長男くんと右端からの距離

2023年2月9日木曜日

算数 社会 理科

あと1日

もうすぐ6年生の通塾開始。
お休みなのはあと1日か。

いざ始まると、長男くんは週で5日いなくなるわけだ。

…あれ、なんだか寂しいんだけど。

二男くんはまだ基本週2、ときどき土曜も、っていうくらいだから、これまでとあまり変わらないものの。

日能研に相談?

「すいません、息子との時間が減って寂しいんですけど!!」って聞いたらどうなるのだろう?

そんなマヌケな想像もほどほどに、今日も長男くんは元気に栄冠ラッシュ。

とはいえ、社会は終わった、というか半ば強制終了。

少なくとも、歴史で習ったところの復習にはなったんじゃないだろうか。
最後の方、日ソ共同宣言とその首相とか、日中共同声明とその首相とかが出まくってきて、さすがに「今覚えろ」とは言えなかった。

うーん、そこそこ知ってはいるつもりであっても、私も危ういな。
このあたりの時代は中学生のときにしっかり触れられなかったせいか、やっぱりあまり覚えていない。

ということで、もう今日はメモチェ。
スパイラル多めかと思ったら結構新しいこと出て来ちゃって、あんまり復習できなかった地理でも見ておきなー。

そして算数

算数も大体の単元を終わったところ。

進行グラフ、立体図形のあたりは結構難しそうだった。
というか、コレはきっと、まだ習っていない何かがあるのかな?
典型っぽい学び直し3の序盤が出来ず、打って変わって後半が出来たような感じだった。

まぁ、思い起こしは読みたがらないからな。
もし新しいことを習うなら、すっぽり抜けた状態で解いているのだろう。
それはそれで、おそらく5コマもある授業を聞いた後なら、そのまま解けるだろうからいいや。

ということで、今日は、残しておいた数の性質にカムバック。
これも、定石というべき解き方が分かっていないようで、はじめ相当手こずっていた。

けど、なんだか今日はなぜ間違えるのかの理由の1つが分かった気がする。
彼は、具体的な数字のイメージを全く持たずに、問題に取り組んでいる。

たとえば、「5で割って3余る数」と言われると、私は自然と「あぁ、3、8、13、…って感じで、そいつらがどうしたの?」って読んでいっているようだ。

そういう風に考えれば、少なくとも問題文はしっかり理解できるだろう。
長男くんは、問題文を一通り読んだときに、そういうイメージがないからか、意味自体が理解できていない。
具体的な数字を少し考えてみて、あーこういうことかーということが多かった。

一応、そういうアドバイスもしたけれど、まぁ、その辺も、授業をまだ聞いていないしな。
聞けば、もう少し理解も進むだろうか?

あとは今日はN進法が新しいヤツ。
あんま使わないと思うけどなー。

まぁ、一応、10進法との変換とか通り一遍は教えたつもり。
そうしたら普通に出来てはいた。
しかし、ココの単元の課題は、理解はそんなに難しくなくても、忘れた頃に出てきて解けるか、だからなー。

今日はまず理解させるということで教えたけれど、本科で習ったあたりで、「いつでも思い出せるレベルで簡単な2進数と変換計算の方法」という内容で教えておこう。

最後の理科

理科は今日で栄冠ラッシュおしまい。
あとは、大分新しいことが出て来てしまう単元だから、授業の後の方が効率がいいだろうと判断した単元だけ。

今回は、フィナーレを飾るのはテコ。
ニューカマーは重心。

といっても、シャーペン1本あれば、「ほーらここが重心だよ~?」で済むよね。

しかし、太さが一様だったり、一様じゃないやつまでやるのかぁ。
すごいなー。
高校物理でも、正直あんまりそういう剛体は勉強した記憶がない。

それよりも、力のモーメントの釣り合いを考えるときの方が重要。
力×距離、というのは覚えているものの、問題なのは、その距離。
回転軸、というか釣り合っているときは中心点とでも言うべきなのか、はどこにしてもいいから、中心点をどこに置くかが重要。

なるべく、計算が楽になったりで置くけど、ちょっと難しくなると、中心点をどこにするかが問題になったりするからね。
そのためのアドバイスとして、とりあえずひたすら試す、だよ。

もう少し条件を言うなら、「距離を0にすることで未知の力を消すように取るといい」のだけれど、そんな抽象化した内容を聞いても理解は出来ないだろうしなぁ。

そんな話をした後に解き始めていくと、思ったよりは速く解いていく。
うん、特にこの単元には苦手意識はなさそうだな。

と思っていると、「間違えたー」という声が聞こえ、どうしても理解できないから教えてとヘルプされる。

…いやー、どう見ても…。
んー、まぁ、こんだけ栄冠先取でやってんだ、イチイチお説教もいらないだろう。

あのですね、「右端からの距離を求めろ」と言われて、何故左端からを□にしておられるのでしょうか?

「あ!」と言って修正はしたけれど、時すでにおすし。
キミね、マジに気をつけなね?
左と右とを間違えましたで入試落ちたら、泣くに泣けないぞ。

「うん、分かった。次からは気を付ける!」
うむ、ならば良し!頑張れ。

とそんなこんなで進んでいく。
ちょっと詰まりながらだから隣に付いててあげると、また右端からの距離を問う問題が出てきた。

「ん!右端からね、右端、っと」と言いながら指差し確認していく長男くん。
おぉ、いいねぇ、しっかり確認できているね!

…。
んー、まだ答え出して間違えたわけではないから、黙っとくか。
自分で気づくかもしれないし。

何でコイツ、左端からなぞって、右右言ってんだろ。

多分、マジな話に左右盲ってやつなのかな。

私は正直、右と左を間違えた経験なんて、物心ついてからというもの、鏡に興味を持って自分と見つめ合ったとき以外、ついぞない。
幼稚園ぐらいのとき、右手を上げると、鏡の中の自分は、鏡がないなら左手の側を上げるのが、なんだか面白かったっけ。

あれれ?鏡の中だと左手が右手なの?とか思った、まだ可愛いと呼べた頃のはむ少年。
今じゃ直視もしたくねぇくらいに汚れちまったぜ。

まぁ、それはともかく、ちょっと考えて分からないものなのかな?
天体のときもそうだったけど、自分で「どうやら自分は左右がすぐに分からないっぽい」と気づいたら、自然と気を付けそうな気もするけれど。
たとえ咄嗟には分からなくとも、間違えないなら、受験においてはそれで十分なんだけどなぁ。

そういう風に考えられないがゆえの『悠久』さんというべきか。
彼の中の時空では、左か右かの方向程度など、些末な話なのかもしれない。

まぁ、理科の問題としちゃ、バッチリ間違ってるんだけどなー。

「よし、検算もした!答えはコレ!」

はい、まちがーい。
ちょ、おま、右と左間違えないってゆーたじゃないですかー。

そんな流し気味なのは、はっきり言って、そこよりヤバめなのを見つけてしまったから。

コイツ、「中心点はどこでもいい」って理解してないな?
これじゃあきっと、最後の問題は…。
と思っていると、バッチリとハマったようだ。

あー、もう!
なんで最初のときの説明で流し気味に聞いてたのさ!

どこでもいいんだって!!
モーメントの計算をするにあたって、中心点は!
だから、理屈でどこで考えるべきか分からないなら、色々試さないといけないの!!!

という感情の濁流を飲み込み、うん、ちょっと学び直し1のところで見てみよっか?
なんで、これ、支点のところで考えたんだっけ?
と、穏やかーに教える私。

今年は、この前、鎌倉行ったときに会った美男子を目指そう。
まぁ、分かるまで説明は止めないがな。

ココから約5分。

くたびれ始めていた長男くんが不機嫌そうに「もう分かったから!中心点はどこでもいいから試さなきゃいけないんでしょ!くどいよ!!」と打ち切るまで、多分10回くらいは、「中心点はどこでもいいんだよ、力が働いている全ての点で試せばどこか当たるさ」ということを喋った気がする。

釈迦に説法、というくらいになったならいいんだけどね。
分かってくれて、パパはうれしいよー。

…はじめに、説明したときに、理解してねぇからだろがよーー!!!
という言葉は消化液もいらないくらいに細かくして飲み込めた。

色即是空、空即是色、と。

こうやって、ゆっくり触れ合って勉強教えられるのは、本科が始まったらしばらくないのかもしれないんだから。

ぎゃーてー、ぎゃーてー、と。

もしかしたら今年、「目覚めた人2」になれるかもしれない。