息子達とカイジ

2022年12月29日木曜日

生活

大人は質問に答えない

長男くんをはじめとして、ちいとも人の話を聞いていない息子達。
そんなことを長年注意していても、これまたちいとも改善しない。

注意の仕方が悪い?
でも、「人の話をしっかり聞け」「説明はしっかり読め」以外にどんなことを話せばいいのだろうか。

折りに触れて、繰り返し伝えたり、具体例を挙げて説明したりもしているのだけれど。
優しく諭しても厳しく言っても、一向に改善が見られない。

うーん、言われるだけで分からねぇなら、分かってねぇとどうなるか見せてみよう。


カイジ

今でいうデスゲームの走り、賭博黙示録、カイジ。
もともと兄が福本さんのファンで、それに付き合って別の作品も読んでいたので、「まーたトガってら」と読み始めたのがきっかけだった。

…もうこれも、10代のときの話、30年近く昔の話になるのか…。
そういや大学生のときにスロットでアニメの絵を見たんだから、そうなりもするか。

概要としては、連帯保証人で借金持ちになった主人公、カイジが、一発逆転を狙って(狙わされて)ギャンブルをしていく、という話。
映画化もされたっけ。
30年もやっていると作風も変わるものだけれど、段々コマが大きくなり、1話あたりの進行が遅くなり、という点も目立つけれど、一気に読むならそういったことも気にならない面白さ。

魅力的なのは、福本マンガ特有のセリフ回しかな。
個人的には島津パパの「絶望的にゴミ」はこのマンガのオマージュに思えてならない。
まぁ、多分、違うのだろうけど。

狙い

ギャンブルマンガで子ども向けというほどではなくても、まぁ、そんなに問題はないだろう。
というのも、序盤に出てくるギャンブルはどれも現実にはほぼないものばかり。

そんな、非日常のゲーム色が強い。
マガジンで多く見かけたようなデスゲームみたいに、グロかったり血が出たりするわけでもないし。

1個目の題材なんて、ジャンケン。
実に平和的だ。
負けると焼き印を押されちゃうけど。

ただし、独自ギャンブルなだけあって、ルールが当然独自。

ジャンケンのルールでは、
「グーチョキパー各4枚ずつのカードを持ってタイマンをする」
「1度使ったカードは破棄」
「ジャンケンに勝ったら+1ポイント、負けたらー1ポイント」
「勝ち残り条件は、カード0枚で3ポイント以上所持」
「持ち点3ポイントから開始で0になったらゲームオーバー」
「制限時間内に勝ち残り条件を満たせなくてもゲームオーバー」
というもの。

こういう内容こそを、1度で理解できるように、集中して人の話を聞いて欲しい。
社会に出たら、質問して親切な解答を貰えることなんて少ないのだから。


だから、しっかり理解しないと、利根川さんに怒られちゃうよ?

加えて言うと、ルールを理解する、なんていうのは、ゲームをする上で最低限の事柄。
ルールを理解した上で、どうすれば勝てるのか、自分は負けないのか、相手を負けさせられるのか、と自分で考えて試していくのが、ゲームの醍醐味でもある。

このカイジでも運否天賦での勝負なんて序盤だけ。
相手のカードを推測するなんていうのは当たり前で、カードのすり替え、覗き、果てにはカードの買占め(グーとチョキを全部集めてしまえば、対戦相手はパーしか出せない)なんていう作戦が出てくる。

そういう戦い方を考えるところが、息子達のゲームを見ていると決定的に不足している。
最近のゲーム、というか彼らがやっているゲームは、難易度が甘めだからなのだろうか。

大して味方チームの属性バランスも考えずに、出てくる敵に対して表示されている「効果バツグン」の技だけ選んでいればクリアできちゃうようなレベルで遊んでいたら、そりゃあ作戦なんて練る必要もないだろう。

世の中そういう遊びばっかりじゃないんだよ?というのを理解していただきたいものだ。
そうすればペルソナとかメガテンとかも出来るようになるかな?
さすがにいきなりアトラスゲーはハードルが高いかな?

まぁ、もう少しボードゲームなりで、私が楽しめるレベルまでになるといい。

勉強でも使え

こういうギャンブルみたいなゲームをやっていると、勉強の設問なんて親切極まりない。

なぜか長男くんが苦手な、(1)は導入、みたいなのも、正直小学5年生くらいだと、見え見えすぎて冷や冷やするレベル。

理科や算数は問題が完答できやすいようにヒントを出してくれるし、国語や社会でも解答にたどり着けるようにと設問にヒントを書いてくれている。

なぜに、それをよく読みもしないで解き始めてしまうのか、そのことを何度か言っても慣れることができないのか、ちいとも分からない。

言われたこと、見せられたことは基本的に疑ってしかるべきな対戦ゲームをやっていると、素直に従えばいいだけなのに。

そんなことを思いながら今日も冬期講習の復習をする長男くんを見ていると、相も変わらず理科の導入問題アリ系でハマる。

だからさ、その、月と地球が回転しているような問題は、いきなり最後だけ設問にすると難しくなりすぎるからって、刻んで問題にしてくれているんだってば。
だから、一個前の設問で何を出したか、少し考えてから解いた方がいいんだよ、理科や算数は。

とはいえ、一時期は苦手と思っていた天体、2回?3回?のスパイラルを経て、大分安定してきた。
「理科は時間がかかっちゃうんだよねー」とブーたれていた長男くんと、速度の参考として一緒に解いてあげたのだけれど、正直私とそんなに遜色ないレベルで解けていた。

びっくり。
悲観することなんて全然ないじゃん。

「なんか冬期講習より夏期講習の方が難しかった気がするからかなー」とか言っているけど、それは違うぞ。

まず問題の難易度自体は、絶対に冬の方が難しい。
栄冠からの相対的な難易度でも見ても、パパ的には同程度、少なくとも夏より簡単ということはない。
だから、コレがすんなり解けているというのは、純粋に夏よりも勉強が出来るようになっていると考えていいぜ。

それも、夏にあんなに頑張って考えながら問題に取り組んだからだろうな。
順調に力もついているし、効果が出るように勉強出来ていると思うよ。

と珍しく?賞賛とも言えるほど褒められると、ちょっと照れている長男くん。

いつも、それくらい人の話を聞いたり設問読んだりできるともっとイイんだけどねー、という余計な一言は余計だから飲み込んでおいた。

今年もあともうすぐ終わりだし、落ち着いて新年を迎えられるといいなー。