長男くんと情景描写

2021年12月2日木曜日

国語 社会 復習

情景描写

国語の物語文は読解が難しい。
感覚に依存する、勉強の仕方が分からない、読書しないと出来ない、などと言われる由縁だろうと思う。

しかし、感覚で読むのであれば、当然人によって食い違う。
そう、それは、たとえ夫婦であっても。

社会は東北

それはそうと、先に社会の復習をしていたようだ。
今回は東北。

魚の水揚げ高とかの勉強をしているらしい。
まぁ、東北と言ったら、米と魚かなぁ。
肉も有名か。
世界遺産もあるし、わんこそばもある。

なんだ、控え目に言って最強じゃないか。

そんな東北は、桃鉄だとなぜかマイナスの駅ばかり。
これって、もしかして…?

まぁ、それは置いておこう。

学び直し1だか3だかを解いていたら、納得いってなさそうな一言。
「水揚げ高5位までかー、先生3位まで覚えればいいって言ってたんだけどなー」

…ほう、お前、それどういう意味か分かってるか?
「え、この問題が解けないってこと?」

違うよ。
先生は最低でも昨年までのこの単元のテストや受験の問題、さらにおそらくは今年分の育テも見た上で教えに来ているんだよ。
つまり、きっとテストには水揚げ高3位までの問題が出るってこと。
だから、授業中は問題解いている場合じゃなくて、先生の話をしっかり聞けってことさ。
「な、なるほどー」

ってこれで、カスリもしなかったら恥ずかしいな。
頼むぜ、先生。

しかし、今考えると、おそらく従業員以外の専任講師もいそうだ。
そういう講師にまで問題を開示はしないか?

私がそちらの立場なら、自分とこの生徒の成績を上げるために、答えに近いことをガンガン教えてしまいそうだ。

とはいえ、昨年までのテストの内容は把握しているだろう。
ときどき先生からテストについてのコメント来るし。

孤独な部屋で鳴る擬音語

今回の学び直し1は男の子の友情話。

いいね!
女の子が出てこない話は大歓迎だ。

遠足の日、感染症をうつされ休みとなってしまった少年。
一人寂しく寝ていた後、することもなく遠足用のお菓子を食べていると。
うつした側の男の子がやってくる。

わりと天然な子のようで、「遠足なんてつまんなかったよ」と慰めた後に、楽しかった?と聞かれると元気よくYes!と答えてしまったり、遠足先の感想を面白おかしく再現したり。

まぁ、ほのぼのとした感じで終わるのだけれど、問題はそのお菓子を食べるところの描写。

さんざん寝た少年は、もう眠れなくなってしまい、遠足のしおりを開く。
すると、楽しんでいそうな友人を思い浮かべてしまって、しおりを閉じる。
ヤケになっておやつをかき込もうと、袋をバリっと開け、バクバク食べて、ざあっと口の中に入れる。つまらないなぁと思いながら。

さあ、わざとらしい擬音語のオンパレード。
そこには何か意味があるはず、と考える私。

普通、遠足のときにおやつを食べる音なんて気にしない。
周りには友達がいて、ワイワイ食べるから。

でも、ここで食べる遠足用のおやつは、やたら音が聞こえてしまう。
そんな孤独感を表しているのだ、と長男くんに教えていた。

そういった後で友達が来るからこそ、そのときにこの少年は恨みではなくてうれしさを感じるストーリー展開になるのだ、と。

まぁ、外れているかもしれないけど、こういう何でもない描写というのは、本当に何でもないのであれば、書かれる必要もない。
何気ないことでも、書いてある以上は、「何か意味があるのでは」と思いながら読むと、情景、ひいては登場人物の心の動きが分かるかもしれない、と。

全くノーヒントから急に心がボンバーする人なんて、島津のパパさんくらいなんだから。


そんな風に教えていたら、横にいた妻が、文字通り余計な横やりを。
「そんなの菓子食べてるってだけの場面だよ」と。

いやいや、それなら、わざわざ擬音語入れる必要はないだろ?
「袋を開けて」で十分じゃないか。

「バリっと以外にどうやって袋開けるのよ」
でもでも、そこ以外にも「バクバクと食べる」とか「ざあっと口に」とかあるでしょ?

「だから、その動作したときにその音以外は鳴らないでしょ」
だって、わざわざ書く必要はないでしょ?

「ただ単に音が鳴ったってだけで、お菓子食べただけだよ」

…あー、もう、うっさいなぁ。

シンシアの羽帽子をはじめに着いた町で売っ払った女は黙っとけや。
ばーかばーか。
おまえのだんな、でーべーそー!


でも、読み進めると、結局お菓子を勢いよく食べた以上の意味はなかったらしい。

浅い!
幼児向けプールより浅いよ!
もっと遠足に行くことが叶わなかった小学生の悲哀と友情との葛藤、そこから産まれる生への躍動を描けよ!
…まぁ、そんな文章をテストで出されても困るけどな。