新機能もりもり
なにやら急にメダル授与のオリンピック仕様と化した模試の成績。
それに伴い、いろいろMY NICHINOKENで新機能がリリース、というか今の6年生向けに開放されたらしいので、見てみた。
メダルの意味?
今回開放されたバーチャルマスタークラス。
対象者は「合格力実践テスト(難関)/合格力育成テスト(難関)を受験した生徒。」とあるので、要は上弦がメインってこと?
…そんなとこで差をつける必要あるか?
どうせ順位の表現だけを変えた程度の大した機能じゃないんだから、種別ごとに表示してあげればいいのに。
UI部品が用意されているなら、さほど難しい開発だとも思えないけど。
まぁ、それはともかく。
1クラス50名で、ゴールドマスタークラスは10組=500人。
それ以外はマスタークラスとなる、とのこと。
ということは、上弦が3500人くらいとすると、マスタークラスは3000人=60組くらいということか?
なるほど、文字通り、仮想のクラスに区切ることで、教室での席順を再現しようってわけか。
…つまり、結局のところ、順位ってことっすよね?
と思ったけど、科目別にも選択可能らしい。
それだけなら単に科目別の順位だけど、「指定問題順」とかいうのがある。
これは、「今回の試験でより重要な問題を作問者が指定しています。その問題の得点順に座席を表示しています。前方の座席の場合、作問者の意図を良く理解して解答していることになります。」ということらしい。
つまり、「これは解けて欲しい」って言う問題が解けたかどうか、か。
…これこそ、6年に限らず普段の育テやら全モやらであった方がいいんじゃないか?
もう、範囲が消えていく6年で、今更こんな重点部分が分かってもなぁ。
出題意図がどうであれ、取れる点は取れないといけないのだし。
5年生までなら、正答率が低くても重要問題ならチャレンジしておこうとか、復習の方針になったかもしれないのに。
その程度、模範解答の問題番号に☆マークでも付けておくだけだっていうのにな。
なんか釈然としないまま、結果も見てみたのだけれど、あまり指定問題の有無での変動もなかった。
まだ、後期に向けたお試し機能な感じ?
バーチャル得点
結局メダルは、単に色が変わったりバーチャルな座席に順番がつくというだけっぽい。
それは、分かりやすくて、子どもは、喜ぶかもね…。
ちなみに、学校別の座席順も見れるけれど、どうやって集計しているんだろう?
志望校に入れていないやつも見れるのだけれど、志望校に入れた人を母数として、あとはその中だけでの順位が見れるというだけ?
そもそも、問題の難易度や出題形式が違うんだから、合格者の順位と全モの点数での順位との相関自体も疑っているのだけれど。
そんなことを思い、さらにMY NICHINOKENを探っていると、「入試サポート」のところに「志望校別得点力シミュレーション」やら「バーチャル開成・灘・桜蔭」やらというのを見つけた!
まだ一部の機能しかリリースされてはいないようだけれど、そうそう、こういうのよ、求めてたのは。
志望校別得点力シミュレーションでの予想得点の算出方法は以下らしい。
予想得点は、過去5年分の入試問題に予想配点をつけた上で、分野・形式・難度の視点で各志望校の入試問題と類似する問題を抽出し、各科目ごとに計算された過去5年分の得点をそれぞれ5分の1にしたものです。
表示されている「スタート・あなたの得点」は、あなたが5年生2月から6年生6月までに受けたテスト問題を使って算出した得点です。
ふむふむ、よく分からないけど、5年分の入試に予想配点をつけて、入試と類似していると判断された過去の日能研テストから、正解できるかを判断して得点を出すわけか。
となると、全てはその「類似する判断」の基準次第だな。
まぁ、結果を見てみるかと思って見てみると、やたら高すぎる点がついている。
ねぇよ!こんな点数!
一瞬たりとも喜ぶこともできないほどの高得点に、算出方法の方に激しく疑問符がつく。
…あー、算数はともかく他の科目が軒並み高いな。
現時点で抽出された「類似する問題」とやらだと、入試の難易度とは違うから特に育テとかだとほとんど正解しちまっていて、それで入試側でも正解と判断されちまうってことか。
算数だけは、応用問題が入試の難易度にも近いし正解も出来ていないから、低く出てるのか?
んー、もうちょい、問題の難易度差による補正はできないものか?
過去の受験者が今の時期で解けた問題・解けなかった問題、あと最終的な成績と付き合わせて入試の予想得点を作ったり…。
…まぁ、結局、過去の受験者が入試問題で何点だったかのデータがなければ、信頼性はそれほど高くはならなそうだな。
それじゃ、バーチャル開成・灘・桜蔭の方は、どうなんだろう?と思ってみてみると、もう導出時点から不安な文言。
日能研公開模試でB判定・C判定になっている子は、得点における逆転現象もあります。
合格スタートポイント、合格水準ポイントを見ながら、合格する可能性がどこにあるのかを探るきっかけにしていきましょう。
日能研公開模試でA判定(合格率80%以上)になっている子は、あえて揺さぶりをつくるために、意図的に不安定な状態をつくっています。
A判定ゾーンを偏差値1刻みに細分化し、得点変動が大きくなるよう設問難度ごとに係数を掛けています。
あえて不安定の中に居続けることで1点の重みを確認していきましょう。
成績がよくなると、高い点が出にくくなるってこと?
あのー、それって、「頑張らせたい」っていう大人の意図なわけで、正しいデータとは言えなくないですか?
とりあえず長男くんは、国語が桜蔭に全然届いていないってことが分かったけどさ。
予想は予想
うーん、結局どれもこれもイマイチ信憑性が低い気がする。
なんというか、子ども向けというか…。
正直、バーチャルクラスはほとんど順位だけで、志望校に足りる足りないくらいの推測がつくし。
得点シミュレーションは、まだ難易度と習熟度が違いすぎる育テ・全モを判断基準の重要なポイントに入れてしまっているせいなのか、信頼できなそうだし…。
あははー。
いいよねー、入試でここまでの得点が取れるならー。
まぁ、MY NICHINOKENに大人が期待しすぎなだけで、正しく、子ども向けの機能なのかもしれないけど。
となると、とどのつまりはそっくり模試とか過去問とかじゃないと、はっきりした立ち位置は判断つかないかな?
しかし、なにやら過去問については子ども会のときに、休み明けまでやらないよう厳しく制限されてしまったらしい。
マジメな長男くんはその言いつけを守ろうとするだろうから、やるのもあまり気乗りしないだろうな。
まぁ、そんなこともあろうかと、去年のどこぞのそっくり模試は仕入れてある。
コレを夏休みの初日、後期日特の説明会とやらがある日の午前にやって、自分の現在地を把握してもらおう。
多分撃沈するだろうけど。
それが一番、本人にも分かりやすいだろうし、私にも分かりやすい。
育テや全モでどれだけ点がとれようと、結局そのテストで点が取れないのであれば、厳しいのだから。
天王山の夏に向けて、その直前に火をつけてあげよう。
それはもう、ぼうぼうと燃えるほどの炎になるように。
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