長男くんと時間配分

2021年10月23日土曜日

勉強方法

時間配分の練習

テスト中の時間配分が最近の課題。
時間が足りないのはむしろ育テなのだけれど、練習として一番いいのは、全モの理科。

そんなわけで難しくなってきている最近の全モとして、前回 or 前々回 が候補。
頭から問題が抜けていそうだと思って、前々回から。

社会は別にいいや。

理科

全モの理科は4単元からそれぞれ1個ずつ大問が出るのが通例。
ときどき大問が5個になったりはするけれど。

特徴として、大問が進むにつれて難易度が上がるわけではなくて、あくまで単元が変わる点。
もっとも、後半の方が計算が必要になって時間がかかるような大問になる傾向はある。
各大問の中では、設問が進むにつれて難しくなる。

なので、タイムマネジメントの練習としては一番うってつけ。

予備を5分として、残りは20分。
それを大問に割り振って、大問1つは5分ずつ。
その5分が過ぎたら、次の大問に行くというだけ。
あとは、解答用紙上で使いやすい区切りごとにチェックポイントを設けて、大問の中でのペースの確認。

方法としてはいたって普通だと思う。
そんな感じに、大問ごとに何分かを決めて、それをチェックするために各設問が何秒くらいかを、解答用紙が配られてから名前を書いている間にざっと計算。

あとは、今回の練習で一番重要な点。
とにかく時間を気にする。
問題を解いたら時計をチェック、ちょっと詰まったら時計をチェック。

それをしないと、いくら予定を立てても無駄。
っていうか逆効果。
時間を細かく区切るのは焦るためじゃない。
その時間内のペースであれば焦らなくていいんだと安心するため。

細かくチェックして、もし超えてしまったのであれば、「しょうがないや」と思って大人しく次の問題に行くため。
こうすれば、さすがに予備が5分あるんだから、多少誤差があっても各大問に5分ずつは使えるはず。

そんなわけで、はじめはその声掛け。
問題を解いたら、「はい、時計を見る」。
大問解きはじめるときに、「はい、時計を見る」。
ちょっと悩んだら、「はい、時計を見る」。
大分悩んでも、「はい、時計を見る」。

結果、得点は受験時80、今回84。
タイムマネジメントはできつつあったから見直しはスキップして1問間違えたのと、当時難しかった比の問題3問が解けないまま。
でも、どの問題にも余裕を持って取り組めた、と本人は満足げ。

効果を感じられたならよかった。

算数

算数は大問が進むにつれて難しくなるパターン。
理科とは違うのでチョイス。

この手のヤツの場合、大問に均等に割り振るのは非現実的。
最初の方で時間使って、後の方で解けなくなる。
まぁ、40分中の5分を予備として、35分を適当に割り振る。
まだ平均の考え方できないだろうけど、7分あれば平均5分。
その平均から、大問1~3くらいから2分ずつ取って、大問5~7に振り分ける感じ。

で、設問数の多い大問1~2あたりで、1問あたりのペースを考える。
30秒くらいか。
その30秒も、計算は10秒くらいで終わるから、20秒くらいは方針を考えたり、見直しに使える、っていう風に考える。

まぁ、算数は割と気楽。
どうせ全部の問題を解けるわけではないし。
分からなければ飛ばすのは身についているから、最後の大問まで見れなかった、ということはない。

という中でやり直すと、受験時87点→今回105点。
大問2で2問、大問4で2問落とした。

というわけで改めて確認。
算数はタイムマネジメントもだけど、解く問題を決めることも重要。

とにかく、終盤の大問の最終設問では時間を使わない。
絶対に解けないレベル。
もし調子が良くて一瞬で思いつくといった奇跡が起きないのであれば、絶対に諦めること。


諦めて、見直しに費やしたり、中盤の問題を考えた方が点は取れる。

見直し方法も改めて確認。
計算問題は、書いた式や筆算を見直すのであって、再度式や筆算の書き直しはしない。
それをやると、このテストは時間が足りない。
図形の問題は、気軽に計算・補助線を引いた部分を必ず確認すること。
そこを間違うと確実に間違える。
だから、計算式、筆算、図形で気軽にやった計算は、全部メモを残せ。

まぁ、家でのやり直しだから、そこまで真剣に見直しする気はしていなかったかもしれないけど。

国語

国語は、この回は超長文が1つで残りは漢字・文法・詩。
何か変な形式なのは解答用紙を見ればわかるはず。

どんな問題かはわからなくても大問7が長いのは分かるから、そこに20分。
逆に言うと、そこに20分かけられればいいから、予備5分として、15分でそれ以外を解く。
15分経ったら強制的に大問7に移る、ということを忘れなければいいくらい。

なので、タイムマネジメントとしては簡単な部類。

みっちりとやって3回目になると長男くんも慣れてきた。
問題を解く度に、大問を移る度に、ちょっと悩む度に時計を見ている。
で、時間通りくらいで大問7に移った。
…一回解いたことを考えるとちょっと遅い気がするけど、まぁ、漢字や文法は一度見てもそんなにスピードアップしないか。

大問7の超長文はもう消化試合。
だって、一度試験で読んでいるもの。
それなら早く終わって当たり前。長男くんには言わないけど。
というわけで30分で終了。

受験時95点→今回130点。
語彙や選択肢でポロポロ落としていたけど、まぁいいや。
はっきり言って国語は、解く時間が十分にあるのであれば得点は大幅に上がるだろうし、今回はタイムマネジメントの効果というより、1回解いたことがあるから、という理由がかなり大きいはず。

でも、そんなことを正直に伝えても何にもならない。

やったね!こうやって時間配分できれば得点が大幅に上がるんだよ!
勉強は出来てて、解き方が悪いってだけなんだから。
全部で50点以上も上がったよ!!

って褒めておしまい。

いやだねー、悪い大人は。
いつから正直に生きられなくなってしまったのだろう?
そんな、汚れちまった自分に悪態をついて、タイムマネジメント特訓は終了。

まとめ

中学生・高校生くらいなら自分で考えられる対応だろうけど、なにせまだ小学生。
しかし、こういうスキルを身に着けておかないと、テストで実力を発揮するのは難しい。
解けたはずの問題に取り組みもできなかった、というのは一番避けて欲しい。
ミスした、というならそれも含めて実力と思えるけど。

実際にやろうと思うと、「時計を読めるかも怪しい」というのは数年前の姿とはいえ、学校で練習するような時計算ではなかなか難しい場合も実ケースとしてはある。
「11:57から5分足すと?」とか「5分で7問あると1問何秒?」とか。

加えて、そもそも長男くんは日常生活において時間をほぼ気にしない。
最近になって、学校行く時間と、塾行く時間、寝る準備をする時間くらいはしっかり時計を見るようになってきたかな?
学校だともう少し気にしていると信じたいけど、謎。

いくら振り返りのときに「こういうペースで解けばよかったね」と確認しても、この作戦の肝は「常に時計を気にする」なのだから、それが出来ないといけない。
1,2度くらいは、こうやって口うるさく隣から「時計を見る」タイミングを教えないと、なかなかつかみにくいだろう。

時計見るのなんて2秒くらいなんだから、20回くらい見たって試験時間に影響するようなものじゃないはずなんだけど。
焦っているとそれすら出来なくなるし。

こういう風にタイムマネジメントするものなんだと理解が出来たと信じて、テストな毎日の中で経験を積んで欲しい。
一回解いた問題だと、どうしても時間が足りない場合の経験が積みにくいからなー。
本当はそのときの対応を練習させたいのだけれど。

時間が足りないときに諦めるというのは、私はどうしてももったいない気がしてしまって、なかなか機械的に実行するのは難しい。
そこで損切りしないと、焦ってしまって悪循環への入り口だというのは分かっているんだけど。

栄冠の1周目とかで、学び直し3全体に対して時間制限つければ、その経験も積めるかな?