長男くんと続・国語特訓

2022年8月21日日曜日

国語 勉強方法

国語の設問と前後

長男くんの夏期講習が終わった。
テスト結果はまた翌日に出るのかと思ったのだけれど、出てなかった。

珍しいこともあるもんだ、というのは誉め言葉かな。

まぁ、夏期テの結果見ても、「あっそ」にしかならなそうだけど。
復習が消化し切れていないタイミングのテストだからなぁ…。

ということでそれはそれとして、国語をいよいよ本格化。

文章題

この夏の国語の課題、「語彙力強化」と「読解力向上」。
言葉にするとそれぞれ5文字だけれど、これが簡単に出来るのであれば苦労はない、というくらい難しい。
あとはついでに同じく5文字で「記述力向上」もあるのだけれど、これだけで3年が終わりそうなくらいのヘビーな3種類だ。
まぁ、コレについては夏期講習テキストをあと1回復習する程度。

語彙力強化の方も夏期講習の漢字でやっているから、もういいや。
小学生の基準に達したかはともかく、+の方向に進みはしたはずだ、と思う。
こちらももう1周できるといいな。

そしてこれからは読解力向上の方。
感覚で読める・解けるようになって欲しいわけではないので、文章の構成・要旨を把握できるようになった上で、根拠を持って設問を解くようにして欲しい。

と思っていても、なかなか夏期講習中にはやり切れなかった。
対象にするほど難しい or 長めの文章を一つ一つ見ていくとなると、どうしても時間がかかる。

あの時間がない中でそこまでは無理。
ということで、夏期講習が終わったから、そちらの練習を開始。

読めてない

時間がない中でも、毎日文章は読んで、要約、というか、文章の構成や場面構成がどうなっているか、というのはまとめてきた。
結果、文章はそれなりに読めていると思う。
そんなに外す要約はしない。

あとは、改めて解く練習。
しかし、長男くんの不思議な特性なのだけれど、なぜか傍線部の近くと設問を読まないクセがある。

いや、本人は読んだつもりになっている、のだろうか?
だけれど、不思議なほど頭に入っていない。

設問は解き終わるまでは覚えるくらいに読むべきだと思うし、ちょっと詰まった問題なら傍線部の近くも暗唱できるくらいに覚えないものかな?
テスト後の解き直しでも、ハマった問題の印象をさっぱり覚えていないので、どういう風に悩んでいたかがピンと来なくて困る。

なんというか、個人的には、設問を読めば、「あー、こういう風に答えて欲しいからこういうヒントを出して来てるんだね」とか「この選択肢が答えだから、そこからちょっと変えてこういう偽物用意しているんだね」とか分かりそうなものだけど。

ハッキリ言って、そういうレベルで設問を読んでいないのだろう。
私がいつからこういう風に読んだかは曖昧なのだけれど、少なくとも似たような形式のテストを受け始めた中学生のときには当初からそう感じながら読んではいたと思う。

設問だけでなく、傍線部の前後も同じく。
設問を見て、読んできた内容で答えられるなら即答するけど、できなければ傍線部自体、そこから周囲、と私は読み直す。

それが、なぜか彼は、明後日のところから探し始めることがある。
傍線部とは段落・場面レベルで違っていたり。
「なんでそこから探し始めたの?」と聞いても、明確な理由がない。
理由のない、まっさらな状態なのであれば、「傍線部とその周囲から読め」というのを徹底してくれればいいのだけれど。
なぜかそれが身に付かない。

公文のロジカル国語といった「文章は簡単めなんだけどそういう問題形式」で何度か練習して、ようやくマシになったと思うのだけれど、悩み始めると、やっぱり変なところから読みだす。
結果、自分から迷い込むラビリンス。

うーん。
どうしたらいいのかな?
自分自身も後から習得したスキルならともかく、初めから自然とやっていた、となると、どう教えていいのか分からない。
「そういうものだから」って言われたって分からないからこそ、今できていないんだろうしなー。

飛ばさない

あと、ちょっと難しいかもしれないけど、国語の問題は、分からないときは飛ばさないといけない。
設問全てが大体はすぐに読めるような算数とは違って、後の部分、特に具体例やまとめ、後日談を読んで理解できるような内容もあるかもしれないし。

接続詞や副詞の穴埋めでも、「ある選択肢は他の箇所で使ってしまうからコレ」という根拠になるケースはあるはず。
そういうときに、彼は次に行かずにひたすら考えてしまう。

国語でそれは無駄だから止めろ、と言ってはいるのだけれど。

最近、正答率の高いこの手の問題で間違えることが多いのだけれど、どうやら「はっきりとは決まらない前半で答えてしまい、後半でも見直さない」という解き方をしているようだ。
再現性が高いところを見ると、おそらく解き方が毎回そうなのだろう。

うーん、どうして、「ちょっと放っておく」ということが出来ないのかなぁ。
加えていうと、どうして迷ったはずのところなのに、後半が当てはまるかっていうのを見直さないのかなぁ。

正答率が高いところを見ると、大多数の小学生は出来ているようだから、「小学生だから」では済まない気がするのだけれど。
教え子なら残念だなー、出来るといいんだけどなーくらいで済んでも、我が子となると改善方法を考えなくてはいけない。

そういうのを解決したい

さて、今の彼の課題は分かってきた。

まとめると、
1.設問を読めやオラ。
2.傍線部から探せやコラ。
3.わかんなかったら飛ばせやドララ。
といったとこか。

別に、「読んでも意味わかんなかった」ような文章をすぐに分かるようになれ、とは言わない。
この1~3をやった上で間違えても、怒らない。

弓道で例えるなら、せめて的の方は向こうぜ、というレベル。
射ろ、と言っているのに、竹刀を振りかぶるような真似は止めていただきたい。

今日もやってみたけど、また同じことの繰り返し。
設問を読め、傍線部から探せ、わかんないなら飛ばせ。

壊れたスピーカーのように繰り返すのも芸がない。
そもそも、設問を読め、と言われたって算数や理科のように常に同じように読むわけでもない。
「経験を積まないと分からない」というのであれば、繰り返し言ったって意味がない。
…まぁ、傍線部から探すのは、ほぼ全てに共通する方法な気もするけど…。

というところで、一つアイデアを思い付いた。

そうだ、自分で問題を作らせてみよう。

いつだったか、差集め算あたりの特殊算を習ったときに、答えが出せるのが不思議で彼は家族中に問題を出しまくっていた気がする。

簡単めな文章を与えて、問題を作らせてみよう。
そこから、
・どういう箇所を問題にすれば、解答が一意に定まるのか。
・どこから根拠を探し出してくるのか。
・問題を解いてもらえるように、簡単に or 難しくするにはどういう設問にしたらいいか。
といったことが肌で分かる、かもしれない。

その方向で進めるとして、説明文と物語文で1個ずつでまず試してみるか。

うーん、夏期講習のテキストの文章はそこそこ難しいのが多いようだから、記述のオプションくらいの分量のものにするか、栄冠の学び直し1くらいの難易度の文章にするか。
文章が頭に入ってさえいれば、分量はあまり問題にはならないのだけれど。

とりあえずすっごい時間がかかりそうだという点がネックかな。
3問までで、と言っておくか。
問題数を絞れば、「この文章のどこを理解して欲しいのか」という点も分かってくるかもしれないし。

そういえば、育テはときどきそういうのも設問に明示しながらの出題になっていたっけ。
長男くんがそこを読んだ形跡はほとんどなかったけど。

まぁ、この方法でどこまで効果があるか、というと不明だけれど。
同じことを繰り返し言うくらいなら、少し変化を持たせてみるか。
夏休みで時間も取れることだし。

そろそろ算数と同じくらいに、「分からなくても、間違えていいから自分なりに解釈はしてみる」くらいの力が国語でも身についてくれるといいんだけどなー。