長男くんと宿題

2023年9月7日木曜日

塾システム 生活 日能研

多い

仕事も終わり子どもの伴走も終え、ふーっと一息をつきながら動画を見てみると、にしむら先生の新しい動画が配信されていた。

【不可避】この秋、受験生の家庭に起こること TOP3 というので、へーと思いながらみると、いきなりドストライクな話だった。

宿題増えた

これまでの2年間半、ほとんど宿題のない校舎だったのに、夏あたりから急に宿題が増えた。
任意でもなく、マストで。

まぁ、それで意味や効果があるならいいのだけれど。
困ったことに、正直、それらがあまり感じられない。

曰く、メモチェを少しずつやれ、とか。
曰く、白地図を一日1ページ埋めてこい、とか。
曰く、漢字を欠かさず書いてこい、とか。

いる?それ。

やはり、私の感覚と合わない。
こういうのを、「ちょっとずつやる」とか「書ける漢字を書く」というのに、全く共感できない。

理由の第一、人間は機械じゃない。
波があるわけで、気分が乗らないときに暗記をやったところで、二度と忘れないほどに、覚えられるだろうか。

暗記は、気分が乗ったときに一気に。
それが私の経験則。
まぁ、その程度は好みの差だけれど。

理由の第二、入試と範囲が合わない。
ハッキリ言って、メモチェ、特に理科の方なんて、私が書かないでやれば2,3時間くらいだ。

別に私がすごいというわけではない。
6年生、難関校を目指す理科が得意気味な子なら、私の1/4程度の年齢の子でもおそらく2倍の時間はかからないだろう。

しかし、これが難関校の役に立つかというと、あくまでマストな知識やスキルの確認であって、全然足りない。

おまけにメモチェが出来ないときにどうすればいいかというと、メモチェを見返しても分からない。
説明がほとんどないから。
結局テストや問題集に近くて、参考書ではない。

出来て当然、出来なければ別のもので要復習。
そんなものを、ゆっくりやって、どうする?

大体の学校は、いろいろな分野が同時に出るのに。
ゆっくりやっていたら、最後の方の単元やっているうちに、最初の方を忘れてしまっているかもしれないじゃあないか?

一気にやれば、とりあえずやった直後は、全体的に一定レベル以上になるだろうけど。

一日少しずつ、と生物をやっているうちに化学と物理を忘れ。
化学と物理をやっているうちに生物と天体を忘れる。

せめてやるなら4分野を1つずつだろうな。
そんなこと考えるなら、めんどいから1日で全部やればいいんだけど。

ゆっくりやっても穴増やしていくようにしか思えない。

3回くらいループするならともかく。
でも、もうメモチェも白地図も5年生のときから1ヶ月に1回くらいのペースでループしまくった後なんよ。
いまさら、いる?

そして最後の理由。
無駄なノルマは無駄な達成感しか生まない。
効果はあまりないとしても、とりあえず時間を使って勉強すれば、終わればそれなりに達成感を感じてしまうもの。

試しに、一から十までの漢数字を10回ずつでも書いてみたらいい。
無駄だなー、意味ないなーと思っても、8回ずつくらい書いたら「もうちょっと!」みたいに思って、終われば「やりきった!」とうれしくもなる。

でもそれ、なんか受験に+になります?
昨今の思考力が試されると言われる試験で、長いだけの単なる作業という苦行に耐えたというのは、まだ勉強習慣の不十分な4年生くらいにやらせればいいことであって、ただでさえ時間のない6年生に要求しないで欲しい。

そんな感じのちょっとずつ、ちょっとずつで、もうやり切った感のある宿題が3,4個くらい出ている。

そもそも把握できてない

そして、そういった指示聞きに弱い長男くん。
ばっちり混乱中。

まとめて何をするかのプリントでもくれればいいのに。
各教科の先生がバラバラにでもいうのか、説明会のときに少し聞いた私でもロクに理解できなかった。

なんだか、大事なことほど口頭だけでしか言わなくて、変なポエムしか配ってくれないからイラっとする。
まぁ、好きなときは、それが好きなんだけど。

混乱中の長男くんは、「そもそもやることを認識していなかった」ということで忘れているようだ。

…まぁ、いっか。
内申勝負でもないし、ましてやしょせんは塾だ。
真剣に怒られるなら、多少は矯正に役立つかもしれない。
でも、やっぱりこの子は、そのあたりの面倒見がいい学校の方が、いいんだろうなー。

多分、こういう、スタート地点でもう差が出てしまう環境で競っていたら、それだけでどんどん差がついて勉強がイヤになっていただろうな。
少なくとも宿題の提出具合が進路に影響してしまうような公立校は絶対向いていない。

そんな半分気楽、半分ハラハラと構えていたら、やっぱり結構怒られているらしい。

叱られ方

曰く、「お父さんの言っていることを聞いているだけでキミはいいの!?」とか。

はぁ!?

あの、あと半年で終わるってときに、戦略が揺らぐようなことを言わないでくれませんかね?
もうすでにこちとら150日分のスケジュールを数パターン考えている『こちら側』だというのに。
少なくとも、初めて受験を迎える小6と、人より1年多く受験したこのオレと、どっちが上手くスケジュール立てられると思っているわけ!?
オーダーメイドの宿題プランを立ててもらっているわけでもないし、大体日能研のこの辺の教材を軽く見ているのは、対になるSAPIX側の教材の方が子どもが使いやすいし知識の網羅度が高いからだっつーの!!

と、カッと頭の中で反論しているうちにぽそぽそと長男くんが話してくれたのは、「別にパパが言うからということじゃくて、ボクも納得しているからパパの言う通りにやっているのに」、「あんまり先生が威圧的に言うものだから黙っていたけど」。

うぅぅ、なんというか、いじらしい。

ここで私が思い切り目の前で反論したら、塾のカリキュラムだとか先生だとかが苦手になるかもしれないから黙っておくのが得策なのだろうけど。
(後で妻に話してもその結論だった)

正直、校舎の数年間の合格者実績とかこれまでの学習アドバイスとかから、あんまり校舎の指導内容は信頼していないんだけどな。
あれだけよく出来ていると思える5年の算数オプション教材とか強化ツールとかも、「全部やらないで授業で指示したものだけでいい」って言うし。

「負荷が高ければ優先度を落としていい」と「そこまでの学校を受ける子が少ないからやらなくていい」は違うんだぜ?

ていうか、この2年半、ほぼ放置だったのだし。
せいぜい、季節講習での計算と漢字のチェックくらいで。
急に変な宿題ばっかり増やすから分からなくなるんだよね。
一般的には効果がありそうでも、それが長男くんの性質や、これまでの勉強にマッチしているかなんて分かってないでしょ。

そもそも宿題の内容も覚えてられない出し方してたり、もうやったことを宿題にしたりしてるんだから。

ていうか、社会はデータが新しくなったりちょっと難易度が高いからともかく、特に理科は、なんでメモチェやらなならんの?
夏期講習テストの4回、社会が387/400で、理科が388/400だぞ?

今更どこの基礎を埋めろと?
それともテストの質が低かったと?

ふんがー!

納得感

ということで、最近やたらに納得感のないことが言われる。
理由・背景の説明が不十分なような。

算数の難問テキストは、過去問ばかりだけれど、「コレが出来てもXXX(難関校名)とかに受かるわけではない」とだけ言われたらしい。
…え、じゃあ、なんで今やってんの?
そこの説明はなかったらしく、よくわからない。

理社はどちらも基礎確認の条件クリア後に過去問の許可が出るらしい。
でも、結局それは、過去問を見てくれる、というだけっぽい。
しかも1週間に1校程度。

…あのー。
少なくない?
別に、全部見てもらわなくても、いいんですけど。

これじゃ、一応塾には出すにしても、多分、みんな全部が全部やった過去問を先生に出すわけじゃないよね?

でも、それなら、やり始めるのを止められる理由はないのでは…。

うーん、よく分からない。
親と塾とのコミュニケーション不足な気もするけど、別にそこ自体からして解決する必要があるようにも思えない。

困っていないんだよね。
システムを聞いた上で私には私なりの答えがもう出ているわけで、相談をしたいとも話を聞いてもらいたいとも思わないし。
集団塾だから一律に打ち出す方針は必要にしても、成績付けてくる学校と違って塾なんだから、言うこと聞かなきゃいけないわけでもないだろうし。

…私は、本当に、こういう「ただ学校の先生とかの言うこと聞きたくない」という性格が直らないな。
ルールを守るのは好きなんだけど、理由のよく分からないルールが勝手に作られるのは嫌い。

ステージVが始まって1週間の段階では、とりあえず、諸々不安、か。