やかましい父
昨日気付いたこと。
長男くん視点の日記を書くのは、なかなか面白い。
そのパート2。
起床、出発
起きると、A校の合格通知書が置いてあった。
受かった!!
うれしくて喜びの舞を踊る。
父も母も目を細めて見ている。
と、これからまさに最高潮というところで父が、「さ、一旦この結果は忘れて、今日の受験に全集中だぞ」と声を掛けてくる。
…間が悪いな…。
言い返すと朝からうるさそうだから、従っておく。
1月31日にも踊っていて、バランスを崩して頭から転びそうになったら、なぜかすごい剣幕で怒鳴られたし。
急に大声出し過ぎなんだよ、この人は。
仕方がないからおとなしくご飯を食べて、最後の確認。
国語で、読み直しておきたい文章があったんだよね。
と、それを読むといい時間になって、出発。
「ねぇねぇ、学校行くまでの道で、今日はう〇ちの話と、ち〇ち〇の話と、科学の偉人たちの話と、どれがいい?」
またか。
いい加減、ウザい。
でも、とりあえず偉人達の話を選んでおいた。
ニュートン、レオナルドダヴィンチ、ウェゲナー、アインシュタインのあたりで、唐突に話題が変わる。
「あ、そういえば、今日はお腹痛くない?」
いや、お腹痛かったのはパパでしょ。
大丈夫なの?今日は。
「さぁ?」
さぁ、じゃないよ。
ホントに具合が悪いなら仕方がないけど、昨日みたいに恥ずかしい話と一緒にするのは、反省して欲しい。
「はん、せ…い…?」
反省だよ。しろよ。
「フッ、あんなのはさ、パパにとっては、ピンチでも何でもないわけ。だから、反省すべきことなど、何一つないよ。全てが正義だ」
ちょっとカッコイイけど、何バカなこと言ってんのさ。
わりと最悪だったよ。
「?最悪って言うのは、ある程度の量が体外に排出されてしまった状態でしょ?具体的に、何mlくらいさ?定量的な基準のない議論には、付き合えないねぇ」
うるさいよ、バカ。
大人なんだから、もうちょっと「最悪」の基準の方をどうにかしなよ。
そんなことを言いながら、目的駅で下車。
学校までテクテクと歩く。
今日は寒い。
…もうすぐ、受験か。
「うー、寒い。ヤバい、急に、ヤバくなってきやがった」
なんだよ、もう。
またお腹?
「いや、今日はお腹の方は平気なんだが。前の方だな」
気持ち悪くなっちゃったの?
大丈夫?ちょっとゆっくり歩く?
時間には余裕があるんでしょ?
「いや、前は前でも、上じゃなく下だ」
まーたシモい話かよ!
ちょっといい加減にできない?
「そうは言ってもなぁ。こればっかりは致し方もない。改札出てから急にかな。冷えた」
とりあえず、まだ我慢はできるでしょ?
もう、そんなに学校まで遠くないし。
今日は静かに歩いてね。
「あぁ、そうだな。それに、昨日とは違って、ちょっとズボンが迷彩柄になる程度で済むだろう。黙って染めていくことも不可能ではない」
だから何で出ちゃう前提なんだよ!
そうなる前にはひと声かけてよ、トイレ行こうよ。
「分かった。もしそうなる前には、『私は○○の保護者です!発射!』って声をかけるよ」
そうじゃなくて!
「そうしたら、仮に入学することになったらお前のアダ名は『お漏らしジュニア』だろうよ。ぷぷぷ」
(ボコン)
…もういいや。はやく会場行こ。
「あぁ、行ってこい。しっかり、受験票を用意してな。いいか、忘れるなよ?困ったら、呼吸、深呼吸だ。息を整えて、ヒノカミ様になりき…」
…後ろの方で、「ヒノカミ神楽、円舞!!」とか聞こえている気がするけど、もう行こ。
他にも受験生がいるのに、どういう神経しているんだろ?
受験後
試験は、大分緊張した。
これまでも父から、「困ったときは、目を閉じて、3回深呼吸」と言われていたけど、息がまともにできない。
震える。
こんなに緊張することがあるんだな。
でも、漢字から書いていったら、次第に治まっていった。
試験が終了して、今日は退場の移動時に父と目が合って合流。
やればできるじゃん。
あのねぇ、良い話と良い話があるんだけど、どっちから聞きたい!?
「…。おー!こっちも大分良い話があるぞ!」
良い話?
あれ、そういえば昨日のB校の結果って…。
「さっき待っているときにトイレに行ったらけっこう…」
もうトイレはいいよ!
で、どっちから聞きたい?
「…じゃあ、悪い話から」
どっちも良い話だって!
「…じゃあ、1つ目の良い話は?」
今日の出来ねぇ、国語会心、算数会心、社会会心、理科会心だった!!
過去問やってきた中でも、一番出来たと思う!
「…、…。おー!それは大したもんだねー!良かったな!本当に、本当に、受験して、良かった!!」
でしょー。ふふーん。
「で、2つ目の良い話は?」
あ、まとめて言っちゃったから、それで終わりー。
「そうかそうかー。あ、それと、昨日受けたB校、結果出てるはずだぞ。もう見る?ちょっと歩いて、道を外れてから見る?」
うん、もう見ちゃう。
携帯貸して。
「あぁ、学校のページは開いておいたから、このリンクを押してー。ここに受験番号とパスワードを入れればいいみたいだな」
パスワードって何?
「あぁ、ちょっと難しいかもなぁ。XXXX」
なんかエラーになっちゃったよ!?
「あ、じゃあ、別のやつだったかなぁ。YYYYでお願い」
うー、なんか、上手く打てない。
もう、パパ入力してよ。
「はいはい、ポチポチと。はい、あとは、ここのボタン押したら、見れるはずだよ」
…ふー。
…えい!
…やった!合格だ!!
「おめでとー!!!マジかー、やったなー!」
うん、良かった…!
ずっと行きたいって思っていた学校だったし…!
「あぁ、そうだな…!よくやった。大したもんだ!…さて、日能研に電話するんだったか?待っているだろうから、気持ちの区切りがついたら連絡してな」
そうだね。
じゃ、報告してっと。
「今日の出来具合や、昨日の結果次第じゃ、日能研に行こうかと思ってたけど、いいか?」
うん。
ちょっと疲れたし。
それじゃ、帰ろ。
「おー、じゃ、…ママにも…連絡、入れて、帰ろうか」
帰宅後
帰ったらママにも結果を報告。
B校に合格できたこと。
今日の学校の出来が、過去一番良かったこと。
喜んでくれて嬉しい。
でも、今日は結構疲れたな…。
それと、うーん、ちょっと、今までにない感じで体の調子が悪い?
症状をパパとママに話すと、膀胱炎?気味なのかも。
ママが薬を買いに行った。
パパは、「そーいやオレも受験のときになった気がするなー。ストレスってだけだよ。薬を飲んだら、わりとすぐに治るさ。まだ軽微っぽいしな」
ふーん、そんなもんかー。
明日には治っているかな?
あとは、明日の学校に向けて勉強。
というか、過去問の振り返り。
この学校は、どうにも過去問との相性がよくなさげ…。
直近の過去問はどうにかなったけど、その前は落ちてる。
「相性が悪いというより、悪かった、だな。この学校は全体的に時間が足りないように作ってある。難易度はほどほど、と言ったところだ。だから、いつまでも考えがちで問題を飛ばせなかったお前とは相性が最悪に悪かった」
ふむふむ。
「でも、入試ってのは、解ける問題から解くゲームだ。解けないところは取り組むよりも速く飛ばせた方がポイントが高い。西大和で落ちたとき、栄東や市川で受かったとき、昨日今日でも分かったろ?」
うん。
とにかく、合格したい。
「もう、問題ないさ。問題の取捨選択なんて出来るようになったろ。今のキミならどこの学校に合格しようとも、もう奇跡でもなんでもない。当たり前に出来ることだけやって、当たり前に合格してやろうぜ」
わかった!
じゃあ、寝るね!
おやすみ!!
パパ注
「父の心、子知らず」と言った一日がまた終わった。
もっとも、本人にもかなりストレスはありそうだけど。
でも、彼は試験を受ける当人だからか、それなりに緊張感のある日々を楽しんでも過ごせていそう。
膀胱炎?もごく軽微のようだし。
(多分、ちょっと力を入れて排尿してしまって、尿道が傷ついたんじゃなかろうか)
受験が終わったら、パパサイドからのお話で書いてみようかな。
でも、今日の気分の記録に、ちょっとだけ。
ここまでの結果では、無事に1日AM校も合格し、計画していた中では最良のパターンを進んでいる長男くん。
その経過にももちろん飛び上がるほどうれしいのだけれど、今日、校舎から出てきたときの反応に、ひどく感動した。
ずっと目指してきた学校に、勝負できるところまではいった。
そこまでの伴走はできた、息子はそこまで到達したのだ、と。
その結果は、明日もう出る。
それと、ここから先の結果はぼかしちゃうかもしれないし、「日程までなら、なんなら偏差値帯までなら書いちゃっていいよ」という危機管理のない息子の言質から、詳細に書いてしまうかもしれない。
まぁ、明日は明日の風が吹く。
そんな気分で、いってみよー。
でも、「もしかしたら合格しているかもしれない」という希望に今日はまだ浸っていたくて、眠りたくないや。
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