二男くんと植木算

2023年4月26日水曜日

算数 振り返り 勉強方法

特殊算第一段

ついに二男くんも、算数が計算単元を抜けた。
中受といえばな特殊な計算、特殊算。
1つ目は、植木算。

授業での出来はイマイチだったらしい。
さて、復習してみようかな?

簡単でしょ?

植木算だと見抜ければ、その考え方は単純。
1.問題で何を聞かれようと「間の数」を出す。
2.間と木の関係を考える。

以上。
実際には、木の数が分かっているような場合もあるけれど、どちらかというと稀。
まぁ、その場合でも間の数を求めるのに変わりはない。

間の長さが分かっているようなときは、
間の長さ × 間の数 = 全体
の関係を使うだけ。

簡単でしょ?
たとえば間が1個で3m、それが何個かで全体が30mとかであれば、間の数は10個なわけだ。

あとは、はしが木だったり門だったり、円形だったりするけれど、木と間の対応を考えればいい。
というようなことを4つほど例として絵を書いて教えてみた。

ここまでの説明、全部合わせても、ルーズリーフの片面1枚くらい。
いいか、とにかく、この2手順を踏めば、大体の問題は解けるはずだから、しっかり理解して覚えろよ?

分かったよね?
「うん、大丈夫!」

よし。
ということで、問題を解いていきな。

分かったって言ったよね?

計算的な部分や、以上・以下といった言葉遣いはともかく、植木に入るとさっそくつまづく。
…まぁ、初めて習う単元だからな。

まずは、だ。
植木算では、何を考えるんだった?

「…」

うぉい!
覚えろって言ったじゃんか。
2個しか手順はないんだぞ?

え、マジで覚えてないの?

「あいだのー」

うんうん?

「かず?」

おう、そうだね。
で、その間の数は、どうやって求めるの?

「…」

どうやって求めるの?

紙を見返してもいいから、言ってみなさいな。

「…。ない…。」

ないわけあるかー!
この紙を使ってさっき説明したんだから、あるでしょ。
しっかり読み上げてみなさい。

「…。やっぱり、ない…。」

いや、だから、あるってば!
もー、だから、読み上げろってば。
声に出して!

「…。ないよー(泣)」
と切なげに泣き出す二男くん。

…うぅぅ、そんな声を出されたら、何も言わずに抱きしめてやりたいけど。

ふむ。
しかしながら、もう4年生。

人の話を聞け

まずはとりあえず、泣いても無駄だ。
悲しくなる気も分かるけれど、終わるまでは終わらないぞ。


そして、人の話を聞け。
声に出して、読め、と言っているじゃあないか。

「間の数を□として、□ かける 間の長さ、あ。」

そうだ、手順の1なんだから、始めに書いてあるに決まっている。

そして、分からないことは別に恥ずかしいことじゃあない。

分からないからこそ、こうして机に向かっているんだ。
初めから出来ることだというなら、勉強なんてする必要はないんだ。

分からないことを恥じたりするな。
負けるな。立ち向かえ。心を燃やせ。

と、いうかだな。

どうして分からないのに、分かったと言ってしまうんだ。
…いや、まぁ、それは大人でも結構やるか…。

どうせすぐ問題でやるから教えてるんだぞ?
そのときに自分だけで出来る自信がないのなら、こうなってしまうのは当たり前じゃないか。

これが、まず第一の反省点だ。

自分で出来るかどうかを判断できるようになれ。
出来ないと思うなら、教えている間にパパに聞け。
教えるタイミングのときは、しっかり教えてやるから。

第二の反省点は、分からなくてもパニくるな。
答えは言わないけど、ヒントは出してやる。
ヒントをしっかり聞いて、自分で何をすべきか考えろ。
どうしても分からないならヒントも第二、第三と出してやるけど、ヒントを聞いて何もしないのはやめろ。

ホントなら答え言っちゃってもいいんだけど、残念ながら、小4だと問題数が少なすぎて、答え教えちゃうと自分で解けないまま栄冠が先に終わっちゃうからな。
出来ればヒントだけで終わりにしたいんだよ。

そして最後の反省点は、植木算を理解して覚えろ。
間の数を出して、間と木の関係を考える、だ。

二男くんの弱点

長男くんは、一通り説明を終えて「分かった?」と聞いても、聞いてなければきょとんとするか、「分かった?」と聞いていることにすら気づかずに問題を解こうとし始めてしまうことが多かった。

一方で二男くんは、一応「分かった」と返信が来る。
でも、コイツ、「分かった?」に反応して答えているだけな感じだな。
最近、日常生活でも注意を聞かなくなってきたけれど、それと同じであまり人の話を聞かないようになってきたのかもしれない。

あるいは、本当に分かった気にはなっているのか。
いや、でも、それならせめて、学び直し1の問題くらいは解けるだろう。

まぁ、あとは単に、「分かった?」と聞くパパに対して、「分からない」とはなかなか言いにくいだけかもしれないな。

しかし、そういう子だと分かれば対処方法も簡単。
「分かった?」の代わりに、自分で説明させてみればいい。

いや、一応、「分かった?」と聞いて確認してみてからの方がいいか。
まだ、「自分が分かったかどうか」の判断が危ういのだろう。
自己採点前のテストの感触も、「埋めたら満点」な漢だからな。

言葉で言わせてもいいし、私が絵を主体に説明するのであれば、その絵を自分でゼロから書けるかを見ればいい。
問題を解く前のそのタイミングでもし分からないのなら、それはオレ側の責任だしな。

さて、今回は泣かせ回になったから、次回は褒め回だな。
金曜は全モ前の復習だし、土曜の全モ後に勉強はしないだろうから、日曜に植木算の復習か。

そのときに問題が解けていたら、大げさに褒めよう。
自身のレベルアップと、承認欲求の充足とを、実感できるくらいまで。

少しずつ、少しずつ、沼にハメていくように。