パパとオンザロード2023

2023年3月16日木曜日

塾システム 日能研

秒で泣いた

今日は午後半休を取って、昨年に引き続きオンザロードに参加してきた。
期末進行でわりと忙しいのだけれど、だからこそ、ここまでには諸々終わらせておくぞ!という気持ちで予定を立てて。

正直、オンザロードを見たいというよりは、ちょっと一人で外出でもしたいな、程度の気持ちだったのだけれど。

今年は良い意味で裏切られた。

開始前

色々問題集やらを展覧しているのは知っていたので、ちょっとだけ早めに行き、席をとりつつ、物色。

お、ステージVの栄冠あるじゃん。

ということで、いきなり読み出す不審者。

ふむふむ、算数はこの単元をやって、ほとんどが過去問だな。
結構難しい学校名が並んでいるけど、このテキストをみんながやるのか?

それで、社会はこんな感じの複合問題、と。
おぉ、国語は、詩からやるのか。

よーし、よみがえれ、オレのカメラアイ。
目次の全てを暗記しろー!

と、余りの剣幕で見ていたからか、日能研の方にお声がけをいただいてしまった。
「日能研生はこういったテキストを使うんですよ」と、にこやかに話し掛けられる。

あ、だいじょうぶですー、ぞんじておりますー。
なんならバージョン変えて、2,3冊持ってるのもありますー。

不審者丸出しの返答をしながら、そそくさとその場を後にする。

…まぁ、今度、日能研に行ったときにでもまた読めばいいか。
出禁か通報かされないうちに、退散しておこう。

前半

前回と同じく、キーノート、卒業生インタビュー、私学の特色、各教科からのお話。

去年と同じような感じ?
去年、あまり響かなかったからか、覚えていない?

今年も、卒業生の子達は凄くしっかりしているなという感じだった。

…長男くんが同い年になるまで、あと1年か。

本人対比で見れば、一昨年よりも昨年ははるかに、昨年よりも今年はより一層の成長が見られるけれど、やっぱりベクトルが違うというか。

後輩へのアドバイスは?とか言われても、「試験前はシャーペンの芯がしっかり入っているか確認すると良いと思います」とか答えてそうだなぁ。

そーいう、生活のトリビア的なレベルではなくて、入試に向けての心構え的なものが聞かれていてね?という感じ。

他には今年のキーワードとして、1つ、「他者理解」というのが挙げられているのかなと感じた。

あぁ、それは、いいなぁ。

あまり特色のない公立中高と過ごして、学校活動では大して人生観が広がったような気もしない私としては、様々な価値観に触れさせてもらえるような経験が息子達はさせてもらえるのかなと期待した。

さて、ここらへんで今年は終わりかな、と思っていると…?

後半

「子ども達の1年間の学びを映像とともに御覧ください」的なことを言われて、動画が始まった。

おー、今年は、コレやるのかー。
長男くんの入塾時に見たとき以来な気がするなー。

と思うだけで、若干涙がにじむ私。

新6年生の頃の映像だと、今の長男くんと同じ頃合いか。
机に向かっている姿や親御さんに迎えられている姿。

そんなん、泣くじゃないか。

通常時ですら5段階で評価をしたら「どちらかというとキモイ」がマジョリティになりそうな私なのに、公衆の面前で泣いていたりしたら「絶望的にキツイ」になってしまう。

と、そのうちに、薄着の夏、夏期講習から、厚着になって100日前。
そして、壮行会から、受験当日。

あぁ、こんな風に励まされて、受験しに行くのかなぁ。
そこまでたどり着くことができれば。

当日の握手会のようなものはやらなかったようだけれど、校門に入っていく受験生と保護者のあたりになると、私の方は、もう色々とお見せできないような状況だ。

動画の間に流れていた日能研のテーマソング、あるいは動画自体は、後日MY NICHINOKENで公開するらしい。

結構気に入った。
ヘビーローテしたいな。

「つーよーくーてーしーなーやかな わーたーしーにーなるー」だっけ。

終了して、立ち上がりつつ目のあたりを拭いてっと。
後は、マスクの中の処置をすれば、完璧だな。

オンザロード

陽気のおかげもあって、そんな具合にほっこりしながら帰ってくると、そういえば「オンザロード」っていいタイトルだなと思った。

ついこの間まで見たことがなかった、日能研の合格実績のサイトでも「みんなが開けたドアの数」とか「私が育てた学ぶチカラは未来へ」とか、関東の四大塾の中ではポエムな感じだったっけ。
他の塾は、「合格実績」って感じなんだけど。

なるほど、この「ポエム感」が日能研の最大のウリなのかもしれない。

バカにしているわけではなく、マジメに。

私学での「建学の精神」みたいに思えそうな、日能研の「学びのコンセプト」を改めて見てみると、『未来への学び』となっている。

中学合格も、ドア程度には節目でも、あくまで道の途中、ということなのかな。
おなじみの問題集、「栄冠への道」の『栄冠』というのも、てっきり中学合格だと思っていたけれど、そうではなかったのかも。

「学べるチカラを」ということで思い返してみると、たしかに長男くんは、習ってきてさえいれば、理社はもうほとんど自分でこなすな。
分からないときはときどき自分で調べてもいる。
算数も、難易度が異常な強化ツールの応用は除いて、栄冠は自分で出来るようになっているし。

そんな風に学ぶチカラが育っているのであれば、たとえ中受の果てには本人が望む進路に進めなかったとしても、いつか、本人の望む場所にたどり着けるのかもしれないな。

二男くんもそんな風に、育っていってくれるといい。

そんな感じに、なんとなく気が楽になった一日だった。