抜き出し特訓
国語の抜き出しで、あろうことか「分からない」と空欄にする長男くん。
分からねぇじゃねぇんだよ、埋めんだよ。
ということで、いい加減、改善を図りたい。
根本原因
最近テストの点が良い長男くん。
良いというか、5年の前期からグイっと上がった。
おそらく時間配分できるようになったのと、配分できるくらいのスピードがついたからだとは思うけど、まだ、取れる問題を落としているのが0なわけじゃない。
次のターゲットは、「時間を掛ければ出来る問題」を、時間を掛けて確実に取ること。
なんだけど、はっきり言ってだな、キミの解き方は大分ヌルい。
前は解けない問題が多かったのだから、「答えられなければ飛ばす」というのは間違ってはいないし、それから徹底するのは基本だ。
ただ、今のお前なら、解けるであろうラインはもう少し高いとパパは思うし、高くしないといけないってわけだ。
そして、すぐ答えられないから飛ばしたっていう問題の中で、次に答える候補は「時間を掛ければ解ける問題」だろうさ。
そこでな?
「見つかりませんでした」なんて許されねぇんだよ。
まぁ、問題の難易度にはよるんだけど、見つからねぇなら見つからねぇで、テヘペロくらいじゃなくてだな。
もっと深刻に捉えろや。
といって、褒めてもおだてても、怒鳴ってもネチネチ指摘しても、一向に響かない長男くんだ。
目を覚まさせるために、今日は、スペシャルなメニューを用意しました。
ドリームマッチ
日特過去テキストの国語より、適当な女子中から、そこそこ長い文字数で、傍線部のすぐ近くに抜き出しポイントがないような問題をチョイス。
結果、鎌倉女学院、カリタス女子中、神戸女学院といった学校をセレクション。
抜き出しの設問と、文章しか読んでないけれど、どれも中々難しい。
R4偏差値で言うと、50程度、45~50程度、謎。
持っているR4偏差値表は首都圏向けで、関西の学校は載っていなかったから神戸女学院だけ分からなかったけど、確認までしていない。
これで、それくらいなのか…。
個人的にはカリタス女子中の文章が、説明的文章であったせいか、内容は一番難しいように感じた。
なんか、男子校の方の私が見た問題に比べて、少なくとも見劣りはしないというか、若干難しい気すらするんデスケド…?
小学生がコレ読むの?的な。
設問は抜き出し以外は確認していないから、あくまで対象とする文章だけで見ると。
一方で、カリタス女子中は理科でも使った気がするんだけど、使えるレベルで基礎知識が身についているか確認するような良い演習問題ではあるものの、そこまで難しくはない気がしたんだけどな。
難易度の差が激しい…。
まぁ、学校の傾向については、息子達は受験資格すら有してはいないので、ともかくとして。
そして、今回はただ長男くんにやらせるだけではなく、さりとて問題を選んだ都合上、私が相手では不公平なので、スペシャルなゲストも用意しました。
それではご登場ください、サンドバッグママです!
まぁ、算数では若干下に見られることもあるかもしれないが、国語では一味違うと思うぞ。
おそらくはな。
…ねぇねぇ、ママさんママさん、センター198点とやらのママさん。
ここで負けたら、国語でもサンドバッグに…。
算数での汚名を、返上できるのかな?
それとも国語でも汚名を挽回、になっちゃうのかな?
ぷぷぷのぷー。
頑張ってねー。
あとは、二男くんもやって欲しいな?
問題文は多分スゴイ難しいけど、抜き出し問題だけだし。
と誘うとやってくれるらしい。
よし、役者はそろったな。
ルールは簡単。
抜き出し問題1問を指定するから、それを文章中から速く探せたヤツが一番だ。
あと、長男くんは、他の2人が解いているシーンもしっかり確認するように。
1戦目
長男くん→二男くん→ママの順にトライ。
今回は13字だ。
まずは長男くん、順調に正解、でも3分くらい。
うーん。
次に二男くん、これまた順調に正解、5分くらい。
おい、長男くん、解いているところをしっかり見ておけってば。
最後にママ、正解。1分30秒。
「ママ速っ!」
うん、さすがに国語は私と大して変わらない速度で解けるな。
相手になってくれて何よりだ。
良かったじゃねぇか、名誉の方が挽回出来て。
まず二男くん、よく答えが出せた。
いいぞ。頑張ったな。
探し方も良かったぞ。
傍線部の近くから見直して、なさそうだからと、最後までよく探せたな。
こんなに長い文章を読むのは人生初だったろうに。
ここまでは言わないけど、難易度補正を入れて考えると、キミの方は長男くんに今到達して欲しいところに既にたどり着けているようだな。
まぁ、お前の方が負けず嫌いだからな。
そして、ママの解き方を見ていたかよ、長男くん。
二男くんもある程度出来ていたけど、同じ箇所を読み直しはしないだろう?
そうやって探すんだよ、基本的には。
まぁ、この問題はけっこう話の流れを追うのは難しくない物語文章だから、ざっと確認するのもやりやすかったはずだ。
2戦目
次の問題は、説明的文章、おそらく今の長男くんでも全然読めないだろうな。
下手したら高校受験よりも難しいかもしれないくらい。
抜き出し文字も長く30文字。
そんな問題でも、二男くんは答えを出した。
7分。
結果は間違っているけど、非常にいいぞ。
正解ではないけれど、抜いたところも文章中の大事なセンテンス。
字数も合っているから、十分に勝負にはなるくらいの解答だ。
ハッキリ言って内容は全然分からなかっただろうけど、良く取り組んだ。
少なくとも空欄よりはずっといい。
ねぇ、長男くん?
と振ると、先に終えた彼は10分かけてなんとギブアップ、空欄。
まぁたしかに、キミの方は正解の箇所にたどり着けてはいたよ。
なぜか、「最後の丸は入らないと思ったから、字数が1字合わないと思った」とか言っていたけど。
そんなわけねーじゃあねーか。
句読点は1字で数えるのが常識、っていうか、空欄にするくらいならそこを書け!
いいか、二男くんなんてはっきり言って全然文章は読めなかっただろうよ。
難しいからな、コレは。
設問の意味すら分からず、始める前に確認してきたくらいだ。
でもな、それでも埋めるだろ?
そーゆーもんなの!抜き出しは!
分かったか、このトンチキが!
たとえ99%間違っているのだとしても、1%でも可能性があれば、とにかく、書け!
書かなかったら確実な0%なんだぞ。
そしてママは圧倒的な3分。
やはり文章の意味は分からなかったらしいし、確信まではなかったらしいけど、それでも正解。
「30文字の塊を探した」そう。
何ヶ所かで数えて、3か所めくらいで見つけていた。
ね、意味から見つけられなくたって、そうやればこんな字数なら見つけられるんだよ。
で、ママだって、丸を数えるのに違和感は感じていても、そこを抜き出すでしょ。
他に設問のオーダーに合いそうな30文字が見つからないんだから。
そうやって考えるの。
3戦目
最後は40字抜き出し。
飽きてきた二男くんは欠場。
まぁ、字数長いしな。もうお前のガッツは十分見せてもらったから、遊んどけ。
最後の勝負に燃える長男くんは、やる気だ。
とはいえ、これも文章はそこまでとはいえ、問題としては難しい。
傍線部の随分遠くにある箇所の抜き出し。
エッセイかな、これは。
最後の部分のまとめの言い換えを問う問題で、途中のエピソードから抜き出してくる。
長男くんは5分程度。
傍線部のすぐ近くから40字部分を抜き出してくる。
うーん、意味的には若干合わない。
本人も少し首をひねってはいたけど、それでも若干の差だな。
いいぞ、書かないよりはずっとマシだ。
5分かけたのなら、実際のテストでもそろそろタイムリミットな頃合いだし。
よく出来た。
そしてママは圧巻の3分。
傍線部の近くを確認した後、文章を先頭から読み直して発見。
まぁね、アナタの旦那さんは、「最後の問題」に、傍線部の近くから抜き出せるような問題を選ぶような性根の人間ではないよね。
「っていうか、ママ、数えるのすっごい速くない!?」
あー、それは、お前が若干遅い、というか。
今度、また一緒に字数数える練習してみようか。
ママは1ずつのカウントアップだけど、パパは基本、長い文字数には2-4-6-8-10(にーしーろーやーとー)方式だから、多分もっと速くイケるぜ?
指差していくスピードは単純計算で2倍だからな。
今日の成果?
とりあえず、抜き出し問題においては「解けねぇじゃねぇんだよ、解くんだよ」っていうのは今までよりは伝わったかもしれない。
長男くんも今日少しは成長してくれた、ような気もする。
やっぱり勝負形式にすると、発見があるようだ。
ママも「脳活にイイかも」と言っていたので、またチョイスしてみようかな。
まぁ、三方得で面白い時間だったな。
私もちょっとやってみたくはあるのだけれど、それなりに難しい抜き出しをチョイスしなきゃいけないしなぁ。
ちょっと残念だけど、出題側で我慢しよう。
ていうか、この準備に私、1時間くらいは費やしたんデスケド…。
ねぇ誰か、パパも、褒めて?
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