長男くんと応用問題

2022年11月20日日曜日

算数 勉強方法 理科

演習

今日は久しぶりに予定のない日曜日。
のんびり気味に復習できた。

毎週こんな感じだといいのだけれど。

理科

育テへの対応も含めて、また日特テキストで適当な女子校をチョイス。
習っていないところはもちろんだけど、習っているところでも少し聞かれ方が変わると間違える。

内容的には学び直し1くらいの内容なんだけどね。
まぁ、だからこその演習、か。
上手く飛ばす練習が出来るといい。

あの長男くんも最近はちょっと小賢しくなってきて、栄冠の2周目ともなると答え自体を覚え始めてきたらしい。
逆に答えすらも覚えていられなかったことに驚きを禁じ得ないから、覚えること自体は止めないけど。
意識しなくたって、選択肢の答えなんて覚えてしまうものだろうと思うし。

「まずは正解が出来るように」ということで答えを覚えるのは一向にかまわないし、社会のように、それだけで点が取れるような科目だってあるから、答えを覚えられるようにはなって欲しい。

まぁ、そういう風に答えているときは横で見ていると異常に早く通り過ぎるので、途中の理解を埋めるように聞いてあげれば支障もない。
結論は覚えている状況であれば、途中の理屈を説明しやすいときもあるし。

しかし、そうなってしまうと、ただ単に栄冠を何度も復習するやるよりは、演習の方がいいんだろうな。
いや、あまりにも基礎知識が抜けてしまったなら栄冠もいいんだけど。

本日は、無事に天体で大ハマりしていた。
「日本(東経135度)で満月のとき、ベツレヘム(東経35度)では、月はどう見えますか?」という問題。

月の満ち欠けは、月・地球・太陽の位置関係で決まるのだから、自転の影響なんて受けず、もちろん満月。
それを、絵を頑張って書いて考え、下弦と答える長男くん。
「1日の中で月の満ち欠けはどう変化しますか」とかなら答えられただろうけどね。

答え合わせのときに種明かしをすると悶えていたけれど、まぁそれくらいの応用力なんだろうね。
少しだけイジワルな設問の気もするけど、覚えた知識を応用して考えられるレベルには到達していない。

算数オプション

理科に引き続き、算数のオプションの復習。

正答率30%くらいまでは、さらさらと進んでいく。
おぉ、もうこの速さは、暗算の私に比肩するレベルかもしれないな。

今日はそんなに嫌がらずに最後の問題での作業もやっていたのだけれど、そこに入ると、それはそれは遅い…。
表を書いて整理するのに、30~40分くらいやってたんじゃないかな。

もういいよーと言いたくなるのをこらえて、見守る。
これで答えを出す、出せるという経験をまずは積むのも重要だろう。

でも、これじゃ、テストには全然間に合わないな。
というわけで、表を書くのはエライが、最初にその書き方を考えてからやり始めると、スピードも上がっていくよ。
最終形を意識するのが大事。途中でやり直すと時間食うから。

まぁ、解けたのがまずはいいことだけどね。
前はこんなところまで全然取り組めなかったし。

応用問題への取り組み

1年前から半年くらい前は、応用問題、つまり栄冠の学び直し3よりも難しい問題に手も足も出なかった長男くんが成長したもんだ。

何が良かったか、というと、彼の場合、結局演習だったように思う。

はじめは「栄冠を徹底させてください」ということを面談で言われていたので、それだけ考えた。
その結果、栄冠をパーフェクトに仕上げるというのは1年前、4年後期の中盤くらいから出来始めた。
練度は今ともあまり変わらないくらい。
どの問題も、見れば即答できるレベル、私が結構イジワルに試問しても答えられる。

しかし、一向に全モの応用問題が解けるようにならない。
成績がキープできるだけでもすごいことなのだけれど、コレこのままでいいの?と結構悩んだ。

色々調べても、「基礎が完璧なら応用はできる」とかよく見るし、個人的にそれはそれで同意もする。
少なくとも、基礎が完璧じゃないなら、応用よりも先に基礎を固める方がいいのは間違いないと思う。

でも、いつまで?「基礎が完璧」ってどう判断するの?

「応用が解けるなら、基礎は完璧」なのだとしたら、「応用が解けるようになるまで、基礎だけやる」となってしまう。
もし「基礎以外に何かが必要」なら、誤った路線に気づけない。

この時期、長男くんは、全モの問題は説明をされれば理解できたりできなかったりだったものの、自分で解けるようには全くならなかった。
ちょっとずつでも進歩している手ごたえさえない。

大体、全モの難しい問題となると、栄冠での単元にはあまりカテゴライズできないのも多そうだ。
その基礎と言っても、どこをやらせればいいのか、迷うこともあった。

それに、中受をしていない私が、人生で初めて学ぶ特殊算等を長男くんと同じ問題で勉強して、方程式などの既に身に着けたスキルを封印したって、育テの応用問題まで楽に出来るようになるというのに、本当に基礎徹底だけでいいのか?
この差は、基礎の差でなく、応用問題を解く時の基礎の使い方によるものなのでは?

そんな風に「日能研のカリキュラムだけでいいのか?」と悩み他の問題集をリサーチしながらも、結局、育テがあるから栄冠は重視しつつ、5年になって本人が授業も楽しんでいる算数オプションをやらせていた。

入塾当初は算数を一番嫌がっていたあの長男くんが、応用問題のウェイトが高い算数オプションを楽しいと思うのは正直驚きだった。
悲しい思いをしないように、予習が必要かな?と思っていたくらいなのに。
実際予習も少ししたけれど、授業中に見たことのある問題はやりたくないと直訴されたのでやめ、もっと解きたいらしいから過去テキストまで探した。

応用問題での手ごたえ

そんな感じに算数オプション、つまり全モの過去問をやり始めてから、テストでの正解は難しくても、徐々に解けるようになっていった。

はじめは全然分からなくて解説で何とか理解するくらい。
最後の問題なんて取り組むのも諦めた。
それから、そこそこの正答率の問題で、いくつかの段階に分けたヒントを与えられて解く。
段々そのヒントが減っていき。
考え方は合っているけど、一部の計算間違いくらいになって。
ついに正答まで一人でたどり着けるようになってきた。

はじめは正答率30%程度、私の肌感覚だと学び直し3くらいの難易度。
それが、解けるだけなら、正答率が段々低い問題になっていく。
半年間で徐々にだけれど、確実に出来るようになっていった。
一問で10分くらい掛けるような遅さだったけど。

ブレイクスルーは5年の夏期講習中で、スピードがいきなり上がった。
算数に限らず、全部の科目で。

アホみたいに難しくなった「計算と一行題」の計算対策のおかげかもしれないし、それまでは復習を重視して本人に言わせていた理社の一問一答を、私と競う早押し形式に変えたからかもしれない。

もしかすると、私、というか大人が素で解く速さを見せてあげたからという理由が一番なのかな。
それまでも競争形式での勉強は時折していたけど、さすがに心をへし折るかと思って手加減していた。
僅差での勝利や僅差での敗北くらいに調整していたのだけれど、この夏期講習くらいから、あまりの量の多さ、終わらない長男くんの勉強に危機感を抱いたので、本気で勝負して負かした後に、計算のやり方を教えたり暗記の仕方を教えてあげたりし始めた。

『悠久』さんは、途中計算や一問一答する度に、見直してるんだかなんだか分からないフリーズの時間が多かったから。
いくら指摘していても、それは直らなかった。
勝負して負かせて、もっと速くできるし、しないと勝てないことに気づいてもらえた。

それが確実な原因というわけではないかもしれないけど、おそらくスピードも上がったこともあって、大分安定感が増してきた。
相変わらずテストでは出来ないことも多いけれど、家では解けるし、「一番正答率の低い難しい問題で悩んでいるから」というのが最近よくやるミスの原因だろうから、1年前からしたら大きな差だ。

そんなわけで最終的に、応用問題に対して「少なくとも前に進み始めた」ということのきっかけは、長男くんの場合は「基礎を徹底したから」だけでなく「応用問題を練習し続けたから」だと思う。

理科への応用

ということで、その算数の経緯から類推すると、他の科目でも応用問題の練習が必要である可能性は高いと思う。
特に似たような性質のある理科では。
彼の場合、基礎が完璧になったとしても、その応用方法や発想に難があると踏んでいる。

平たく言ってしまえば、勉強に関して、地頭が悪いというか、要領が悪いというか。
その点は、同い年のときの私よりもはるかに。
発想力や理解力は、私よりも優れていると思うのだけれど。

「こういう風に聞かれているから、こう考えて欲しい・これを答えて欲しいのだろう」というような捉え方が、全くもって弱い。
アニメを見ていてもゲームをやっていても、「コレはフラグだね」みたいな感度がすごく悪い。
応用問題を解いていても、手前の導入問題を使って考えてさえいなかったり、知っている基礎知識が何かということで考えなかったり。

私はマジメに勉強していない時期でも、「なぜか実力試験では点が取れる」タイプだったけど、おそらく長男くんは「範囲のある、育テでしか点が取れない」タイプなのだと思う。

ただ、だから諦める、なんて理由にはならない。
むしろ、理由が分かったんだから喜ぶべきことだ。

算数を見ている限り、正確には、彼は応用方法が分からないわけではないのだ。
考えられはするものの、明後日な方向というだけで。
「そんな難しいこと考えちゃったら、絶対答えまで到達しないでしょ?」な感じ。

ということで、彼の場合、「基礎知識の応用方法」を知らないと、理科でも応用問題が解けるようにはならないだろう。

その対応は、即効性はなくとも、そんなに難しくはない。

要は、栄冠が固まったら、ひたすら演習をやればいい。
同じ問題の繰り返しは、彼の場合にはきっとあまり意味がない。
少なくとも、明らかに基礎部分が抜けているときでなければ、「ザ・パターン問題!」的な基礎をやり直しても仕方ない。

それが私の今の結論だ。

そんなわけで、「さほど難易度は高くない理科の入試問題」というのは、彼にはうってつけの応用問題に感じている。
学校の選択は必要だけれど、R4偏差値が大体目安になるし、実際に問題を確認すれば難易度は分かる。
こうやって、算数のように学び直し3よりちょっと簡単目な問題、それからちょっと難し目な問題とステップアップしていけたらいいし、途中で基礎知識が抜けたミスだなと思ったら、そこの部分の栄冠をやり直せばいい。

長男くんだけでは問題の選択や、間違えたところで基礎が抜けているのか基礎知識の使い方が悪いのかの分別は難しくとも、その辺は私なら出来るしな。
伴走冥利に尽きるというものだ。

なにより、理科の入試問題は、見ていて結構楽しい。
社会はよく分からないし、国語は長いし、算数は暗算でやるのが結構辛いけど。

勉強時間

今週は29時間。

理科が増えた。
算数や国語が減った、というより、ただただ理科が増えた。

ちょっと心配というか、栄冠やっていた方がいいのでは?とも思うのだけれど、どうだろ?
本人が日特テキストには非常に意欲的に取り組む。

合格最低点などの記載もなければ、女子校だから私も全然把握していないのだけれど、なんとなく7割くらいの問題で正解していれば、「合格点」とか判定していて、それが面白いらしい。
まぁ、100%出来るようにする勉強、ってのはツマラナイっていうか、息が詰まるよね。

パパ的にも、受験のときは、基礎知識を仕入れられたと思ったらとっとと演習を解いて、ダメそうならまた基礎に戻ってっていうループする方が好きだったし。

うーん、これは…。
栄冠をゆるくするつもりはないけれど、国語も日特テキストやらせてみる?
実際の入試で、漢字書けない、語彙分からないとかの方が、危機感・問題意識も持ちそうだし。
私が問題を確認した上で、本人とちょっと相談してみるかな。