長男くんと4、5年生の全モ成績

2023年1月17日火曜日

成績 日能研 模試

これまでの偏差値推移

5年生までの全モが終わった。
ここまでの夢のような偏差値の推移でもちょっと見て、改めて6年がどうなるか覚悟しておこう。

前提

これまでに受験した全モは、全部でキリ良く20回ほど。
・4年前期で3回
・4年後期で5回
・5年前期で6回
・5年後期で6回

この間、それぞれの平均点、平均偏差値をMY NICHINOKENで見られる。
ただ、4年の半期集計を見たいときは、学年を4年モードにしないといけないのだけれど。
うーん、微妙に使いにくい。

それはさておき、さぁ、結果はどうなのかな?

国語

4年前期: 44.1(37~47)
4年後期: 53.7(52~55)
5年前期: 59.5(55~61)
5年後期: 58.6(52~65)

5年前期にかなり出来るようになってきたんじゃないか?と期待したものの、5年後期少し難しくなったこともあってダウン。
というか、2回ほど、時間配分の失敗と、文章が全然読めなかった回とがあったので、それらが足を引っ張り平均が下落した。

まぁ、それも、4年の頃に比べればカワイイもの。

私は一浪したときの予備校で論理を使って解く方法を学んだけれど、正直それまでの感覚読みでも、国語で困ったこともなければ、模試で平均以下となったこともおそらく一度もない。

そんな私が初回の偏差値37を見たときに、「どうするよ、コレ」って内心では思っていた。
いや、テストを受験する経験が乏しいからといっても、さすがに乏し過ぎやぁしねぇかと。
私が大学受験のために身に着けた内容を、当時3年生の長男くんが使えるようになるとはとても思えなかったし。

ただ、長男くんの内容を見てみると、そんなに文章の内容が分かっていないというわけではなかった。
読むのが遅くはあったけれど、読むだけで時間を使いすぎるほどではない。

ただただ圧倒的に、指示通りに答えることができていなかった。
抜き出しでは、字数がまず数えられない。
選択肢では、全部の選択肢に対して、誤っている箇所を探せていないから消去法も出来ていない。

解答の際に、読む→解く(→書く)と進めるとしたら、真ん中の「解く」が出来ていない。
一方で日能研の授業、栄冠だと、「読む」の練習ばっかりしかない。

なので、公文のロジカル国語とか、啓明館の読解の基礎とか、そういう「解く」練習が出来る問題集で特訓したっけ。
「書く」のはオプションの記述演習で練習したし。

5年生になって、ときどき「読む」のが怪しくなってきたから、語彙力強化とか、文章の構成とかを改めて練習。
併せて、「解く」のも、結局私が大受で学んだスキルである、設問から文章の該当の箇所に論理でたどり着くための練習をしてきた。

テストの範囲が消えていく6年に向けて、漢字にも5年後期くらいから力を入れ始めたし、文法は新6年の前にもう一度さらう予定。

他に比べるとまだ成績伸ばす余地がありそうだし、もう少し問題が難しくなって平均が下がるときに耐えられるようになると良いな。

算数

4年前期: 50.8(36~58)
4年後期: 56.9(53~59)
5年前期: 60.2(58~62)
5年後期: 64.6(60~69)

最低偏差値と最高偏差値に倍近い開きのある、ロマンに満ち溢れた科目。

とはいえ、問題の形式・相対的な難易度がほとんど変わらず、4年前期から5年前期まで成績があまり上下しなかった。
たまに崩れるときがあったから、右肩上がりに見えるけれど。

それが、5年後期くらいからようやく壁を1つ乗り越えた感がある。

まぁ、成績が変動していなかった時期も、解いているところを見れば、成長していたけれど。

全然手がでない。
→ヒントがいくつかあれば解ける。
→ヒントが少しで解ける。
→ヒントなしで解法は大筋合っている。
→ヒントなしで答えまで合う。
って具合に。
小学生だと答えが合わないと0点なので、実力がデジタルに計測されてしまうから、テストの点からだと見えにくいけど。

最終的に、一番効いたのは、全モの過去問こと算数オプション。
予シリ等の問題集も用意はしていたものの、オプションの方が、本人にとって正答率の記載が大きなモチベーションになるようで、放っておいてもやりたがる。

通塾開始時は、授業が分からなくて、日能研に行くのさえ嫌がった唯一の教科だったけれど。
最近はヒントを出すのさえ、許可をもらってからでないと私が怒られてしまうくらい。

振り返ってみて、4年のうちは栄冠徹底、暇なら計算練習か社会、あるいは遊びでもいいくらいに思う。
5年生になってから計算で困るのは結構厳しい気がするし、先に小数・分数を含めた計算練習を家でやるのはそれほど大変でもない。

5年生からは、栄冠に本科、算数オプションを基本に、ときおり別の問題集くらいかな。
特に場合の数や数の性質といった抽象的な概念の理解が必要で躓きやすそうな単元は、演習を追加した方が良さげ。

6年生は驚きの週5コマ、演習が今より増えるはずだから、長男くんにはさらに応用力をつけて欲しい。

社会

4年前期: 53.9(44~67)
4年後期: 56.0(44~63)
5年前期: 58.1(50~60)
5年後期: 64.5(58~68)

時折問題文が読めずにスコーンと成績が落ちることがあったけれど、最近は大分安定して、なぜか5年後期はやたらいい。

正直、なぜそうなったのか、よく分からない。
そんなに都度の完成度が変わったようにも思えない。
栄冠の範囲を中心に大体答えられていたし、今回はヤバそう、みたいな回があったわけでもない。

おそらくは、社会とは関係のない、テストでの時間配分とか、暗記のレベル(「即答した」と判断する時間を夏に短くしてスピードアップを図った)が良くなったのではないだろうか。

今になって振り返ると、4年の地理は甘かったかな。
内容がけっこう浅い。
単元ごとの知識を5年前期程度まで深めたり、もう少し演習をしても間に合っただろうし、勉強になったと思う。
無理に国語とか算数をやるより、本人に得意だという意識を植え付けられたかもしれない。

特に5年後期では、本科で地理をやらないのに全モでは地理が出るので、5年前期までに相当完成度を上げておくか、なにかしら復習用の独自カリキュラムがある方が安定すると思う。
といっても、メモチェをやっておくくらいで十分対応可能なレベルの問題だとは思うけれど。

さて、6年に対してだと、地理→歴史を異様な早回しでやった後、公民がラスト5,6回であったはず。
でも、きっと公民も恐ろしいほどの早回し。

どうかな、ついてイケるかな。
算数や国語の演習をやりながら。

理科

4年前期: 59.2(49~63)
4年後期: 58.5(56~61)
5年前期: 56.7(48~63)
5年後期: 64.0(56~68)

長男くんの中で、入塾以降成績が最も変わらない科目。
時々ズッコケるのはご愛敬。

といっても、栄冠のわりと簡単めなレベルの問題をこまめに復習している程度。
直近1ヶ月で勉強した内容+しばらくやっていなくてメモチェで即答できない単元とか。

それくらいなので、応用力はというと、正直、イマイチ。
身に着いて来てはいるけど、演習が足りていない。

とはいえ、4年生時点だと過去問に取り組むにはまだ大分難しく、ちょうどいい演習問題が見当たらなかった。
今から振り返ると、ウイニングステップとかで補強するのはアリだったかも。
とはいっても、算数や国語の方が優先度が高かったしなぁ。

まぁ、算数に比べれば演習も簡単だと思うし、「こんな分野やったっけ?」レベルで忘れていなければ、6年からの塾のカリキュラムに乗れれば間に合うんだろうなと思っている。

ただ、若干微妙感はする。
というのも、塾の授業で、栄冠の範囲を全部消化せずに帰ってくることが多い。

今回の光の単元でも、光の反射・屈折はやったようだけど、「凸レンズはやらなかった」「焦点って何?」と言って帰ってきた。

大丈夫なのかな。
1時間10分でも、さすがに内容が少なすぎる。

あんまり消化できないようであれば、正直、家でやらせた方が、くらいにも思っている。

総合

4年前期: 51.3(40~59)
4年後期: 57.1(54~58)
5年前期: 60.1(59~61)
5年後期: 64.8(58~67)

最後に4教科の総合。
平均では13程度、最低と最高で比較すると実に27も偏差値が上がったらしい。

2年間で13Upとなると、3年間だと19.5くらい上がって平均70くらいになるのか?
いやいや、2年間で64.8/51.3=1.26倍だから、3年間になると1.26×3/2で約1.9倍くらいになってしかるべきか。
目標偏差値は、51.3×1.9で平均97だな。頑張らせるか。

まぁ、そんな冗談はともかく。

稀に下がったこともあるとはいえ、これだけ順調に上がっていれば、客観的に見て、まぁ伴走も楽しかろう。

個人的には、各教科ごとに問題点を分析して、見つけては優先度をつけつつ、確実に潰せるような対策を考えて、勉強させてきた、つもり。

そう思えば、私が有能であるようにも感じる。
いえーい。

けれど、はっきり言ってそんなことはあまりない。

第一に、多分に長男くんの年齢的な成長のおかげ、平たく言えば「人間としてちゃんとしてきた」という要因があるのは間違いない。
まぁ、これは、それを日々の生活でも促そうとする親の工夫と言えないこともないかもしれない。

しかし、それ以上に、彼が圧倒的に異常。

というのも、言われた問題点を、本人が納得して直そうという気になって、本気で直そうとすれば、恐ろしいほどの速度で修正してくる。
それも、ただ修正するのではなく、同じミスをすることがほとんどなくなる。

フツー、何かを学べば、それ以前の何かができなくなったって、おかしくないのに。
理解の速度と、定着の度合いが、どっかバグってるんじゃないかというくらいにおかしい。

たとえば、彼、全モ1回目の算数で、大問1を3問ほど間違えた。
絶望的と言えば絶望的。
そりゃ偏差値も40を切る。

当然、私としては対策を取るわけだ。
算数で一番簡単な大問なんだから。

「大問1を解いたら、まず大問1だけ見直すんだよ。大問2を解いた後も大問1を見直すんだよ。最後にもう1回、大問1は見直すんだよ」みたいな。

正直、私が発見する問題点、取る対策なんて、そのレベル。
満点を取らせる気はないテスト、どう考えても長男くんには難しい後半、大して変わらない配点を見れば、いたってオーソドックス、当然の帰結。

それだけで、以降の19回、実に100問以上の中で、彼が大問1で間違えたのは4問だけ。

もちろんコレの難易度は高いわけではないのだけれど、とにかく「はじめは出来なくても、納得すれば、納得した範囲では直る」というのが並外れている。

そりゃ、伴走、楽しいよね。
はじめはわりと残念、でも教えれば教えるだけ吸収していくんだから。

そして6年へ

と、言っても。

これからの6年では基本的には全部スパイラル単元。
新しいことを習い続けてきたこれまでとは勉強の性質が変わるだろう。

まぁ、スパイラルで、知らなかったことを知る場合は大差はないはず。
問題は、前のスパイラルで誤解して理解していたような箇所だ。

本人の定着度合いが強い分、後から「やっぱりこう」とか変化することには弱い。
問題文への思い込みが強い、誤解した時に直せない、というのも、おそらくそのせい。

子どものときは、どこかへお出かけするときに、一回「こっちの道で行くよ」と言った後に「あ、やっぱこっちだった」というレベルのことで、泣くほど怒り出すレベル。

そういう「修正」をするのは、なかなか骨が折れる。
まぁ、日能研で一緒に勉強してきた私も、彼が覚えてきた栄冠の解法はほとんど覚えているわけで、うまく更新できるように誘導していこう。

あとのネックは、「本人が納得すれば」という部分。
正直ココに、時間がかかる。
改善されてきたとはいえ、今でも。

その時間が、6年の週14コマ(本科12コマ+日特は隔週4コマらしいので週2コマ換算)+テスト=20時間取られてしまう中で、捻出できるのか?

家での勉強時間、日能研のない平日2日と土日に3時間ずつするとしても、12時間しか取れない。
一方で、今の家庭での勉強時間は14~18時間程度だ。
しかも、単元内でやる量も増える。

ということで、(1)これまでとは少し性質の違う、復習多めの内容、(2)普通に考えれば減る家庭学習の時間 という要因から、著しく調子を崩すリスクを抱えているわけだ。

いざリスクが顕在化したらどうするか、といったら、日能研の授業の間引きだろうな。

引く優先順は、
1.日特
2.理科
3.国語
4.社会
5.算数
かな。

まず、日特は、本科が回らないのに過去問演習の場合じゃない。
現時点ですでに、あまり取る気がない。

理科は、5年のときの習得内容・演習の進度がイマイチ。
栄冠の範囲の内容は全部授業でやって来てくれないと困る。
初修の内容を本人だけではできないよ。

あと、講習時の演習消化も、理科だけ少なすぎる。
6年になったら変わるかもしれないけれど、本人+私で出せるスピードの半分くらいしかなかった。

国語は、読み方、解き方の方針が違う。
長男くんの言う通り、私の読み方・解き方と日能研が合っていないらしい。
「じゃあどんなふうにやっているの?」と聞いてもイマイチ答えが返ってこない。

授業動画を確認しても、テーマの解説と、それに基づいた本科文章の解説。
学校でも聞いたような、国語の授業。

読解力の向上にはいいけれど、それじゃあさ、初見の文章は、感覚読みに近くなっちゃうじゃん。
どのテーマ=思考技法を、いつどの文章に対して、どうやって選んで使うのか。
それを本人が納得しないと、テストで点を取れるようになる効果はあまりないだろうな、と思う。

社会と算数は、あまり切る気がない。
というか、ここまでやらないといけないなら、ちょっと本科授業を減らす以上のことを考えないといけないと思う。

とりあえず、出来ることと言えばこんなところかな。
まぁ、本人栄冠やるのがどんどん速く上手になってきているし、杞憂で終わるのであれば、それが一番いいのだけれど。

ということで、いよいよあと10日程度で、新6年生のカリキュラムのスタートか。
あれ?本科は休みの期間なのかな?
うん、たしかに、本科は、休みですね。
新6年生はスタートするけど。

さて、どうかなー?
うまくいくといいのだけれど。