日能研の算数カリキュラム

2021年11月18日木曜日

算数 日能研

スパイラルの中身

日能研のカリキュラムはスパイラル。
似たような単元を何度も繰り返し、少しずつ高度になっていく。

知ったかぶりで言えば、等角螺旋。
媒介変数?とかで、x = e^t cos(t)、y = e^t sin(t)、だったっけ?


そんなグラフはともかく、4年の前期に応用問題としてやったことを、4年の後期には基礎問題として扱ったり。
とはいえ、一発勝負の内容もありそう。

その情報の扱い方は、いろいろ考えられる。
しかし、なんにせよ、知らないと何も考えられない。

日能研の先生にお願いしたら、現時点での4~6年の学習内容を単元ごとに一応教えてもらえた。

もっとも、今の4年が5,6年になったときに同じカリキュラムという保証はない。
というか、むしろ変わると聞いた気もする。
それでも知らないよりはマシかもしれないので見てみた。

なので、みんなのアイドル、我が愛しの長男くんは今日は一切出てこない。
残念。

…まぁ、そのアイドル、風呂上りの生まれたままの姿で Now on dancing。
もう冬なんだから、丸出してねぇではよ服着ろや。

計算

・整数:
 4年の前1~7回
・小数:
 4年の後1~4回、5年の前3~4回
・分数:
 5年の前3~7回
・約数・倍数:
 5年の前1~2回、6年の1~2回

計算は、習った以降の単元でも使うだろう。
だから、単元ごとに、なんならけっこう先取してでもマスターした方がいいかな。
理解する要素はあまりなく、作業的なはずだし。

後期→前期にはインターバルはないかもしれないけど、前期→後期にはちょっとインターバルもあるはず。
タイミングが合えばそこで先取して、計算と漢字は自分でどんどんやれるようにした方が良さげ。

特に分数の計算方法については、約分と逆数の掛け算を覚えると、計算がとても楽になるように変形できるはず。

だから、計算に手を抜くという選択肢はないな。
中学以降を考えても、計算速度、特に分数の掛け算が遅いのは単純に致命的だ。

図形

・n角形(ざっくり):
 4年の前11~17回、5年の前9回、5年の後9~10回
・円含めて平面の総合:
 5年の前10~13回、6年の前11~15回
・立体図形:
 4年の後17~18回、5年の後15~18回、6年の前19~20回

「図形を動かす」とか、イマイチ何やるのか判断がつかないけど…。
サイコロ転がすやつか?

n角形は、4年の前期がメイン。
ちょくちょく4年後期の全モでも見かけるので、学び直し3クラスはマストだろう。

円は5年前期、分数の後。
ここで全部理解できなくても、また6年でやるみたいだけど。
公式、円周率の計算に加えて、図形としてもやっかいだろうなぁ。
でも、5年の後期はやらず、6年の前期での再登場か。
それまで復習は手を抜けそうだな。

しかし、平面図形はちょくちょくグラフの問題等でも使うんだよな。
あと、面積図とか。
とはいえ、たいてい縦か横かが違う長方形2つがくっついているくらいかな?
円はあまり出ないだろう。

一方、立体図形ではスパイラルっぷりが目立つ。
こちらは結構独立していそう。
つまり、そのときどきが終われば、比較的復習をサボってもいいかも?

特殊算

・植木算:
 4年の前9回
・方陣算:
 4年の前20回
・和差算:
 4年の後11回、6年の前6回
・分配算:
 4年の後11回、5年の後7回、6年の前6回
・差集め算:
 4年の後12回、5年の前16回、6年の前6回
・倍数算:
 4年の後12回、5年の後7回
・つるかめ算:
 4年の後13回、5年の前14回
・消去算:
 5年の前15回、6年の前6回
・過不足算:
 5年の前16回、6年の前6回
・旅人算:
 5年の後13回、6年の前16回
・通過算、時計算:
 5年の後14回、6年の前18回
・流水算:
 6年の前18回

…こんなとこか。疲れた。

一番見たかったのはコレ。
中受していない私にはさっぱり。

もう終わってしまった植木算と方陣算、あと流水算以外は、全部2回以上あるんだな。
まぁ、最後の方はもうかなりまとめという感じで一気にやるみたいだけど。

しかしこれをどう扱うかは難しい…。
6年でワンチャンあると思うのか、6年ではもう確認用の単元だと捉えるか。

とりあえず特殊算は1回1回、どういう問題で使うやつなのかをセットで教えていこう。
使い分けの見極めが重要になっていきそうだ。

その他の複数回単元

・割合:
 4年の前8回、5年の前17~20回、6年の前7回
・比:
 4年の後7~8回、5年の後4~7回、6年の前8回
・濃度:
 5年の後8回、6年の前9回
・速度:
 4年の後9~10回、5年の後11~12回、6年の16~17回
・数列:
 4年の前18~20回、5年の後3回、6年の前3~5回
・場合の数、集合
 4年の後5~6,15~16回、5年の後1~2回

割合も比も大して変わらないんじゃ?と思うけど、比は実質一次関数だったからなぁ。
割合の方も百分率レベルではないのかもしれない。
分数やったあとだしな。

割合と似ていると思うけど、濃度は独立した単元らしい。
うーん、難しいのか?と思うけど、私が主にやったのは中学の数学か理科でだっけ。
方程式でよく練習問題あった気がするけど、小学生はどうやって解くんだろ?
そういえば平成教育委員会でも難し目だった気がする。
あと、小数の計算でも水溶液混ぜるって何か急に出てきたっけ。

速度は、中受は好きなんだな、きっと。
これとは別に旅人算とかもあるんだっけ。
とはいっても、これから5年生後期までしばらくサボり気味でもいいかも?

数列も、5年の後期、6年の前期とあるから、そこらへんでのやり直しでも良さそうだ。
けど、規則性という意味だと、難問でよく使う発想なんだよな。

場合の数は、あまり出ない学校もあるのかな。
6年生のカリキュラムに入っていないという点で、ちょっと重要度は落ちるっぽい。
まぁ、これも、樹形図の概念である「漏れなく重複なく数える」という手法自体はよく使うか。

その他の単発単元

・概数
 4年の前10回
・平均
 4年の後14回
・お金
 6年の前10回

4年生の単発ものは、他の単元でも結構使うもの。
小数計算の四捨五入とかあるしね。
むしろしっかり理解させたい。

…というか、今回やった分配算って平均じゃないのか?

あと、お金って何するの?6年前期の中盤に。
これだけじゃわからん。
割合とも違うのかな?

分析まとめ

全ての基礎になる計算や、平面図形のn角形、割合、比、速度あたりは高優先度だとわかった。
このあたりは、5年後期までに回数多くやる上、6年前期にも確認のような1回だけの単元がある。

反対に復習で手を抜けそうなのが、円を含めた平面の総合、立体図形、数列、場合の数あたり。
6年で改めてみっちりとやったり、6年ではもうやらなかったり。
ただ、数列や場合の数は、ある程度概念だけでも捉えておかないと、応用問題で手が出ないことが増えてしまいそう。

あと、育テ・全モの解き直しでも、これからまだやる単元の場合、難問はできなくてもいいかもしれない。
だって、どうせいつか、その難問が基礎問になるくらいのレベルで、もう一度習って練習問題を解くんだから。

特殊算は、いまいち判定不能。
多くは後でまとめて復習する単元があるようだけど、今後どれくらい難しいのが出てくるのか次第かな。

使い方

長男くんにとって、日能研の勉強で最も重いのは算数。
5,6年でコマ数が増えたり難易度があがったり、色々な状況が変わる可能性はあっても、おそらくコレは動かない。

ただ、今のレベルで復習がこなせているのであれば、問題ないと思う。
6年前期までなら、テストの点自体はあまり関係ないと思っている。

テストの日に、範囲の栄冠が(答えを覚えているのではなくて)スラスラ解ける。
全モの直前に、1ヶ月分くらいの栄冠がスラスラ解ける。
特別講習テキストの練成問題が、テスト前にはスラスラ解ける。

そこまで復習が出来ていれば。

でも、そうなるとは限らない。

コマ数が増えた段階で予復習が回らなくなる可能性もあるし、難しくなっていく中で栄冠の範囲でも理解しきれないことが増えるかもしれない。

そうなったときに、マジメな長男くんだし、やりきろうとしてしまうかもしれない。
でもそれは、テストのための、時間が限られた中での勉強では間違った作戦だと思う。

理由は、目的を見失っているから。
テストのためと考えるなら、4教科で1点でも多くとるようにやるべき。

算数で10点20点を取りに行く代わりに、理社は両方勉強せず合計150点落としました、とか完全に作戦ミス。
戦う前から負けている。
(目標が「算数で1点でも多くとる」なら別だけど)

ついでに言えば、算数のそれくらいの点より、しっかり寝て、しっかり食べる方が重要だと思う。
入試以外は所詮模試。
入試のときは、普段と違う生活したらリズムを崩す。

なので、範囲内の問題を目標の理解度で復習できることは理想ではあるけど、その理想が叶わないときには何かを捨てないといけない。
でも、それを小学生に自分で選択させるのは、酷な話。

なので、「本格的に復習が回らなくなったときに、どこの復習は手を抜いていいのか」の指針が今回の分析結果の使い方。

うまく行くときだけじゃなくて、コンチプランも考えておかないとね。
普段エラそうな顔で教えているんだし。

…なんて得意になっていて、5,6年時のカリキュラムが全く変わっていたら、超ウケるね。
カッコわるー。
マジ絶望的にゴミなんですけどー。