長男くんとのラス前の中受

2023年10月5日木曜日

生活 勉強方法

もうすぐ終わり

長男くんが新4年生になって日能研に通いだしてから、はや2年と8ヶ月。
季節も夏から秋へと変わりつつある。

まぁ、最近、短いけどね、秋。
今日は暑かったとはいえ。

このところ、面談にテストとなんだか微妙にストレスが溜まっている気がする。
それでも、彼と一緒に勉強を進めるのは楽しい。

私の得意科目

あと4ヶ月で中受に向けたこの伴走生活も終わるんだねぇ。

そんなことを長男くんが寝てからぼそっと言うと、妻が耳ざとく聞き返す。

「ん?中受に向けた?」

え?
オレの伴走生活は、中学生からが本番だぜ?

お前も知っているだろう?

受験勉強において、オレの一番得意な科目は数学、二番目が英語、三番が理科で四番が国語だ。
中受の伴走なんて、オレの搾りカス使っているみたいなもんじゃんか?

ちなみに、私と彼女の出会いは、社会人になってから理科を勉強する必要が出て来てしまった彼女が家庭教師を募集して、副業禁止だけど趣味で勉強教えたいという奇特な私にぶち当たってしまったというもの。

全くツイてないね。
彼女は、はたしてこれまでの人生の行いがどれだけ悪かったというのだろうか。

最近の生活

相変わらず平日は3日塾、土日もほぼ一日中授業にテストなハードボイルドな生活を続けている長男くん。

それでも、塾あり日の平日も、大体1時間くらい勉強してから寝る。
もっとも最近は、ルーティン気味なことを夜にやって寝るくらい。

あまり遅くなると生活でのリカバリーが効かないし、疲労以外にジョジョに精神的なストレスもかかってくる頃合いだろう。
一日の終わりには、着実に進んでいると思えるようなことをやらせて眠らせてあげたい。

その代わりというか、塾がない日などは、結構ガッツリと勉強してから寝る。
もう最近は怒鳴るどころかたしなめることすらも少ない。
しっかり私の説明も注意も聞いてくれるし。

というか、そういうガッツリ系の勉強をするときは、もう搾りカスの私があまり着いていけてない。
6年前期くらいまでの、問題文が短い問題は、横目でチラチラと見ても、解法が分かっていた。
しかし、さすがに読解に近いほどの文章量の理社はもとより、算数も頭の中でスラスラと、というほど簡単なレベルでもない。

ていうか、算数はもう、普通に紙と鉛筆使っても解けない問題もあるかもしれない。
特に図形とか。

なので、最近はもう聞き役だ。
出涸らしの私がちょっと見て分かる程度の問題で、彼も解けているような問題はもはやどうでもいい。
そんな問題は入試に出ない。
私が分からず、長男くんが解けているような問題こそが狙い目。

「ねぇ、長男くん、それって、どう解くの?」
それが最近のキーワード。

もう、教え方考えるのがめんどいから、教えてもらう。

楽しそう

自慢だけれど、私は相応に優秀な生徒だと自負している。
一を聞いて十を知る先読み、理解力、そして応用力、最後に結論をまとめて終わらせる話し方。

彼に身に着けてもらいたいところを考えながら、その方向に誘導して質問していく。

言葉が変わっているだけで、結局試問とあまり変わらないのだけれど。

言葉が変わっているから、長男くんもいい気分になれるのであろう。
なにせ、ずっとエラそうに教えてきた人間が、「本気で分からない」と頭を垂れて教えを乞うてくるんだ。

それに、実際、分からないフリではなく、分からないしな。
はじめに、さも浅い考えの、答えにはたどり着けなさそうな解法を口にすると、「違うな、間違っているよ、パパ」とどこかで覚えた腹立たしい口調で訂正してくる。

しかし、大したものだ。
多少分からないフリで誘導するときもあるとはいえ、概ね最後まで説明し切ってくれる。

おかげ様でこちらも勉強になってくれて大変にありがたい。
何歳になっても、たとえ対象が小学生の勉強でも、昨日より成長できた実感が得られるのは幸せなことだ。
それも、たかだか半年くらい前までは一方的に教えるばかりだった息子からの指導だから、この上のあろうはずもなく。

狙い

とまぁ、そんなことをしながらも、おぼろげに見えてきた彼の応用問題への弱点。

国語は、最近読めるようになってきた気がするし、なにせ読み方を教えたのも私だから、あまりやり方が変わらない。
彼が出来ることは私にもできる。

あとの差は、語彙と人生経験からの心情読解くらいか。
微妙な問題で間違えはするけど、大体ほとんど同じ読み取り方をしている。
あ、そうそう、あと全体読解の利用を忘れないようにかな。

算数は、自分で説明する時の方がむしろよく出来ている。
おそらく、考えの途中経過を書かない、検証しない、という解き方をしているからだろう。
だから、説明してもらっているときに、「その部分は書いて残しておいた方がいいね」と安定感が増すようにコメントしたりしている。

テストで解くときにも、多少時間かけても、そうやって自分の考えを確かめつつ解ければ、もう少し間違えが減らせそう。
頭の中で考えていることには反論しにくいけど、書きさえすれば、きっと批判や見直しの対象になってくれるから。
日能研のテストよりも入試問題の方が時間はかけられる計算だし。

社会は、知らないことはともかく、根拠が正しければ、ほぼ間違えなくなるみたい。
だから、答えを出そうというときに「それってどこから判断すればいいの?」とか聞いていると、多少自分でも根拠をマジメに考え直すようだ。
…頼むから、一人で解く時もそういう解き方をしてくれないかな。

理科は、思ったより応用問題にもよく取り組めている。
なんでだろ?
社会と似たようなもので、着目するところを間違えるというようなのがもう少し続くと思っていたんだけど。

でも、まぁ、ちょっと複雑な計算問題とかは算数と似たような感じだから、重要な部分を書き残す、というのを出来るようにさせたい。

そんな狙いで進めるものの、正直言って、これまでよりも結構学習の進度が早い。
どんどん身に着いていっている気はする。

やはり、私があーだこーだ言ってやらせているよりも、この私様に説明するという名誉を与えられた上で勉強すると、人に教える内容がジブンゴトになるのだろうか?

最後に、「やっぱ大事な根拠になるようなことを書き込んでおくと、正答率は上がりそうだなぁ」といった内容を表現だけ変えて、さも自分への感想みたいに言っておくと、「あー、たしかにそうかもねー」とか納得してくれる。

ふふん、所詮は12歳のお子さまよ。愛い奴め。
そういえば、春頃にあった反抗的な態度は減ったな。

終わったのか?それともこれからなのか?
受験のことばかりを考えると、どうも視野がせまくなってしまうけれど、まだまだ反抗期もロクに迎えていない子どもなんだな。

もう少し先を見据えて考えて、18歳から一人暮らしをするとなると、あと6年しか一緒には住まないのか。
花見も、夏休みの旅行も、秋の行楽シーズンも、クリスマスや正月も、それぞれあと6回ずつやったら、親の庇護を離れて自分の人生を生きていくのかな。

と、思わず目が細くなるようなことを考えても、どうせ5分も経てば一週間の勉強スケジュールを考え始めて頭が一杯になってしまうのだけれど。