長男くんの2月1日

2024年2月1日木曜日

入試

うるさい父

入試開幕。
なにかやっていないと気が紛れない。

そんなときの思いつきで、長男くんの視点から書いてみる日記。

起床、出発

5時半に起床。
今日は午前校Bと午後校Aの試験。

父に聞くと、どうやら午後校の方が先に結果が出るそうなので、結果の出る順にABCにしてみた。
ただ、どこまであるのかよく分からないけど。

昨晩もトイレに行ってから寝たのに、また若干お腹が痛い。

朝ごはんを食べた後、トイレから出ると、父が下世話なことに「お通じはどうか?」(ホントはもっと下品な言葉)と聞いてくるので、少し不安があることを伝えると、薬をくれた。
少し安心した。

身支度を整えて父と出発すると、外はもうだいぶ明るい。
すると、さっそく父が話し掛けてくる。

ねぇねぇ、学校行くまでの道で、今日はう〇ちの話と、ち〇ち〇の話と、天気の話と、どれがいい?

…入試の朝に、バカか、こいつは。
頭に脳ミソが詰まっていないのかもしれない。

好きに話している分には構わないけど、人がたくさんいるところでそういうことを大声では言わないで欲しい、とだけ伝える。

下弦の月がきれいだった。

移動中

電車の乗り換えもスムーズに行き、母が言っていた予定通りの時間に到着できそうだ。
そんなに長く乗る路線ではないけれど、首尾よく座ることもできた。

と、もう少しで目的駅かというところで、父がなにやら話し掛けてくる。

「ごめん、パパ、お腹痛い」

…は?
まぁ、なってしまったものは仕方ないけど。
付き添いとしての責務を考えて行動してほしいな。

あと、数駅、我慢できそう?

「んー、五分五分。水に例えるとねー、融点よりは高いって感じ。固体ではないな」

だから!
電車の中でそういうことを言うなってば。
Nバッグだって見かけているんだから。

目的地に着いて、父はトイレに行くようだ。
時間が少し気になる。

「そっちはまだ、全然、大丈夫だから!」

…じゃあ、どっちが大丈夫ではない、というのだろう?

ベンチはあるけれどなんとなく立って待っていると、すぐに戻ってくる。

あれ、どうしたの?

「空いてなかった…。やばいな、どうしよう。今日は、おむつ履いてないや」

いつもは履いてんのかよ?いくつだよ?
突っ込みだすとキリがない。

とりあえず、別れた後なら好きにしていいからトイレに行きなよ…。

「そこまでもつかもたないかっていう話を今してんの!!」

…うるさいな。
こっちはそういう話をしてないんだよ。

改札を出ると少し肌寒い。
手が動くかな。

「そういうときは、手を動かすイメトレをするといいぜ。こんな風に」

と、右手だけ何か書くような仕草をしている。
ふむ、まぁ、暇だしね。

「今のパパの場合だと、こうだな」

何かふき取るような…?

もう、まったく、本当に!

その後も話し掛けてくるけど、しばらく口を利かないで歩いていると、学校が見えてくる。
あ、なんか急に緊張してきた。
もしかしたら、この学校通うのか。

そんなことをつい口に出すと、隣の男の人が話し掛けてくる。

「そうだね、やっぱ前受とは違うよな。でも、緊張という点でいえば、さっきからパパの方が上だね。次の波が来たら、もうヤバい」

…ホント、うるさいな。
もう恥ずかしいから、さっさと学校入ろ。
なにかネタを与えるとまた変なこと言いそうだから、コブシだけ合わせて、もう黙っていこ。

1回目の受験と移動

校舎を出ると、父があらぬ方向を探している。
あまり見ない色のジャンパーだから、こっちからの方が見つけやすいけど。

合流して、すぐにA校へ移動開始。
けっこう人が多い。

特に話すこともないので、感想を述べる。
順調な出来、算数も普通に出来たし。

そう伝えると、「そうか、よかったな。でも、今日は次の試験があるし、振り返らずに次を考えた方がいいね」と返される。

といっても、そんなに次も気を付けることは少なかったはず。
頭にも入っている。

でも、明日の入試の方が少し緊張するかな。

「…今から考えていると、次に悪い影響があるかもしれないぜ?どうせ、全て大学受験のための前受みたいなもんだろ?」

うーん、それはそうかもしれないけど、今は中受の話をしているんだよね。
相変わらず、どっかズレてるなー。

その後の移動で、何度か乗り換えたり途中でご飯食べたりしたけど、時間には間に合うみたい。
でも、こんな複雑な移動、できないかも…。

「…いや、こういう移動をするのは今日だけだから。通うとしても、家からだから」

あ、そうか。
それはそれで、道を覚えなきゃいけないんだな。

2回目の受験と帰宅

受験を終えて合流。
またあらぬ方向を探しているからこっちから声を掛ける。
探す気あるのかな、この人。

帰るともうご飯時。
けっこう時間がかかった。

こっちの手ごたえは、ちょっと微妙かな。
まぁ、いいか。
もう明日の朝には結果出ているらしいし。

お風呂に入って、明日受験の学校の過去問を見直して、ちょっとだけパパが用意した問題解いて、もう寝よう。

うーん、でも、ちょっと眠れない。
疲れている気はするんだけど、緊張するなー。

パパ注

こんな暇つぶしをしている間に結果発表されていた。

無事、A校合格!!

長男くん、春から私立中学生、確定!