パパと「小6になって~」

2022年8月12日金曜日

生活 日能研

入手が大変な本

日能研の校舎長であるAkiraという方の本、「小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 6年生で必ず成績の上がる学び方 7つのルール【完全版】」。
驚異的なタイトルの長さ。

少し前に気になったものの、Amazonでもメルカリでも売り切ればかりだった。
であればリアルでと折につけ探して、妻に買ってもらった本。
ブックオフで結局ほぼ定価だった。

定価でなら中古で探していなくても良かったかもね…。

手に入れてからしばらく間が空いてしまったけれど、時間が取れたので読んでみた。

参考になった点

各教科ごとに勉強の仕方が具体的に書いてあったところ。
特に、国語と算数の配分が多めだったかな。

5年生パートと6年生パートに分かれていたけど、とりあえず主として読んだのは5年生部分だけ。
6年生編は参考にならない、というのではなく、5年生の内容を見て参考にしてから、6年生編を読もうかな、と思ったから。

とりあえず算数も国語もテスト直しが重要視されているのだということはよく分かった。

算数はテスト直し用のシステムでも組んでみようか、とも思うけど、今のところ直しに登録するような問題あまりないんだよなー。
単元に分類できるような問題で、間違えることもあまり多くはないし。
やるとしたら、オプション講座の方で、かな。

まぁ、応用問題への取組の一案として覚えておこう。

あと、5年生のときに計算や基礎を重視する、というのは間違ってはいないらしい。
理由も納得できるもので、計算は難問での試行錯誤に必要だから、基礎は難問で手を動かしている間にやったことのある問題だと気付けるようにするため、だそうな。

理社は、普段の生活でいかに興味を持たせるか、というような点の紹介のみで、参考にはなったけれど、それほど日々の勉強での意識が必要になるものではなかったかな。

微妙に感じた点

国語が特に微妙だった。

毎日漢字、というのは、正直理由が理解できない。
でも、これってよく言われる勉強の仕方だから、私がおかしいのかな。

計算と漢字で1週間に20個、単純計算なら一日3個。
それはもちろん分かる。
土曜受験だとして、日曜から金曜まで1日3個、あるいは4個やれば6日で1回分覚えられる。

でも、そうやって勉強したときに1日目の漢字って覚えていられるものなのかな。
私には無理だ。
これまでの経験上、無理だった。

だから私は1日で全部やるのが好き。
エビングハウスの忘却曲線にも触れられていたけど、忘れちゃうんだから、短期間で何回かやった方が覚えていられる、気がする。
一日のペース作りという意味なら理解できるけど、それなら文章読んだ方がいい気がするし。
まぁ、一日にやる量を減らすと、意味までしっかり調べられるから、語彙強化にもなるかもなー。

あとは音読。
こちらにもある程度の効果があると思うけど、最終的なテスト練習にはなりにくいと思う。
だって、テスト中、声出して読めないもの。

声に出した方が、語彙が増える、正しいリズムで読める、理解しやすい、だから論理展開もつかみやすいというのは間違いないと思う。
だから、難しくて意味も取れない文章を勉強するときは、良いと思う。

でも国語のテストで点を取るのは、時間配分と読むときのスピードアップが必要。
テストで練習時以上の力は出せないから、黙読のときに音読と同じ理解度で、音読以上のスピードで読める練習が必要、だと思う。

…いや、これは、普通は自然に出来ること、なのかもしれないな。
ただ、長男くんは苦手のようだ。

実は私も苦手。
音読のときはともかく、黙読だと気持ちが焦るのか、目が滑る。
小学生の文章くらいなら基本的に論理展開が掴めるから、滑らせながら読んでも平気だけど。
難しい文章のときは意図的に黙読のスピードを、心の中で声を出す程度まで落とす。

目を滑らせてしまうと結局読み直しで時間をロスしてしまうから、そういう読み方の特訓も昔したっけ。

あと、5年生の範囲だと、理社に関する記述が少ない。
社会と理科の勉強の仕方が同じだと解釈されていること、結局まとめざるを得ない現状に違和感が、という風なことが書いてあったけれど、少なくとも5年生のときにはほとんど変わらなさそうだ。

理科で実験をやるにせよ、社会で興味を持たせるにせよ、結局5年の間は興味さえあればOK、だったのかな。
うーん、微妙…。

要改善点

とはいえ、参考になる点は多かった。
微妙に感じる点も含めて、勉強の改善点を得られるような本なのは間違いない。
6年生編の方はまだ読み込めていないから、そちらも併せると納得感は上がるのかもしれない。

算数は、今のままで平気そうだ。
計算はサボらせる気はないし、速くなっているからか本人のモチベーションも高い。
オプション講座でも、難しい問題考えるの好きそうだし。
時間制限つけて、過ぎたら教えると、私の方が怒られてしまう。
強いて言えばテスト直しの方法だけど、それよりも栄冠のすぐできないところやオプションの解き直しの方がやりやすい。

国語も、おおむねいいかな。
今やっている勉強は、まさに要約のやり方だし。
新聞の投書ではないけど、代わりの題材は日能研の教材だから問題ないだろう。
語彙、記述もこの夏のテキストを手始めに、同じやり方でやらせていこう。

理社は、正直これだと5年生の間には足りない気がする。
6年生だと授業中に理解できないと多分生活が回らない。
長男くんの場合、そのためには5年生中に5年生の内容が完璧に近くないと、国語や算数に時間が割けなくなる。

まぁ、とりあえずまだざっと読んだだけだし、なにより5年の夏期講習の残り、後期の内容と長男くんの様子も見て判断、かな。

でも、この夏期講習で重視されているであろうこと、基本的に夏期講習は本科の復習のはずなのに難しくなっている部分を見ていって、「こんな意図なのかな」と考えていたことがそんなに外れていないようで安心した。

といっても、大した推測でもないのだけれど。

国語は、今回、語句と記述が目立ちすぎだし。
理科は、演習問題形式で知識の定着を期待しているのだろう。
社会は、いったん地理の終了だけど、地方ごとにこれまで学んだことを関連付ける内容。
算数は、本科と同じ範囲の難しくなった問題で1段階理解を深めるのと、何より計算練習。

理科と算数の各単元の復習は、ちょっと気にかけてあげないと厳しいかな。
しかし、これで本当に6年生で伸びてくれるといいのだけれど。

なんだか成績が下がるような、漠然とした不安しかない。
自分のことなら自分で解決すれば終わるけど、息子に勉強させるのは、色々と心配が尽きないなー。

まぁ、仕方がないか。
この本では、「中受は親子の物語」であると結ばれていた。
自分のだけでも、長男くんのだけでもない、のか。
とはいっても、出しゃばり過ぎないようにしないとなー。