばしたくないって思っちゃう」

…その点、パパは「目標点さえ取れれば、過程や方法なんてどうでもいい」って思ってるけどな。勝てばよかろうに。

であれば、取るべき方法は2つ。
1つは、別の対策を考えること。
もう1つは、同じ対策でも位置づけを変えること。

「位置づけ?」

やることは同じだとしても、意味や目的が違うという意識を持つこと。

細かく説明すれば、パパが自分でもやっているこの方法では、「飛ばしている」というつもりは実はない。
本音を言うと、パパも、「解けないな」と思って飛ばすのは嫌いだ。
負けを認めるような感じがするからな。

だから、1周目は単なる偵察をしているだけ、と思っている。
その段階でも瞬殺できる雑魚敵は、その場で片付けていっているけど。

偵察の目的は、ちょっと考えれば解けそうなやつ、考えてもキツイやつ、どう考えてもレベチなやつ、あたりで分けること。
だから、「解けないから飛ばす」というわけじゃない。
だって、まだ本気で解いてはいない。
半分はまだ、「次はどれを解こうかなー」と探しているような気持ち。

もちろん、だからといって、検算サボったりとか、適当に解いているわけじゃないんだけどね。
それじゃ雑魚敵で間違えてしまう。

で、偵察が終わったら、倒せそうなヤツから倒していくってわけだ。
点を取るのが第一目的だからな。
そいつらを倒していって、最後に一番難しい問題にだってチャレンジするつもりではいる。

それなら、結果そこに至らなかったとしても別にデメリットはないだろ?
一番難しいヤツに挑んでいる時点で、もう、それより弱いヤツは倒して点取っているんだから。

「なるほど…。そういう気持ちなら、まぁ…」

というのがパパがやっているテスト対策。
時間が足りなくて、捨て問がどこかにあるテストでは、必ずコレをやる。

図にすると、こんな感じのフローチャート。
テスト中は、もう何も考えずにこれをただ守るだけ。
この方法を振り返るのは、今みたいな反省会のときってこと。

ということで、「自分が良いと思うやり方」を、真似してフローチャートで書いてみなさいな。

添削

少し待つと書き終わる。
どうやら、大体似た方法で、〇△×と解けそうな順にグルーピングするらしい。

なるほど、3段階だけど、個別の問題に優先度順位はつけないのか。
パパは数字で順位付けるけど、マークというのは良い考えかもね。

あとは、仕事の要領でバグがないか添削。

〇が複数個あったらどうするの?
→〇は解けるって判断したやつだから、単に前から順番。

はじめの○△×はどうやって覚えておくの?
→頭で覚える。…それか、問題番号の横に書いておく、かな。
→記号1個だし、横に書いた方がいいだろうね。

「〇と△を解く」ってなっているけどどういう順なの?交互なの?
→〇が全部終わってから、△。

〇や△が実はすっごく難しかったらどうするの?
→ちょっと考えて、問題文読み直しても分からなかったら、×に変えて次の問題。
→実際に少しは考えているから、そんなに外れることはないだろうけど、その時の対応は決めておいた方がいいだろうね。

〇や△がなかったらどうするの?
→×を解くしかないけど、今までの試験だとそこまではいかないことが多いからとりあえず平気。
→まぁ、そうだね。とりあえず今までは、〇を全部解いて合格平均行かないのはあまりないと思うよ。

ということで、今まで口では言っていたつもりの「悩んだら飛ばす」は実際はこういう解き方だね。

言い方が気に入らないなら、「始めは難易度の偵察」とでも言おうか。
まずは偵察、ちょっと難しく言うと威力偵察、だね。
問題文を読むだけじゃなく、ちょっとやってみて、難易度を判断するんだよ。

「なるほど…。こんなに細かく考えておくんだ…。…なんでもっと早く教えてくれなかったの?」

あー、それは、4,5年生のときのキミにこんなフローチャート見せても、多分理解できないか、かえって混乱するかと思ったのでな。
簡単なスローガンとして「悩んだら飛ばせ」だけにしたんだよ。

締めの詰め

さて、どうかな?
これなら出来そう?
ていうか、自分で「やりたい」と思える?
点を取るための最高の作戦だと思える?

負けず嫌いでついつい解けない問題で考え込んでしまうことがあったパパには、一番いい作戦だと思っているけど。
何度も言うけど、自分で「やりたい」、「自分が点を取るために一番いい作戦だ」と思える作戦じゃなきゃ、守れないよ。

「…うん!雑魚を蹴散らして、難しい問題がどれくらい難しそうかを分類するだけ、っていうなら多分、考えすぎないと思う」

それは良かった。
振り返った甲斐もあったってもんだね。

さて。
じゃあ、次からは守れるように、このフローチャートはPCで作り直して、目につくところにプリントアウトしとくからね。

ゼ ッ タ イ ニ マ モ レ ヨ ?

…ふー、結局、「悩んだら飛ばす」以上の作戦でもないんだけどな、こんなもん。

5年の秋頃から飛ばせるようになったというだけで、ホントにこれまでガチに「戻ったときにどれから解こう」とか考えてなかったのか、アイツは?

それは、ある意味スゴイけど、育テや全モだとあまり関係なかったのかね?

妻に聞いたところ、特に『こちら側』の親がいるわけでもなかった子ども時代の妻でも、小5くらいから自然とやっていたと聞いたし、中学で定期テスト受け始めた私だってはじめから普通にやっていた気がする。
まぁ、中学の定期テストなんて3回解き直すくらいに時間が余っていたけれど。

これで、何か変わってくれるといいんだけどなぁ。
というか少なくとも、問題の取捨選択で失敗するのは、なくならないかなぁ。

ちょっと、正直、ここまで算数、というか算数のテスト形式に手こずるとは思わなかった。
国語の記述や、社会や理科だと普通に飛ばせているようなんだけどな。
どうして、算数だけ、こんなに…。

あー、捨て問レベルだとしても、ある程度考えることは出来てしまうから、なのか?
普段の勉強でならともかく、テスト、特に一発勝負の入試じゃ、むしろデメリットだな、コレ。
実際問題、チャレンジ校だと、〇を全部解けば目標点に到達するってわけでもないし…。

これで改善しなかったら、いっそかなり問題難易度の低い学校で、難易度の順に問題並べる、みたいなところからやってみるかな?

はぁ~、マジで頼むぜ。