長男くんと場合の数ファイナル

2023年11月19日日曜日

算数 勉強方法

思えば遠いところまで

夏の終わり頃に、二男くんに教えた場合の数。
今度は長男くん。

というのも、いかんせん、過去問で出来が悪い。
「テストやっていれば慣れるでしょ」と楽観できないほどに。

大丈夫、まだ2ヶ月もある。

428の弊害?

長男くんの何が出来ないか?
手前味噌ながら、この私が教えていたのだから、基本問題の穴などほとんどないはず。
にも関わらず、過去問の場合の数のところは、あまり正解まで到達出来ない。

たしかに場合の数は正解がムズかしい。
考慮漏れなんて日常茶飯事だ。
それにしても…。

と疑問に思っているのもあって、ちょっと適当にチョイスした初見の問題を解いてもらった。
すると、初手からアプローチが違う。
どうやら、計算をしたがるようなのだ。

いや、そうじゃない。

このレベルでの初見の問題は、まず具体的に条件に当てはまるやつを考えていかないと、条件を正しく理解するのが難しい。
428の基礎問題や、多少の応用問題で、解き方を大体覚えているような問題とは違う。

過去問やっているときは、「気が散る」という理由で隣に張り付くことはしていなかったので、確認が遅れてしまったな…。

そーいえば、この子、あまり樹形図を書けない子だったし、改めて確認しておくか。

場合の数のアプローチ

長男くんが受験予定の学校にはなるけれど、まず問題を読んだら、基本路線は「数えること」。
これは、あまり基礎的な問題は出題されない入試問題である以上、絶対。
「いきなり計算で出せる」なんていう甘い期待は捨てた方がいい。

というのも、場合の数が出題される場合、(1)や(2)は具体例を考えれば終わることが多いし、答えも30以下、せいぜい50以下のことが多い。
もちろん計算で出来ないこともないのだけれど、入試では、それは多分解き方が違う。
それらの(1)や(2)は、絶対に間違えてはいけないのだから。

だから、「全通り書きだすのが最良の解き方」という方針が最優先。
もちろん、その途中で法則を見つけてショートカットすることはあってもいいけど、場合の数は検算や見直しをしにくい単元だから、確実に正解するためには書きだすべき。
たかだか50個、1個3秒で書ければ、3分かからずに解けて、見直しもバッチリ状態になるのだから。

6年前期までのように理解を深めるために解くのではなくて、確実に正解することを目指す解き方を練習しておいた方がいいよ。

樹形図が…

というようなことを話した結果、まずは樹形図を書くようにはなった。

正直、「そこまで書かんでも」「もうちょい早いタイミングで法則が分からない?」と口出しをしたくはなるけれど、そうするとダブスタだろうからやらない。

でも、入試問題レベルだと、樹形図といっても結構キツイな。
特殊な条件のときは、重複はともかく、漏れが出たり、条件を満たさないヤツが出たり。

前者は樹形図の練習が足りないというだけだけれど、後者は一体…。
樹形図書いているウチに、条件忘れちゃうのだろうか?
それとも、正しく条件が理解できていないのか?
あるいは、どちらもか。

見直しをきちんとやっていて、なお間違えるということは、練習しながら磨くしかないかな。

でも、ちょっと長めに説明はしたものの、まずは樹形図を書いて確認するようになったから良かった、か。
見直しもしっかりやっているようだし。

まずは樹形図を書いてくれれば、その後で「実はこういう法則で計算できましたー」というのは、樹形図を書かずに計算だけから求めようとするよりは、比較的楽な勉強だろう。
元々、計算の仕方自体は、知っているのだし。

2年前から

しかし、2年前は、思い起こし2の樹形図ですら書けなかった子が、成長したものだな。
場合の数は、さすがに私は間違えるケースが少ないけれど、その私でも書きたくはなるくらいの問題が解けるようになったのか。

スパイラル1巡目くらいだと、「まだまだしょせんは小学生」とか「これで入試が解けるようになるのか?」とか思っていたものだけれど、思えば遠くまで来たもんだ。

そして、今日は日曜日、また1週間が終わっていく。
11月も残すところ約2週間、プラスしてあと2か月程度で2月を迎えることになる。
前受だと、それから1ヶ月程度前になるのか。

この前、日暦算をやっていたときに、あろうことか一歩目から「分からない」とのたまった彼に対して、ふと思い立って、あと何日か聞いてみた。

日暦算も、まずは、数えようね?
4/4, 6/6, 8/8, 10/10みたいに同じ曜日になることを知っているような例外を除けば、計算でなんて出せるわけないんだし、出せたとしても根拠まで確実でなければ入試での解き方じゃないんだからさ。

と、前回キツめにお説教したからか、今回は素直に数え始めて答えをだした。

約50日、だね。
それだけしたら、いよいよ受験なわけだ。

「おー、ほんとだー。なんか緊張してきたぜー」
と、ホントに緊張してんだかなんだか分からないくらい悠長に言っている長男くんが、カワイイ。

…ていうかさ、もう日能研の教室では、「残り何日」って見ているよね?
前受なんて、そこから20-30日前って分かってなかったのかい?
いくら、今日はテストと日特サボって行っていないとはいえ。

小学生、というかウチの子は、資格系含めて受験経験がないからこんなもんなのかな。
別に、変な緊張感もって勉強が進まなくなったら困るから、これはこれでいいのかもしれないけど。