長男くん小4春夏 生活の振り返り

2021年8月7日土曜日

塾システム 振り返り 生活 日能研

日能研に通い始めた日々

2021年2月から始まった日能研通塾も、長男くんとしては1/6が終了。
これから密度は濃くなる一方で、体感的には1/6とは思えないだろうけど。

いずれ二男くんも中学受験への道を歩むので、振り返り。
まずは生活編。

塾選び

総じて評価すると80点くらい。
そもそも我が家の場合、近隣では他に大手塾がなく選択肢もなかった。

当初、中学受験をするかは微妙だったけど、どちらかと言えばする方向で、塾なしで挑むほどのノウハウは親になかったから却下。
この数日書いてきたような長男くんの特性は元々だいたいは把握していたため、個別は長男くんには合わないと思っていたのでやはり却下。
私の個人的な経験に基づいて考えると、個別では長男くんに合わせた指導はしてくれるかもしれないけど、慣れて欲しい・慣れることができるのか確認したいのは、集団に対しての指導についていけるかなのだから、個別は目的に合わない。

そういった点で大手塾を選んだのは良い選択だったかなと思う。

悪い点

さきにー20点の理由から。
塾からのサポート内容が、「ま、こんなもんか」ってくらい。

ー10点分は、塾からの情報発信内容。
指導内容ではいまいち納得いかないところがチラホラ。
入塾前は、とにかく学び直し1の復習までは徹底してって言われてたけど、それじゃ学び直しの3ばかりの育テで点とれないじゃん。
授業直後では学び直し3まで、その後も学び直し1までの内容はキープって感じの意図な夏
期講習テキストに見えるけど、そこらへん詳しく教えて欲しかったなーって感じ。

夏期講習前の説明等でも、主張が抽象的に感じる。
具体的に何をやればいいのかの勉強プラン案を、どういう子が合格出来てきたのかという点を踏まえて、塾から2、3提案を出そうと思えば出せると思うのだけれど。
説明会はちょっと拍子抜けだった。

もう半分のー10点分は、塾からの情報発信頻度。
これは、まぁ、限界もあらぁなという感じ。
4年生、しかも下弦の子にそこまで手厚くなんてしてられないって。
私自身がわりと特別待遇扱いをされる側だったから物足りなく感じるだけかな。

学費2倍出すからって言ったら品質あがるかもしれないけどさ、あはは。
そこを求めるなら、個別も併せて重課金の方が目的に叶うのだろう。

ただ、特に通い始めた初期は、もうちょいどうしたらいいかアドバイスもらえてた方がスムーズだったろうし、通い始めのままの状態・成績で半年経ってたら辞めちゃってたかな。
親は、子どもじゃないんだからガンガン相談行ってたけど。

まぁ、そこで相談にのってくれる分だけいい塾かな?
親も受け身な姿勢を取っていたら、ウチのような子の場合、わりと詰むかもしれない。

長男くんが、思っていたよりも素直に取り組んで、伸びしろとその成果がすぐに出たから本気で辞める段階までは事を進めなかったけれど。
この半年間、他の塾の検討も実はけっこうしていた。
電車で通うのに本人がある程度慣れてきたなら、他の選択肢も増えるから。

良い点

時間にとても正確な点。
電車通塾だし、迎えの点でとても助かる。
一番先頭に挙げたくなるくらい、地味にとても助かっている。
通知メールが来るのが、2,3分程度ならともかく、5分以上遅れることはまずない。
私が通っていた塾は5~10分遅れることもあり得るし、遅いときは20分くらい遅れるので、小学生でそれをされると生活リズムが乱れてしまう。

テストが多い点。
長男くんが想像以上に不器用だったのもあって、小テストレベルでなく模試のような形式でずっとテストを受けられるのは助かる。

テストがあれば、指導方法だの何だのを言われるまでもなく、「日能研ではここまで理解してほしいんだね」っていうのが分かる。
指導方法の情報共有は日能研内でもちろんしているだろうけど、勉強をどう教えるか考えるのは校舎別ではなくて基本そういう部門で、それが各校舎に降りてきて、各校舎での解釈や個人に合わせた修正が入った上で保護者に伝わっているんだろうし。

あと、幸い前期の成績は右肩上がりだったのもあって(左肩が低かったとも言う)、長男くん自身も点数が上がることを実感できて楽しかっただろう。

評価保留

まず、授業が上手いか?というと謎。

特に難し目な算数では、長男くんがわかってなさそうな点が、わかるようになって帰ってくることはあまりなかった気がする。
それが長男くんの授業態度の問題なのか、「はじめから分かっている子」が分かる程度の授業でしかないのか。
とりあえずウチの子と授業動画を見ていると、算数では予習不要と主張できるほどの質ではなさそう。

予習不要というのは、2つの方針があると思うけど、日能研がどちらを目指しているのかは知らない。

1つは、「新しいことを復習で学べばいいスタンスだからやらなくていい」というケース。
しかし、この場合は授業中に問題演習させるのは、矛盾している気がする。
これなら、授業中の問題は分からなくても気にしなくていいのだし、私が生徒の立場ならそう対応しただろうけど(むしろ取り組みもしなかったかもしれない)、小学生にその時間は苦痛じゃないだろうか。

もう1つは、「予習しなくても導入から分かりやすく説明しますよ」というケース。
残念ながらウチの子には、そこまでマッチしていなさそう。
我が家の結論として、「予習不要と言っているだけで禁止ではない」という言葉をいただいたので、本科テキストはがっつり予習してから授業を受けている。
そちらの方が、本人が授業時間中に「わからないー」という思いをしないので、楽しそうだ。

ただ、算数以外は楽しそうに帰ってくるし、算数も予習するようになってからは楽しそうに帰ってくる。授業動画では収録されていない、ライブ授業での小話等の楽しさがあるのだろう。
「理解させる」点以外に、「楽しさを教えて興味を持たせる」という点では、上手いのだろうなと感じているし、結果復習を自分からやろうとするので助かっている。

次に、本科テキストの質。

授業を前提とした作りになっていて、参考書として見た場合、まとめ方は下手。
問題提起はしているけど、結局どうやって解くようにしたらいいのかはよくわからない。
これって、解答方法まで含めた例題を一個入れるだけで解決すると思うのだけれど。
自分で授業中にメモれという方針なのかもしれないが、うーん、それ入れてくれるだけで予習がもっとスムーズにできるんだけどなー。
早送りもできない授業動画を確認するのはしんどい。

というか、「大事なところを授業中にメモれ」というのも個人的には気に食わない。
大事なところは初めから書いておくべきで、授業中にメモるのは「なぜそれが大事なのか」の自分なりの解釈ではないだろうか?

とりあえず、日能研として4年生の今の段階でこの程度の内容を理解しておくべきだと考えているのだろうから、その点で教材を用意してくれるのは助かる。
各論の説明はできても、教材作成はとてもじゃないけど保護者個人じゃできない。

この点は、栄冠も同じく。
特に国算は問題集がないと何を教えていいかわからないからそこは助かる。
が、理社の資料としてのまとめ方ははっきり言って下手。
情報が、網羅的に・コンパクトにまとまってないから覚えにくい。
まして、栄冠のまとめ方とは違う切り口で、育テでは時々出題される。
そちらの方がわかりやすかったり、詳しかったり…。
じゃあ、はじめからそちらで覚えさせればいいんじゃないですかね?と思うことがしばしば。

まぁ、教材さえ用意してくれるのであれば、テキストの質はそこまで気にならないんだけど。
新しいこと学ぶときの内容解説は、なんなら高校くらいまで手を放すつもりはないから、

全教科とも、俯瞰的に見直したいときのテキストが存在しないのが辛い。
強いて言えば特別講習のテキストだけど、そちらだと、ちょっと内容が薄い。

勉強する毎日

週2日授業(計5時間)で、ほぼ隔週のテスト(3時間)。
それと家での勉強。
結果、週に20時間弱くらいは日能研関連の活動をしている。
うちの子は、まだ自分で予習や新しく習ったことの復習はできないので、家での勉強12時間分は私が基本ついている。

すでに先取でもしているか、かなりの上位者でもない限り、特に算数は、多かれ少なかれ復習時に親が手伝わなければ厳しそうな難易度。
これまで小学校でしか勉強していなかった子では、よほどの子でない限り自分だけでは対応できないだろう。
ウチは、私の今の仕事が在宅仕事できるから教えられるけど。

「塾に行かせてもこの子は自分だけで勉強できる!」という確信でもなければ、かなり親がサポートしなきゃいけないんだなーっていう感じ。
勉強なんて自分でやるもんだ、とは思っていたけど、そりゃまだ小学生だしね。


中高生とは違うか。
ただ勉強しましょうならともかく、塾や受験やら考えると一定以上の質で勉強しないといけないし。

二男くんは長男くんの生活を見ているとはいえ、特に始めたては本人相当大変に感じるんじゃないだろうか。

習い事

長男くんの場合、日能研に行くにあたって習い事を大分やめた。

まず公文。
国算は内容がカブるし、教え方が同じとは限らないので、迷いもなく。
むしろ、公文じゃ受験には挑めないな、と感じていたから日能研に行き始めた。
長男くんは、習っている単元で2巡、3巡するとそれはもう早くできていたけど、それが少し違う切り口や1巡目になると手も足もでない、という感じだった。
慣れる力が養われているだけで、思考力がついている感じがしなかった。

公文では英語もやっていたけど、ただ英語の文章を写経しているような内容だったので、たいして効果を感じなかった。
少しはリスニングもあったのかな?
公文からは「中受の勉強に入っても英語は続けている子もいる」と聞いたけど、続けていても肝心の効果に期待できない中で、時間が割けるか不安だったから結局辞めた。
まぁ、この辺、昨今の英語教育をよく知らないから、わからないけど。

他は英会話。
これは日程的にアウトだったから日能研に。

あと水泳。
これも日程的にアウト。
やっていた泳法をちょうどマスターくらいの段階でタイミングもよかったし。

まとめ

結果的に長男くんの生活は2月を境に大きく変わったが、テストや日々の勉強といった習慣は、1,2ヶ月くらいで出来上がった。
子どもは順応が早い。

「あの習い事を続けたかった」みたいなことを言うことはほとんどなかった。
まぁ、思い入れもさしてなかったんだろう。
それよりも何よりも嫌がっていたのはゲームが出来る時間が減ったことだったし。

日能研での生活も、予習しなかった頃の算数を除けば、行くこと自体に抵抗は覚えていないようだ。
テストが多いとはいえ、受ける立場からしたらご褒美チャンスでしかないのかもしれない。
デメリットつけてないしな。今はまだ。

一番回数が多い育テでは、もうだいぶ出題内容はつかめたし、各単元も毎回しっかり理解できているしね。
あとは国語以外は、時間内に正しく素早く設問を読み取るようにするくらいで、それがそのまま変動要因になるような結果だから、いちいち気にしてもしょうがないように思い始めてきた。
少なくとも親は。

子どもの成長としては、日能研に通ってよかったなと思っている。
この半年間、はじめは自信を失ったような感じではあったものの、テストでの成績が上向くに併せて自信の回復、というか、より強く自己肯定できるようになったようだ。
まぁそりゃ、他人から見ても努力していると思うし、それで結果が出れば、そうなるのかもしれない。

多分、下弦と上弦に分かれていること、その成績差とかはあまり分かっていないのだろうけど、下だった成績が上に上がった時の達成感は感じることができたのかな。
他の子と比べると、というのは考えてしまうけれど、半年前の長男くんと今の長男くんを比べれば、ずいぶん行動も大人になったとは思う。