二男くんと国語の特訓

2023年8月7日月曜日

国語 勉強方法

あんま読めてなさげ

夏期講習もない二男くんは絶賛国語の特訓中。

ちょっと早いかなと思いながら、抜き出しとかが答えられる分だけ長男くんより大人な感じのする彼なら、と思って、理屈で解く方法を教えてみている。

しかし、あんまり芳しくはないようで…?

ケース:長男くん

長男くんは4年の夏当時、ひったすら設問で指示された通りに答えることが出来なかった。
指示を聞くことは保育園のときから苦手な子ではあったけれど、まさか抜き出しすらできないとは、というほど。

国語の問題を解くのを、読む → 解く(→ 書く)と分解するなら、解くのが出来ていなかった。
その代わりといってはなんだけど、読むのは大体できていた。

設問を代わりに読んであげたり、かみくだいて聞いたりすれば、答えが返ってくる。
というわけで解く部分を練習させまくった。

結果、成績は上向きはした。

ケース:二男くん

ということで、二男くんもそんな感じか?と思って解かせまくっている。
彼は、字数が数えられないということはないのだけれど、解くのがゆっくりだったり、何度も本文を読み直したりしている。

だから、てっきり、長男くんと同じく、どこを答えるべきなのかが分かっていないのかな?というだけかと思ったのだけれど。

用意した問題集をやらせていると、どうも反応が鈍い。
解き方の方は、分かっているようだ。

指示語を問う問題なら、傍線部の後ろ。
気持ちを問う問題なら、前後のイベントと行動から推理。

それは分かっても、どうにも、解けない。
範囲が特定出来ておきながら、抜き出せない。
答えるまでに、時間がかかる。

今日、物語文を題材に、解いていると、衝撃的な誤解が。

『おまたせ、A子、さ、あたしの部屋に行こう』というようなセリフで、B子が言ったんだからコレがB子の行動だろ?と確認していると、「あー、これB子かー」と。

…え?

参考までに聞きたいのだけれど、キミ、これ、誰のセリフだと思ったの?

「A子」

…ええ?

…まぁ、そうだよねぇ。
この物語、A子とB子しかいないんだから。

コレは鍵括弧ついているから誰かのセリフであることは間違いなくて、でも、A子が自分に呼びかけはしないでしょ。

…まさかこの程度の文章でと思ったけれど、これは、もしかして。
出来ていないのは、読解の方なのでは?

確認と対処

別の日に一応確認してみると、どうやら、読めていないのは、物語文の方らしい。
まぁ、若干説明文の方も怪しいけれど。

うーん、これは、ちょっと違った対処が必要そうだな。
読解が出来ていないのは、正直想定外。
難易度が分かりにくいとはいえ、日能研の育テよりも短く、難しい語彙があるわけでもない文章、読めていないとは思わなかった。

原因も、少し、見えた。
彼は、読むのが、飛ばし飛ばしだ。

私が隣にいるせいで?焦っているせいもあるのか、単語を飛ばしてしまっている。

まぁ、たしかに?
設問→傍線部までの本文、というような読み方を3年生の外部模試のときからやらせてきてしまった。

これはこれで時間配分向けだったりや答えが傍線部の近くにあるときには点が取りやすかったりするのだけれど、一文一文しっかり読んで解くことにそもそも慣れていないのかもしれない。
…長男くんには、そんなオーダーを出したら、設問を見失ってしまったり解答欄を間違えたりするだろうからと、もう少し後に教えたやり方だった気もするしな。

であれば、長男くん向けにはあまりやらなかった読解力対策、だな。

とりあえずまずは、「しっかり読むこと」だ。
たとえば「桃がドンブラコと上流から流れてきました」という文を、ただ読む。

焦っているとどうにも飛ばしてしまうけれど、一文一文をまず声に出して読解すること。
それで意味が取れているのであれば、読解力自体には問題ないはず。

たとえば、「桃、ドンブラ、上流、流れ」しか読まなければ、まぁこんな簡単な文であれば大人なら推測できるとはいえ、子どもなら誤解もするだろう。
それをしっかり、「桃がドンブラコと上流から流れてきました」と読ませてみる。

もしそれで意味が理解できるなら、音読→黙読と、読む練習をさせよう。

しかし、もしそれで上手くいかなかったら。
つまり、「桃がドンブラコと上流から流れてきました」と読んだ上で、それがどんな状況なのか、というのが理解できていなかったら。

その場合は、…どうしたらいいのだろう?
うーん、物語文を題材にして絵でも書きながら説明してあげればいいのだろうか。
まぁもしその場合だったら、色々試してみるか。

しかし、たしかに彼は、ハマる問題だと解法を説明しても一切解けなくなることがあった。
それが、「本文の意味をそもそも理解できていなかった」のであれば納得だ。

字数の数えられない兄に、自分に部屋に行こうと語り掛ける不思議ちゃんな弟か。
まったく、兄弟、揃いも揃って難題を出してきやがる。
面白くなってきやがったな。

絶対、理解させてやる。