長男くんと星の一つも見つからない夜

2022年5月24日火曜日

復習 理科

星よ回れ

前回の育テで悲しいほど理解できていなかった星の動き。
今日は、星座編。
さぁ、どうだろ?

星の動き方

中受をしていない我が身としては、学んだのは中学のときだったかな。
ゲームをやっていたせいか、俯瞰視点と主観視点というのは苦ではなかった。
要はメガテン2。

だから、正直、全く理解できない。

この単元が分からないという感覚が。
なぜこの単元で間違えるのかが。

下手をすれば今の長男くんが勉強していることよりも簡単な高校受験の範囲ではあるけれど、記憶の限り、星の動きで分からなかった経験が一度もない。
計算間違いはあったかもしれないけど?

だって、見たままじゃん。

動くでしょ、星。教科書に載っている通りに。
夏だの冬だのの三角形も、出来てるでしょ、夜空に。

と妻に話しても全く同意が得られない。
どうやら彼女は理解が出来ない側。

長男くんが4年のときも彼女に同意を求めようと説明したけど、そもそも方角がすぐに分からない。
空を見たら半球みたいに見えるでしょ?というのも分からない。
毎日とは言わないけれど、太陽が大体どういう軌跡を描いているかというのも、よく分からない。
おまけに、分かりたいという気持ちもない。

…ごめん、ギブ。

なるほど?
方角が分かるのが第一段階、半球が何を表しているのかを知るのが第二段階、半球上での天体の動きを現実世界にマッピングさせるのが第三段階、というところか?

そして長男くん

育テが終わり自己採点ブログも書いた後の理科、見てみると栄冠の問題ばっか。
そこから、日曜には、ちょっと絵を書いてみろと書かせてみるとズタボロ。

というので月曜の朝活でも、その図を書いておくように伝えた。
と、グースカピーな私にわざわざ聞きにきて書いていた。

ん-、まだ一人では書けないかー、と火曜も同じ朝活内容。
と、見てみると。

…なんで、影の先端が南側に行ってんだろ…。
うーむ、彼の太陽は北側にあるのだろうか。

本格的にわかってねぇな、これは。

帰ってくるまでに、妻にガチャガチャの空容器を探してもらって、ついでにレゴの人形も用意してもらった。
で、説明内容は、と。

そして帰ってきた長男くん。

勉強し直し

おーい、今日の朝活の図、ちょっと違うぞー。
だから、まず半球から理解しろー。

まずスモールライトを浴びて、レゴ人形くらいに小さくなったと思え。
で、ソイツから見える空を表すのが、この半球の図なわけ。

で、いいか、この人形から見える世界を想像しろよ?
太陽はコイツの真上とかじゃなくて、南を通って沈むだろ?
夏は高めで、冬は低め。

出てくるところ、沈むところも、こうやって真東・真西から北なり南なりにズレるってわけ。
大丈夫そう?

ということでもう一度図を書かせると、今度はわかったっぽい。
明日また朝活でやらせとこ。

というので、今度は星座。

別に星座になったところで、動き方は変わらない。
1日の動きの原因は自転なのだから、南側の天体は全部一緒。

違うのは北側だけど、半球で考えれば分かるでしょ?
地球がこう回るんだから、すべからく反時計周りだよ。

あとは、公転も。
1ヶ月で30度進む方向にズレる。
1年経ったら大体元の位置に戻るんだから、360度÷12ってこと。

で、問題は、2ヶ月後で6時間進んだときにどこ?とかそういう感じ。

とにかく回る向きと、1日の中では2時間で30度、1ヶ月でも30度、というのを覚えてしまえば、そんなに問題はない単元だぞ。

なんなら一回動画で星の動き見とくか?
…いいのか?本当に?

…んー、分かった、みたいではあるけれど、なんでそんなふざけながら聞いてるんだ?
まぁ、分かってればいいけどさ。
昨日、授業も聞いたばっかりだし。

お説教

じゃ、解いてみ?

というと、学び直し1の1問目からつまづいている…。

…おぉ、久しぶりのこの感触…。
いったい全体、昨日と今日の今までで、お前は何を学んだんだ…。

そして4問目くらいで、「ねぇパパー、分からないー」と聞いてきたけど。
それ、単なる北の空の星の動く向きだから。
さっき動画見とくかって聞いて、お前が見ないって言ったヤツだから。

そこからして分からないというのなら、もう一度思い起こしを読み直せよ。
はっきり言って算数に比べれば大分簡単な内容で、社会に比べて覚えることも少ないというのに、なにを見てなにを聞いていたんだ?

おまけに、学び直し1は、問題の図だけ読んだって時間経過による星の動きは分かるようにヒントが書いてあるじゃないか。
一体、何を読んでわからない、と言っているんだ?

ここまでに書いた答えも、見直しをしたのか?
左か右かで答えろ、と言われているところを、西って答えているけど。

ちょっと真剣味が足りないんじゃないか?

とゴン詰め。

というあたりで、「もう自分でやるー!」と問題を進めようとする。

けど、ストップ!
せっかくの問題なんだから、テキトーに進めんな。

今の状態で進むっていうのが「理解していないまま放置」ってことであって、それが勉強じゃ一番やっちゃいけないことだ。
どんどん分からないことが増えていってしまう。

終わらすだけ終わらせたって、待っているのはこの前みたいなテスト結果だぞ?
覚えればいい内容とは違うんだ。

本気で理解できないのなら、次のスパイラルに賭けるという作戦もあるけど、これはそうじゃないだろ?
もう一回しっかり聞いてみろ。

北の空は左・反時計周り、2時間で30度進む、1ヶ月30度進む、だけだぞ?
図で、星座はこの方向で回って、2時間でこれだけ回って、1ヶ月でもこれだけ回る、ってだけだぞ?

その3つが、本当に、理解できないのか?

ということで、学び直し1をはじめからやり直す長男くん。

雷に満ちた日があってもいい

今度はスラスラ解く。見直しもしている。
…本当に、なんだったんだ?いったい。

やればできるじゃないか、まったく。
そうやってしっかりがんばれー!

…などと軽めの応援モードには入らない父。

とりあえず、全ての設問に対して、「なんで?」と付け加え。
計算問題では、その3倍の量にチャレンジ。
だって、適当に時刻と月を変えれば問題になるし。

そんな感じに学び直し3まで継続。
最後の方はそれなりに出来るようになったっぽい。

やり切れたじゃん。

けど、まだまだ終わりじゃないよ?

はい、今日見た、北の空、カシオペヤ座、ソラで書いて?

書けた?
じゃあ、それが、1月の24時ね?
2月の4時だとどこ?
12月の16時だとどこ?
…だとどこ?…だとどこ?…だとどこ?

オッケー、理解できたみたいじゃん。

じゃあ次は。

オリオン座、南中しているときで書いて?

じゃあ、それが、1月の24時ね?
…だとどこ?…だとどこ?…だとどこ?

ちょっと趣向を変えて。
沈むのは1月だと何時?2月だと何時?3月だと何時?4月だと何時?
先に日の出が来るのは大体何月?
それが、見えていた星が見えなくなるってことだよ。

ふー、まぁ、これくらい出来たら大丈夫かな?
ということで、今回のこの単元は、これくらいが最後みたいにスラスラ答えられないといけない単元だぞ?

はじめの理解じゃ甘い。
あれくらい学び直し1で分からない、間違えるようなときは、もう一回思い起こしてやらないと、やる効果が薄いぞ。

はい、じゃああとは、国語やっといて。

…それでもマジメにやり切るのは、とても偉い子だな。
一応、「帳尻合わせるなら今日じゃなくてもいいぞ」とは言ってあげたけど。


…まぁ、その国語でも、記述問題での添削レベル1個上げた、つまり、クドクドと文句つけたんだけどな!

理科は復習が甘そう

今日の感じを見ていると、前回、前々回もこんな感じだったのかな?
一応は隣で栄冠開いているところだけは見ていたはずだけど。

なんとなく、な理解はして問題に取り組んで、答えもそれなりに絞り込める。
でも、決め手となる概念を理解していないから結局間違える。
50%くらいの確率で。

一回解いた問題であれば、どちらの答えだったかは覚えられるようになったのだろう。
それで、テスト前に栄冠をやり直したときはほぼ出来ていたように見えても、少し設定を変えてくる問題には対応できなかったってことかな。

これが社会や理科の生物範囲みたいに、間違えるのが知識問であれば、おそらく別に問題ない勉強の仕方。
インプットできていない知識を、問題を解いて間違えることで早く覚えられるだろうから。

ある意味、一人で理社を勉強したからこその結果なのかな。

でも、基礎となる概念を理解しなくてはいけない科目は、それでは対応できない。
ちょっとこれからの理科はついていないとダメっぽいな。

確認したところ、次が月、それからは化学だ。
知識も必要な部分があるものの、概念を理解するのが必要な箇所も増えていく。

後者については、先に要点をまとめておいて、思い起こしのときに一緒に勉強できるようにしてあげよう。

概念といったところで、思い起こしには書いていないような2,3個の点を理解してしまえばいいくらいだし、算数よりは応用するのも簡単だろうし。