長男くんと国語の選択肢

2023年7月7日金曜日

国語 勉強方法

選択肢の強化

この前の育テといい、家で解いているスペシャル教材といい、なーんか解けない物語文。
やはり、この子の最後の障壁は、国語なのか。

なぜだ?
なぜ解けない?

「国算の応用力強化」を掲げた6年前期もあと1ヶ月弱、どうしたらいいのだろう?

国語の応用力

そもそも、目標に掲げた「国語の応用力」強化とは何か?

「要は強化ツールが解ければいい」という目標が分かりやすい算数に比べて、「国語の応用力」というのは分かりにくい。
目標が曖昧だと、勉強が果てなく終わらなくなる。

我が家の場合の目標は、「どんな文章であっても、志望校合格平均程度の点を取れるように、いつも同じ解き方ができること」だ。
周りが取れる問題は取れなきゃダメ。
ま、周りといっても、環境によって変わっちゃうのだけれど。

そのために、「解法を言葉にできること」、「感覚ではなく、理屈で答えにたどり着くこと」という勉強方法でやってきた。
つまり、「再現性のある解き方が出来るようになればいい」ということだ。
その解き方でそれなりの正答率の問題まで解けるなら、間違える問題はどうせ正答率が低いから、別に構わない。

解き方にフォーカスしている理由として、長男くんは「文章の意味が分かってない」というケースはあまりない。
0ではないけれど、単に正しい選択肢が選べなかったり、抜き出すポイントが見つけられなかったり、そういう方の理由で間違えることが多い。

だから解法の習得を目指して練習して、その解法がテストの時間内に使えていれば○。

一時期はそれがかなり出来るようになったと思った。
設問を読んで、聞かれていることを把握し、アタリをつけてから本文を探す。
自分なりの答えを考えてから、選択肢を選んだり、記述を書いたりする。

どんな文章でも、そうすることでそこそこ安定して正解できて、育テでもブレが減っていった。

しかし、今にして思えば、それは説明文だった。
物語文になると、かなり精度が落ちる。

なぜだ?
設問と本文を根拠にしている中で、説明文と物語文とで、そこまで差がでるのか?

答えを出しすぎる

そんなこともあって、1、2問、物語文を解くところを観察させてもらった。
すると、ちょっと答えが見つかった気がした。

彼は、答えの根拠を判定する判断が早すぎる。
物語文だと、判断が早すぎたっていいことはない。

説明文ではいいかもしれない。
所詮は傍線部の周辺が根拠になることが多いのだから、傍線部の付近を読んで答えを出しても大きく外れることは少ないだろう。

それに、説明文でなら選択肢での用語も、意味的に言い換えのことがあっても、それにはあまり引っかからない。
抽象と具体の関係であったり、違う表現でも同じ意味だったりだから、だろう。

でも、物語文では間違えになってしまう。
単なる意味の言い換え以上に、心情含めた言い換えにも合致していないといけないから。
あと、登場人物の意図は、傍線部の近くだけでなく、文章全体を見ないと分かりにくいときもあるし。

なのに、選択肢で簡単にバツをつけてしまったら、その選択肢はもう見直されることもなくなる。
場合によっては、「今の時点では判断できない」という決断が正解なときもあるのに。

それで、「否定はしきれないけど、まぁ違うよね」な選択肢を選ぶ。

これは、そもそも、選択肢の解き方を理解しきれていないな。
ということで、前から気になっていた参考書を買ってみた。

選択肢向けの参考書


その名もずばり「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」という本。

この本の解法は、私が過去習い、今子ども達に教えている解法と近い。
その上で、選択肢の解き方が演習をまじえて細かく解説されている。

その中でもいいなと思ったのが、「判断がつかない場合」。
つまり、「2択まで絞れたけど…」というときのアレ。
そのときにどうやって判断して決めるか。

対処法の概要は、選択肢の文章を区切って、それぞれ○△×くらいで評価して、「完全に○」じゃなくてもなるべく失点の少ない方を選ぶ」というもの。
その、「△にする感覚」というのを学んで欲しい。

簡単に×にしてしまったら、もう戻れないのだから。
おそらくそこが、長男くんが学ぶべきポイント。

前半2章が解法説明(飛ばせば一日で1時間で読めるくらい)、残りは問題演習での実践編x5なので、とりあえずやっていて△の感覚が掴めるといいのだけれど。

まずは一緒に演習をやってみて、選択肢の○△×はしっかり付けられているように得るものがあったようだ。

さて、どうなるかな。
そろそろ、新しい参考書とか使うのもおしまいの頃合いだろうし、結果が出るといいな。

記述は?

実はこの本、記述編がある。
一応買ってみた。

長男くん、最近、なかなか記述は書けている。

まず、空欄になっていることが減った。
4年生のときは、まるでウエディングドレスのような純白だったというのに。

個人的には、設問を読んで自分なりの答えが出せるようになったのであれば、記述は選択肢よりも楽だ。
合っているかどうかは知らないけど、埋めれなかったことなんてほとんど記憶にない。

初めて喋った言葉が「口から出まかせ」だったらしい私には、人に誇れるほど得意な分野だ。

長男くんは、そこそこ「どうしてそこを書いたのか」と考えていたことが分かるような解答だからいいかなって感じ。

「そっちじゃねーよ」っていう記述は書くけれど。

たとえば、
「おいしいごはんを食べてうれしかった」と答えるところを
「うれしくなるほどごはんがおいしかった」みたいな。

メシに着目すんじゃなくて気持ちに着目しろよ、という感じな、間違い?
うーん、とりあえずポイントは外してる。

そこが良くなると改善はするのだけれど、まぁ、部分点は固いような解答だし。
間違えたら0点の選択肢に比べると、ちょっと緊急度は低い。

さらなる高みへ

偏差値的には順調に上がっている国語。
国語に限って言えば、たいして基礎徹底の意味もないだろうし。
簡単な文章が読めないというならそこからだけど、簡単な文章を読んでいても難しい文章は読めるようにならないだろうから。

もう解法は教えきったのだから、あとはどれだけ文章題に取り組むかな気がする。
でも、夏休みとはいえ、時間が足りないからなぁ。
国語は練習問題を解くのに時間がかかる。

うーん。
あえてここで、文章を読まずに傍線部の周辺だけ読んで答えるような方法で勉強させたら?

…そんなテストでやらないようなことやっても意味ないかな?
変なクセつきそうだし。

そうするくらいなら、問題は解かなくても、日特の文章だけでも読むとか。
それなら、大体1個10分くらいだろ。
で、分からない語彙はメモっておくとか。

そっちならまだ目があるか。
とにかく1日1個文章を読む、というのをやらせてみようか。
5分で出来るなら、50字 or 3文でまとめるくらいにしておけば、気も抜くまい。

とにかく、夏で読解力を完成させたいなぁ。