息子達と皆既月食

2022年11月8日火曜日

生活 理科

欠けていく月

今日は皆既月食。

Yeah!!

そんな謎テンションを持続するのは辛すぎるけど、とりあえず息子達と見物した。

見たままじゃん

月食なんてものは所詮、地球の影に月が隠れるだけのこと。
それくらい、実物見れば分かるよね。

それでは御覧いただこう。


さらに。

…お分かり頂けただろうか…?

いや、オレ自身が分からねぇわ。
なんだこりゃ。

さすがに二男くんが乳母車に乗ってた頃のスマホじゃコレが限界か。
当時からしてカメラ機能なんて重視しなかったしなぁ。

とりあえず実験

この前もやった気はするけど、長男くん向けだった。
今度は二男くん向けにもう一回実験。

ライトと、円形のもの、たとえばペットボトルのふたが2つあれば足りる。
部屋を暗くして、ライトの光で1つ目のふたの影をつくって。
そして、もう1つのふたを右から左に動かしていって、ほれ、暗くなるところが月食だ。

「おぉー、なんか分かりやすい」

分かっていただいてなによりだけど、なんでお前が感心してんだよ、嫁。
なんとなくこんな感じになるの、見れば分かるだろ。

紅き月

そんなわけで定期的に外に出て、欠けていく様子を眺める。

「なんか、赤くない?」

そうだね、赤いな。

「なんで?」

…レイリー散乱、だな。

「レイリー散乱?」

あぁ…。
…。

「…。で、何それ?」

…。

うっせぇバーカ!バーカ!
辞書でもひいてろ!

…まぁ、マジメに答えるから、ちょっと待て。
考えるから。

えっと?
赤く見えるんだから、結論としてはレイリー散乱だろきっと。

赤い光は直進しやすく青い光は散乱しやすいっていうアレだ。
でもあれは、大気を通る時の現象だろ?
宇宙空間じゃ起きないはず。
もし起きてちゃ、空だって青くならないよね。

月から地球に反射したときの光がレイリー散乱する?
それなら月はつねに紅き月になってしまうはず。
リンクも大変だ。

…。
ということは、あれは反射光のレイリー散乱ではありえないか。
であれば反射光じゃないんだから、太陽から月に向かう時の光がレイリー散乱して赤い光だけが反射されているんだろう。
で、どこでレイリー散乱が起こるか、というと…?

…おぉ!地球の大気か。
だから満月のときには普段から赤く見えることがあるってことだな。
太陽、地球、月が一直線になって、太陽光が地球の大気を通るときにレイリー散乱が起きて、その赤い光が主成分になって反射されるってときに紅き月になるってわけだ。

なるほど、だから今、赤い部分は、散乱後だけだから、ちょっと暗めなのか。
いやー、すっきりすっきり。
多分この理屈だな。

ということで、長男くん、二男くん。
レイリー散乱っていうのは、光が大気を通るときに、赤い光は少しだけ曲がるけどほとんどまっすぐ進んで、青い光はどっか行っちゃうっていうヤツでな?
Dr.Stoneにあっただろ?

で、なんであの部分が赤く見えるかというとだな…。

「あぁ、地球の大気を通るときにちょっと曲がりつつ赤い光になるのか。だから、もうほとんど白い光は消えているのに、曲がった光が届くところが赤く見えるんだね」

え、なんで分かったの?
まだ前提の説明で。

「え、大気を通るときって言ったじゃん。地球にしか大気ないでしょ」

…うっせぇバーカバーカ!
お前のとーちゃん、百貫デブー!!