パパと中受の弊害

2023年9月21日木曜日

国語 生活

懐メロ

最近、動画で懐メロを見るのにハマっている。
公式のミュージックビデオを公開してくれている歌手さんも多い。

仕事が終わって子どもの伴走も終わった後、適当に流しながら、ボーっと見たり別のことをしたり、酒を飲みながら寝落ちするような毎日。

そんな日常にも、中受の魔の手が浸食してきて…?

高い検索精度

一昔前に比べると検索も随分賢くなったもので、1フレーズだったり歌手名の一部だったりでもヒットする。

さすがに、「ふんふーん♪」なんていうメロディだけでは、まだ見れないけど。
でも、妻が持っているアプリの中に、メロディだけから曲名を教えてくれるようなものもあったっけ。
しかし残念ながら、私は音痴だ。

とまぁそんな技術の進歩もあって、「曲名は知らないけどサビが好きだったなぁ」というような曲も聞ける。
良い時代だ。

昔、バイト先でかかっていた、メモリーグラスだったり、異邦人だったり、いろいろ聞いてまわっていた。

しばらく聞いた後、ふと思いついて、曲名も知らない思い出の一曲を妻に聞いてみた。

ほら、あの、春なのに雪が降っててさ。
なんか電車乗んの。

「はぁ?」

あとは、キミはキレイだとかってやつ。

「あー、なごり雪?」

へー、キレイなタイトルだね。
子ども心に、なんかすごいサビの手前が印象的だったんだよなー。
その後もちょこちょこ歌番組の1シーンとかで聞いた気はするけど、曲名は知らなかったし、詳細な歌詞も知らない。

ということで歌詞付きで動画を見てみた。

問題になってしまう

「なご~り~雪も~降る~とき~を知り~」

おぉ、なるほど。
なごり雪の降るときを知るじゃなくて、なごり雪が、降るときを知るのか。
カッコいい歌詞だな。

「ふざ~け~すぎ~た~季節の後~で」

なんちゃらすぎた季節って感じで覚えてたけど、ふざけすぎた、か。
大学生か何かの別れの歌だったのかな?

「今~春が来て~キミ~は~キレイに~なった~」

キミはキレイだじゃなくて、キレイになった、だったのか。
ほー。

と、沁みついてしまった習性。

「なぜ春が来てキミがキレイになったのか、60字以内で答えなさい」という問題が浮かんでしまう。

えーと、なごり雪で別れってことは3月末か4月頭だろうから、去年よりずっとキレイになるわけがないな、生物学的に。
ということは物理的にキレイになったわけではなくて、主観的にキレイに見えた、というのが正しかろう。
そして、きれいに「なった」わけだから、変化ということで、文型は、「はじめは~だったが、…ということがあり、一層キレイに見えるようになった」という感じか。

「~」は「ふざけすぎた季節」から「一緒に長い期間親しく過ごしていた」くらいの言い換えでいいだろう。
「…」はここまでで明らかなように「別れ」、特に「最後の雪」とか言っているから、「もうこれからは会えない」とかか。

よし。

最後に見直しをして、と。

問題文に当てはめて読み直して、「今、春が来てキミはキレイになったのは、一緒に長い期間親しく過ごしていたが、もうこれからは会えなくなるという寂しさから、より一層キレイに見えるようになったから。」でどうだ。

…我ながら、情緒のカケラもない。
元の歌詞の感動度が92%くらいなくなった。

とりあえず長男くんにも今日見せてみたけれど、全く歌詞は読み取れなかったようだ。
パパが感動したの、小1,2くらいだったと思うけどな。
幼いヤツだ。

まぁ、当時珍しかった雪に惹かれてだったかもしれないけど。

そんな彼の国語

ぶっちゃけ国語ってもう習うことないよね、ってことで、国語だけ過去問三昧。

この認識が正しいかはともかく、私的には鬼門の国語。
国語が伸びてくれないと、彼の合格はほぼ絶望的だ。

まぁ、それは算数も理科も社会も同じなんだけど。
…どうあがいても絶望、か。

算数と理科はまだ何とかなる気がするというか、私自身それなりに理屈を持って解法も教えられるし、努力次第で何とかなるだろうと思っている。
決して簡単というわけではないけど。
対策になりそうな教材がある、という意味で。

一方で国語は、夏から、あるいは、過去問をやって行く中で、進歩が見られないと、キツイ。
もう教える内容が残っていない。

それもあって、連続で国語だけ4回分。

過去問のやり方なんて人それぞれだろうけど、個人的に、初めての学校の過去問は、同じ科目だけ数回やるのが良いかなと思っている。

まだ目的が「テスト形式やレベル、傾向を学ぶ」ということだと思うので、であれば同じ科目を繰り返した方が発見が多そう。
最終段階に移行して目的が「入試と同じように受けて合格できるか試す」ということなら、また変わるだろうけど。

そして、やらせてみたところ、少しは進歩が見られたようで良かった。
もっとも記述の採点が私だから、結構ブレそうだけど。

まぁ、得点よりも大事なのは、長男くん自身が「どれくらい深く考えなきゃいけないのか、慎重に文を読まなきゃいけないか、ちょっと分かった気がする」と言っていた点。

そういう感覚を掴むのがまずは大切で、あとは他の科目でもそういう風に掴めるといいね。

さて、他の科目の過去問解禁まで、首尾よくいけばあと10日?
なにからやろうか?

試験時間が長くて時間のかかる算数?
まだ慣れが必要そうな理科?
それとも、勉強が甘そうでそこから発見がないとキツそうな社会?

うーん、今の感じだと、社会→算数→理科、かな?

…もういっそ、本人に決めさせてもいいかもしれないな。

正直、幼い幼いと思っていた長男くんが、気づかない間に、以前よりも私に近いレベルで国語の問題に取り組めていた。
時が行けば子どもは大人になる、なんていう当たり前のことも忘れてしまっていたのかもしれないな。