二男くんとロンバケーション

2023年8月1日火曜日

国語 算数 勉強方法

見直しだけを

夏と言えばサザン。

オヤジもアニキも好きだったから、自然と聞くことも多く、ファンとなったのも、はや35年前。

せっせと今日の復習する長男くんといっしょに聞くBGMは、「あなただけを~Summer Heartbreak~」。

ちなみにFGMはパパの熱唱だ。
しょうがないじゃん、意識しなくても声は出ちゃうんだから。

間違えないで

話は変わって二男くん。
夏期講習も後半組の彼は、この世の夏を謳歌している。

まぁ、いいさ。
日能研は5年の夏から鬼の本性を隠さなくなるから、実質最後の『受験生(チャレンジャー)』ではない夏。
存分に楽しむがいい。

でも、ま、申し訳程度に、前期の栄冠の復習に、国語は別の問題集をやるのだけれど。

ただ、育テ前と同じようにやっても芸がない。

前にやったときは、まず1回目では、分かるように勉強すること。
そして2回目、テストで解けるように、やり方を暗記しつつ勉強すること。
テスト前はせいぜいその程度。

それを超えての今回の目的は、…分かるかな?二男くんや。

「分かるわけないじゃん」

…そりゃまぁ、急に聞かれても分からないだろうけども。
長男くんよりも、強いな、キミは。
でも、ちょっとは考えてよ。

大事なのは、勉強ってのは目的を持ってやるってことだ。
勉強するために、勉強するんじゃないからね。

何かを鍛えるために、勉強をする。
その何かが達成できたかどうかが、大事なポイントなわけ。

そうじゃないなら、こんな、8割がたは解けるであろうことをわざわざやらせはしない。
始めの方なんて、掛け算や割り算の筆算だしな。

ということで、何を鍛えるか分かりますですか?

「字をキレイに?」

違う。
解答用紙にはキレイに書いた方がいいけど、時間のある夏にやらなくても平気だよ。

「途中式をきちんと書く?」

うーん、半分正解。
なぜ、途中式を書くんだ?

「見直し?」

その通り!
一口に見直し、といっても、一朝一夕には身に着かない。
一朝一夕に加えて昼も使える夏のテーマにうってつけだろ?

だからね、勉強するときの合言葉の1つは「間違えないで」。

「1つ?」

うん、全部で2つ。
もう1つはね。
「速く解いて」

ということで、これからは時間制限を常につけるからね。
無制限に見直しするのは、それは解き直しと変わらないから。
実際のテストにそこまで時間はないし、残り時間次第で見直しのやり方というのは変わる。

まぁ、楽勝だろ?
速く、間違えなければ、さっさと終わって遊べるわけだからさ。

あ、ちなみにもし、間違えたら…。
いや、間違えないから、これは言わなくてもいいか。
間違えない、よね?

「…もし間違えたら?」

もっと見直しておけばよかったのにな、と思うことが待っているだろうよ、とだけ言っておこうか。

アイドルみたいにしびれてた

ということでやっていくと、まぁ、大体は出来ている。

しかし、数問に1回は、普通に間違える。
そのたびに、「ふぉぉ~」としびれるように悶える二男くんがかわいい。

まぁ、それはそれとして。

どうだ、見直しといっても、簡単ではないだろう。
単に途中式を見直すだけじゃないんだぞ。

キミ、もう色々レパートリーが豊富になってきたけど、途中式書く時の写し間違えもあるし、計算して答えが出たあとに答えの写し間違えもあるでしょ。
この「写し間違え」っていうのは、意外とバカにできないぞ。
意識すればすぐ直るわりに。

あとは、時間制限つけられて焦っているせいか、問題文もあり得ないくらい間違えて変な式立てているね。
問題文はしっかり読む、式は数字より内容を確認する、あたりもよくやるかな。

そういう、間違えたパターンを体験して、なるべく全部をいつも確認するようにしていくと、だんだん息をするように自然と出来るようになっていくのさ。

忘れるためのLong Vacation

しかしだね、さっきから見ていると、どうも、掛け算の筆算、忘れとるな。
末尾の0は、どかして考えるんだっちゅーの。

いちいち掛け算していたらめんどくさくて敵わんぞ。

と、そうはいっても、25000×3000とか、これ見よがしなヤツは平気でも、25×30とかだと出来ない。
これはさ、25×3=75をしてから、後ろに0を1個つけるんだよ?

と言っても、その場では理解するものの、しばらく経つとどうにも身に着いていない。

んー、まぁ、ちょっと計算が遅くなる程度だから、そこまで矯正しなくてもいいか?
いずれ、小数の計算メインになったりしたら、もう少し変わるだろう。

波にさらわれて

ちょっと怪しいところもあるものの、おおむね間違えずに解いていく。

どうだ、間違えないで解けると、気持ちいいだろう。

「うん!」

と二男くんもご満悦だ。

たまたま間違えずに済んだ、というのと、見直して当然のように満点だった、というのとじゃ大分違うからな。

見直しは、奥が深いけど、夏の間ずーっと気にかけて解いていたら、きっと夏が終わる頃には今とは比べ物にならないくらいに安定して点が取れるようになるよ。

「でも、緊張するし、やっぱり面倒…」

それは、はじめたばかりだからしょうがないさ。
続けていけば、やらない方が気持ち悪くなるし、だんだん自然と速くできるようになる。

それに、緊張というのは、普段の勉強には必要な要素だぞ。
お前はテストのとき、緊張しないのか?

「テストはけっこう緊張する」

だったら、普段の勉強のときから緊張に慣れておくのが大事だ。

テストでいつもより出来る、なんていうのは稀、期待するのが間違っていることだよ。
テストでは、普段やってきたことをただやるだけ。
だから、普段からなるべくテストと同じ緊張感でやって、出来る問題だけを当然に正解してくるの。

出来ない、難しい問題を出来るようにするのは、テストじゃなく普段の勉強でだからね。
こうやって見直しを鍛えるのもそのため。
出来ない問題が出来なかったからって、パパは反省点に挙げたりしないよ。
出来る問題なのに、間違えてくるから、そこを直そうねって言っているだけだからね。

ということで、算数はもとより、理科でも社会でも、なるべくこうやって見直しをすることを怠ってはいけないよ、この夏は。
分かっている問題は、「確実に正解できるように」というのを意識してね。

長男くんもそうだったけれど、こんなに時間が取れる夏は、小学生最後なんだから。
中受の生活を送り続ける限り、もう思い出せなくなるくらいにゆったりしていた、遠い幻のような夏になるんだから。