長男くんと6年前期の予定

2023年1月22日日曜日

塾システム 生活 日能研 勉強方法

栄冠の予習

奇策、というのは、勉強の予定を組み立てるときには決していいことではないと思うのだけれど。
我が家ではそれで6年前期に挑んでみるかと思い立った昨日。

保護者会での説明を聞いて、その内容に正直に言って多少なりとも驚き、じゃあ好きにやらせてもらおう、と画策してみた。

まぁ、コレが本部系の良いところ。

保護者会

新6年生からの入塾者もいるであろうということで、基本的には聞いた話ばかり。
通塾日程や、通塾の仕方、その事務的な約束事。
しかも、4年生のも聞いたので、都合2回、似たような話。

そういうのは、プリントでももらえれば十分なんだけどな。

そのあたりが終わって、肝心の予定、勉強の進め方については、「正直やりきれない」と。

いや、そう言われましてもね?

具体的な対策としては、コマ数が多くても既習範囲が多いので5年生での学習より厳しくはないということと、たとえ本科で出来なくても夏もう一度やるということ。

…なーんか、後ろ向きな話題が多いなー。

そうした状況下でも、日特の猛プッシュ。
まぁ、開催側としては効果があるとしか言わないよね。

メリットはそれなりに分かる。
日能研の問題は私の感覚では入試問題よりも説明が丁寧だから、少しでも実際の入試に触れておくのは、早いに越したことはない。

とはいえ、本科が分からない中で本科の方を犠牲にしても、入試問題が解けるのには至らないだろうという風にも思いはする。
というか、この6年前期の栄冠が解けないなら、R4偏差値で60より上の学校の入試は結局日特でも安定して解くのは難しいと思う。

長男くんが受けそうな学校で見たところ、R4偏差値60程度の学校の入試=6年前期の栄冠の学び直し3くらいなのが私のイメージ。
じゃあ、勉強のことだけ考えたら、栄冠で良くない?

もうR4偏差値上では50くらいの学校を熱望しているなら、6年の栄冠こそ要らない。
既習範囲は、5年の栄冠の難易度でも太刀打ちできるだろう。
もし狙いの持ち偏差値を上げたいなら、日特の入試問題より栄冠やった方がいいと思うし。

あとさ、子どもだけでは入試問題に触れるのは大変でも、親が協力するならそうでもない。
R4偏差値から判断して入試問題を日特テキストからピックアップしたり、現時点で解けそうかくらい見たりは出来ると思うし、実際に何度かやった。やれた。

それに、後期に半年も過去問ばっかりやる中で、始めこそ戸惑うかもしれないけれど、1,2ヶ月もあれば慣れるだろうさ。
普段の演習だって、入試の過去問、多いんだから。
算数の強化ツールの応用なんて、フル過去問じゃないか。

そんなわけで、日能研からの日特猛プッシュの内容は、正直詭弁に感じた。

まぁ、いきなりキャンセルというと引き留められるだろうけど、2月だけは受けてキャンセルというのが現在のところの規定路線。
せっかくの機会だから長男くんにも1,2回は経験してもらって、「すごく楽しい」というレベルでなければ切ってしまおう。

しかし、日特を削ったところで、本科を回すことについては、大した改善効果はないと思う。
まだはっきりと日特の予定も聞けていないけれど。

日特が午後ならテストは午前、その場合、午後はテスト解き直しになるだけだろう。
思育テならともかく、6年になって育テの解き直しを後回しにしたとしても、積んだままにしておくことは得策じゃないし、このペースで進むならどうせ次週までの猶予、そして平日には出来ない。

となると、日曜午後に解き直すことになるし、その後でそれ以上のことまでやるのは、時間的にも気持ち的にもなかなか厳しいんじゃないだろうか。
私なら、テスト受けて見直しも終わって、なら、その日はもう勉強したくない。

反対に日特が午前ならテストは午後、その場合、午前はテストに向けた復習だけになるだろう。

もしテスト範囲がそれなりに出来ているなら、本当なら別の単元をやった方が効果があるのだけれど、その状況下でテストの範囲外をやっていても、さすがに集中できないのではないだろうか。

つまり、日特がどちらに日程にしても、キャンセルしたところで、本科を回す改善効果は大きくない。
まぁ、といっても、日特で扱う問題的には、本科を回すのにあたって日特が邪魔だなぁという気持ちしかないのだけれど。

勉強を回す以外のところで、なにかしら長男くんがハマる点がなければ、途中キャンセルだ。
入試問題に触れる、なんていうのは、触れさえすれば十分だ。

日能研からの対策

そんな後ろ向きな日特への姿勢を持っていてすら、なお、回せる気のしない本科。

ホントに謎。
現場にいる中の人自体が「やり切れないと思います」みたいなことを説明会の場で言えてしまうことがなぜ許容されているのだろう?

私の世界に翻訳すると、「このシステム仕様じゃ使い始めると困ると思いますが上から言われているので提供しています」といった感じだろうけど、これを言える勇気は不惑に達したと言えどもない。

「でもこれまでの6年生は乗り越えてきました」って、そりゃ日能研にいる人からしたら、残った=乗り越えたかもしれないけどさ。
せめて、たとえ無理難題が含まれていても、それを回すための具体的なスケジュール例でも示して欲しい。
まぁ、一応は、「3コマで帰ってから少しでも復習するといい」とは言っていたかな?

ただ、日能研へのフォローというわけではないけれど、説明会の内容としては不満タラタラであっても、元々この校舎はそういうスタイル。

レギュレーションを説明し、放置はしても、無策ではない。

本当にどうするか困って相談に行けば、ある程度は生徒個人の特性や成績帯を考慮した解決策を提示してくれるだろうとは思っている。
ただ、それでも日能研サイドである以上、積極的にオプションを切っていいとかは言わないだろうし、「授業主体」という姿勢は崩さないだろうけど。

今回は、その「授業主体」、異様なコマ数自体に疑問を持っているのだから、あまり良い解決策の提供は見込めないだろうな。

なんというか、5年後期は結構改善されていたものの、授業ではあまり理解できずともどうにか家庭学習で食らいついてきた側からすると、その家庭学習の時間が奪われてしまうというのは納得がいかない。

とまぁ、「納得がいかない」とだけ愚痴っていても、長男くんにはなんのプラスにもならない。
そんな態度は『こちら側』にはそぐわない。

「ヤバい」と思うのであれば、それは改善対象だ。

本科を回す奇策

実際に問題を解いたのは一部だけでも、既に一通りの問題には目を通した。

結論、+αの内容についても、私がいれば今の長男くんが回せない内容じゃない。
異様なコマ数が邪魔なだけで。

ただ、イマイチ謎だった点を保護者会で質問すると、あまりうれしくない解答しか聞けなかった。

算数の5コマは、内訳を講師に任せていて、その時々で本科だったり算数強化ツールだったりらしい。
「講師がやった問題を重点的にやるべき」だそうだけれど、それじゃこれまでの実績上、大して演習問題を扱わない授業での量になってしまう。

こんな名だたる学校の過去問がズラリと並んでいる状況で、本科「わたえら」と教科ツールの応用、合計40問中でせいぜい15~20問といったところだろう。

それじゃ、応用力不足の状況から応用力をつけたい長男くんの6年前期では、目標達成にはきっと足りない。
ここで応用演習をするために、5年後期では追加教材は使わずに、栄冠レベルの徹底に費やしたというのに。
古くは4年生のときから、せっかくの待望の公式演習問題集だというのに、全部解かないだなんて。

かといって、授業でやる問題を事前に家で取り組んでしまうのは長男くんが非常に嫌がるから、どの問題を授業でやるか事前に分かっていない限り、授業の後でしか追加の問題演習ができない。
今回の相談での雰囲気次第では、どの問題をやるかを事前に開示して欲しいと頼むつもりだったけれど、それも望み薄。

テストに向けて他の教科の栄冠もやらないといけないのに、算数の授業後にやるべき問題が分かるのでは、回らない。
(一番空くのが、算数授業前の月曜日だから)

と悩んでいたときに、はたと気づいた。

そうだ、栄冠は、家庭学習専用で、授業ではやらないよね。

そして、この6年前期で本科が大変だなと思う理由は、授業のコマ数のせいでロクに時間が残っていないのに、栄冠を一からやらないといけないからだよね。

社会も理科も、大して問題演習するわけじゃなくて知識説明主体の講義に思えるのに、類題を解いたわけでもない栄冠を、家で初めから取り組まないといけない。
しかもそれなりの分量。
だから、厳しい。

であれば、栄冠を先に片づけてしまえば、本科を回すのは楽になるのでは?

可能性の検証

えーと、まずフリーで使える日数は、5年最後の育テ後の日曜1/29から数えて、授業開始直前の2/10まででー、…13日。
今年は長いんだよな、インターバルが。

進度として、算理社を1日1単元というのは、不可能ではあるまい。
土日なら1日2単元ずつ、3回あるから、最大で+3でもイケるか?

勉強する内容として、少ないけど6年生だけで習う単元もある。

社会は公民4回、地理も1、2回かな?
全部で6回分。

理科は人体で1回、気象の半分、化学で1回、物理が2回くらい。
全部で5回分くらい。

算数は基本的にはスパイラルが多いけど、N進数とかお金の動き、作図など、いくつかは授業で一回聞いてきてからやれば良さそうな単元がある。

それに、別に、育テ前ほどには仕上げる必要はない。
大切なのは、一度やっておく、ということ。
全部で13~16単元やれておくなら、お釣りがくるな。

たしかに5年生時と違って、多くは既に過去の学び直し3で見たような問題もあるし。
難しいのは、各単元で多少は増える部分、なんだけど。

社会は、必要な知識が増えたところで、新たに覚えればいいだけ。
たいして理解力が必要なわけでもない。
これまでの特別講習でも似たような感じだったし、読めば本人だけでも出来る?

理科は、問題解くにあたっては、そんなに支障はなさそう?

算数は、5年でも理社に比べて応用がエゲつなかったから、その延長ってくらい。

ざっと見たレベルでは、問題ない。
とりあえず、それぞれを語れるくらいに私は知っている。

…段々見込みが立ってきたな。

ということで、ちょっと今日やってみた。
算理社で1単元ずつ。

社会は40ー50分くらい。
知らないものでも答えを見ればいいから、そんなでもないだろう。
たくさん間違えたからストレスは貯まったそうだけれど、多分それは、授業後でも変わらない気がするぜ。
思い起こしにも書かれていないことが問題になっているからな。

間違えた後そのままにしたかなと確認したら、本人、自分で見直しもやったそう。
もう大丈夫だ、とありがたい言葉をいただいた。
成長、したなぁ…。

理科は30-40分くらい。
まぁ、生物だし、実験条件は読まないといけないけど、結構なスピード。
やるな。
5年前期の2コマ分くらいあったろうに、当時とは雲泥の速さだ。

どちらも、軽く回すには、90分くらいでイケるか?

ただ、算数が長かった。
2時間半くらい。
苦手気味な単元、数の性質ということもあったけど、予想外の伏兵、学び直し1が長い。
問題数が多いけれど、素因数分解たくさんやらないといけなくて、私でもけっこうかかった。
問題の概念自体はそんなでもないんだけど。

ということで、4時間くらい、か。
そんなもんか。

えっと、学校から4時には帰ってくるから、算数やってご飯、理社やって終わり、くらい?
うまく生活にも組み込めそうだし、今週も勉強時間は塾を入れて31時間だから、1週間の7日間、フルでやったところで28時間なら許容範囲内だろ。


通塾時間がなくなるから、生活面としては、通塾時よりは楽になるかもだし。

まぁ、これをやると、国語の文章がこの間で読めないから土日で少しでも読ませた方がいい気はするけれど。
それも、最近の定着っぷりなら少しくらい放置しても大勢に影響はなさそう。
漢字に語彙は朝活側だしね。

最後に本人にも確認したけれど、おそらく2月からの普段の栄冠が劇的に楽になる、よね?ということで、わりと乗り気。

GOだっ……!

ふむ。
なら、やるかっ…!

驚天動地のオリジナルルート。
塾での年度末期間、その束の間舞い降りる空白の瞬間で、パパ塾講習。

まぁ、結局駆け抜けるように流れていく全単元、それぞれの授業前には、細かいところは忘れてしまうかもしれないけれど。

人より多く、そして早く、全部出てくるという6年前期を倍プッシュできるなら、きっと効果はあるだろうさ。

それに、これによって生まれる本科期間中の空き時間、気が済むまで算数の応用解いていいぞ。
5年生時、「それよりも今は理社の徹底を」とある程度セーブさせていたけれど。

特に強化ツールの応用問題、これはさすがのパパにも全部解き切れるか、どころか、解答を確認してなお理解できるかどうかの自信もない。
そういう意味で、キミが入塾してから、はじめて本気のパパとキミとの対等の勝負になるかも、な?