妻の里帰り
妻、帰省中。
実家に帰りたいと積極的には思えない私にはあまり分からない感覚だけれど、妻にしてみれば長期休みでもなければ帰れない距離の故郷。
二人の子どもも既に小学生の中学年以上、十数年に渡り家事を一手に担ってくれているのだから、たまには解放されて過ごしたいだろう。
必然、その間の家事は我々、男3人組が実施することとなる。
パパと家事
私はハタチのときに実家を出て、約10年ほど一人暮らしをしていた。
なので、生きていくには困らない程度の家事は出来る。
といっても、食事は外、あるいは外で買ったものを家で盛り付けるだけで済ませていたから、料理は数えるほどのレパートリーしかないけれど。
まぁ、どうしてもやらないと生活にすぐ支障がでる、なんていう家事は、料理、食器洗い、洗濯、ゴミの分別、掃除、くらい?
他にも無意識にやっているかもしれないけれど。
そのうち、掃除以外は妻におんぶにだっこ状態。
リモート前は、ゴミ出しくらいはやっていたんだけどなー。
まぁ、ゴミ出しなんて外に出るついでくらいなもので、分別の方がはるかにかったるいけど。
洗濯は、干すのとたたむのは一緒にやるけれど、洗剤と柔軟剤入れてボタン2回押すだけのことすらやっていない。
食器洗いも、食洗機に入れて回すくらいだけれど、「妻の入れ方って芸術的だよねー」とか言ってやっていない。
…書いてて気づいてしまったけれど、「いやいや、私、代わりに勉強見ているし…」という反論も震え声になってしまう。
塾関係、とは言ったって私はほぼ勉強関係のみしかやってない。
送り迎えははじめ私の担当だったものの、ウォーキングを始めた妻にお任せしてしまったし、よく聞く悩みどころのお弁当も妻担当。
…うーむ、もう少し、やるようにするか。
息子達に
一方、息子達。
何もできない。
去年くらいになって、ようやく食べた後の食器を下げるようにさせたくらい。
脱いだら脱ぎっぱなし、自分の着替えも出せなけりゃ、箸もコップも言われなきゃ用意できない。
ただ、彼らの場合、これはほぼ親の責任だと思う。
やってみないことには出来るようにはならない。
彼らにとって、手伝う、なんていうのは想像の外。
生まれたときから、なにもかもがお膳立てされた中で生きてきた。
そして、こんな機会でもなければ、イマイチやらせることもない。
妻がいるときには、私が仕事をしている間に気が付くと妻がやってしまっているので、教える機会もあまりない。
妻にときどき「子どもにやらせたら?」と言ってみるも、教えるよりも自分がやってしまった方が早いと言い返されてしまい、何もやっていない手前それ以上は言えなかった。
そんなわけで、この冬、二男くんにはじめて風呂掃除の仕方を教えた。
洗剤は風呂場にあるし、ブラシでちょいちょいっとこすって、シャワーで流して終わり。
それから妻の帰省中、風呂掃除は彼の仕事だ。
あとは、洗濯で干す手伝い。
まぁ、これはちょくちょく休日にはやらせているか。
ご飯の支度も、いつもより多めに準備させる。
箸、コップ、飲み物、小皿。
自分で食卓を見て判断して、必要そうなものを出せ。
片づけるときも、ただ下げるんじゃなくて、できるだけ水につけておけ、と。
ただ、長男くんの方は、冬期講習があるのもあって、風呂掃除や洗濯は免除だった。
というか、やる時間帯に、いない。
うーむ、失敗したか。
もっと中受の沼に浸かっていく前に、手伝いの習慣を身に着けさせるべきだったのか。
むしろ、コイツの方がメインターゲットだというのに。
やらせてみた
ということで、今日はあえての風呂掃除を指名。
いつもは昼頃にやってしまうのだけれど、彼が冬期講習から帰り、帰宅後の復習も一段落して、ご飯後のタイミングに。
私が後片付けをしている最中に、風呂を洗ってこい。
やり方、というか、道具と使い方は二男くんが知っているから、二人で。
せっかくの風呂洗い体験。
逃すな、その機を…!
その間に、私は洗い物をしてっと。
ざっと一流しして、簡単な汚れ、食べ残った切れ端を三角コーナーに流しつつ、食器をセットして食洗機をオン。
あとは、今日作ったカレーを明日用に少し増量しつつ、味をしみ込ませるために具を足して弱火で20分程度、キッチンタイマーをかけて、と。
と、一通り後片付けを終えると風呂場からキャーキャー聞こえてくる。
お?
そういえば、まだ終わってなかったのか?
おーい、順調かー?と声をかけつつ様子を見に行くと、驚愕。
あり得ぬ光景、異様な有様。
なんで長男くん、風呂掃除してたはずなのに、生まれたままの姿になってんの?
濡れた?
そりゃ、少しは濡れることもあるかもしれないけど…。
え、びっしょびしょ!?
なんで!?
シャワーで!?
シャワーなんて、向けている方にしか水でないでしょ、物理的に。
あれ、でも二男くんは別に普通じゃん?
「ボクは濡れないようにした。今、水を出したら濡れるよってお兄ちゃんにも教えた」
は!?その上で濡れたっていうの、このバカ子は!?
まさか、11歳にもなって、風呂掃除するときに「濡れるなよー」というアドバイスから必要だとは。
風呂掃除における最大の禁忌、最も避けるべき事象でしょうに。
まぁ、昔とちがって風呂にお湯を溜めるのにもさほど時間はかからないから、ちょっとパジャマにでも着替えておけば風邪ひくこともないだろうけど…。
うーむ。
うん、やっぱり、これからママが帰ってきても、お前らが交代で風呂掃除しなよ。
それくらいはしてもいい年だよ。
「えー、お小遣いくれるー?」
だまらっしゃい!
長男くんはもとより、二男くんもこれからテストボーナス制を迎えるというのに、しみったれたこと言ってんじゃないよ!
「うーん、ボクは勉強が…」
シャラップ!
こんな5分程度で済むこと、地理の山川平野に湾の名前でも北から順番に暗唱でもしてなさいよ!メモリーチェック風呂場Ver.だよ!
まったく、やれやれ。
もう6年生に4年生、もう少し、こう、身の回りのことが出来るようには仕込むか。
「出来るけど普段はお任せ」というならともかく、「出来ない」というのは、突発的になにかあったときに困る。
ちょっと妻ともまた相談しよ。
テストは明日
そんなおマヌケな長男くんも、いつもの復習に加えて、明日の冬期講習テストに向けて、不安がありそうな箇所を見直していたらしい。
漢字とか、語句とか、歴史の作業ノートとかを中心に。
ただ、今回はあえて、何をやるべきとかは言わなかった。
「明日はテストだけど、必要だと感じるものがあるなら、確認しておきなさい」とだけ。
その中で、今回のチョイスはそれなりに的確だと思う。
出来れば、判断のしやすい算数・理科・社会のいずれかで、冬期講習テキストに載っているレベルの事柄で派手に失敗して欲しい。
というのも、そもそもこの冬期講習は、私と一緒に「一通り確認する」というのには範囲が広すぎる。
9日分、36コマに及ぶ範囲を、一日や二日で一通りなんていうのは、無理だ。
ましてや今日の分のルーティンだってあるし、そちらの方を重視したいし。
今後もこういう状況は増えていくだろう。
6年でのスパイラル単元は、4,5年での倍近くの分量が1コマに凝縮されていたりする。
ということで、「『テストで点を取れるレベルでテキストの内容を理解している』と自分で判断できるかどうか」というのが大切になってくるだろう。
今まではテスト前に範囲を全部確認するようにしていたけれど、これからは深く理解できている単元・ポイントまで、いちいち細かく確認する時間もないし、きっと効果も薄い。
今回の冬期講習テストは、その試金石。
しっかり出来ていたね、というよりは、むしろ1単元か2単元くらい、テスト中の解き方が悪かったとかではなくて、「実はあんまり理解できていなかったね」という間違いがあると、今後の進め方として話しやすいのだけれど。
うーん、感覚的な話だし、そんなにうまくいくかなぁ。
それに、テスト受けるのが2週間ぶりとなると、まーた時間配分とかの段階でド派手に失敗しそうな気もする。
たしか、テスト時間は4年生仕様だったっけ。
明日、行く前に一応確認しておかないとな。
『悠久』の彼は、その変化に気づくのが4科目めくらいになるかもしれないし。
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