法則を見つけろ
今回の算数は周期性の単元。
特にその応用問題となれば、長男くんにはうってつけ。
がんばれー。
書け
分からないなら、書け。
それがこの単元の全て。
1000だろうが10000だろうが、書き切れば解決。
ということをなぜかやりたがらない長男くん。
半分予想はしていたけれど、今回の、「コレはどう考えても表を書くでしょ」という問題で聞いてみた。
どうして、何も書かないで唸っているの?
新しい計算法則を決めている問題だから、人類に暗算は無理だと思うけれど。
「表は書くのかもしれないと思ったけど、規則性の問題だってことが分からない。だから、それが分かるまでは書きたくない」
なるほど。
潔癖症だな。
良くない考えだけれど、この単元は「周期性」の単元だろ?
だから、とりあえず書いてみるっていうのはダメか?
「そういう考え方はしたくない」
まぁ、たしかに。
勉強をするときにそれで解いていたら、パパが注意する対象ではある。
でもな、その考え方だと、問題の種類がすぐに分かるようなレベルじゃないと、解けないぞ。
解けないって言ってうんうん唸っているよりは、とりあえず試してみる方がマシじゃないか?
「うーん」
あるいは、だ。
問題文から、判断できるようになれ。
この問題は、パパから見れば規則性の問題なんだよ。
新しい計算法則、広い範囲の変数、加えて設問の文章、「出てこない数を答えなさい」。
出てこないってことは、いくら繰り返してもあり得ないってこと。
つまり、そこには法則があるってこと。
あとは「分からないときにどうするか」のお約束。
具体的な数字でとりあえず考えてみる。
1、2、その次は3、と。
そう考えれば、自然と表で考えていくはず、だ。
「んー、なんとなくは、分かる」
とりあえず、解けないよりは解いてみる、そして実際に法則が見つかるのなら、それは経験則としてまず感覚的に表を書かなきゃいけないことが分かるよ。
それを理解してから、理屈をつけるのが良いと思う。
まぁ、パパが隣にいるときは、理由は付けてあげるけど。
なかなか終わらない
そんなことで、その次からは書き始めるものの、まぁ、大体は間違える。
5問解いて、2問かな、正解は。
でも、残りの3問も惜しいところまで行く。
1個数え忘れ、とか。
惜しいところまで行って間違えると、もう1問解きたくなるらしい。
気持ちは分かる。
けど、さすがにもう11時15分。
そろそろ日が変わってしまう。
ということで強制終了。
解いていると面白いから、一緒になって解いちゃうのだけれど。
私は数論や整数問題が数学の中で一番嫌いなのだけれど、ある意味一番好きでもある。
解いてて楽しい。
解けないとき、一番驚きがあるから。
「あー、こんな法則が!」みたいな。
まぁ、そんな分野だからこそ、テストでは不安定になるから嫌いなのだけれど。
ねぇねぇ長男くん、そういう法則を見つけるのって、何よりも面白くない?
いくつか試してみて、問題文からは考えもつかなかったような法則を見つける。
これだ!って一瞬思ったのも外れて、また試したり。
その過程が。
設問なんか関係なしに、どういう法則で数字が並んでいるのかを解き明かすのがさ。
だからさ、「規則性があるってわからなきゃ表を書きたくない」っていうのは、実は真逆なのさ。
規則があるかを調べるために、表を書くんだよ。
1のとき、2のとき、3のとき、って調べていったら、それが勝手に表になってしまう、っていうのが正しい。
例えばオームの法則、電圧が2倍になれば電流は2倍になるわけだけど、アレは別に元々分かっていたんじゃないぞ?
1V、2V、3Vって電圧をかけて、そのときの電流を計ってグラフにしたら、なぜか直線になった、という感じ。
そこから、なぜか?と考えるのが理科的な思考プロセス。
その流れが、実験から入るやり方としては面白いところ。
で、例えば溶解度曲線、10度のとき、20度のとき、30度のときって飽和するまでミョウバン溶かしていって、グラフにしてみたら全然比例ではありませんでしたって感じ。
やってみたら規則なんてないってときだって、たくさんあるわけ。
だからさ、とりあえず表、でいいんじゃない?
規則があるって分かっているなら、むしろ表なんかいらなくない?
というと、少しは態度も軟化したのか、表を書くことを心掛けたようだ。
まぁ、それでも、私の方が思い切りもいいから、「ただ書く」で速く答えを出していることに衝撃を受けたらしい。
あのね、表を書くのはいいんだけどね。
一番の目的は、法則を見つけることだからね。
作業で後れを取ってはいけないぞ。
まだまだ、残りは10問くらい。
一緒に表書いてあげて、キミが「ただ書くだけ」と下に見ている能力に、一体どれほどの差があるのか、教えてあげるよ。
でも、とりあえず今日はもう寝な。
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