ドラクエと導かれし息子たち

2021年6月9日水曜日

国語 算数 社会 生活 理科

過ぎ去りし時を求めて

ダイの大冒険にはめたあと、ルイーダの酒場に遊びに行って、帰り道でドラクエ11Sを買った。
これまでは子ども達のゲーム、マリオとかゼルダBotWとかに合わせてやっていたけど、
頑張って長男くんも二男くんも引きずり込んだ。

まぁ、普通に面白いから誘っているんだけどね。
昔は兄弟であーじゃないこーじゃないとワイワイやっていたけど、
まさかまた家族でドラクエが出来るとは思わなかった。


ドラクエが教えてくれるもの

日本でRPGを広めたきっかけである、ドラゴンクエスト。
ブルーオーシャンを開拓しただけあって、小学生をRPGにはめていくようにと様々な工夫がなされている。

そのゲームシステムは勉強にもふんだんに活かすことができる。

国語:秀逸なセリフ回し

古くは2行、30文字くらい?のウィンドウに表示されていた町の人のセリフ。
それだけの文字数かつ平仮名オンリーで意図を確実に伝えなければならない。

これが、要約でなくてなんだというのだろう。
これだけやっていれば、国語の記述なんて余裕だよ。

加えて、ゲームである以上、ヒントや伏線をどこかに出さなくてはいけない。
そうでなければ、小学生なんてたやすく詰まる。重要なことは何度も出てきたりする。
時にはパズル要素のあるイベントをクリアする必要がある。

これは、問題文の読解そのものではなかろうか。
ドラクエ3のオーブ探しに比べれば、読解問題なんて間違えないよ。

算数:スリリングな戦闘

通常白から、やばくなると黄色、死ぬと赤になるウィンドウ。
黄色ですら焦る。赤なら半泣き。

それを防ぐためにはどうするか、そう、敵の行動ごとにダメージ量を覚え、瞬時に計算し、次に攻撃をくらったらどうなるかをシミュレーションしないといけない。
ドラクエ2以降は3,4人パーティだから、毎ターン人数分だけ考えるわけだ。
2桁、多ければ3桁の暗算を、繰り返し繰り返し何度も。
常に緊張感を持って。

計算力が身に付くのは言うまでもない。

社会:地理

ドラクエ3のコンセプトをご存じだろうか。
それは、家族や友達、好きな仲間とともに世界を旅する、というものだ。

そのためドラクエ3のマップは現実の世界地図そのもの。
自然に世界地図が覚えられること請け合いだ。さらにアトランティス大陸まで覚えられる。

その他のシリーズでも、自由にワープができるわけではないので、ある目的地に対する最寄り地は覚えなくてはいけない。もちろん冒険していれば自然と身に付く。
各地には名産といえる、冒険を楽にする素材が落ちているシリーズもある。
特定の素材を効率よく集めたい場合、周囲の地形や人々の文化と合わせて理解しなくてはいけない。

まさに生きた地理を学ぶことができるだろう。

理科:魔法と道具とモンスター

炎、氷、雷、閃光と冒険を彩る魔法。
薬草を食べれば回復し、毒消し草を食べれば毒は消える。
モンスターは適格に生物の特徴をとらえており、色違いは住む地域によって進化の過程がことなり強さも如実に変わることがわかる。

ゲームをやりながらにして、大自然で生きているかのごとく生活の知恵を体得できる。

戦略:勇者として

勇者の最終目標は魔王やら悪神やらを倒すこと。
そのためには何をすればいいのか。
足りないのはレベルかアイテムか情報かイベントフラグか。

そのときどきで適切に分析し、弱点を補強し、強みを伸ばさなくてはならない。
その力はRPGの世界だけでなく、現実世界にも通用するだろう。

そして伝説へ

そう、そして最後まで諦めない勇気が学べる。
勇者が諦めたら世界が滅んでしまう。
主人公はプレイヤーの分身であるというコンセプトの中で、絶望的な状況であろうと戦い抜く覚悟を持つことができる。

…こんな具合に、その場しのぎの言い訳が、4教科分思いつくようになれる程度には小賢しくなれるわな。
勉強ができるようになりたいなら、勉強した方がいいに決まっているでしょう。
常識的に考えて。
はい論破。

時間がなければドラクエ3、時間があればドラクエ11が至上主義だけど、今度ドラクエ3のHD-2Dというのが出るらしい。
楽しみだなー。でも、場合によっちゃ長男くんが6年のときの発売になっちゃうか?
うーむ、さすがにそんな時期に父親が遊んでいるわけにもいかないかな?

妻もドラクエ好きだから、今となりでピコピコしているような夫婦。
そもそも結婚のきっかけがドラクエといっても過言じゃないし。