勇者の挑戦
中学受験を大変なものにしている最大の原因。
算数。
「算数を制するものが中受を制する」などという格言まである。
長男くんの熱望校でも、御多分に漏れずウェイトは大きい。
そして、難しい。
しかし、もうすでに受験学年。
習っていない単元の方が少ない。
現時点で、どこまで手が出るのか。
さぁ、やってみようか。
気分は、初めて大魔王に挑む勇者だ。
過去問選定
実は新6年になってからこっち、過去問集めに奔走していた。
というのも、MY NICHINOKENで過去問がダウンロードできるようになっていたのだ。
以前は申し込みとお金が必要だった気がしたのだけれど。
ということで、さっそくダウンロードし軽く見てみたところ、国語が入っていない。
あー、著作権関係?
というところで、はたと気づいてしまった。
あれ、コレ、たくさんやりこむためには用意が結構厳しいんじゃないか?
以前、私は社会で過去問祭りを一人でやっていたけれど、やればやるほど慣れていく感じがあった。
国語も、私には別にいいからやっていなかったけど、長男くんには間違いなく必要だろう。
声の教育社等の過去問を集めるにしても、最新年度だと過去数年分程度しかない。
それ以上は集めても効果があるか分からないけれど、大受とは違いまだテスト形式に慣れるのにもいくらか余分に練習が必要な小学生。
練習問題やデータがあるに越したことはないだろう。
ということで集めた。
幸い、四谷学院の過去問サイトだと、かなり昔から掲載されていた。
国語が非記載の回もあるのだけれど、大体ある。
しかし、こちらは困ったことに、合格最低点や配点等の情報がない。
まぁそれも、他のWeb情報と突き合わせていけば集められないことはないだろう。
多少、科目別等などになると難しくとも。
ただ、難易度が今と似ているかどうかは、結構解いてみないと、判断がつかない。
というか、おそらく15年近くも前のものとなれば、中受の傾向を聞く限りは全体的に今よりも今より簡単化はしているのだろう。
ということで、(1)合格最低点が分からないから、その判断には使えない、(2)難易度がおそらく今とは異なる、という2点から、問題演習以上の意味はなさそうだ。
パッと見た目の形式は似たようなものだから、その点の練習には使えるけど。
そこで今回、かなり古い、国語の問題が非記載の年度の問題で、演習してみた。
挑戦
細かな配点もわからないけど、ざくっと結果。
6割。
これは、大分素晴らしく、想定外な結果だった。
正直なところ、全然手が出ない大問もあるんじゃないかと思っていたけれど、そんなことはなく、どの問題でも万遍なく点が取れている。
まぁ、若干簡単じゃないか?と思うのだけれど。
というか、私の暗算センサーでそこそこ解けてしまうくらいに。
これが、15年程度の年月での難化なのだろうか?
全モの正答率で言えば、簡単なのは50%以上になりそうな問題、かな。
とはいえ大体は10~30%程度、さらには一桁台になるであろう難しい問題もあるわけで、その中で私の想定よりは解けていた。
時間も対応できるくらいに十分あるみたいだし、そんなに形式に慣れるのにも問題はなさそう。
難しい問題についても、今はまだそこは出来ないのはいいとして、少なくとも説明を聞いて理解できる程度ではあった。
6割というのはマグレだとしても、「解ける問題はあった」「説明を聞いて理解できた」というのは実力が身に着いているのだろう。
今からたった1年前、5年の前期まで全モの最後の方の大問や本科の「わたえら」は、説明しても全く理解できなかったからな。
そのときの感触からすると、教えていてもはるかに手ごたえがある。
15年程度前、というのがネック過ぎるとはしても、「その時代の問題でですら手も足も出ない」ということまで想像していたから、本当に良かった。
実は社会も
前にこっそり同じ年度のものをやってみていた。
春期講習の中休みのときだったかな。
公民をやっていないのもあって、まぁ、メタメタだったけど。
こっちは、やっぱり地理がネックかな。
時事問題やグラフの読み取りとかとセットで出ることが多いようなのだけれど、眩暈がしそうなほど頓珍漢な読み取り方をしていた。
まだ地理はそーいう段階かー。
歴史は、漢字が厳しいかも。
まぁ、5年の後期には、まずは流れの理解を重視ということで、漢字は最低限というぐらいにしかやっていない。
新しいことを習いまくっている中で、大人、せめて中学生であれば、漢字を習うにしても字は大体知っているだろうから、そんなに時間はかからない。
でも、小学生だと、初見の字も多く、あるいは読み方が分からないとかがあるらしい。
長男くん、「日米修好通商条約」がしばらく読めなかったからな。
そんな中で漢字をしっかりやってしまうと、「ペリーだの横浜だの日米和親だの井伊直弼だのの方を覚えてられないだろう」と踏んだので、漢字は別の時間帯(朝活)に最低限という方針だった。
そんな中、熱望校の問題文で短く要求されている「漢字で答えなさい」が相当堪えたらしい。
知っているのに、×になる。
屈辱だよねぇ。
だからか、春期講習のテスト、全部漢字で書いていた。
結果、3、4個落としたのだけれど。
「おまえ、なるべく漢字で書けよ~?」なんていう親の一言は流してしまえるだろうけど、熱望校からの要望となれば話が変わるらしい。
そんなわけで社会はまだまだだったのだけれど、地理はともかく、歴史を漢字レベルでしっかりと覚えなおしたり、公民を習ったりすれば、結構イケんじゃねーか、という手ごたえだった。
さて、理科はどうかな?
明日にでもやってみたい。
今過去問をやる意味
そんなわけで、二月の勝者の島津家とかのエピソードもあり多少迷いはしたのだけれど、ちょっと過去問チャレンジさせてみた。
「思ったより手が出そうだった」と私が安心出来たというのと、本人の意識が良い方向に変わったのではないか、と思う。
算数は、最近共通であまり点が取れていないのもあって、ちょっと本人が落ち込み気味。
でも、私的には原因は単に時間不足だと思っている。
難しい問題が解けて、なんで?という気はするし、家で栄冠などを解くときには十分速いのだけれど。
それでも、テストで、難しい問題を解くようにしっかり読んで、途中を考えて、見直しもしっかりとやっていると、残念ながら時間が足りないのだろう。
共通では、そこまでするほどの難しい問題はあまり出ていないのだから。
ただ、長男くんの熱望校をはじめとして、2月に受験予定の学校は、そういう傾向の学校はない。
時間のわりに、大問数も問題数もそれほど多くなく、処理速度は育テほど問われない。
だからこそ、今回、算数が解けたというのは、本人の自信にもなったようだ。
かなり嬉しそうだった。
「昔のだから、ちょっと簡単かも」とは言わなかったけど。
それと、各科目ごとに、どの程度の内容が聞かれるのかというのを肌で感じさせたかった。
特に社会は、一問一答レベルを完璧にしたうえで、なお、細かなところが解答の根拠になるので、そのレベル感を。
これからやりたい理科も同じく。
ハッキリ言ってこの辺、栄冠でも習っている知識ではあるのだけれど、聞かれるポイントは栄冠よりも深い。
栄冠が出来た!で終わっていると、この学校の入試問題は解けない。
それだと、せっかく対象は同じ単元の勉強をしているのに、時間がもったいない。
細かいところまでしっかり知識を入れるように、この本科のタイミングからやっていってもらいたい。
特に、知識だけで解ける問題が結構出ている、歴史・公民は。
そのために、入試に受かるかどうかの判定には使えないくらいに昔の入試問題をやってみるという作戦は、結構良かったのかもしれない。
明日は全モ
そんな中、明日は全モとなる。
あー、そういえば社会、やらせ忘れちゃったなぁ。
どうせ春期講習でやったところメインだろうし。
理科は地層のところは今日確認させたけれど、どうせ春期後に冬期講習の内容も復習して全単元復習したところだし、あえてもう一回やらなくても?
今日だって、授業だったのだし。
そんな風に気が抜けていたら、読書ツールをやらせ忘れてしまっていた。
漢字は大分書けるようになってきたけれど、同音異義語とか細かいところはまだ出来ないことが多いみたい。
内容的には、国語の文章題が気になるところではあるけれど、さてどうだろう?
他は、なんだかもう、あんまり気にする気がなくなってきてしまったなぁ…。
だって、結果がどうあっても、なぁ。
算数は、栄冠・本科・強化ツール・おまけに図形をやるのは変わらないだろうし。
隣で見ていても出来るようになっていて、熱望校対策にもおそらく間違ってはいないという状況で、模試を受けたからと言って方針を変える理由にはならないだろうし、そんな余剰時間ももうない。
理社は、やっぱり、栄冠で知識と簡単めな基礎問題を徹底させるべきな時期だろうし。
社会の地理だと、24年度の試験に使われる統計データはまだ発行されていないそうなので、覚えても意味がないらしいと長男くん伝手に社会の先生から聞いた。
結果がどうあってもアクションが変わる余地がないのであれば、出来を気にしてもなぁ。
まぁ、せいぜいやるとしても理科で特定の知識の復習くらいかな。
あとはせいぜい、テストの解き方が悪いとかなら、気を付けようね、という声掛けか。
でも、彼、最近、あんまり大きな失敗はしないし。
ここまで頑張っている彼に、特に言うことももうないのだけれど。
うーん、強いていうと、テスト後のメンタルケアとかかなぁ。
なんか最近、テスト結果を気にしすぎている気がするし。
2月は連戦だし、ちょっと悪い出来だったとしても、切り替えられるような呪文でも教えてやるか。
0 件のコメント:
コメントを投稿